ある日の帰り道。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]寒いね~ママ[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]そうね、もうすっかり冬の空気だわ[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]今年は雪降るかな?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]これだけ寒いと、もしかしたら今年は大雪かもね[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]雪ってどうして降るの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]えっ……[/voice]黙ってしまったわたしの顔を、娘はじっと見上げています。そういえば、今まで考えたことがなかったわ……。
その場は神様のせいにしつつ笑ってごまかしながら、家に帰ってこっそり調べることにしました。
雪が降る仕組みは?
何度で降るの?
いつになったら溶けるんだろう?
次聞かれた時のため、いろいろと調べてみたので、よければみなさんも参考にしてみてください!
雪の降る仕組み
雪の降る仕組みをみなさんご存じでしょうか?
習った記憶もあるような気がするけど、正直あまり覚えていないような………。
まずは雪の降る仕組みを簡単におさらいしてみましょう!
雪の結晶が出来るまで
雪は氷の粒が集まって出来たものです。
この氷の粒はどのようにできあがるのでしょうか?
はじめは雲を作っている水の粒が、上空で冷やされ凍り、小さな氷の粒となります。
その氷の粒の周りに、水蒸気がまとわりつき、冷やされることで、氷の粒は大きさを増して重くなります。この時に、氷の粒はわたしたちがよく知る雪の結晶を形作るのです。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]雲の中にたくさん雪が浮かんでいるんだ![/voice]重くなった氷の粒は、雲から地上へと落ちて行きます。その過程でも、氷の粒は水蒸気をまとわりつけながら大きくなって行きます。
そして、地上へ着く前に溶けずに残ったものが、雪としてわたしたちの下へ降ってくるのです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]反対に、地上に着く前に溶けてしまったものが、雨ね。[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]雪も雨も、もともとは雲の中の氷の粒だったんだね。知らなかった~[/voice]雪は何度で降るの?
雪は氷の粒でした。それでは、雪が降るのはいったい何度からでしょうか?
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]水が凍るのは0℃だから、やっぱり0℃なんじゃないかと思うわよね![/voice]ところが、天気予報など見てみると、0℃以下じゃなくても雪の降る予報がなされているのをしばしば目にします。
いったいどういうことなのでしょうか? 地上に着く前に溶けてはしまわないのでしょうか?
これにはいくつか理由があります。
まず一つ目の理由としては、雪自体がとても冷たいから、という点が挙げられます。冷たい雪は、降り落ちる際に周りの空気を冷やしながら降るため、0℃以上でも溶けずに降るのです。
もう一つの理由として、空気が乾燥している場合には、0℃以上でも溶けずに雪が降る、ということがあり得ます。
空気が乾燥していると、降り落ちる雪は、昇華(しょうか)という現象を起こしやすくなります。昇華とは、氷の状態から直接水蒸気へと蒸発する現象のことです。
昇華を起こすと、小さくなった雪はまわりの空気によってより熱を奪われ、冷やされやすくなります。そのため、空気が乾燥している場合には、気温が同じでも雪のまま地上に降る、ということがあり得るのです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]ちなみに、乾燥した場所で降る雪は、きめが細かくさらさらしていて、スキーをするには最適よ[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]逆に湿度の高い場所で降る雪は、昇華しにくいから粒が大きく、いわゆるぼたん雪のようなものになりやすいわね[/voice]雪の降る気象条件
ここまで0℃以上でも雪が降ることをお伝えしてきました。
けれど、具体的に何度で降るのだという客観的な基準はないのでしょうか?
実は、気象予報士さんも参考にしている基準があります。それは、
[box class=”pink_box” title=”雪の降る基準”]- 上空1500m付近の気温が-6℃以下であること。
- 地上の気温が3℃以下であること。
この二点が、具体的な基準となっています。
ただし、先ほども書きました通り、空気の乾燥している程度によって、雪の降る確率は変わってきます。そのため、乾燥した日であれば3℃以上でも雪の降る可能性はあると、覚えておくといいでしょう。
関東地方の雪の特徴
ところで、東京などのある関東地方は、全国的にも降雪量の少ない地域として知られています。
これにはどんな理由があるのでしょうか?
一般的に日本で雪が降るのは、西高東低の気圧配置となった時です。これは、西の日本海側に高気圧、東の太平洋側に低気圧がある気象状況のことです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]いわゆる冬型の気圧配置は、この西高東低の気圧配置を指しているのよ[/voice]西高東低の気圧配置になると、東北や北陸地方など、日本海側の地域で雪が降りやすくなります。
これは、大陸から吹く冷たい風が、日本海のあたたかい海水からのぼる水蒸気を含んで日本へ渡るため、まとまった雲が出来やすくなるためです。
日本海側の地域で雪を降らせた雲は、関東地方に到着する前に、高い山々にはばまれます。そこで雪をすべて降らせてしまうために、関東地方まで雲は渡らず、そのため雪がなかなか降らないのです。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]お山がじゃまして雲がこっちに来られないんだね[/voice]それでも東京では、ごくたまに雪が降ることがあります。交通機関が麻痺して困った経験のある方も、多いのではないでしょうか?
東京を含め関東地方では、どういう仕組みで雪が降るのでしょう?
関東地方の場合、雪が降るのは「南岸低気圧」のためです。
南岸低気圧とは、太平洋上の、日本の南の方で発達した低気圧のことです。関東地方で雪が降るのは、この南岸低気圧が通過することで引き起こされるものです。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]新潟とは違うんだね[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]でも、南岸っていうくらいだから、きっと暖かいんだろ?どうして雪が降るんだ?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]そうなの。実際は東京に南岸低気圧が通っても、雪にならず雨が降る場合が多いわ[/voice]南岸低気圧は、西高東低の気圧配置と違って、一年中見られる気圧配置です。そのため、多くの場合、雪が降らずに雨になって終わります。
どういう条件が揃えば雪になるのでしょうか?
気象予報士さんでも予測が難しいといわれる関東地方の雪ですが、基準はあります。
それは、南岸低気圧が八丈島付近を通れば、関東地方で雪になる確率が高いということです。
南岸低気圧が関東地方に近づきすぎると、暖かい空気も一緒に運ばれてしまい、雨になります。ところが、遠すぎても水分が運ばれずに、曇り空のまま終わってしまいます。
そのため、ちょうどいい場所を通らなければ関東地方では雪は降らず、そのちょうどいい場所が八丈島付近なのです。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]天気の予報って難しいんだねえ[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]そうね。でも、ちゃんとこういう理由で予報しているんだってわかると、やっぱり天気予報は頼りになるなって思えるわね[/voice]
雪の溶ける仕組み
雪が降るのは確かにきれいでいいなあと思うけれど、降りすぎてしまえば、途端にやっかいなものだと思えてきます。
雪かきだったり、電車やバスが止まったり……いったいいつになったら溶けるんだ!としかめ面にもなりそうなものです。
そこで次は、雪がどうやって溶けるのかについて、調べてみました。
雪は何度で溶けるの?
一度降った雪は、気温が上がってもなかなか溶けないことを、不思議に思ったことはありませんか?
雪が氷の粒なら、0℃で溶けそうなものなのに……。
ですが実際、雪は気温が0℃になったら必ず溶けるというものではありません。
どうしてでしょうか?
第一に、雪は溶ける際に周囲から熱を奪うためだ、という理由が挙げられます。
先ほどもご紹介した昇華という現象でも、雪が熱を奪われることをお伝えしましたが、それと同じように、氷から水へと変化する際にも、雪から熱が奪われます。
そのため、たとえ表面が溶けたとしても、その下の雪をも溶かすほどの温度は伝わらず、結果的に雪は積もったまま残ってしまうのです。
そして、溶けきる前に夜になり、温度が低くなると、表面が再び凍ってしまい、いつまでも溶けなくなってしまうのです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”r”]ガリガリに固まって雪かきもしにくくなるわよね[/voice]二つ目の理由としては、雪が白いため、太陽の熱を吸収しにくいから、という点が挙げられます。
雪が溶ける主な原因は、日光の熱です。気温だけでは、雪を全部溶かしきることは出来ません。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]木陰だけ雪が残っていたりするのを見ると、確かに日光が必要だとわかるわね[/voice]しかし、白い雪は、太陽の光を反射してしまい、日光による熱がなかなか伝わりません。そのため、気温が高く、天気もよいのに、雪が溶けずに残り続けてしまう、ということが起こってしまうのです。
雪を溶かすにはどうすれば?
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性怒り.png” name=”夫” type=”r”]雪が手強いのはわかったけど、ほっといていたら滑ったりして危ないぞ。何とか溶かす方法はないのか?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”l”]こんな方法はどうかしら?[/voice]1.塩をまく
融雪剤などがなくても出来るお手軽な方法が、塩をまくということです。
塩には氷を急速に溶かす働きがあり、北国では路面凍結を防止する目的で道路に塩(塩化カルシウム)がまかれているのをよく見かけます。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]アイスクリームを手作りする時にも、塩が使われるわよね。あれは氷を急速に溶かすことで、氷から熱を奪い、アイスを固まりやすくするためなのよ[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]へえ~[/voice]ちなみに、塩もとい塩化カルシウムは、市販されており誰でも買うことが出来ます。
実際に使用してみた感じは、下の動画のようになります。
[arve url=”https://www.youtube.com/embed/n_9DNOcV1Ow” mode=”normal” /]2.黒いポリ袋で覆う
雪が白いために熱を通さないことはお伝えしましたが、逆に黒いものは熱を通しやすい性質を持っています。
そのため玄関先など、滑ると危ない場所が凍ってしまった場合、黒いポリ袋で覆って防止するとともに氷を早く溶かすことができます。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]ピンポイントでここだけは溶かしておかなきゃ!ってところにはおすすめよ[/voice]3.土をまく
こちらはポリ袋を覆うのと同じ原理で、土の色が黒色に近いため、雪が溶けるのを早める効果があります。また、滑り止めの効果もあります。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]ポリ袋よりは見栄えがいいかもな[/voice]ただし、土をかけると、溶けた雪と混じり合って、ドロドロになってしまうデメリットがあります。なので、土を利用する場合は、あまり出入りしない場所のような、掃除する必要のない場所などにするのがよいでしょう。
雪対策におすすめのグッズ
ここまで雪の降るしくみ、溶けるしくみについてご説明してきました。
最後に、これからの時期必要になってくる、雪対策グッズをご紹介します!
突然の雪に毎年煩わされるけど、一年経つと忘れてしまう……という方も、今年はこんなグッズを備えておいてはいかがでしょうか?
融雪剤
まずご紹介するのは、融雪剤です。一般的な融雪剤には、このようなものがあります。
こちらは白色のもので、雪の上にまいてもそれほど目立たないものになっています。滑り防止にもなるので、一つ備えておくと安心です。
また、窓の霜や雪を溶かすには、このようなアイテムもあります。
窓だけではなく、車のフロントガラスなどにも使えるので、これからの季節是非とも常備しておきたいアイテムです。
雪かきグッズ
雪が降って何より大変なのは、やっぱり雪かきですよね。雪かきに必須なのはスコップですが、重たい雪をかいて捨てるのはなかなか負担です。
そこでおすすめしたいのはこんなスコップ。
柄の部分が伸び縮みして、腰を曲げずに雪をかいて行くことが出来ますし、力を入れたい時は縮めて扱いやすくすることも出来ます。
軽く、また子供の身長に合わせることも出来るので、家族で雪かきする際にもおすすめです!
また、冬限定の雪かきのためだけに家のスペースを取りたくない、という方には、折りたたみ式のスコップもおすすめです。
これらのスコップを使って、面倒な雪かきも楽ちんに済ませて行きましょう!
車の雪対策
車を持っている方は、突然の雪に運転できなくなった!と焦ったことはありませんか?
もちろん、冬タイヤに交換したり、チェーンをまくのは必須ですが、そのほかにもそろえておきたいのがこちら。
フロントガラスを傷つけないで雪を落とすには必須のアイテムです。スペースもとらないので、トランクなどに備えておくとよいでしょう。
また、冬用のスノーワイパーというものもあります。
ワイパーについた氷でフロントガラスを傷つけてしまった、ということが冬にはしばしば起こります。そういった事故を予防するためにも、ワイパーは冬用のものに変えておくのがおすすめです!
冬の運転は事故を起こしやすいので、どうか安全対策をしておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?それでは、今日の内容をまとめます。
[box class=”pink_box” title=”まとめ”]- 雪は氷の粒が集まって結晶となり、溶けずに地上まで降り落ちたもの。
- 雪が降るのは0℃とは限らない。
- 雪の降る条件は、上空1500m付近の気温が-6℃以下であることと、地上の気温が3℃以下であること。
- 関東地方の降雪は、南岸低気圧によるもの。
- 雪がなかなか溶けないのは、溶けた雪が熱を奪われ冷えてしまい、かつ白くて日光で温まりにくいため。
- 雪を溶かすには、塩、ポリ袋、土や、対策グッズを利用しよう!
だんだんと寒さが厳しくなって、いかにも冬だなあしみじみ思う昨今です。対策もし、また体長にも気をつけながら、ぜひとも雪の降る美しい冬を心待ちにしてください。
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