大きい真鯉はお父さん、小さい緋鯉は~子供た~ち~♪
[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”] こどもの日といえば鯉のぼりだね
[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”] あれ!?一番上にあるタコみたいなやつはなんなのかな?
[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”] あれは吹き流しというのよ
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一度は見たことがある鯉のぼり。
童謡もあるので、大きいのがお父さん、その下がお母さん、こども達と続くのは知っているのではないでしょうか。
ただ、一番上にある謎のヒラヒラあれはいったい何のために飾っているのか、その意味と由来をご紹介します。
鯉のぼりを飾る意味と由来とは
鯉のぼりの起源は、紀元前の中国(当時は楚(そ))の時代まで遡ります。
端午の節句は楚の国が起源とされ宮中行事としておこなわれていました。
それが奈良時代に日本に伝わり、「蓬(よもぎ)などの薬草摘み」「欄を入れた湯を浴びる」「菖蒲(しょうぶ)を浸した酒を飲む」などの風習が生まれました。
当時の日本は、主に皇族や公家で構成される朝廷で治める天皇親政・摂関政治・院政でしたが、平安時代末期から武家政権へと移り変わるにつれて、菖蒲(しょうぶ)と尚武(しょうぶ)の発音が同じことから縁起が良いとされました。
そこから江戸時代に端午の節句を重要な式日に定め、盛大にお祝いをするようになり、このような風習が誕生しました。
[box class=”blue_box” title=”菖蒲と尚武”]- 菖蒲(しょうぶ)は、古代中国で葉の形状が刀に似ていること、および爽やかで邪気を祓うような香りを持つことから、男の子にとって縁起の良い植物とされ、軒先に吊るしたり、枕の下に置いて寝たりしていました。
- 尚武(しょうぶ)は、武道・武勇を大切なものと考えです。
江戸時代の武家の間で、尚武と菖蒲が同じ発音であることから縁起の良いものとなりました。
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このころから、宮中行事であった端午の節句が、尚武と結びつけて、「男の子の武運長久・立身出世」を祈る行事へと変化。
そして、武士の間で男の子が生まれると玄関前に幟(のぼり)や旗印を立てる風習が誕生し、そこから鯉のぼりを上げる風習へと進化していきました。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”] 鯉のぼりを上げる風習に変化した理由については「鯉のぼりの一番上に吹き流しを飾る理由とは」で紹介するわね[/voice]
鯉のぼりの一番上に吹き流しを飾る理由とは
まず、吹き流しとは鯉のぼりを飾った時に一番上にある5色のタコのようにヒラヒラしたヤツです。
これを飾る意味は「子供の無事な成長を願った魔除け」のためです。
武士の間で男の子が生まれると玄関前に幟(のぼり)や旗印を立てる風習が誕生したことをさきほどご紹介しましたが、裕福な層であるが武士と比較して社会的身分の低かった商人の家庭では、武士に対抗して5色の吹き流しを飾るようになりました。
しかし、吹き流しだけではつまらないと感じたのか、真意は多々ありますが、中国の故事である「竜門」にちなんで、鯉を描いた挿絵を飾るようになりました。
[box class=”blue_box” title=”竜門”] 中国の後漢書に「黄河の急流に竜門と呼ばれる滝があり、多くの魚がその滝を登ろうと試みるが失敗するなか、鯉のみが登り切り、竜に姿を変えた」という故事があり、それにちなんで鯉の滝登りが立身出世の象徴となりました。ちなみに、登竜門という言葉の語源もこれが起源です。
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そして現代の鯉のぼりの形へと進化を遂げました。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”] 鯉のぼりが先じゃなくて、吹き流しの方が先にできたなんて意外だったよ[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”] 次はなぜ吹き流しが5色になったのか紹介するわね[/voice]吹き流しが5色の理由
吹き流しが5色なのは、万物は木・火・金・水・土の5つの要素で形成されているとう中国の「五行思想」に由来しています。
- 木=青色
- 火=赤色
- 金=白色
- 水=紫色
- 土=黄色
- 木=「春」の象徴でもあり、木々の成長・発育を表します
- 火=「夏」の象徴でもあり、灼熱の炎を表します
- 金=「秋」の象徴でもあり、大地に輝く鉱物・金属から堅固・冷徹・確実を表します
- 水=「冬」の象徴でもあり、泉から湧き出る水から転じて胎内と霊性を表します
- 土=「季節の変わり目」の象徴でもあり、植物が地中から発芽することから、万物の育成・保護を表します
これら5種類の要素は「互いに影響を与え、生滅盛衰によって天地万物が変化し循環する」という考えです。
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鯉のぼりの順番
多くの人は、一番上の黒い鯉がお父さん、二番目の赤い鯉がお母さん、三番目の青い鯉がこどもというイメージではないでしょうか。
しかし、有名なこいのぼりの歌に「一番大きい真鯉(まごい)はお父さん、小さい緋鯉(ひごい)はこども達」とありますよね。
真鯉と緋鯉ともに同じ品種の魚で、違いは色だけです。
日本では黒色の鯉を真鯉、赤色の鯉を緋鯉といいます。
日本にはもともと黒い鯉しかいませんでしたが、突然変異や観賞用に飼育された鯉と区別するために名前がつけられました。
- 真鯉(まごい)=黒い鯉
- 緋鯉(ひごい)=赤い鯉
- 錦鯉(にしきごい)=色が斑の鯉
- 色鯉(いろこい)=それ以外の鯉
そのほか、野生の鯉をの野鯉(のごい)などどいうことがあります。
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[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]
緋鯉が赤い色の鯉ならお母さん鯉はいなかったの?[/voice]
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]
そんないわれもあるみたいなのよ。ただ、いまは歌詞にはない青色の鯉もいるわよね。
つまり時代とともに鯉のぼりがなにを指すかは変わってきてると思うの。[/voice]
鯉のぼりを飾るときに何色が何という決め事はありません。
時代とともに家庭環境が変わり、その意味合いも変わってきます。
最近では青い鯉が男の子を連想することから、女の子を連想する鯉を追加して4連のところもあります。
さらに、近年はマンションなどで自宅に鯉のぼりを飾れないことから、地域の町おこしとして盛大な鯉のぼりがたくさんありますし、鯉の種類もたくさんありますので、自由決めてよいと思います。
盛大な鯉のぼりがみられるスポット
近年は川や山間にワイヤーで吊るされた盛大な鯉のぼりを100m以上ある巨大な鯉のぼりなど町おこしとして鯉のぼりを飾っている地域がありますので、この際にご紹介します。
杖立温泉 鯉のぼり祭
毎年4月1日から5月6日まで杖立温泉街を流れる杖立川の大空を3,000匹以上の鯉のぼりが泳ぐ姿は圧巻です。
夜間はライトアップされるので、温泉街で一泊していくのがオススメですね。
https://www.instagram.com/p/BhFKKo3hmZ1/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=1sw58qat2jtwk
加須市民平和祭
5月3日に利根川の河川敷にて全長100メートルの巨大鯉のぼりが大空を泳ぎます。
鯉のぼり以外にも多種多様な催しがあるのでこどもでも一日中遊べます。
https://www.instagram.com/p/BirqnBjAY3w/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=287qz1htbxj8
仁淀川紙のこいのぼり
鯉のぼりといと上空を泳ぐものをイメージしますが、仁淀川紙のこいのぼりは川を本当に泳ぎます。
300匹以上の紙のこいのぼりが仁淀川の清流を泳ぐ姿は必見です!
https://www.instagram.com/p/BijzTGxgkxA/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=1a3rcp0rw6e6z
5月5日はゴールデンウィークでもありますから、一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 吹き流しとは、鯉のぼりの一番上にある5色のヒラヒラしたもの
- 吹き流しは、江戸時代の商人が武家の旗印に対抗して飾ったのが始まりで、旗印と同じく「男の子の武運長久・立身出世」を意味する
- 吹き流しが5色なのは中国の五行思想に由来しており、木・火・金・水・土を表し「互互いに影響を与え、生滅盛衰によって天地万物が変化し循環する」という考えです。
一番上にヒラヒラの吹き流しを飾る意味を理解したところで、今年のこどもの日には家族で鯉のぼり鑑賞を楽しんで、お気に入りの鯉のぼりを探してみてはいかがでしょうか。
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