皆さんは“半夏生”って聞いたことありますか?
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]「はんげしょう」って読むんだって![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性うれしい.png” name=”夫” type=”l”]初めて聞いたよ!そもそも半夏生ってなんだろう?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]うふ、私も初めて知ったわ(笑)じゃあ半夏生について一緒に調べてみましょう![/voice]半夏生とは
半夏生の読み方
半夏生は“はんげしょう”と読み、季節の節目を表します。
半夏生の由来
季節の節目を表す雑節のひとつ
半夏生とは、節分や彼岸、土用丑の日の土用などのような雑節のひとつで、季節の節目を表す言葉。
日本では、二十四節気といって、1年を太陽の動きに合わせて24分割し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付けています。
360度を24分割するので、15度おき(約15日間)でそれぞれの季節が定められています。
引用:暮らし歳時記
その二十四節気をさらに詳しく、季節の移り変わりを掴むために設けられたものが雑節であり、半夏生は、春分点を基準点として、黄経100度を通る頃、毎年7月2日頃とされています。
参考文献:知っトク知識
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]夏至点の10度先だから夏至のおよそ10日後が半夏生の日になるんだね。[/voice]半夏生は梅雨明けの頃とも言われ、半夏生の日に降る雨を半夏雨(はんげあめ)や半夏水(はんげみず)と呼び、大雨になることが多いとか。
植物から名付けられた説も
半夏生、別名カタシログサ(片白草)
半夏生という名の植物があり、葉の一部を白く残して変化するその様子から名付けられたとも言われています。
その様を「半化粧」→「半夏生」と言い換えられたとか。
半夏生が変色した様子
引用:Wikipedia
半夏、別名カラスビシャク(烏柄杓)
また、半夏という薬草が生える頃という由来もあります。
「半夏」が「生える」で半夏生。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]なるほど~! どっちの説も納得できるね。[/voice]引用:Wikipedia
半夏は薬草だが、半夏生は毒草であり、全く別の植物である。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]色んな由来があるね![/voice]
俳句の季語としての半夏生
半夏生は俳句の季語で、季節は夏。
半夏雨も同じく夏の季語となっているんですよ。
山口青邨という俳人の句で
「半夏生 葉を白く染め 梅雨あがる」
という句があります。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]半夏生の季節を分かりやすく表現している句だね。[/voice]
農業における半夏生の意味
かつては農家にとって大事な節目の日
農家の人々の間では、半夏生までに畑仕事や田植えを終える目安とされていました。そして、半夏生の日から5日間は農作業を休みとする地域もありました。
また、後述する風習とも通ずるのですが、半夏生の日は神様に感謝する日でもあり、収穫した農作物を神様に祀るため、この日に採った野菜は食べない、といった文化もあったようです。
半夏生にまつわる言い伝え
「チュウ(夏至)は外せ、ハンゲ(半夏生)は待つな」
夏至が過ぎて半夏生を迎えるまでに田植えを終わらせるとよい、という意味のことわざ。
「半夏半作」
半夏生以降の田植えは収穫がかなり減る、という意味。
現代農業では、品種改良も進み、田植えの時期も早くなっているため、あまり使われないようになっています。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]当時は、半夏生の日の天候で、豊作か凶作かを占っていたんだって[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]農民にとって半夏生がいかに大切にされていたかがよく伝わるね。[/voice]
半夏生の時期の様々な風習
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]半夏生の日の風習は、地域によって色々あるみたいね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]そうなんだね。どんな風習があるのかな?[/voice]各地域で変わる半夏生の風習
【近畿地方の一部】
タコを食べる習慣。タコの8本足にちなみ、稲が地に足をつけて豊作になるよう願いを込めたという意味や、稲穂がタコの吸盤のように立派に実るように願って行っていたとか。
実は、過去には7月2日がタコの日として日本記念日協会で認定されていたのですが、諸事情があり、登録を取り消されたみたいです(笑)
現在では、近畿各地の小売店がタコの販売促進活動を展開するためにも、半夏生にタコを食べる風習を継続して行っているとも言われています。
【奈良県香芝周辺】
「はげっしょ」と呼び、小麦を混ぜた餅を作り、きな粉をつけて食べる習慣があります。田植えを無事に終えたことを田の神様に感謝し、豊作を祈り、お供えをしたとも。
【三重県熊野地方や志摩沿岸部】
「ハンゲという妖怪が徘徊する」といわれ、この時期までに農作業を終わらせ、家で休むようにするというように言われています。
【香川県讃岐地方】
うどんを食べる習慣。1980年に香川県製麺事業協同組合が7月2日をうどんの日と制定している。
この時期に収穫された小麦を使ってうどんを打ち、みんなで食べて収穫を祝ったからという言い伝えもあるようです。
【福井県大野市】
江戸時代、大野藩藩主が農民に焼き鯖を振る舞ったという逸話があり、現在も半夏生の日には焼き鯖を食べる習慣が残っています。
疲労回復のために食べていたという説もあるとか。
【群馬県の一部】
ネギ畑に入ることを禁忌とする習慣がある。
【長野県佐久地域】
「はんげにんじん、なわしろごぼう」と言い、人参やゴボウの種を蒔くそうです。
まとめ
●半夏生とは、日本の雑説のひとつで、梅雨明けの頃とされていた。
●かつては農民にとって大事な日で、この日までに農作業や田植えを終える目安になる日であった。
●日本の各地で様々な風習があり、それは現在でも引き継がれているものも多い。
[box class=”pink_box” title=”関連記事”]