「うちで節分の豆まきはしないけど、ハロウィンの仮装して写真撮ったりパーティーはするよ」という方、多いのではないでしょうか?
「鬼はそと~福はうち~」よりも「トリックオアトリート!」が家庭でのイベントとして幅をきかせつつあるという事になりますが、確かに「鬼のおめんして子供に追い回されて豆ぶつけられる日」と「仮装をしたかわいい子供たちにお菓子をねだられる日」なら、私も後者がいいです。
ハロウィンの主役はあくまでも子供。ハロウィンパーティーに参加する時って子供の衣装選びにヘアスタイルのアレンジ、がんばってメイクもしちゃおうかな・・・なんて事でお母さんの頭の中はいっぱいいっぱい。
一方で、子供たちが一番楽しみにしているのって恐らく「ハロウィンのお菓子」。仮装の計画が調ったら、次は配るお菓子の準備をしましょ。
そういえば、手作りのお菓子ってどうなの?お安いバラ菓子や駄菓子でもいいの?でもさ、お菓子1個を「はい、ハッピーハロウィン!」ってしょぼくない?パンパンに袋に詰めて用意しなきゃダメ?
子供たちが楽しみにしているお菓子について、本場のハロウィンから日本のハロウィンまで、いろんなお菓子事情をご紹介します☆
アイルランドのハロウィンとお菓子
ハロウィン発祥の地「アイルランド」では10月の最後の月曜は祝日で、そこから1週間はほぼ全ての学校がお休みになってハロウィンをお祝いします。
さすがは本場!!・・・でも、一週間も学校休んで何するんでしょうか。歌って踊って連日パレード?まさかねぇ。
現在ではアメリカと同じく、子供たちが家にやって来てキャンディーやチョコレートを配るようになりましたが、昔は秋に収穫された果物やナッツを配っていました。まるで絵本の世界、素敵ですねぇ。
そして「バームブラック(ドライフルーツの入ったパウンドケーキ)」がアイルランドの伝統的なハロウィン料理として欠かせないのですが、これがビックリなケーキなのでした!
アイルランドの伝統菓子「バームブラック」とは?
「バームブラック」の「ブラック」はアイルランド語では「斑点のある」という意味。スパイスとドライフルーツをふんだんに使っているので、それが斑点に見えることがケーキの名前の由来。
「ドライフルーツとスパイスが入ったケーキなんて珍しくない。つまんない。」と思った貴方。あなどってはいけませんよ~。
このケーキ、これから一年間の自分の運勢を占う「おみくじケーキ」なのです!
ケーキの中から指輪がポロリ
何それ。キザなドッキリプロポーズ大作戦か?
いいえ、違います。ケーキを作る際、生地の中にいろんなアイテムを混ぜ込んで焼き、切って取り分けられた自分のケーキの中に何が入っていたかで占うんです。
定番アイテムは「コイン(金運・幸運アップ)」「布(貧困・不運)」「指輪(婚期近い)」の3品目。
あとは「ボタン(独身男性は結婚できない)」「指ぬき(独身女性は結婚できない)」などなど。どれが出てきても私的には異物混入としか思えないのが残念ですが、アイルランドではハロウィンをこんな風に楽しんでいるんですね~。
ただし、最近では衛生上の問題や誤飲の危険性などから指輪だけを入れたり、市販のバームブラックには何も入っていないものもあるそうです。
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アメリカのハロウィンとお菓子
アメリカでハロウィンのお菓子といえば「かぼちゃ」ではなく「りんご」。小さいりんごにキャラメルをまとわせてナッツやチョコスプレーで装飾した「キャラメルアップル」いわば「アメリカ版りんご飴」もあるそうです。
そんなおしゃれなりんご飴があったなんて知りませんでしたが、「キャラメルアップル」で検索すると簡単なレシピがいろいろ出てきましたので興味のある方は是非。見た目もかわいいですし、ハロウィン以外でもアレンジできそうですよ。
アメリカで配るお菓子はどんな感じ?
日本では仮装したり、ハロウィンパーティーをするところまでは定着しましたが、さすがにアメリカのように仮装して学校へ登校したり、ご近所とはいえ子供たちが他人の家にお菓子を集団でいただきに行く、というところまでは定着してませんよね?
アメリカでは、一日に何十人もの子供たちがお菓子をもらいにやってきます。なので、配るお菓子は1個、多くても3個程度。それでも子供たちは何軒も回ってお菓子を集めてくるわけですから、恐らく山ほど持ち帰ってくるのでしょう。
お菓子の種類はキャンディーやチョコレート、グミ、キャラメル、マシュマロなど。日本でもお馴染みのお菓子ですね。
そんな甘~いお菓子を大量にもらってくるため、アメリカではハロウィンの時期に虫歯になる子供が増えてしまうんだとか。
そのため一部の歯医者では、子供が貰ってきたお菓子と歯ブラシ1本を交換してくれて、集まったお菓子は寄付に活用されるそうですよ。
お菓子は個包装された市販もので、手作りNG!!
アメリカというと私は「ママの手作りクッキー」や「すごい色でデコられたカップケーキ」なんてものを配っているのかと勝手に思っていましたが、手作りはNG。果物もNG。
子供が口にしたら命に関わるような物を故意に混入されているかもしれない。賞味期限や衛生面の不安。アレルギーで原材料が調べられないと食べられない、などなど。
そんな訳で市販の個包装されたものが安全・安心で喜ばれます。
アメリカでは「キャンディーコーン」という3色のキャンディーがハロウィンの定番お菓子ですが、カラフルでグロテスクなグミなど、いつもとはちょっと違ったお菓子をカルディやコストコなど輸入食品がそろったお店で準備して、子供たちをギョッと驚かせてみるのもいかがでしょうか?
日本のハロウィンとお菓子
日本では仮装イベントとして定着しつつある「ハロウィン」。私はといえば今のところハロウィンパーティーの予定はなし。娘に仮装させて写真撮るくらいはしようかとは思っていますが。
お正月のしめ飾りは玄関先に飾るけど、かぼちゃのランタンは出しません。出したところで誰かが仮装して「トリックオアトリート!」ってうちに来るとは思いませんし。
でも、ママ友に「運動会終わって落ち着いたし、子供たち仮装してハロウィンパーティーしない?」って言われたら「やるやる!」って言っちゃいます。
「みんなで仮装して渋谷行かない?」って言われたら、そっちは「行かない」。
日本でのハロウィンの過ごし方
定着してはいるものの、宗教的な意味合いでハロウィンを楽しむ日本人はあまりいないと思います。無理に本場のハロウィンを完コピしようとする気配もあまりなく「いいとこ、楽しいとこだけ真似しちゃえ~」って感じですね。
なので日本には「正しいハロウィンの過ごし方」はなく、人に迷惑かけなければ楽しみ方は自由です。
大人でも子供でも仮装してパレードに参加したり、お店や自治体のイベントに参加したり、ホームパーティーをひらいたり。特別なことは何もせず過ごすのも自由。
お菓子は何を用意すればいいの?
先にも書きましたが、日本では知らない近所の子供が「トリックオアトリート!」と突然やってくることってほぼ無いですよね?
マンション内限定のイベントだったり、近所同士で計画してましたって場合などの例外はあるかも知れませんが、それでもアメリカの様に何十人もやってくるって事はまず無い。
恐らくハロウィンでお菓子を配る機会があるとすれば、ホームパーティーで知り合い同士子供を連れて集まった時ではないでしょうか?
親同士がまったく知らない人ばかりという訳ではなく、事前に子供のアレルギーや好き嫌いも教えてもらえるし、手作りのお菓子でもいいのかな?と思いますが、よほど仲のいい仲間内でない限りは避けたほうがいいです。
「あの人が作ってきたお菓子食べて子供がお腹こわした。」とか言われないとも限りませんし、アレルギーの問題もありますし。手抜きと思われようが、やはり市販されたお菓子がおすすめです。
集まる人数にもよりますが、お菓子は小さいものを2・3個、袋に詰めてあげたら十分です。
チョコもビスケットも、おせんべいまでもがハロウィン柄のかわいいパッケージになってスーパーに並んでいます。配るお菓子に決まりはありませんから、豊富な種類の中から悩みに悩んで選んでくださいね。
詰める袋もハロウィン柄のものが100均で用意できますし、せっかくならとことんハロウィンにこだわって子供たちに喜んでもらいましょう。
他にもハロウィン柄のえんぴつや消しゴムなどもありますから、お菓子と一緒に入れてあげてもいいですね☆
まとめ
- アイルランドではアイテム入りケーキ占いをしてハロウィンを楽しんでいる
- アメリカでは配るお菓子は手作り、果物はNG
- 日本のハロウィンでも手作りお菓子は避けたほうがいい
- お菓子の種類に決まりはないので、お好きなものを2・3個あげれば十分
これから先、日本のハロウィンがどのように進化していくのかわかりませんが、もしも「トリックオアトリート!」と子供たちがひっきりなしにお菓子を貰いにやってくるようになったら、ぜひ個包装のお菓子を大量買いして一緒にハロウィンを楽しみたいと思います。
以上、ハロウィンのお菓子についてでした。