お月見とうさぎの関係と由来-うさぎが月で餅をついている理由は?

  • 2018年9月5日

もうそろそろお月見の時期ですね。
みなさんはお月見をする予定はありますか?

私はお月見とは呼べないとは思うのですが、お月見時期に夜道を歩いていて月が出ているとついつい足を止めて、月に見惚れてしまいます。

月といえば、小さい頃に
月ではうさぎが餅をついているんだよ
と聞かされたことはありませんか?

まだ小さかった私は、
「月にもうさぎはいるの?」
と目を輝かせながら聞いた記憶があります(笑)

今回は、そんなお月見とうさぎの関係を丸裸にしていこうと思います!!

 

そもそもお月見とは?

日本では縄文時代から月を愛でる習慣があったようです。しかし、お月見については諸説ありますが平安時代の頃に中国から伝わったとされる説が有力だとか。
平安貴族の間では、月をそのまま眺めることはせず、池に映った月を鑑賞して和歌を詠むということを楽しんでいたようです。
また庶民の間では、収穫に対する感謝と祈りを捧げるため、お月見は親しまれるようになりました。

お月見をするのは、十五夜(=旧暦の8月15日)。そして意外と知られていませんが、十三夜(旧暦の9月13日)にもお月見をします。
中国から伝わったのは十五夜のお月見だけで、十三夜にお月見をする風習は日本独特のもの。十五夜か十三夜どちらか一方にしかお月見をしないことを片見月といい縁起が悪いとされています。
十五夜は、ちょうど台風や秋の長雨の季節なので、綺麗な月を見れないこともよくあります。十五夜に綺麗な月を見ることができたら、ぜひ十五夜の次に綺麗な月とされる十三夜の月も見てみたいですね。

十五夜の月は、別名中秋の名月とも言われます。これは、旧暦では7月から9月が秋とされており、旧暦8月15日はその秋のど真ん中の1日だからです。
時々、旧暦8月1ヶ月を指す言葉として仲秋と書かれることもあります。なんでも「仲」という漢字は、季節(春、夏、秋、冬の4つ)を三等分にしたうちの真ん中を指すのだとか。

旧暦8月15日だけを指す中秋と、旧暦8月の1ヶ月間を指す仲秋、、
正直、文字が似ているのでややこしいです、、

十五夜といえば真っ先に思い浮かべるのが、満月。でも十五夜は実は満月ではない日のことが多いのです。旧暦は月の満ち欠けを元にはしていますが、月の軌道が楕円を描いて地球の周りを回っているため、十五夜に満月がピッタリと重なることは稀なんだとか、、

ちなみに、今年2018年の十五夜(=旧暦8月15日)は9月24日ですが、満月になるのはその翌日の9月25日。やっぱり十五夜であっても満月ではありません、、
3年ほど待った2021年9月21日にようやく十五夜と満月が重なります。

なんだかちょっと残念ですね、、

月にうさぎがいる?

さて、本題の「月にうさぎがいる?」についてです!

もちろん実際の月には、うさぎの生存は確認されていません(笑)
月にうさぎがいるとされる理由の1つに、月の影の模様がうさぎに見えるから、という理由は聞いたことがある人も多いかと思います。

でも、もうひとつ、月にうさぎがいるという伝説も影響しているとか。その伝説は、国語の教科書にも出てくる今昔物語に「三の獣、菩薩の道を行じ、兎身を焼く語」として記載されているお話です。

 

三の獣、菩薩の道を行じ、兎身を焼く語

猿、狐、兎の3匹が、山の中で力尽きて倒れているみすぼらしい老人に出逢った。
3匹は老人を助けようと考えた。

猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えた。
しかし兎だけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができなかった。自分の非力さを嘆いた兎は、何とか老人を助けたいと考えた挙句、猿と狐に頼んで火を焚いてもらい、自らの身を食料として捧げるべく、火の中へ飛び込んだ。

その姿を見た老人は、帝釈天としての正体を現し、兎の捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため、兎を月へと昇らせた。月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは、兎が自らの身を焼いた際の煙だという。

(https://ja.wikipedia.org/wiki/月の兎#仏教説話)より引用

 

非力で何も採ってくることができなかった自分を食料として差し出すなんて、ちょっと悲しいお話ですね、、

お子さんがいる方には、下の動画がおすすめです。
お子さんに「月にはうさぎがいるの?」と聞かれたら、ぜひ見せてあげてください。

[arve url=”https://www.youtube.com/embed/TS3TmNortf4″ mode=”normal” /]

 

うさぎが月で餅をつく?

さて、日本だと「月ではうさぎが餅をつく」という風にもいわれますね。
これにも理由がいくつかあり、そのうちの3つをあげると、

月の影が、餅をつくうさぎに見える

② 中国では月の影が「不老不死の薬を作るうさぎ」に見えることを、日本に伝わる時には満月の別の言い方である「望月(もちづき)」にかけて「餅つき」に変わって伝わってしまった

③ 月にうさぎがいる伝説のその後のお話で、うさぎが食べ物に困らないように、もしくは老人に餅をあげるために餅をついている

とのこと。

中国では、月の影を「不老不死の薬を作るうさぎ」と見ているのには少し驚きました、、
でも思い返せば、日本の物語「竹取物語」で、かぐや姫が帝に贈ったものの中に、不死の薬がありましたね。

なんでも月は満ち欠けを繰り返すことから、死と再生の象徴で、月の不老不死信仰というものも生まれたとか、、
竹取物語で出てくる不死の薬も、きっとうさぎが作ったものだったのでしょう。

 

月を実際に見てみよう!

月にうさぎがいる理由として、月の影が理由に出てきましたね。

本当に月の影がうさぎに見えるの?
そう思ってしまう人もいるでしょう。

海外ではうさぎの他にも
カニ、ライオン、ヒキガエル、おばあさん、少女、、
色々なものに例えられます。

気になるあなたは、実際に月を見て見ましょう!
百聞は一見にしかず、ですからね。

スマホだけだと綺麗に月を綺麗に大きく撮影するのは難しいですが、望遠鏡とアダプターを使うことで綺麗に撮影することもできます。

肉眼では月の影が見にくくても、大きな写真にしてみるとわかるかもしれません。

[arve url=”https://www.youtube.com/embed/TBHmUNBfonw” mode=”normal” /]

月の影が本当にうさぎに見えるのか。
それを確かめるために、お月見をする、なんていうのもいいんじゃないでしょうか。

お子さんがいる方はぜひ、お子さんと一緒に月の影を見てみて、何の形に見えるのか出し合ってみるのも楽しいかもしれませんね。

 

まとめ

■中国から伝わったお月見
日本には縄文時代から月を愛でる習慣がありましたが、中国からお月見という習慣が伝わったことで、日本でも秋の行事として行われるようになりました。

■十五夜の月は満月じゃないことが多い
十五夜の月は満月を想像しますが、月が楕円の軌道で地球の周りを回っているため、実は満月じゃないことの方が多いです。

■仲秋は1ヶ月間、中秋は1日だけ!
仲秋は、秋の真ん中の月である旧暦8月のひと月を指し、中秋は秋のど真ん中の1日(旧暦の8月15日)だけを指します。

■月にはうさぎがいる伝説
月にはうさぎがいる伝説がインドから日本へと伝わり、それは今昔物語にも「三の獣、菩薩の道を行じ、兎身を焼く語」として登場します。

■月の影が餅をつくうさぎに見える
中国では「不老不死の薬を作るうさぎに見える」とされているのを、日本に伝わる際に満月の別の言い方である望月にかけて「餅つきをするうさぎ」に見えると変わって伝わりました。

■スマホで月を大きく綺麗に撮影しよう!
スマホだけで月を大きく綺麗に撮影するのは難しいですが、望遠鏡とアダプターを使うとスマホだけよりもかなり綺麗に月を撮影することができます。




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