

ってカメムシ!ダメダメ!絶対捕まえちゃダメ‼︎

虫が大好きな息子が玄関先で見つけたカメムシ。
秋口になり見かける機会が増えてきたように思います。
強烈な悪臭で、うっかり触ったら手を洗ってもなかなか臭いがとれません。
そんなカメムシが、取り込んだ洗濯物についていたことがある方も多いのではないでしょうか。
せっかく乾いた洗濯物にカメムシがついているのを発見した時の悲しみと、目の前にいるカメムシをどうしたらいいのかという戸惑いは忘れることができません。
そこで、洗濯物にカメムシを寄せ付けない対策や、カメムシやカメムシの卵が洗濯物についていた時の対処法などを調べてみました。
目次
どうして洗濯物にくっつくの?




洗濯物についたカメムシを気づかずに取り込んでしまい大騒ぎすることはよくあるけれど、どうしてカメムシが洗濯物についているのか、知っていますか?
私は、全く知りませんでした。
カメムシが発生する時期に洗濯物を外干ししているから、偶然が重なって洗濯物についているのかな、と思っていました。
実は、カメムシには洗濯物に寄ってくる理由があったのです!
- 日当たりのいい暖かい場所を好む
- 光に集まってくる習性がある
- 花の匂いに反応する
カメムシは日当たりのいい暖かい場所でひなたぼっこをするのを好みます。
私たちも洗濯物を日当たりのいい暖かい場所に干します。
つまり、カメムシは洗濯物が好きなんじゃなくて、洗濯物を干すのに適した場所が好き!
また、カメムシは走光性の虫で光に集まってくるという習性があるので、光を反射しやすい白や薄い色を好みます。ワイシャツやシーツ、タオルなどには白いものが多いので、カメムシが寄ってくるようです。
さらにカメムシはフローラル系の匂いにも惹かれます。草食のカメムシは、植物の葉っぱや茎を吸うため、花の匂いに反応します。
よく洗濯物にカメムシがつくのは、柔軟剤の香りに寄ってくるとも。ほんとかな?柔軟剤あんまり使わない。
— HAL (@hosigoi0) September 23, 2019

洗濯物によくついてくる時期は?

カメムシの発生時期は地域によっても異なりますが、春と秋の年2回産卵の時期と越冬の時期に発生するようです。
- 春先(4月下旬〜7月)は産卵期なので、卵に注意
- 秋口(9月下旬〜)は成虫に注意
4月下旬頃冬眠からカメムシが目覚め、7月頃までの間に産卵し屋外で活発に活動します。
洗濯物に卵を産み付けられるのはこの時期です。
そして、秋口9月下旬頃から晴れた日を選び、今度は越冬場所を求めて一斉に移動を始めます。この時に、洗濯物に止まったり、集団で家の中へ侵入したりと私たちが目にすることが増えるのです。
この時期、西日本エリアではカメムシの大量発生がニュースで取り上げることも多々あります。
点々全部カメムシ
まじで臭い pic.twitter.com/5a6vvJjIM0
— ぽっぽ🕊🔰 (@ru_ha_matu1160) September 24, 2019
カメムシめっちゃくっついてる pic.twitter.com/99lmnfsqlr
— 🧬🐕anzu📱🧬 (@jj5ncw) September 23, 2019
寝かし付けしてたら、「ブーーーン(羽音)…カチッ(着地の音)」という嫌な音が。この時期、この羽音は間違いなくカメムシ。田舎にカメムシの季節が訪れる。冬眠するために窓に無数のカメムシがいらっしゃる…これは精神の死に繋がる。つらい。
— ふるえるとり@書籍重版御礼🙏 (@torikaworks) September 18, 2019

洗濯物にカメムシを寄せ付けない方法

https://twitter.com/saocat_jntwjc/status/1174630274736373760?s=20
どうやったら、洗濯物にカメムシがつかなくなるのか。
— ミチル・トモミ (@michiru_tomomi) September 22, 2019
洗濯物につくカメムシに悩む人が多い秋。
越冬のために集団で移動しているのはわかるけれど、洗濯物には近寄って欲しくないですよね。
カメムシを洗濯物に寄せ付けない方法があるか、調べてみました。
- 除草する
- 薄い色の洗濯物は干さない
- アルミホイルと一緒に洗濯物を干す
- 防虫ネットやカバー使う
- ハーブやハッカ油を使う
- 市販の忌避剤を使う
除草する
カメムシはナス・ピーマン・エダマメ・ミカン・レモン・カキ・モモ・リンゴ・ナシなどが大好き。
洗濯物を干す周辺に生えていませんか?特にツル科やマメ科の植物には産卵期に卵を産み付けることがあるので、近くに洗濯物があるとカメムシがくっつく原因になります。
もし、近くにこれらの植物があるなら除草してみるのもいいですね。
ただ、除草しても草は時間が経てばまた生えてくるもの。長期間生えてこないような除草剤を使うのもおススメです。
薄い色の洗濯物は干さない
カメムシは光を反射する白や薄い色が好き。
洗濯物に寄せ付けないためには、黒などの色の濃い洗濯物だけ外干しし、白や薄い色の洗濯物を外に干さないのも有効です。
どうしても外に干したい‼︎という場合は、色の薄いものを内側に干し周りを色の濃い洗濯物で覆うと、そのまま干すよりはカメムシを寄せ付けにくくなります。
ただし、完全に防御できるわけではないので、絶対にカメムシを洗濯物に寄せ付けたくない場合は外干しを諦めるのが一番です。
アルミホイルと一緒に洗濯物を干す
そうは言っても、お天気のいい日は外で洗濯物を干したいですよね。
そんな時は、アルミホイルや黄色や白の粘着テープと一緒に洗濯物を干すというのもいいかもしれません。
カメムシは走光性の虫。光に集まる習性があります。
ということは、洗濯物よりも光るものを一緒に干してそれにカメムシを集めれば、洗濯物にはカメムシがつきません。
- アルミホイル
- 洗濯バサミ
- ハンガー
- 割り箸やセロハンテープなど
作り方は簡単です。
長めに切ったアルミホイルをハンガーにセロハンテープや洗濯バサミで固定し、割り箸などをアルミホイルの下部分に重石としてつけるだけ‼︎
出来上がったものをいくつか洗濯物の間に一緒に干します。
ポイントはアルミホイルを洗濯物より長くしてカメムシにアピールすることです。
防虫ネットやカバーを使う
飛んでくるカメムシを避けられないのなら、干してある洗濯物を覆って保護する方法です。
ベランダなど全体に防虫ネットを張って、カメムシが入ってこれなくしてしまいましょう。
ポイントは、網目の細かい防虫ネットを使い、隙間をなくすことです。
カメムシは、平べったい虫なので、2㎜の隙間があれば侵入してくると言われています。防虫ネットを張って対策をしたつもりでも、2㎜以上の隙間があればどこからともなく侵入してくる可能性があります。
また、明るい色を好む習性があるので、黒っぽい色の防虫ネットを選ぶとより効果的です。
ただし、色の濃い防虫ネットで隙間なくベランダを覆うとかなり暗くなり、室内の日当たりが悪くなるというデメリットもあります。
予算が許すなら、サンルームを作ってしまうのもいいですね。カメムシ対策だけでなく雨の日も洗濯物が干せ、快適ですよ‼︎
洗濯物を庭で干していたり、ベランダ全体を防虫ネットで覆うなんてちょっと無理‼︎という方は、洗濯物にカバーをかけるのもおススメ。
https://www.instagram.com/p/BxSGDhMAT8m/?igshid=1v2ofhan4o8i0
これなら、カメムシが飛んできても被害にあうのはカバーだけで洗濯物は守られます。
この場合もできるだけ目の細かいネットを使用し隙間をなくすのがポイントです。
ハーブやハッカ油を使う
カメムシはミント・シトロネラ・レモングラス・ティートリー・レモン・ユーカリ・ゼラニウム・ハッカなどの匂いを嫌います。
洗濯物の周辺でこれらのハーブを栽培してみるのもいいでしょう。ハーブを栽培するときに絶対にしてはいけないことがあります。
それは、パセリ・チャービル・パクチー・フェンネル・コリアンダーなどのセリ科の植物を選ぶこと‼︎カメムシはセリ科の植物が大好きなので、逆効果になってしまいます。
栽培するのはちょっと、という方は精油を使ってアロマスプレーを作るのもおススメです。
無水エタノールと水、精油をよく混ぜ合わせ網戸や洗濯物を干す場所などにたっぷりとスプレーします。
デメリットとしては、時間が経つと香りがなくなり効果が薄れてくるので、定期的にスプレーする必要があります。また、雨や水に濡れても効果が薄れるので、こまめにスプレーしなけれないせません。
市販の忌避剤を使う
自分で対策するのはめんどくさいという方は、市販の忌避剤を使うといいでしょう。
カメムシに悩んでいる方がたくさんいるせいか、カメムシ専用の忌避剤もたくさんあります。
貼るタイプのものや吊り下げ型、スプレーなどいろいろなタイプがあるので、場所に合わせて使いやすいものを設置しましょう。
https://www.instagram.com/p/B1eJ290AT-a/?igshid=x2ejn6sza2s7
市販の忌避剤は、雨にも強いのでアロマスプレーのように頻繁にスプレーする必要がありません。吊り下げ型や貼るタイプのものは壁などを汚す心配もなく安心です。
もし洗濯物にカメムシやカメムシの卵ついていたら?
がんばって対策したつもりだけど、やっぱり洗濯物にカメムシがついちゃった‼︎洗濯物は守れたけど、網戸に卵がついてた‼︎という時はどうすればいいでしょうか?
ポイントは洗濯物を大きく動かしたり振ったりしてカメムシを刺激しないこと‼︎
カメムシは刺激されると悪臭を出すため、いかに刺激せずに取り除くか、が大切になります。
- 紙を使う
- 市販のスプレーを使う
- 粘着テープを使う
紙を使う
取り除き方は単純です。適当な大きさの紙を用意して、洗濯物と足の間にその紙を滑り込ませるだけ‼︎この時、慌てて刺激してはいけません。
カメムシを発見したけれど何も道具がない時には便利ですが、至近距離でカメムシと対峙することになるので、難易度が高いかもしれません。
市販のスプレーを使う
カメムシに触らないで取り除くには市販のスプレーが一番です。
洗濯物に使用できる殺虫成分の入っていないスプレーをカメムシに噴射します。数秒後にはカメムシはコロリと洗濯物から離れるでしょう。
仕上げに落ちたカメムシに再度スプレーを噴射すれば駆除の完了です。
粘着テープを使う
洗濯物についているカメムシを刺激しないで取り除くなら粘着テープが一番です。
そっと粘着テープにくっつけて、カメムシを洗濯物から引き剥がします。
ポイントは圧をかけすぎないこと‼︎
力を入れすぎると刺激を受けたカメムシが悪臭を放つので、強めの粘着テープをそっと貼り付けましょう。
https://www.instagram.com/p/BaIIwkCnOSl/?igshid=2w2su9qw2zk0

卵はどうやって取り除けばいいのかな?
卵の取り除き方
カメムシの卵が洗濯物や網戸についていた場合はどうすればいいでしょうか。
服を外に干してたら、カメムシに卵産みつけられた
つらい pic.twitter.com/WnvDDzyhxX— なッちャん🌵 (@nl0nul) September 25, 2019
卵は思ったよりもしっかりとくっついているので、手で取り除くのは難しいようです。
洗濯物など柔らかいものについていた場合は、粘着テープにくっつけるように剥がすのが直接卵に触る必要もなく効果的です。
網戸や壁など硬いものについている場合は、定規を使って削るように取り除きます。
洗濯物についたカメムシの匂いはどうやってとればいいの?


カメムシの臭いがついちゃったのね(泣)
手にカメムシの臭いがついてしまった時、手をゴシゴシ洗ってもなかなかとれませんよね。
そんな嫌な臭いが洗濯物についてしまったら、どうすればいいのでしょうか。
昨日雨風さらされた洗濯物をカメムシ付いたまま気づかず洗濯機回すという大失態…柔軟剤を上回ったカメムシ臭…
— ダイエッターtamyu⭐️2月は本気モード😤 (@tamyumczbzenop) September 23, 2019
- 油を使う
- 界面活性剤入りの洗剤を使う
- 熱を加える
カメムシの臭いの元は
「トランスヘキサール(trans-2-Hexenal)【別名:青葉アルデヒド】」という物質です。
これは、油に溶けやすく、水に溶けにくく、熱を加えると揮発する特徴があります。
つまり、カメムシの臭いを取り除くには、油で洗うのが一番早いということになります。

とはいえ、洋服やタオルを油で洗うのは現実的ではありません。
そこで有効なのが、界面活性剤入りの食器洗い用洗剤や洗濯洗剤、固形石鹸です。
界面活性剤は油に溶けやすく水にも溶けやすいので、カメムシの臭いに効果的です。
界面活性剤の入った洗剤でつけおきや部分洗いをすれば、臭いを取り除くことができます。
洗ってる時間がない‼︎という時は、揮発性であることを利用して、臭いのする部分に熱を加えるのも効果的です。
日当たりの良い場所に干すか、ドライヤーなどを当てると臭いが消えます。
洗濯物を部分的に洗ったり丸洗いする必要がないので、非常に簡単です。

界面活性剤入りの洗剤で洗い直そう
まとめ
カメムシから洗濯物を守るにはどうしたらいいのか、いろいろ調べてみるとカメムシの生態がわかってきました。

- カメムシの発生時期は春の産卵時期と秋の越冬の時期の年2回
- カメムシは光に集まる習性がある
- 2㎜の隙間があれば侵入できる
その結果、カメムシから洗濯物を守るためには、カメムシの習性を利用した対策が有効だということもわかりました。
- 色の薄い洗濯物は外干ししない
- 洗濯物やベランダ全体を目の細かいネットで覆う
- アルミホイルを利用する
- カメムシの嫌いなハーブを育てる
- アロマオイルや市販の忌避剤を洗濯物周辺に設置する
それでもカメムシが洗濯物についていた時はとにかく刺激せず、臭いを出させないことが大切です。
冷静にそっと粘着テープやスプレーを使って駆除しましょう。
力が入りすぎて、カメムシの臭いが衣類に付着してしまった場合は、カメムシの臭いの元は、油に弱く揮発性の成分であることを思い出してください。
- 界面活性剤入りの洗剤で洗う
- 天日干しやドライヤーなどで熱を加える
どれも絶対にカメムシがつかないというわけではないですが、すぐ出来る対策もあるので、いろいろ試してみてくださいね。お天気のいい日にはカメムシ対策をして洗濯物を干して、カメムシの多い季節を乗り切りましょう‼︎