夏のおにぎり、腐らないための方法と工夫を知って、夏を乗り切ろう!

うだるような夏の暑さ、水分ばかり摂っていて食欲がなくなり昼食をぬいたり、軽いもので済ませてしまいがちですね。そんな食生活を続けていると、体力が弱って疲れやすくなったり、だるくなったり、夏バテしてしまいます。

「うちの夫は現場仕事で食事の時間もまちまち。3時頃に食べたりすることもあるみたい。暑い中毎日大変だけど、でも大丈夫、外でも現場のスミでも食べられるように、おにぎりを作っているから。」という奥様。

授業が終わったあと野球部の練習があるから、おにぎりを作って持たせてあげているお母さん。

愛情のこもったおにぎりって素敵ですね。うらやましいです。

でも、ちょっと待って!  そのおにぎり大丈夫ですか?!

せっかく愛情たっぷりの、夏のおにぎり、腐らないか心配ですよね。

私は以前、お祭りでみんなで持ち寄ったおにぎりを食べてひどい思いをしたことがあります。とにかく気持ちが悪くなり吐き気がして一晩中トイレに通いつめていました。最後は胃の中に食べたものがなくなってもまだ吐き気がして、胃液しか出るものがなくなってもトイレに通っていました。

体はだるくてグタッと横になっているのですが吐き気が襲ってくるとトイレに急行すると言った状態の繰り返しです。もう、こんなに苦しいのなら胃を取り出して、水でよく洗いたいを思ったほどでした。

こんな不幸なことが起こらないために、おにぎりが悪くならないための情報をまとめてみました。

愛情おにぎりが腐らない方法や工夫を知って、夏を乗り切りましょう!

 

食品は何故腐るの?

おにぎりが腐らない工夫をすると言いましたが、ここで一つ質問です。

そもそも、食品が腐るってどういうことでしょう。食品に何が起こっているのでしょう。

あなたは分かりますか?

食品が腐る・腐敗するとは、食品が微生物の持つ酵素の作用によって変質、分解されることです。食品は腐ると味や臭いが悪くなります。有毒物質が発生することもあり、人が食べると体が食べたものを受け入れられず、早い場合は数十分くらいで拒否反応を起こし下痢や嘔吐の症状が起こります。

これに対し、同じ微生物による変質でも人に良い作用をもたらす場合は「発酵」と呼ばれます。健康に良いと言われるヨーグルトや納豆は、乳酸菌や枯草菌といった細菌による変質が起こった結果できる食品です。

また、食品が腐るほど微生物が増えるということは、食中毒の原因となる微生物、つまり「黄色ブドウ球菌」「サルモネラ菌」「大腸菌」「ウェルシュ菌」等の細菌も増殖しているということで、人が食中毒になる危険が非常に高くなっているということです。食中毒になると、最悪の場合死んでしまうこともあるんです。特に体力の弱い子供や老人にとっては非常に危険です。

 

食品が腐りやすい条件

では、どうしたら食品が腐りやすくなるのでしょうか。

「栄養」「温度」「水分」3要素が揃うと、細菌が増えて分解が進み、腐りやすくなります。

栄養? 水分? 何だか私より先に大事な食べ物を細菌に食べ散らかされ、しかも毒まで盛られているような気がして腹が立って来ましたね!

では、細菌に横取りされない、つまり細菌が増えないようにすることを考えましょう。

食品には栄養と水分が含まれているので、この2つの要素を取り除くのは、難しいですね。
だから、温度を細菌の増えにくい状態に保つことが腐らせないポイントになってくると思いませんか?

10℃から45℃位の温度が細菌が増えやすく、特に30℃から37℃位になると、最も細菌の増殖が活発になります。この30℃から37℃位、夏の気温ですね。かばんに入れっぱなしにしたおにぎりの温度は、細菌にとって非常に快適な温度、つまり私たちにとっては非常に危険な温度なのです。

逆に、10℃以下になると、増殖活動は弱くなります。なので、冷蔵庫で保存すれば安全性は高いですね。

細菌がぬくぬくと育たない環境を整えるにはどんな方法があるでしょう。

 

夏におにぎりが腐らないようにするには

なぜ食品が腐るかが分かったところで、おにぎりが腐らないようにするにはどうしたらよいか考えてみましょう。

おにぎりが腐らないようにするには、

1  腐る原因となる細菌を寄せ付けない
2  細菌を増やさない

この2つの点が重要なポイントになりますね。そのためにどんなことに気を付けたり、どんな工夫をすると効果があるのでしょうか。

 

準備段階での注意

手をよく洗う

これは、おにぎりに限らず調理をする時の基本ですよね。
私たちの皮膚には、ブドウ球菌等さまざまな常在菌が棲んでいます。また、色々な物を触る手には、色んな菌がついています。
手についている菌を食品に移さないように、調理の前に手をよく洗いましょう。

夏におにぎりを作る時の注意と工夫

①夏でも悪くなりにくいご飯を炊く

ご飯に酢や梅干しなどの殺菌性のあるものを混ぜて腐敗しにくいご飯を炊くことで、おにぎりとなるご飯自体を腐りにくくします。

ご飯を炊く際にお米1合に対して小さじ1杯の酢を入れて炊きます。

えっ?おにぎりがお酢のにおいでツンとしないか心配ですって。大丈夫、私も最近あまりに暑いので酢を入れてご飯を炊いています。炊き上がる時にほのかに酢のにおいがしますが、お茶碗についで食べるときには酸味も香りも飛んでしまって気になりません。ただ、成分だけが残るので細菌の増殖防止の効果は期待できます。

お酢の他にも、抗菌性のあるものありますよね。そう、梅干しです。おにぎりに梅干しが入っているだけで安心しがちですが、丸のまま入れた梅干しの抗菌作用はその周辺にしか効果がありません。だから、細かくして、その周辺をいっぱいにしようという作戦です。

梅干しは細かく切って炊飯器のスイッチを入れる直前に入れるか、丸のまま入れて炊き上がってからしゃもじでつぶしてまんべんなく混ぜましょう。このときの梅干しは昔ながらの酸っぱくてしょっぱい梅干しが一番。蜂蜜入りや塩味の薄いものは向きません。

②夏は冷めてから握る

炊き上がったご飯は広げたラップの上に乗せて少し冷まして粗熱をとってから、塩をよく利かせて握りましょう。

③ 素手で握らない。ラップを使用

いくら手をよく洗っても手には落としきれない細菌が付いています。すぐに食べないおにぎりは、素手で握らないで、ラップで巻いて形を整えるようにして握るのが安全です。

栄養も水分も充分なおにぎりが、持ち歩いているうちに温度が上がって細菌が活発に増殖し始めると、あっと言う間に危険な数になってしまいます。おにぎりの表面に付く菌をゼロにするのは無理でも極力細菌が付かないように注意しましょう。

④夏のおにぎりは具を工夫する

おにぎりに入れる具も工夫が大切です。腐りやすい具を避け、お醤油・塩など、いつもより濃い目の味付けをすることで腐りにくくしましょう。

塩鮭(辛口)、塩こんぶ、かつお節、ゆかり等がお勧めです。塩鮭は辛口のものを使って下さい。甘塩の鮭はお勧めしません。また、ゆかりはご飯全体にまぶして下さい。

また、梅干し、しそ、生姜などの抗菌作用のある食品を具に入れることで細菌をふやさない効果が期待できます。

例えば、梅干しの梅肉をくずして、生姜のみじん切りと、シソのせん切りをにぎり込んだ抗菌作用満載のおにぎり、サッパリしておいしいですよ。

それとともに、腐りやすい具を入れないように、注意が必要です。

入れてはいけない具は、

炊き込みご飯、混ぜご飯

ツナ

明太子、たらこ

マヨネーズ

水分の多い物

等です。

⑤ 夏はおにぎりに海苔を巻かない

海苔を巻くと、海苔がご飯の水分を吸って腐りやすくなります。海苔は別に持って行って、食べる時に巻きましょう。海苔のパリパリした食感も楽しめます。

⑥ 夏は焼きおにぎりにすると安心

焼おにぎりにするのも、なかなか良い方法です。

まず具を入れない点で腐りにくくなります。表面に醤油を塗って焼くので、ご飯も悪くなりにくくなります。醤油のこうばしい味は、日本人で良かったと思う美味しさですよね。

醤油の代わりに味噌を塗って焼いても美味しいですよ。

 

容器などの工夫

① 弁当箱を良く洗い、殺菌する

おにぎりを入れる容器にも、殺菌、抗菌の注意が必要です。

おにぎりをお弁当箱にいれる場合は、お弁当箱を良く洗い、乾かしてから使います。

きれいなキッチンペーパーにお酢を含ませてお弁当箱を拭くだけでも抗菌効果がありますが、食品用アルコールスプレーがお勧めです。通販で500mlで1,000円位で売っています。これはプロも使っている優れもので、これをスプレーするだけで除菌できます。お弁当箱だけでなく、まな板や、包丁など何処にでも安心して使えます。

私の知り合いのパン屋さんはいつも色々な調理器具にシュッ、シュッと吹きかけています。

② 特に夏には、おにぎり用の抗菌ラップなどのアイデアグッズを活用

ただ、おにぎりの場合はお弁当箱に詰めるよりも、1個ずつ別々に包むのがお勧めです。ラップなら、握るのに使ったラップは水分が付いているので、新しいものを使いましょう。

100均や通販で、抗菌のおにぎり用ラップやアルミホイルが色々出ています。可愛いアニマル柄や色とりどりの楽しいものが沢山あります。

こういったアイデアグッズも活用してみましょう。

 

③夏におにぎりの温度を上げない工夫

食品が腐る3つの要素の中で私たちのコントロールによるところがい大きいのが、温度管理です。夏にかばんにおにぎりを入れて持って歩くと、腐りやすい30℃以上になってしまう危険は非常に高いのです。

そこで、保冷バッグ保冷剤を活用して、おにぎりの温度が上がるのを防ぎましよう。

保冷剤は、ケーキなどに入っている小さめのものを利用しても良いです。保冷剤も100均で色々売っていますので、楽しくて便利な物を探してみましょう。

保冷剤を使わなくても、ペットボトルのお茶を凍らせてタオルでくるんで一緒に持って行ったり、一口大のカップゼリーを保冷材代わりに凍らせて持って行けば、食後のデザートにもなって一石二鳥ですね。

 

まとめ

食品が腐るのは、細菌が増えて食品が分解され、変質するからです。食品が腐るほど細菌が増殖すれば食中毒の原因菌も増え、食中毒の危険性も高まります。

おにぎりが腐らないようにするには、

細菌を寄せ付けないことと、増やさない努力が必要です。

具体的には

1  腐る原因となる細菌を寄せ付けない

① 手をよく洗う

② 素手で握らない

③ おにぎり用の抗菌ラップやホイル等で包む

2  細菌を増やさない

① ご飯に酢や梅干しを入れて炊く

② 冷めてから握る

③ おにぎりの具は塩味を濃くし、抗菌作用のあるものを入れる

④ 海苔は巻かない

⑤ 焼きおにぎりにする

⑥ 保冷バッグや保冷剤等を活用して「温度」管理をする。

といったことに注意や工夫をしましょう。

 

お母さんのお弁当、愛妻弁当のおいしさは格別。

特におにぎりって何となくワクワク、ソワソワしてしまうお弁当ですよね。なぜかしら? それはきっと、子供の頃からの遠足や旅行や海や山や川での楽しい思い出が「おにぎり」という言葉にはぎゅっと握られているからでしょう。

あなたの家のおにぎりはどんな形ですか。丸、三角それとも俵型?

せっかくの愛情おにぎり、安全のポイントをしっかりと押さえて、あなたの知恵と工夫も一緒に握りましょう。美味しく楽しいだけじゃなく、衛生面でも夏の暑さから、大切な家族を守れるのはあなたです!

 

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