人生100年時代と言われるこの頃です。当たり前に誰でも歳をとります。
おばあちゃんがケガをしました。大したことはなかったけれどリハビリ&これからの機能低下を防ぐために高齢者施設の利用を勧められました。が、本人は「そんなところは年寄りばっかりで嫌だ」と言います。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”r”]おばあちゃんもじゅうぶん年寄りなんだけど…[/voice]なんとなく、施設と聞くと体の自由が利かない人が入るところのイメージになってしまったり、家で面倒みれないから、と後ろ向きな気持ちで見ていた私。
近くの高齢者施設で夏祭りがあると耳にしました。そこに施設があることは知っていましたが気にしたことがなかったので、高齢者施設がどんなところなのか全くわかりません。おばあちゃんのためにも調べてみることにしました。
高齢者施設とは
介護付き有料老人ホーム | 65歳以上対象。専門スタッフによる介護サービス有り。 |
住宅型有料老人ホーム | 60歳以上誰でもOK。外部の介護サービスを受けられる |
特別養護老人ホーム | 要介護3以上の人が対象。 |
介護老人保健施設 | 機能回復のための短期入所施設。要介護1から入居可。 |
サービス付高齢者向け住宅 | 要支援・要介護でなくてもOK。介護サービス付 |
軽費老人ホーム/ケアハウス | 事情により家族と同居できない、または一人暮らしが難しい高齢者向け。外部のサービスを受ける。要介護3まで受入可。 |
認知症グループホーム | 認知症の方が少人数(5~9人)で共同生活を送ることで助け合い認知症の進行を遅らせる目的がある。要支援2から入居可。 |
一口に高齢者施設といっても、いろいろと種類があります。
介護の必要度合いであったり、民間型か公共型かなどの違いがあるようです。
私はすべて「特別養護老人ホーム」=「老人ホーム」なのだと思っていました。
グループホームは最近テレビなどで見て、あるのは知っていましたが「こじんまりした老人ホーム」だと勘違いをしていました。認知症の方しか入れない施設だとは認識不足でした。
こんなに楽しそうな高齢者施設もありました!ちょっとしたカルチャーセンターのようでとても魅力的ですね。
[arve url=”https://www.youtube.com/embed/oPQTeUI8tY8″ /] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]私が見ていた動画におばあちゃんも興味を示しだしましたよ![/voice]高齢者施設でのイベント
イベントの種類
施設ごとにいろいろと違うとは思いますが、季節感満載で行われているようです。
1月 | 新年会 七草がゆ 鏡開き |
2月 | 節分 バレンタインデー |
3月 | ひな祭り ホワイトデー お彼岸 |
4月 | お花見 |
5月 | 端午の節句 母の日 |
6月 | 父の日 |
7月 | 七夕祭り |
8月 | 夏祭り 花火 お盆 |
9月 | お月見 敬老の日 |
10月 | 運動会 ハロウィン |
11月 | 紅葉狩り |
12月 | 冬至 クリスマス会 年越し |
イベントを行う目的・意味
高齢者施設で行われるイベントやレクリエーション活動には、高齢者の日々を充実させることだけでなく、身体機能の維持・向上や脳の活性化を促す効果があるそうです。
一人ではなく、複数名で何かをやることでコミュニケーションの促進をはかります。
季節ごとのイベントは、単調な生活になっている高齢者に季節感を呼び起こさせることが出来、認知症の予防にも効果が期待できるのだそうです。
夏祭り 何してる?
今からのお楽しみは何といっても夏祭りですね。これも施設によってやり方がまちまちだと思いますが、ゲームなど工夫を凝らして楽しんでいるようです。
金魚すくい
本物の金魚すくいをやるのも良いですが、お金もかかるし、すくった金魚を飼うのも難しいと思いますので、紙で作った金魚をビニールプール(水無し)に入れてうちわですくう金魚すくいです。
カラフルな色紙で金魚を作るところから皆でやれるのも楽しそうです。
射的
屋台の人気者です!テーブルなどを上手に使って。的は何でも良いそうです。
空き缶に絵を貼りつけるでも良し、家にある孫のおもちゃでも良し(お孫さんに見つかったら叱られちゃうかも)。
鉄砲は市販のおもちゃでもいいですし、的が軽いものならば割りばし鉄砲を作って利用するのもいいのではないでしょうか?
おじいちゃんが大活躍されると思います!
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スイカ割
これは夏のテッパンの遊びです!
ビニールシートを敷いてその上にスイカを置けば室内で十分できます。
足の悪い高齢の方は車いすでもいいと思います。
スタート前に目隠しでぐるぐるされたらどっち向いてるかすらわからなくなっちゃいますよね!皆が大笑いできるの確実です。
うちわでお好み焼きゲーム
丸く切った画用紙などでお好み焼きを作ります(これも好きな具材を乗せたお好み焼きをイメージしてカラフルに書いたら楽しそうです)。
うちわを使って画用紙のお好み焼きをひっくり返します。時間を決めて何枚裏返せたかを競争します。
何枚以上で景品がもらえるなどすると、より力が入って楽しめそうです。
時間があったらうちわも手作りできると素敵です!
手作りうなぎ釣りゲーム
簡単で手軽に遊べます。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]私でも作れるよ!作り方と遊び方はこれを見てね![/voice] [arve url=”https://www.youtube.com/embed/zMdKEtBF46w” /]
かるた取り
通常のかるたではなく、B6サイズくらいの大きめカード(画用紙など)を用意します。このカードを手作りの取り札にします。
もちろん絵札にしてもいいのですが、絵が苦手な方でも取り札を作れるように、例えば、都道府県名を書いたものを取り札として作りましょう。
「北海道」「東京都」とか「香川県」など県名をカードに書き、今度はそれを当てるための読み札を考えて作ります。
「日本一広い都道府県は?(北海道)」「東京タワーもスカイツリーも立派だねぇ(東京都)」「うどんが有名な四国の県だ(香川県)」のように、だれもがちょっと考えたらわかるクイズのような読み札にします。
中には「石原裕次郎さんのお墓のある県!」って…難しいのもありましたけど。
製作時から手も頭もフル回転ですね。
遊ぶときは床に県名カードを広げ、当たりカードにお手玉を投げてとります。夢中になるとどんどん前のめりになってしまいそうですね。
紙コップピラミッド作り競争
紙コップを用意し、ピラミッドを素早く作る競争です。
手指の運動機能だけでなく、軽い紙コップを積み上げるのは集中力が必要です。
コップに夏らしい模様を入れたりするだけで、ぐっと夏祭りらしくなります。
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盆踊り
法被(はっぴ)や浴衣を着て踊るだけで、いつもと気分が変わり楽しそうです。
おしゃれしたおばあちゃんの嬉しそうな姿が目に浮かびます。
椅子にすわったままでもできる盆踊りもありますよ。
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のど自慢大会
歌の好きな方はたくさんいますね。好きな歌を歌い、それを聞いてくれるお客さんがいるなんて、最高の気分でしょう!!
盆踊りとセットにして、おじいちゃんおばあちゃんの上手な歌で踊るのも楽しいのでは!
かき氷・たこ焼き
施設の職員さんたちで、かき氷やたこ焼きの屋台風のお店を出すところもあるようです。
本格的である必要はなく、家庭用のかき氷器やたこ焼き器で作っているのですって。
現実のお金のやり取りはしないそうですが、おもちゃのお金でおかいものをすることも子供の頃お小遣いを握ってお祭りに行った時を思い出したりして、楽しい気持ちになるのだそうです。
そんなこと全く気が付きませんでした。
まとめ
あちらこちらにあるのは知っていたけど身近に感じることのなかった高齢者施設ですが、調べてみたら自分の思い込みとはずいぶん違っていて楽しそうでした。
- 高齢者施設にもいろいろあり、一般開放のイベントを行う施設などイメージ改善されている。
- 夏祭りは室内でも夏を感じられる工夫がたくさんされている。
- 盆踊り、かき氷など夏ならではの出し物を取り入れることで夏を実感する。
- 身体機能や認知症予防に効果のあるゲームを行っている。
幼稚園などと違い、外でにぎやかにイベントを行うイメージがないので、なんとなく入りにくい、また、中にいらっしゃる人たちも見られたくないと思っているのではないかと勝手な想像をしていましたが、皆さんイキイキとして楽しそうでした!
おばあちゃんも夏祭りに参加して季節を満喫し刺激を与えてもらったら、今よりももっと元気に過ごせるのではないかと思います。
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