皆さん、お中元とお歳暮の違い、分かりますか?
どちらも日ごろお世話になっている人へ贈るものですが、なぜ2種類の呼び方があるのでしょうか。
今回は、お中元とお歳暮の違いを解説し、それぞれの正しい渡し方や渡す時期をご紹介します。
お中元
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]お中元は、なんとなく夏に贈るもの、というイメージがあるわ。[/voice]https://twitter.com/milli_soulmate/status/1141540231021125632
普段自分で買うことのない高級なフルーツなどをいただく機会でもありますね。
私は小さいころ、おいしいメロンなどを食べることができるので夏が大好きでした(笑)
https://twitter.com/pioggia777/status/1141254527842041856
こんな可愛らしいお中元をいただいたら、自然と笑顔になりますね!
お中元の起源や渡し方を見ていきましょう。
お中元の起源
お中元の起源は、中国にあります。昔の中国では、旧暦の1月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」として、それぞれにお祝いをしていました。
これらの日は、道教の神である天官、地官、水官の三官大帝の誕生日なんです。
三官大帝のうちの地官は、贖罪(罪を許すこと)を司るとされています。
それで、地官の誕生日である「中元」の日は、先祖を供養する日とされるようになりました。
また、7月15日は仏教の行事である盂蘭盆会(うらぼんえ)の中日でもあります。盂蘭盆会は、今でいうお盆です。
これらのことから、中国では古くから7月15日は先祖や死者、神を供養する日でした。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]供養するために庭で一日中火を焚くという風習もあるんですって。[/voice]この文化が日本に渡り、「お中元」となりました。
どのようにして、現在のような贈り物をするスタイルになったかについては、以下のような説があります。
- お供え物を人々で分け合って食べることで、神と人との共同飲食や人々のつきあいという目的を果たしていたことから
- お盆が先祖を供養するのに対し、お中元は生きている人を祝う行事に変化し、贈り物をするようになった
- お盆に贈り物を持って挨拶に訪問する日本の行事「盆礼」が「中元」と結びついた
渡す時期・渡し方
お中元を渡す時期は、地域によって異なります。
北海道・北陸の一部・東海・関西・中国・四国:7月中旬から8月15日まで
東北・関東・北陸の一部:7月初旬から7月15日まで
九州:8月初旬から8月15日まで
沖縄:旧暦の7月15日まで
ただし、最近では関東の時期に合わせ、お中元の時期は全国的に早まる傾向にあります。
お中元は、事前に訪問日時を打ち合わせて先方に直接持参するのが理想ですが、都合がつけられなかったり相手が遠方であったりすることから、デパートや自宅から宅配で送るケースが増えています。
のし紙は、図のような花結び(蝶結び)の一般お祝い用のものを使います。
水引の結び目の上に「御中元」と書き、結び目の下にやや小さめの字で送り主のフルネームを書きます。
連名で送る場合 | 右側に目上の人、左側に目下の人の名前を書きます。連名は3名までです。 |
代表者名のみ書く場合 | 4名以上になる場合は、代表者名の左下に「他一同」と書きます。代表者以外の名前は中包みに書きます。 |
会社名を入れる場合 | 名前の右側に小さく書きます。 |
宅配で送る際には挨拶状を付けるか、届くころを見計らって手紙かはがきの挨拶状を送りましょう。挨拶状には、お世話になっていることへの感謝や、お中元を送った旨を書きます。身内や友人に送る場合は電話で伝えても差し支えありません。
お中元をいただいたら、すぐにお礼状を出しましょう。
お中元は、お祝いごとではないため、自分や相手が喪中の場合でも送ることができます。
ただし、四十九日の忌明け前になる場合は少し時期をずらし、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈りましょう。
お中元は、日ごろの感謝を伝える贈り物ですので、自分の好みで選ぶのではなく、相手の好みや家族構成などを十分考慮して選びましょう。くれぐれも、
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/サイトキャラクター.png” name=”” type=”r”]ビール詰め合わせをいただいたけど、私飲めない・・・[/voice]とか、
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/サイトキャラクター.png” name=”” type=”r”]消費期限はやっ!一人でこんなに食べきれない~[/voice]なんて、相手を困らせることのないようにしましょうね。
お歳暮
美味しそーう!
お肉好き(私)にはたまりません♪
続いて、お歳暮はどんなものなのか、見ていきます。
お歳暮の起源
歳暮とは、年(歳)の暮れという意味があります。その昔日本では、新年に年神様へ供えるものを、年の暮れに本家や家元に持っていくという行事がありました。
これが江戸時代には庶民に行きわたり、現在のお歳暮となりました。
また一説には、お嫁に行った女性が毎年実家で奉っていた神様へのお供え物として、贈り物をするようになったのが始まりともいわれています。
渡す時期・渡し方
お歳暮を渡す時期は、昔は「正月事始め」である12月13日から、年末で忙しくなる手前の20日までがよいとされてきました。現在では11月下旬に贈る場合もあります。
お歳暮を渡す時期も、地域によって若干の違いがあります。
関東:12月初旬から31日ごろ
関西:12月13日から31日ごろ
お歳暮もお中元と同じく、本来は直接持参するのが望ましいですが、相手が遠方であるなどの事情により宅配で送るのが一般的となっています。
のし紙はお中元と同じく、一般お祝い用のものを使います。
水引中央の結び目の上に「御歳暮」と書き、結び目の下にやや小さめの字で名前をフルネームで書きます。
宅配で送る際には挨拶状を付けるか、品物が届くころを見計らって挨拶状を送りましょう。
お歳暮もお祝いごとではないため、喪中であっても贈ることができます。ただし、忌明け前の場合は時期をずらし、寒中見舞いとして贈りましょう。
お中元とお歳暮の違い
以上のように、お中元とお歳暮の大きな違いは贈る時期にあります。
お中元:7月~8月
お歳暮:12月
このため、お中元は一年のうち上半期の感謝を伝えるもの、お歳暮は一年間の感謝を伝えるものとなります。
お中元とお歳暮は、両方贈るのが望ましいですが、どちらか一方にする場合は、お歳暮を優先するとよいでしょう。
予算はどちらも3,000円から5,000円くらいが一般的ですが、お歳暮の方が高くなる傾向があります。
まとめ
お中元とお歳暮について、ご紹介しました。
[box class=”pink_box” title=”お中元”]- 中国の風習が起源
- 贈る時期は7月~8月
- 半年間の感謝を表すもの[/box]
- 日本の風習が起源
- 贈る時期は12月
- 一年間の感謝を表すもの[/box]
どちらも、日ごろお世話になっている大切な人へ、感謝の気持ちを込めて贈るものです。
相手のことをよく思いやって、お互いにハッピーになれるような贈り物をしましょう♪
[box class=”glay_box” title=”関連記事”]