冬といえば、手袋にマフラー。そしてセーター☆
この時期はセーターを着る方もぐっと増えますよね。私も最近はセーターを着る率がぐっと上がっています。
さて、お気に入りのセーターを自宅で洗濯したら縮んでしまって着られなくなってしまった……なぁんて経験、皆さんにはありませんか?
と、いうことで今回はセーターが縮む原因と、縮んでしまったセーターを元通りにもどす方法を見ていきましょう!!
目次
セーターの素材の種類と特徴


素材別のメリット&デメリット”
メリット | デメリット | |
ウール |
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カシミヤ |
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綿 |
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アクリル |
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アルパカ |
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アンゴラ |
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どうですか?セーターの素材も色々あるのがわかっていただけたかと思います。
さて、それではいよいよセーターが縮んでしまう原因について見ていきましょう☆
セーターが縮んでしまう原因
先ほどの素材別特徴の表で、中でも縮みやすいのは『ウール』『綿』『アルパカ』の素材だということが分かったかと思います。
ではどうして縮みやすいのでしょうか??
ウールの弱点はフェルト収縮(フェルト化)!!
みなさんは、フェルト収縮・フェルト化という言葉を聞いたことがありますか?
セーターを洗濯すると縮む原因は、実はこのフェルト収縮・フェルト化によって引き起こされているんです。
『ウール』や『カシミヤ』といった素材は、水に弱い繊維なんです。
どうして水に弱いのかというと…繊維の構造に答えがあります。
それでは顕微鏡で『ウール』の繊維を見てみましょう!!

引用先:ハグみじゅうたんHP
どうです?
この画像、どこかで同じようなものを目にしたことはありませんか?


ウールもカシミヤも元は動物の毛なんだし、人の髪と似ていても不思議じゃないのかも。
そうなんです!!上の画像でもわかる通り、私たちの髪の繊維と似ていますよね☆
ということは、私たちの髪のキューティクルと同じで、水にぬれるとキューティクルは水を得ようと開きます。
逆に、乾燥しているときは中の水分を逃がさないようにキューティクルはぎゅっと閉じているんです。
洗濯前のセーターは乾燥していますよね。
そんな時、うろこ状のキューティクルも当然ぎゅっと閉じているので繊維の1本1本絡まってしまうことなくふわっとしているんです。
しかし、洗濯をすることで濡れた繊維はより水分を取り込もうとキューティクルを開くため繊維の表面はギザギザとしてしまい、繊維1本1本が絡まりあってしまいます。
そしてそのまま乾いてしまうと…
絡まったままの状態でキューティクルが閉じてしまう。そうして縮んだ状態になってしまうんです。
そして絡まりあった繊維というのはその後自力では元に戻ることができないのです。
そうして繊維が絡まりあって縮む現象を『フェルト収縮』や『フェルト化』といわれています。
自力では元に戻れないなんて、やっかいですよね。
では洗濯をする際に縮んでしまうのを予防する方法はあるのでしょうか?
セーターの縮みを予防するためのポイントとは…??

セーターってどれくらいの頻度で洗濯するのがベスト??

Q:セーターを洗濯する頻度で一番ベストだと言われているのは次のうちどれでしょう??
- 着た都度
- 3日に1回
- 隔週
- 1か月に1回


正解は……、4番。理想は1か月に1回程度なんだって!

さすがにそれは、汚れとか匂いとか気になるから無理があるんじゃない??

洗濯のしすぎは毛玉が出来たり、毛羽立ってしまう原因になるので、着たごと毎回の洗濯はしない方が良いみたいです。
とはいっても、汚れてしまったり匂いがうつってしまったりしているのに、洗濯をしないというのはまた話が別!!そんなことをしていたらシミになってしまったり、また別の問題が起きてしまいますよね。
気になったときは洗濯をしても大丈夫だとおもいます。
ただ、洗濯をするときのポイントだけはきちんと押さえておくようにしましょう☆
セーターを洗濯するときの大事なポイント
洗濯をする前にまず確認してほしいのは、取り扱い絵表示のチェック!!
これはセーターに
限らず他の衣類も同じですよね。
洗濯絵表示に、『手洗いマーク』や『洗濯機のマーク』が表示されていればOK 自宅で洗えます。
※『手洗いマーク』や『洗濯機のマーク』が表示されていないものは基本、自宅で洗うことはあきらめましょう。クリーニングに出すことがベストです。
セーターを洗濯機で洗う時のポイント
※洗濯機マークが描かれていれば洗濯機で洗うことができます。
- 洗濯機に【ドライコース】の機能があることを確認。ない場合は手洗いで!!
- 洗剤は、中性洗剤(液体)を使う。
- セーターは必ず洗濯ネットに畳んで入れる。





セーターを手洗いする場合のポイントは??
洗濯機でセーターを洗う場合のポイントがわかったところで、次は手洗いのポイントも押さえておきましょう!!
- 大きめの洗面器などにお湯を入れる。 ※温度は30度くらいを目安に
- その中に軽く畳んだセーターを漬ける。
- 5分くらいかけてゆっくりと押し洗い。 ※5分で20~30回押し洗いをする
- 何度かお湯を変えて洗剤を洗い流す。 ※洗剤はセーターに残らないように
- 絞りは当然軽~く…… 大きめのバスタオルなどで水気をとる。


セーターの縮み予防の干し方&保管時の注意点
洗濯のポイントがわかったところで、次は干し方について☆
セーターは陰干しが基本
- 軽くシワをとるように形を整える。
- 陰干し
※ハンガーを使うと型崩れの原因になることも。
平干し用のネットを使うのがおすすめ☆☆



今では、100均にもあるのよ。
引用先:アマゾンHP
保管する際、詰め込みすぎに注意

★畳むときはなるべく折る個所を少なく、ふわっと畳むのがポイント。
★衣装ケースなどに仕舞う時、詰め込み厳禁☆ ※詰め込みすぎるとせっかくふわっと仕上げたセーターも、台無しに…
★防虫剤は一番上に置く ※防虫剤は下に向かって成分が流れていくからだそうですよ。
万一、セーターが縮んでしまった時の対処法は?
セーターの自宅洗いもバッチリですね!!
最後に、もしセーターが縮んでしまった時のなおす方法をお教えします☆
縮んだセーターをなおすためにはコンディショナーが最適
え?コンディショナー??って不思議に思いませんでした?
実は私も始め聞いたときは半信半疑でした(笑)
でも、思い出してください。先ほどセーターのウールの繊維を顕微鏡で見た時の画像…
そう!!人の髪の毛に似ていましたよね!!
私たちもシャンプーで汚れを落とした後、リンスやトリートメント、コンディショナーで潤いや栄養を髪の毛に与えますよね??
それと同じなんです。
セーターの繊維にコンディショナーの成分を与え、キューティクルを閉じるように働きかけます。
毛羽立った1本1本の繊維にうるおいを与え滑りやすくすることで、絡まりあった繊維同士をほどいていく…イメージです。
そういわれると、なるほど…!!って納得しません??
では、早速縮んだセーターの修復方法をお教えしますね。
- 大きめの洗面器などにお湯を入れてコンディショナーを溶かす ※お湯の温度は40度くらいを目安に
- 縮んだセーターを漬ける ※30分ほど放置
- セーターをやさしく全体的に引っ張りながら元の大きさまで戻す ※あくまでもやさし~くですよ!
- 軽く絞り、大きめのバスタオルなどで水気をとる
- 形を整えて、平干し用のネットで陰干し






まとめ
さて、我が家のセーター洗濯係が無事に(?)決まったところで(笑)、今回のまとめにいきましょう☆
- 水に濡れると繊維のキューティクルが開き、繊維表面はぎざぎざのうろこ状になる。
- 乾燥するときにはキューティクルが閉じ、絡まりあったままの状態になる
- 一度絡まってしまうと自力で元には戻れない
- まずは取り扱い絵表示をチェック
- 『洗濯機マーク』『手洗いマーク』があれば自宅洗いOK ※なければドライクリーニングへ
- 洗濯機マーク⇒ドライコースで洗う
- 手洗いマーク⇒大きめの洗面器などで押し洗い ※洗い・すすぎ・しぼりはやさしく
- セーターは陰干しが基本
- 平干しネットがおすすめ ※型崩れしにくい
- 大きめの洗面器などにお湯で溶かしたコンディショナーとセーターを漬ける
- やさしく元の大きさまでセーターを伸ばす
- 軽く絞り、陰干し
これで洗濯をしたらセーターが縮んでしまった…!!……なぁんて心配もなくなりますね。
我が家も気持ち縮んでいそうなセーターがあるので、早速コンディショナーを使って修復したいと思います!