用途はそれぞれですが、

というのはみなさん共通の願いですよね。
リラックスして過ごすにはそれなりの環境が必要ですが、
それを大きく左右するのが座席のシートではないでしょうか。
リラックスして過ごすためにはシートをリクライニングしてゆったりした態勢を取りたいものですが、

明確な決まりがないので、判断に困りますよね(*_*)
私は後ろに人が座っていたら一応声をかけますが

という経験をしたこともありますし、私が倒される側だとしたら、

と思ってしまいます。
それぞれの意見があるリクライニングシート。
どのように利用すべきか考えてみましょう。
目次
新幹線のリクライニングシートに関するガイダンスはどうなっている?

ではまず、JR各社のガイダンスはどうなっているのでしょうか。
ここで明確な決まりがあれば、迷わずに済みますよね!
JR東日本広報部
「前の人が座席をいきなりガクンと倒すと後ろの人は面白くないはずですので、
後ろに配慮してゆっくり倒すようにしていただけたら。
できれば、一声かけてから座席を倒すようにしてほしいと思っています」
JR東海
「リクライニングの角度につきましては、お客さま同士の譲り合いや
お声かけなどでご利用いただくよう、また、ご利用の際は、
後ろの席のお客様のご様子に留意していただくよう、ご協力をお願い申し上げています」

このガイダンスからすると、
倒す角度に関しての決まりはないけれど後ろの人に配慮してほしい
ということが両社共通の意見になっていますね。
極端な話これだったら、
リクライニングを全て倒したとしても後ろの人がなんとも思わなければOK
ということになりますよね。

そもそも、各社が明確な決まりを決めるか、リクライニングの角度を全員が不快でない角度に決めてしまえば、
リクライニング問題は起こらないと思うんですけどね。
ちなみにヨーロッパの列車では、日本のように大きくリクライニングできる構造になっておらず、わずか数センチほどしかリクライニングできないそうです。

これはこれでよくできた仕組みかもしれませんね♪
新幹線のリクライニングの角度はどれくらい?

これだけ問題になっているリクライニング。
全て倒して利用した場合、角度はどれくらいなのでしょうか。
だいたいの目安ですが
グリーン車のリクライニング角度 | 25度~31度程度 |
普通車のリクライニング角度 | 20度程度 |
が一般的な角度だそうです。
文字だけで見てもよく分からないですよね?
では図で見てみましょう!

図にしてみるとこのような角度になります。
赤い線が20度、青い線が30度を指しています。

これだけ見ると、全部倒しても「倒しすぎ!」というレベルではない気がするんですけど、
大きな椅子になるとそれなりの圧迫感も出てしまいそうですね。
ちなみに、こちらの論文によると、最も快適なリクライニングの角度は
男性 30度
女性 20度
なんだそうです。
引用論文 佐藤 明穂 リクライニングシート着座時における快適性の評価
30度倒すのであればグリーン車に乗らないといけませんが、
これってまさに設定してあるリクライニングの角度ですね。

だとしたら全部倒しても良いような気がしますね。
そうは言ってもシートを全て倒している人ってなかなか見かけないけど…
遠慮深い日本人特有の行動でしょうか。
自分がやらないからこそ、たまにシートを全開に倒している人がいたら腹が立つのかもしれませんね。
お笑い芸人の小籔千豊さんが新幹線でリクライニングシートを全て倒していたところ、後ろの乗客に怒られたというツイートが話題になっていましたね。
明確な決まりがないゆえに、賛否のツイートが沢山寄せられたのだとか。

私は列車でよく紙カップのコーヒーを飲むのですが、一度勢いよくシートを倒されてコーヒーがこぼれそうになったことがあります。

さすがにムカッときましたが、相手は前を向いているのでもちろん見えていないだろうし、こちらもわざわざ何かを言う気もおきず…
「良い経験になった」と思って心を落ち着かせました(笑)
そんな経験から私も倒し方には十分注意をするようになりました。
リクライニングシートの倒し方と、テーブルの角度

そもそもですが、リクライニングシートの倒し方や戻し方、テーブルの角度がどうなるのかについてちょっと調べてみました。
リクライニングシートの倒し方
現在の新幹線のリクライニングシートは、油圧シリンダー式が採用されています。
そのおかげで、カチカチと何段階かのリクライニングではなく、好きな角度に設定することができるようになっているんです。
シートをリクライニングさせるためには、手すりについているボタンを押しながら背中で背もたれを「ググーーッ」と押すと倒れます。

このようなボタンが手すりについているはずです。

今もあの車体は残っているのかな…今の若い人はそんなの知らないんだろうな(笑)
シートを倒した時のテーブルの角度


えっ!?私だけですか??
でも気になったのでちょっと調べてみました!
新幹線の座席のテーブルは、このように設置されています。

画像参考元:http://travel-and-study.hatenablog.com/entry/make-rules-of-reclining
テーブルは、シートの背中部分に直接ついているわけではなくて、背もたれの足元からバーが伸びていて、そこにテーブルが設置されています。

そうなんです、シートを最大に倒しても、テーブルの角度は変わらないように設計されているのです。
当然といえば当然かもしれません。

とはいえ、私が経験したように、勢いよくシートを倒してしまうと衝撃でコップの中のものがこぼれるような心配もありますので、その点は配慮が必要と言えるでしょう。
是非気を付けたいものです。
トラブルにならないリクライニングシートの倒し方

シートの角度によってテーブルの角度が変わらないことはわかりました。
でも、リクライニングによって起こるトラブルはテーブルに関係することばかりではないですよね。
圧迫感を感じたり、荷物に支障をきたしたりするので、やはりリクライニングシートの倒し方には注意したいものです。
そもそも日本の新幹線は、進行方向に合わせて席の向きを変えるため、わざと席が直角になっています。
なので、少しくらいはリクライニングしないと絶対に不快なはずです。
では、皆が気持ちよくリクライニングを利用するにはどうしたらよいのか?
トラブルにならないための方法を考えてみました。
一番後ろの席を選ぶ
これ、最も平和で気兼ねなくできる解決策です!
誰もいないので、何の遠慮もいりません。
お好きなだけどうぞ!
ちなみにリクライニングされたくない人は、一番前を選ぶと良いですよ。
一番前なら誰も倒してきませんからね。
後ろに人が座っていない席を選ぶ

予約する際にシートマップ等で確認して、後ろに人がいない席を選べば気兼ねなく利用できます。
自由席でも空席が多ければ可能ですよね。
ここまでの方法は、ごくごく限られた人たちで、環境が整っている場合にのみ有効な方法なので、あまり現実的ではないですね…
できたらラッキーくらいに考えましょう (笑)
後ろの人が座る前に倒しておく
これ、私もよくやります。(始発から乗ることが多いので)
早めに乗ってあらかじめ調整しておくという方法。
全て倒してしまったら後ろの方も座りにくいでしょうから、もちろん気持ち程度に倒しています。

もし後ろの人から苦情が出たとしても、戻せばよいだけですしね!
「倒していいですか?」と聞いてみる

これが一番難しいです。
これこそ今一番問題になっているのです。
「倒していいですか?」と聞かれて、


こっちは忙しい(休んでる)んだから、わざわざそんなことで声をかけないでくれ!(怒)
と2通り意見が分かれます。
後は、(急に声をかけられて)「びっくりしたっ!!」とか。
以前、私も席を倒したくて「倒していいですか?」と聞いたこところ、
後ろの方はちょうどお弁当を食べていて、しかも私が聞く直前に食べたらしく
話せない状況でなんとも気まずい雰囲気に…
優しいお兄さんだったので、ジェスチャーで「どうぞ」の合図をしてくれましたが、いきなり声をかけてしまったので、とてもびっくりした様子だったし、その時は本当に申し訳なかったです。
現時点でできる最大の良策は
どうするにしろ「まず後ろの様子を確認する!」かもしれないですね!
- 目が合えばニコッと笑って倒して良いか聞く、もしくはジェスチャーで伝えてみる。
- 後ろの人が何かに熱中していたり、寝ていたりしたらあえて声はかけずにゆっくり倒す。
こんな感じでしょうか。
もっと良い方法があるという方がいらっしゃったら
ぜひ教えてください (笑)
ゆっくり少しだけ倒す

わかります!私もその気持ちはあります!そんな方にはこの方法…
無言でゆっくり、少しだけ倒す
この方法であればおそらく文句を言われることはほとんどないでしょう!
その場合でも倒す前に後ろの様子を確認できたら、より安心かもしれないですね。
例えば
- 小さいお子さんが足元にいる
- 大きな荷物を足元に置いている
こんなことも考えられるわけです。
もしお子さんがケガをしてしまったり、荷物が破損してしまったりしたら…
それはもうリクライニングで快適に…なんてお話しではなくなってしまいます。

席を倒しながら、席の隙間などから少し覗くと良いかもしれません。
新幹線の席を指定するチケットの買い方
トラブルを避けるためには、一番後ろの席や後ろに誰も座っていない席に座る…という方法がありましたね。
新幹線の席を指定してチケットを買うにはどうすれば良いかご存知ですか?
席を指定してチケットを買う方法はいくつかあります。
それぞれについてご説明しますので、参考になさってください!
みどりの窓口で買う

一番オーソドックスなチケットの買い方ではないでしょうか。
みどりの窓口で、駅員さんに

のように、乗りたい列車を伝えてチケットを買います。
この時に、

と聞けば、席を探してくださいます。
シートマップも、希望すれば見せてくださるようなので、普段みどりの窓口でチケットを購入している方は聞いてみられても良いのではないでしょうか。
自動券売機でチケットを買う

在来線のきっぷだけではなく、新幹線のチケットにも自動券売機が存在します。
自動券売機では、シートマップから席を指定することができます!
これは利用しない手はないですね。
でも、後ろに行列ができている時などは、ちょっと焦りますよね…新幹線は多ければ16車両もありますし、選ぶのに時間がかかってしまうかも…
テキパキ操作しましょう(笑)
路線によっては、自動券売機で席指定ができない路線もあるようです!
あらかじめご了承ください…
インターネットで予約する

新幹線のチケットは、インターネットで予約することができます。
インターネット予約サービスはいろいろありますが、2019年3月時点での主要なものは以下の通りです。
予約サービス名 | 路線 | きっぷの受け取り方 |
エクスプレス予約(EX予約) | JR西日本・JR東海 | 専用ICカードもしくはEX予約決済用のクレジットカードと、パスワードが必要。 |
e5489 | JR西日本・JR四国・JR九州 | クレジット決済の場合 クレジットカード、5桁の予約番号(予約確定時にメールなどで通知される)、電話番号下四桁が必要。 |
コンビニ・金融機関・駅支払いの場合 受け取りコード(予約確定時にメールで通知される)もしくは予約番号と、電話番号下四桁が必要。 | ||
えきねっと | JR東日本 | 券売機で受け取る場合 クレジットカード、5桁の予約番号(予約確定時にメールなどで通知される)、クレジットカードの暗証番号が必要。 |
窓口で受け取る場合 登録しているクレジットカード、5桁の予約番号(予約確定時にメールなどで通知される)が必要。 | ||
インターネット列車予約サービス | JR九州 | クレジット決済の場合 クレジットカード、5桁の予約番号(予約確定時にメールなどで通知される)が必要。 |
コンビニ・銀行ATM・駅支払いの場合 11桁の受け取りコード(予約確定時にメールで通知される)予約時に指定した電話番号が必要。 |
インターネット予約の場合、自動券売機と同じようにシートマップから席を指定することができます♪

だいたい1ヶ月前から直前まで予約ができるので、出張の時に本当に助かっています。

ツイッターでのリクライニングシートに対する考え方は?

リクライニングに対する、世間の方の考え方はどうでしょうか。
やはり色んな意見があり、面白いです。
新幹線グリーン車なう。前の席のクソ野郎がおれが寛いでいるのにもかかわらず一々「席を倒していいですか?」とか聞いてきやがる。ウゼェ。勝手に倒せや。そうやって何でもかんでも保険かけようとすんなボケ
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) July 14, 2018

新幹線のリクライニング。最初から全席倒しておいて、起こしたい人だけ起こす、ってことにすれば皆が気を使わなくていいと思う。
— 劇団ひとり (@GekidanHitori) July 17, 2018

マックス倒して良いですよ。倒して良い角度がマックスになってますから。後ろの人に一言倒していいですか?って断りを入れればいいのです。逆に、シートを起こすときも勢いよく戻すのではなく、ゆっくりと戻しましょう。テーブル上のドリンクがこぼれることがあります。
— きょうこ:) (@kyokomyfavorite) March 31, 2017

私も同意見ですが、倒し方に配慮するよう書かれていますね。
まとめ

新幹線のリクライニングに倒し方についてご説明してきました。
- JR各社のガイダンスでは、リクライニング角度に関する決まりはないが
後ろの人に配慮してほしいとのこと - 新幹線のリクライニングを全て倒した場合の角度はグリーン車で25度~31度程度、普通車で20度程度
- 快適だと感じるリクライニングの角度は男性が30度、女性が20度
- 実はシートを最大に倒してもテーブルの角度に変化はない
- 車両の一番後ろの席なら、リクライニングに気兼ねはいらない
- 後ろに人が座る前にシートを倒しておく
- 倒すときにはゆっくり倒す
- 乗客間のトラブルを避けるため後ろの人の状況に応じて対応するとgood !
- みどりの窓口で指定する
- 自動券売機で指定する
- インターネット予約で指定する
このようにいろいろとご紹介しましたが、
結局のところ、JR自体が決まりを設けていないので、それぞれの主張が独り歩きをしてしまっているような気がします。
「配慮」という言葉一つとっても個人差は大きいですからね。
ほとんどの方がリクライニングを利用したいとお考えでしょうから
1日も早く乗客全員が快適に過ごせる空間になるよう切実に願っています。