記録的猛暑が続いた夏もやっと終わり、最近はエアコンいらずの涼しい日々が続きますね。
今年ももう残り3ヶ月となり、年末に向かって少しずつ大掃除に取り掛かる方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで、この記事を見られているそこのアナタ。そうそうアナタですよ。
今から質問をさせていただきます。必ず正直に答えてくださいね?
「最後にカーテンを洗濯したの…いつですか?」
…あ!目をそらさないでください!
え?私ですか?ん、んん、んー…ま、まあ私の話はいいじゃないですか…。
洗濯した方が良いとはわかっていても、なんとなく面倒でついほったらかしにする方も多いのではないでしょうか。
カーテンにはホコリ、ハウスダスト、ダニ、カビ等の汚れが多く付着しており、きちんと洗濯しないと汚れが原因でアレルギー症状を起こしてしまうこともあります。
特にカビは軽度のアレルギー性鼻炎からアトピー、重度の喘息までさまざまな病気を引き起こす原因にもなります。
やばいかも…と思いましたか?安心してください、私もです(笑)
本格的に寒さが到来する前に、今一度カーテンの洗い方、そしてカビの落とし方を確認してはいかがでしょうか?
どのくらいのペースで洗うのが理想?
カーテンなんて毎日使っているものなのに、他のものと比べるとかなり洗濯頻度が少ないですよね。
「実際みんなどのくらいのペースで洗濯してるの?」
気になったので調べてみると、こんなアンケート結果を発見しました。
引用元:https://mykaji.kao.com/16213/?cmd=detail
ふむふむ。50%以上は半年~1年に1回なのですね。
しかも!23%は一度も洗ったことがない!!
この結果を見て少し安心した方もいらっしゃるのではないでしょうか(笑)
理想の洗濯頻度はドレープカーテンは年に1~2回、レースカーテンは2~3ヶ月に1回だそうです。
レースカーテンの方が窓に密接していますからね。
カビが生えやすい方だけでも季節の変わり目には一度洗濯する必要があります。
カビが生える原因は?
カビの原因はずばり、窓やサッシの結露です。
湿度が上がり、カーテンについた手垢やホコリを餌にしてカビ菌はどんどんと増殖していきます。
なので雨が続いて湿度が高くなる梅雨時期や、暖房の効いた暖かい室内と寒い外との温度差により結露が大量にできやすくなる冬時期はとくにカビが繁殖しやすいです。
他にもカーテンの側での部屋干しや、加湿器の使用などもカビの増殖を促します。
基本的なカーテンの洗濯方法
洗濯表示の確認
洗うことで縮んだり、色落ちしたりする可能性もあるので、洗濯表示は必ず見ましょう。
「洗濯機マーク」「手洗い」等、水洗いしても大丈夫かどうか確認してくださいね。
水洗い不可であれば、クリーニング屋さんでプロにお任せしましょう。
高級カーテンや長年使っているお気に入りのものも、自宅での洗濯は控えたほうが良いです。
フックを外し、ジャバラ状に折る
折り方についてはわかりやすい動画がありましたのでこちらを是非参考にしてみてください。
[arve url=”https://www.youtube.com/embed/3f2d0iDlTuQ” mode=”normal” /]ジャバラ状に折れたら洗濯ネットに入れましょう。
くしゃくしゃに入れてしまうとシワになってしまいますし、綺麗に畳んだ方が洗剤もまんべんなく行き渡りますしね。
脱水をし、カーテンレールに戻して干す
長く脱水するとシワの原因になるので、脱水は軽く1分程度で大丈夫です。
干すのもそのままカーテンレールに戻せばOK。思った以上に簡単ですね!
乾かすポイントとしては、必ず窓を開けて風通しを良くしましょう。
開けない場合は除湿器を使ったり、扇風機を当てるのも良いですね。
そしてせっかく綺麗になったカーテンにまた汚れが付かないように、干す前にはカーテンレールと窓、網戸の掃除をしておくと良いでしょう。
カビが生えたときの落とし方
普段は先ほどの洗濯方法でも大丈夫ですが、カビが生えてしまったときは普通の洗濯ではカビは簡単に落ちません。
洗濯をする前にしっかりとカビを落としておきましょう。
まずはしっかり乾燥
カビ取りをする前に、しっかりと乾燥させておくことが大事です。
乾燥させることでカビが取れやすくなるので、やるのとやらないのでは大違い。
自然乾燥が難しければドライヤーを使っても良いですよ。
マスク・メガネ・手袋を用意
カビの胞子を体内に取り込んでしまうと、肺に悪影響を与えてしまいます。
カビ取り作業中にカビ菌が巻き散ってしまうので、必ずマスクと保護メガネは着用しておきましょう。
皮膚への刺激が強い酸素系や塩素系の漂白剤も使うので、保護手袋も必ず用意しておいてくださいね。
色柄ものは色落ちテストを
白いタオルに少しだけ中性洗剤をつけましょう。
カーテンの目立たない部分に、洗剤を付けたタオルで軽くポンポンと叩きます。
タオルにカーテンの色が移らなければ大丈夫です。
もし色落ちするようであればクリーニング屋さんに持っていくか、他の方法で洗いましょう。
洗剤を付けた使い古しの歯ブラシで叩く
カビの生えた面にタオルをあてて、その裏から洗濯用洗剤を付けた使い古しの歯ブラシをトントンと叩いていきます。
こうするとカビなどの汚れがタオルにどんどん移っていくのです。
タオルが汚れたら新しい面にずらし、同じように汚れを叩きだします。
汚れが移ったら水で絞ったタオルで洗剤をふき取り、乾いたタオルで水気をふき取りましょう。
酸素系漂白剤で死滅殺菌
次に酸素系漂白剤を使ってカビ菌を死滅させていきます。
カビの部分の裏側に乾いたタオルをあて、漂白剤を付けた歯ブラシでトントン叩きます。
この時、漂白剤は必ず水で薄めておいてください。
5分置いたら、水で絞ったタオルで漂白剤を叩くように出していきます。
酸素系漂白剤を使うときは必ず換気しましょうね!
最後に普段の洗濯のように、畳んでネットに入れて洗濯機で洗い、しっかりと乾燥させれば完成です。
どうしても落ちない頑固なカビには…
カビは根を生やすので、頑固なカビは簡単に落とすことができません。
上記の方法で落とすことができなかった場合には、カビキラーを使うと良いでしょう。
しかしカビキラー等の塩素系漂白剤は強力なので、生地を傷めてしまう可能性もあります。
そして色落ちするので白いカーテン限定です。なので少し覚悟が必要です。
浴槽にカーテンを入れ、直接カビにカビキラーを吹きかけます。
10分放置したらすすぎながら揉み洗いし、ネットに入れて洗濯をします。
もちろんゴム手袋、マスク、メガネを必ず着用し、換気もお忘れなく!
着ているお洋服の色落ちを防ぐためにもエプロンを着ておいた方が良いですね。
重曹を使う方法
小さい子や高齢者、ペットのいるご家庭ならなおさら、カビ取り洗剤も安全なものを使って洗いたいですよね。
そんな時は重曹がオススメです。
汚れが落ちるだけでなく、脱臭効果も期待できますよ。
重曹を溶かしたお湯にカーテンを約10分間漬けて、揉み洗いするだけ。
ポイントは、60~70度くらいのお湯を使うこと!
重曹のアルカリ性が強くなり、汚れが落としやすくなるのです。
やけどにはくれぐれも気を付けてくださいね。
洗濯洗剤と酸素系漂白剤を組み合わせることで手ごわいカビにも対処することが可能です。
カーテンが十分に浸かるくらいのお湯を浴槽に入れ、水に対して1~2%の洗濯洗剤と酸素系漂白剤、そして小さじ1杯の重曹を入れます。
混ぜ合わせたらカーテンを入れ、約10分間漬け置きします。
漬けすぎても逆に汚れを吸収するので注意してくださいね。
浴槽からカーテンを取り出したら一度洗濯機で脱水をし、取り出したらジャバラ折りをしてネットに入れ、すすぎを2回行いましょう。
最後の脱水はシワを防ぐためにも1分程度で大丈夫です。
シワを延ばしてカーテンレールに戻して干せば完成です!
カビを予防するコツ
カビができてしまったときの落とし方をこれまで紹介してきましたが、一番いいのは最初からカビを生やさないということ。
カビを発生させないためにも、普段からの予防が大切です。
カビ取りの方法はわかったけど…正直やるのは面倒だな…
って思いました?思いましたよね?(笑)
面倒だからこそ普段からカビ予防をしておきましょう!
ちょっとした手間で大きな面倒から逃げることはできます!
結露をこまめに拭く
結露がカビの一番の原因です。
できることなら毎朝ふき取りましょう。
最近はオシャレで可愛い結露取りシートもありますよ!
インテリアの邪魔にもならない(むしろインテリアの一部になるかも?)お気に入りの結露取りシートを探すのも一つの手ではないでしょうか?
10分間の換気
10分の換気だけでも湿気がこもるのを防ぐので、十分予防効果はあります!
風の通り道を作ってあげて、カビができにくい環境づくりをしてあげましょう。
アルコールスプレーを使う
とくにオススメなのが、消毒用エタノールを35%薄めて作った手作りアルコールスプレーを使うこと!
一度作っておけば1ヶ月ほど日持ちしますし、安価にたっぷり作れるのでコスパも良いです。
お好みでアロマオイルを入れることもできますよ!
作り方は
- ガラスの計量カップに水110ml入れる
- そこに消毒用エタノールを90ml入れる
先に消毒用エタノールを入れるとカップが痛むことがあるので、必ず水を先に入れてください。 - 耐アルコールのスプレーボトルに入れる
物によってはアルコールNGのボトルもあるので、入れる前に商品の注意書きの確認をしておきましょう。
この手作りアルコールスプレーをカーテンにシュッ!シュッ!
これだけでカビが発生しにくくなります。
カーテンへのカビ予防だけでなく、普段のお掃除にも使える万能スプレーです。
- 洗濯物にスプレーして部屋干し臭を防止
- クッションやソファーにスプレーして除菌
- 汗や皮脂汚れで雑菌が繁殖しやすいスリッパにかけて除菌
- 水でかたく絞ったクロスにスプレーを吹きつけ、湿気を嫌う下駄箱のお掃除に
- アルコール成分は揮発するので子供のおもちゃの除菌にも
などなど…
消毒用エタノールは除菌、消毒作用は強いのですが、このまま使うと家具のニスがはがれたり、プラスチック製品が溶けてしまうことがあります。
日常の掃除として使うには水で薄めて使うのがベストです。
これを機に一度作っておくのはいかがでしょうか?
まとめ
- カーテンの洗濯頻度はドレープカーテンは年に1~2回、レースカーテンは2~3ヶ月に1回
- カビの原因は結露
- 基本の洗濯方法は、ジャバラ折りにしたカーテンをネットに入れて洗濯し、カーテンレールに戻して乾燥させる
- カビ取りをする前には洗濯表示を確認し、しっかり乾燥させる
- 洗濯洗剤と酸素系洗剤を使って、使い古しの歯ブラシでカビを叩きだし、ネットに入れて洗濯する
- 頑固なカビにはカビキラー。しかしリスクもあるので注意が必要
- 重曹を使って安全にカビ取りする方法もあり
- 結露をふき取ったり、換気をしたり、アルコールスプレーをして、普段からカビの発生を防ぐことが大切
これで万が一、カーテンにカビが生えてしまったときも、バッチリ対応できますね!
私も重い腰を上げて、1年振りにカーテンを洗ってみようと思います!(あ、言っちゃった…)
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