皆さん、毎日暑いですが、元気にしてますか?
夏になると暑中見舞いを出す、という人もいるでしょう。
私が大学時代に所属していたサークルでは、毎年夏の時期に先輩へ暑中見舞いを出していました。
暑い夏でも、暑中見舞いをもらったら嬉しくなりますね♪
この暑中見舞い、どのような意味が込められているかご存知ですか?
今回は、気になる暑中見舞いの意味や送る時期についてまとめました。
暑中見舞いの意味
https://twitter.com/ilovekirby0427/status/1137690224916516864
夏の暑い時期にやり取りされる暑中見舞い。
その目的は、暑い時期に相手が体を壊していないか確認することです。
日頃お世話になっている人や友人などへ、「毎日暑いですが、元気にしていますか」と気遣う意味が込められているのです。
暑中見舞いの歴史は古く、江戸時代にまでさかのぼります。
昔の人々は、一年を二期と考えており、その始まりが、今でいうお正月と盂蘭盆会でした。
[aside]盂蘭盆会(うらぼんえ)7月15日を中心に7月13日から16日の4日間に行われる仏教行事のこと。
出典:Wikipedia
[/aside]人々はそれぞれの期の始まりに、相手への気遣いと日頃の感謝の思いを込めて、贈り物を持って挨拶回りをし、遠方の人へは飛脚便を使って書状を送っていました。
この風習が、現在ではそれぞれ年賀状と暑中見舞いとなっているのです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]今では年賀状の方がメジャーな感じがするけど、昔は暑中見舞いも同じように大切なものだったのね。[/voice]あるいは、お盆の里帰りの際にご先祖様へお供えものをする風習が変化して、お世話になった人へ贈り物や書状を贈るようになった、という説もあります。
今のように遠方の人以外にも年賀状や暑中見舞いを送るようになったのは、明治6年にはがきの郵便配達が始まってからのことです。
そして、年賀状の方は明治39年に年賀郵便が始まり、昭和24年にお年玉付き年賀状が販売されるというようにどんどん普及していきましたが、暑中見舞いが広まったのは大正時代になってからでした。
今では、後述するように暑中見舞い用のはがきも販売されています。
暑中見舞いを送る時期
感謝や気遣いの気持ちが込められた暑中見舞いですが、いつごろ出せばよいのでしょう?
年賀状だったら1月1日に相手に届くように出し、返事は松の内といわれる1月7日までに出しますよね。
暑中見舞いをいつから出すか、については、以下のような説があります。
- 二十四節季の小暑(7月7日ごろ)
- 夏の土用の時期(7月20日ごろから立秋まで)
- 梅雨明けから
暑中見舞いは暑い中相手の健康を気遣うものですから、梅雨が明けてから夏が本格的に始まって暑くなる時期に出すのがよいでしょう。
ただし、梅雨明けすぐだと、地域によっては届くころにまだ梅雨が明けていないということがありますので、相手の地域が梅雨明けしているかどうか注意しましょう。
いつまでに出せばよいかというと、暑さがピークを迎える立秋(8月7日ごろ)までです。
これ以降は、後述の残暑見舞いに切り替えます。
暑中見舞いと残暑見舞いの違い
そろそろ暑中見舞いの季節だなあ・・・うん、引っ越しの連絡は、暑中見舞いを兼ねて出そう。
残暑見舞いになる前には、終わらせよう(希望的観測)— 刃都樹 (@dahhul) June 3, 2019
暑中見舞いと似たものに、残暑見舞いがあります。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]なんとなく残暑見舞いの方が後の時期って気がするわ。[/voice]その通り、暑中見舞いと残暑見舞いの違いは、送る時期にあるんです。
先ほど説明したように、暑中見舞いは暑さのピークである立秋までに出します。
立秋を過ぎると暦の上では秋になり、この時期の暑さのことを「残暑」とよびます。
そのため、立秋を過ぎて送るのは「残暑見舞い」になるんです。
残暑見舞いはいつまでに出すという決まりはありませんが、なるべく8月中に出すとよいでしょう。
暑中見舞いとお中元の違い
もう一つ、この時期に贈られるものとして、お中元があります。
暑中見舞いは書状で、お中元は品物というイメージがありますね。どちらかというとお中元はお世話になっている人への感謝という意味合いが強いです。
お中元を贈る時期ですが、関東地方では7月上旬から15日、関西地方では7月15日から8月15日というように地域によって違います。
ただし、最も早い関東に合わせて他の地域でも早まる傾向にあり、関西でも7月中に贈るのがよいとされることもあります。
暑中見舞い用のはがき
年賀はがきと同じようにくじがつけられた夏限定のはがき「かもめ~る」が、郵便局や一部のコンビニで販売されていることをご存じでしたか?
夏らしいさわやかなイラストが入っているものや無地のものがあり、暑中見舞い・残暑見舞いにぴったりです。
暑中見舞い用の郵便はがきは、昭和25年に発行開始されました。昭和61年からくじがつけられ、「かもめ~る」という愛称がつけられました。
くじの内容は毎年異なります。どのようなものが当たるのか、過去5年間の賞品を見てみましょう。
2018年 | 現金1万円、QUOカード2,000円分またはふるさと小包2,000円相当、切手シート |
2017年 | 現金1万円、QUOカード1,000円分 |
2016年 | 現金5万円、切手シート |
2015年 | 現金5万円、切手シート |
2014年 | 現金5万円、切手シート |
2019年は以下の賞品が当たります。
- 現金1万円
- 現金2,000円
- 切手シート
暑中見舞いのテンプレートサイト
かもめ~るのデザインも可愛らしいですが、もっとインパクトのあるデザインにしたい!という場合は、以下のようなサイトで無料のテンプレートを利用することができます。
シンプルなものから可愛いもの、ポップなものが揃っています。サイト全体的に明るく優しい雰囲気です。
こちらの利用には会員登録が必要です。金魚や朝顔などモチーフ別のデザインの他、写真を入れられるサービスがあります。
まとめ
暑中見舞いについてのあれこれを紹介しました。
[box class=”pink_box” title=””]- お世話になっている人の健康を気遣う便り
- 起源は江戸時代以前にさかのぼる
- 出す時期はおおよそ梅雨明け~立秋
- 夏限定くじ付きはがき「かもめ~る」が販売されている
日ごろお世話になっているあの人へ、今年は暑中見舞い、出してみませんか?
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