春は暖かく、夏は暑い。秋は肌寒く、冬は寒い。
人は季節によって、暑く感じたり、寒く感じたりしますよね。
そもそもどれくらいの温度だと人は暑さ・寒さを感じるのでしょうか。
また、季節の変わり目は三寒四温という諺があるように寒暖差が激しいものです。
天気予報で一日の温度を確認してもどのような服装にすればよいのかピンとこない方もいるのではないでしょうか。
今回、どれくらいの温度から人が暑さと寒さを感じるのかをご紹介します。
何度から暑い・寒いと感じるのか
一般的には以下の温度帯で区切られることが多いです。
28℃以上 | 暑い |
23℃~27℃ | ちょうどいい |
15℃~22℃ | 肌寒い |
8℃~14℃ | 寒い |
7℃以下 | 冷える |
湿度によっては感じる温度が変わる!?
実際の気温が30℃だからといって必ずしも暑いとは言い切れません。その違いは湿度にあります。
人間の体は熱いときは自然と汗をかく機能が備わっています。ただ、汗をかいただけでは熱を除くことはでず、汗が蒸発することによって体温が下がります。
しかし、湿度が高いと汗をかいても、汗が蒸発せずに体温が下がりません。そのため、湿度が高くなるほど暑く感じるのです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”] そういえば、南米やアフリカなど日本より暑い国の人々が、日本の夏は暑い!っていう話を聞いたことあるこど、そういう原理だったんだね[/voice]風速によっても感じる温度が変わる!?
実際の気温が15℃だからといって必ずしも肌寒いと言い切れません。その以外は風速にあります。
人間の体の周りは自分の体温(36~37℃前後)で温めた空気の層があります。
人は自分の体をこの温められた空気によって、寒さから身を守っています。
しかし、
風が吹くことにってこの温められた空気が吹き飛ばされてしまい、外気温が直接的に体に当たり、体温を奪うためより寒く感じます。
人が感じる温度は体感温度と呼ばれる
人が感じる温度は先ほどの上記のとおり湿度や風速などにの影響を強く受け、実際の気温と感じる温度に差が生まれます。これを体感温度といいます。
そこで、NET(net effective temperature)と呼ばれる気温(T)のほかに相対湿度(H)と風速(v)を考慮して体感温度を求める式が誕生しました。
NET=37-(37-T)/{0.68-0.0014×H+(1.76+1.4×V^0.75)}-0.29×T(1-H/100)
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”] ちょっとまって!こんな難しい計算式をみても全然わからないよ。 [/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”] 実は日本気象協会でこれらの計算式から求めた体感温度指数を公開しているので、簡単に確認するならここでチェックするのが一番ね。日本気象協会 体感温度指数
[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”] これは便利だね! [/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”] 体感温度指数以外にも『お出かけ指数』『洗濯指数』などいろいろなものがあるから自分の目的にあったものを見るといいかもね。 [/voice]
室内で快適に過ごすための温度
室外では体温調整が欠かせませんが、室内で快適に過ごすには空調管理が欠かせません。
しかし、エアコンをつけるか否か判断に迷うときや、除湿と冷房どちらが効果的なのか迷ったことはありませんか?
室内には室内で、快適に過ごすための温度があるのです。
法令で定められた基準
労働安全衛生法に基づき、事務所衛生基準規則というものが定められています。
そこでは、温度・湿度を次の範囲内にするよう規定しています。
室温は17度~28度
湿度は40%~70%
夏場の熱中症対策
夏場になると、節電のためにエアコンをつけずに熱中症になり搬送されるニュースが、よくあると思います。
概ね、温度28度、湿度70%以上が危険ラインとされていますので、それを目安に空調管理しましょう。
環境省 熱中予防情報サイト
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冬場のインフルエンザ対策
冬場になると、インフルエンザによる学級閉鎖などのニュースがありますよね。これも空調管理である程度は抑止することができます。
なぜならインフルエンザウイルスは乾燥状態だと活動が活発になります、一方で人間は乾燥状態だと喉や気管支の免疫機能が低下するため、インフルエンザに感染しやすくなるからです。そこで、室内では加湿器などを用いて、湿度40%以上にを保つことが重要です。
美肌対策
お肌をキレイな状態に保つためには、適度な湿度が必要となります。
基本的には湿度を60%~65%の範囲内にコントロールするといいです。
ドライアイ対策
スマホやパソコンのやりすぎてドライアイの人が増えてきていますよね。そんなドライアイも空調管理である程度は抑制することができます。
基本的には湿度50%を下回らないようにコントロールするといいです。
ダニ・カビ対策
ダニが繁殖する条件は温度25度前後かつ湿度75%前後とされています。
また、カビは温度20~30度かつ湿度70%以上とされていますので、湿度の上げすぎには注意が必要です。
まとめ
- 人が感じる暑さ・寒さは湿度や風速で変わる。
- 概ね人が暑いと感じるのは28度以上、寒いと感じるのは7度以下
- インフルエンザ対策、美肌対策、ドライアイ対策のためには湿度を50%以上にする。
- カビ・ダニを防ぐためには湿度を70%以下、温度20~30度をキープ
- 熱中症予防のためには温度28度以下、湿度70%以下をキープ
最も身近な温度。でもその温度は毎日違います。
だからこそ気を付けて温度管理をすることで毎日を楽しく過ごすことができますよね。
もし、いままで温度管理をしていなかったとしたら、これら天気予報やエアコンの設定温度などに気を付けてみてはどうでしょうか。