毎年食べているのに、聞かれるとちゃんと答えることが出来なくてモヤモヤする出来事でした。
そこで何故こどもの日に柏餅とちまき(粽)を食べるのか、その理由について調べてみました。
柏餅とは
柏餅とは、上新粉に砂糖と水を入れて蒸した物に、あんこを挟んで柏の葉で包んだもの。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]モチモチの生地とあんこがたまらないのよねー[/voice]柏餅の意味
端午の節供(句)に無くてはならない菓子といわれる柏餅。柏の木は新芽が出ないと古い葉が落ちないという縁起から生まれました。子孫が居なければ家が途絶える武家社会では、子孫繁栄を象徴する菓子として喜ばれたのですね。端午の節供(句)に柏餅を食べる風習が根付いたのはこの縁起の良さのほか、餅で餡を包むときの手つきが、柏手を打つ動作に似てめでたいという意味もあったようです。
引用 https://www.wagashi.or.jp/monogatari/shiru/yurai.php
他にも「子どもが産まれるまで親は死なない」という意味もあるみたいです。
武士社会のある江戸時代から、途絶えることなく現代まで柏餅を食べる風習が残っていることに驚きです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]柏餅には、手を打つ姿の可愛らしい意味合いと、子孫繁栄という古くからの意味合いの2つが込められていたのね。[/voice]柏餅の中身
よく知られている柏餅の中には甘ーいあんこが沢山詰まっています。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]私は粒あんが好きかな〜[/voice][voice [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]私はこし餡ー![/voice][voice [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]僕は味噌餡だなぁ[/voice]柏餅といえばあんこのイメージが強いですが、味噌餡なんていうのもあるんですね。
柏餅は徳川家九代将軍家重から十代将軍家治の頃に、江戸で生まれたと言われているため、関東から全国へと広がりました。
味噌餡も柏餅も関東が発祥なのですが、この味噌餡は全国には広がらず、一部では老舗の和菓子屋さんでしか買えないんだそうです。
柏餅の売っている期間は短いですし、意外と貴重な味なのかもしれないですね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]地域限定みたいな感じなのかと思うと興味が湧くわね。[/voice]柏の葉
子どもの頃に柏の葉っぱを上手くはがせなくてイライラしたことありませんか。
食べられないのになんで葉っぱなんか付いてるんだと思ったのは私だけではないと思いたい。
この柏の葉っぱ、実はとってもすごい葉っぱなのです。
- 香り
- 殺菌作用
- 保温作用
- 食べやすさ
柏の葉の特徴
それは豊かな香りです。柏餅を食べる前に剥がした葉っぱの香りが、ひと口食べるとあんこの香りに変わるのが分かると幸せな気分になりますね。
柏の葉で餅を包んで蒸すことで、この独特の風味がでるんだそうですよ。
柏の葉の作用
作用と聞くとなんのことだろうと思いますよね。私も調べるまで、葉っぱはただの飾りくらいにしか思っていませんでした。
ところが柏餅が食べられるようになった江戸時代では、冷蔵庫がなく傷みを防ぐために柏の葉を使用していました。葉っぱを巻くことでオイゲノールという葉っぱの成分が殺菌と保温をしていたそうです。
保温とはいえ葉っぱなので、乾燥対策になっていたようですね。
葉っぱを少しずつむきながら手で持って食べればお餅も付かず、ベタベタしないところも良いですよね。
粽(ちまき)とは
粽(ちまき)とは、もち米と肉、椎茸、筍などを一緒に煮たものを竹の葉で包んで糸で結んだもの。これは中国粽と呼ばれています。
実はこどもの日で食べられる粽はこの中国粽とは別物なのをご存知ですか。
それがこれです。
中国粽よりも小ぶりで形も少し細長く、中にはもち米ではなく、葛や団子で作られています。
中には何も入れず、砂糖を混ぜた甘いモチモチしたものです。
粽の意味
ちまきは中国から伝わったものですが、おもしろい伝説があります。
紀元前4世紀頃、楚の国の王族、屈原(くつげん)という人が、王様の政治に絶望して、湖に身を投げて死にました。屈原の死を悲しんだ家族や村人は、毎年、屈原の死んだ5月5日になると湖に供物を捧げていました。ところがある日、村人の夢に屈原が現れ、湖には悪龍がいて、供物を横取りされるというのです。そこで村人たちは、葦の葉で供物の菓子を牛の角のような尖った形に巻いて、悪龍が食べないように工夫して捧げたといいます。その昔、ちまきを「角黍」と書いたことも、この言い伝えを聞くとうなずけます。
引用 https://www.wagashi.or.jp/monogatari/shiru/yurai.php
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]粽の形には災いを除ける厄除けと、無病息災の意味が込められていたのね[/voice]龍に取られないようにするのと同じ様に、お供えした物の邪気が払えるように五色の色の紐(赤・青・黄・白・黒)を使って縛っていたそうです。
鯉のぼりのてっぺんに付いているヒラヒラしたものも、実はこの五色なんですよ。
中国からきた文化が、日本独特の武士の流れを汲んで、男の子のための行事となったのが始まりなんですね。
柏餅とちまきの違い
こどもの日といえばこの2つを食べることが多くなってきました。しかし元々は別々の場所で食べられていた物なんだそうです。
柏餅→ 関東…何故かというと、関東には柏の木があり、関西には柏の木が無かったために関東中心に広まりました。
ちまき→関西…都が関西にあった頃、中国からちまきが伝わったため、主に関西を中心に広まりました。
生まれも柏餅は日本で、ちまきは中国で違うのに、同じ日に食べる風習が根付くなんて、不思議ですよね。
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こどもの日とは
男の子の健全な成長を願う日だったこどもの日ですが、1948年・昭和23年に、国民の祝日の一つとして5月5日に制定されました。内容は『子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかるとともに、母に感謝する日』と定められました。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/驚き.png” name=”かな” type=”r”]え!母も?!私もお祝いして貰えるの?![/voice][voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]そうと分かれば、何でお祝いしようか?[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]はいはい!ケーキが良い![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”l”]お寿司かなー、いや焼肉か…[/voice]お祝いとなると、色々迷ってしまいますよね。他にも意味の含まれている食材があるので、使ってみるのも良いかもしれないですね。
カツオやブリ
5月頃に旬を迎えるため、端午の節句によく食べらることも。カツオは「勝つ男」にかけて、ブリは「出世魚」と呼ばれていることから、どちらも縁起のいい魚とされています。
えび
茹でた後の鮮やかな赤い色で魔除けになると言われています。
筍
まっすぐ、しなやかに伸びるように、という意味があります。
まとめ
- 柏餅は江戸時代に生まれ、現在全国で食べられている
- 拍手をする形や、子孫繁栄の意味があり、縁起の良い食べ物
- 中身はこし餡、粒あん、味噌餡とあるが、3種類あるのは関東だけ。
- 食べられないのにと思っていた柏の葉は、香り、殺菌作用、保温作用、食べやすいといういい事だらけ
- こどもの日の粽は甘いお団子のようなもの
- 中国からの風習で厄除け、無病息災の意味が込められている食べ物
- 鯉のぼりのヒラヒラした物の色は、実は邪気を払うとする、粽を縛る糸の色だった
- 他にも意味のある食材がある事が分かった
皆さんも楽しいこどもの日が過ごせますように。