ご飯を炊いて、いざ食べようと炊飯器のふたを開けたら、ご飯がなんだか黄色い・・・という経験はありませんか?
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”r”]忙しいから、翌日のぶんまでご飯を炊いて保温してたら、黄色くなっちゃった・・・イマイチおいしくなさそうだけど、食べても大丈夫なの?[/voice]
できれば、いつも真っ白いつやつやご飯をいただきたいものです。
ここでは、ご飯が黄色くなってしまう原因や、食べても大丈夫なのかどうか、さらにご飯の変色を防ぐ方法もご紹介します。
ご飯が黄色くなる原因
ご飯が黄色くなってしまったのは、炊いてすぐでしょうか?それともしばらく保温した後?
実は黄色くなるタイミングによって様々な要因が考えられるんです。
その1. 保温した後のご飯が黄色い
ご飯を炊いてすぐは真っ白だったのに、翌日食べようと思って保温していると黄色くなってしまった!というのは、よくあること。
私は一人暮らしをしていたので、一度に食べきれるだけのご飯を炊くことは難しく、保温機能にはお世話になっていました。でも、炊きたてと比べると、やっぱり黄色みがかってる・・・
ご飯を保温すると黄色くなってしまう原因を見ていきましょう。
化学反応によるもの
ご飯が黄色くなる原因で、最も起こりやすいのが、ご飯の成分の化学反応です。
ご飯には、糖やアミノ酸が含まれています。
ご飯を加熱すると、糖とアミノ酸が反応して「メラノイジン」という褐色色素が生み出される「メイラード反応」が起こります。
パンを加熱するとおいしそうな焼き色がつくのも、このメイラード反応によるものです。
メイラード反応は、常温よりも高温で進みやすいため、炊飯器の中を高温に保つ保温機能で、ご飯がどんどん黄色くなっていってしまうんです。
保温時間はなるべく12時間以内、長くても24時間以内に抑えるようにしましょう。
硬水を使ったため
皆さんは、ご飯を炊く時どんなお水を使っていますか?
硬度の高いミネラルウォーターを使うと、ご飯が黄色くなりやすいんです。
これは、高硬度のミネラルウォーターに含まれるカルシウムやマグネシウムが、先ほどのメイラード反応を促進させるためです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]ご飯を炊く時は普通の水道水を使うのがいいみたいね。[/voice]水道水をそのまま使うことに抵抗のある人は、浄水器に通して使いましょう。
菌による腐敗
炊きたてのご飯には細菌はいませんが、長く保温していると、外から細菌が侵入してきます。
中でも「バチルス菌」という菌は高温に強く、炊飯器の保温機能の温度(70℃前後)では死滅せずに増殖します。
バチルス菌による腐敗が進むと、ご飯が黄色くなります。
その2. 炊いてすぐのご飯が黄色い
お米の精米不足
お米の糠(ぬか)を除去する精米が不十分であると、炊いた時にご飯が黄色くなることがあります。
スーパーやお米屋さんで売られているお米は十分に精米されており、適切にお米を研いで炊けば問題となることはありません。
ただし、家庭用精米機などを使って自身で精米する場合には注意しましょう。
お米が古くなった
お米を長期間保存していると、お米に含まれる脂質が酸化されていきます。
酸化度が高くなったお米を炊くと表面が黄色くなり、古米特有の臭いも発生するようになります。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”r”]そうは言っても、そんなに頻繁にお米を買いに行くわけにもいかないし。どうすればいいの?[/voice]
お米を長く保存する場合でも、適切に保存することで、酸化を抑えることができます。(詳しくは後述)
炊飯器
炊飯器の内釜の平均寿命は約3~4年と、意外と短いんです。
炊飯器が古くなると、熱がうまく全体に回らず、ご飯が黄色くなってしまう場合があります。
また、内釜についた汚れをきちんと落とさないと、黄ばみの原因になってしまいます。
その3. 炊く前のお米が黄色い
まれに、炊く前からお米が黄色く変色していることがあります。これはカビが繁殖している状態で、「黄変米」といいます。このカビは、人体に有害な毒素を作り出すので、決して食べてはいけません。
古くなったお米も黄色みがかることがありますが、黄変米はカビが繁殖した部分だけ濃い黄色になるのが特徴です。お米全体のうち、一部だけが黄色く変色していたら黄変米である可能性があります。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”r”]お米にカビが生えることがあるなんて![/voice]カビは、高温多湿の環境を好みます。
お米を湿気の多い場所に置いていたり、ぬれた手で扱ったりして容器内に水気が入るとカビが生えやすくなります。
黄色くなったご飯は食べられる?
カビが繁殖した黄変米である場合は食べられませんが、他の原因で黄色くなったご飯は食べられるのでしょうか?
保温していたご飯が食べられるかどうかを見極めるポイントは「臭い」です。
保温していたご飯から、いつもと違う臭いがした場合は、バチルス菌による腐敗が進んでいます。この状態のご飯を食べると食中毒のおそれがあるので、保温中のご飯から変な臭いがしたら食べないようにしてください。
不快な臭いがなければ、メイラード反応による変色なので、食べても問題ありません。
炊いてすぐのご飯が黄色くなった場合、原因はお米の保存状態や炊飯器によるもので、味は多少落ちますが、食べても大丈夫です。
ご飯が黄色くなるのを防ぐ方法
ここまで見てきた原因から、ご飯の変色を防ぐにはどうしたらよいか考えてみましょう。
なるべく新鮮なお米を買う
店頭に並んでいるお米には、精米した日付が書かれています。中には精米からかなり時間がたったものもあるので、お米を買う時には、なるべく精米日が新しいものを選びましょう。
お米を適切に保存する
多くの人は、お米を買ってから使い切るまでかなりの日数がかかると思います。
お米を保存する際は、適切な方法で保存することで酸化をある程度防ぐことができます。
お米は、温度・湿度が低く直射日光の当たらない涼しい場所で保存するのがベストです。
そして、この条件をクリアしている保存場所が、実は冷蔵庫の野菜室なんです。
常温保存より2倍もおいしさが持続するというので、場所が確保できるのであれば、野菜室に入れておきましょう。
炊きあがったら、冷凍保存する
もちろん炊いてすぐに食べきってしまうのが理想ですが、なかなか難しいですよね。
そこで、余ったご飯はラップに包むか保存容器(レンジ対応のもの)に一食分ずつ入れて冷凍するのがおすすめです。レンジで2分ほど加熱して解凍すれば、おいしくいただくことができます。冷凍する際は、レンジ加熱した時に熱が全体にむらなく回るよう、平たい形にするとよいです。
まとめ
ご飯が黄色くなる原因と対策をご紹介しました。
[box class=”pink_box” title=””]- お米が古い→新鮮なお米を買い、適切に保存する
- 雑菌が繁殖した
- メイラード反応→ご飯が炊けたらすぐに食べきるか冷凍保存し、長時間の保温はしない[/box]
炊飯器の保温機能は便利ですが、長く保温していると、ご飯が黄色くなるだけでなく雑菌繁殖のリスクもあるので、早めに冷凍保存するようにしましょう。
ご飯は私たちの生活から切っても切り離せない存在です。適切に保存・炊飯し、なるべくおいしくいただきましょう!
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