お盆とお彼岸の二つの行事は、お墓参りに行くことは同じです。
でも、日本の伝統行事ともいえる、この二つには、どのような違いがあり、両方お墓参りに行かなくてはならないのでしょうか?
まずは、お盆とお彼岸の期間の違いから調べて行こうと思います。
最後まで、お付き合いして下さいね。
お盆とお彼岸の期間
お盆とお彼岸の期間は、いつなのでしょうか?
具体的に説明して行きますね。
お盆の期間
お盆はお盆休みとも言われているので、検討がつく方も多くいらっしゃると思います。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]会社がお休みだからね。僕でも分かるよ。8月15日前後だよね。[/voice]そうです。でも、8月15日を中心としてお盆が行われていますが、これはあくまで新暦です。
ひと昔前までは、7月15日を中心として行われいました。
なので、地方によっては旧暦でお盆をしているところもあるので、確認はしておいて下さいね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]旧暦でやっている地域もあるんだね。知らなかったよ。[/voice] [aside]補足新暦と旧暦の違いについて。
旧暦は明治4年(1871年)まで採用されいたもので、月の満ち欠けを基準にしています。
そして、新暦は地球が太陽の周りを回る周期を基準にしています。
ちなみに、地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は365.2419日です。
なので、1年間を365日として、4年に一度を366日にして調整しています。
366日になる年を閏年と言います。[/aside]
お盆休みについて、以前に詳しく書いていてます。宜しければお読みくださいね。
[box class=”pink_box” title=”関連記事”]お盆休みの意味や由来は?迎え火や送り火についても解説します![/box]お彼岸の期間
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]お彼岸の期間かぁ。春と秋にあるのは知っているけれど、仕事が休みじゃないから検討がつかないや。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]パパって、お仕事がお休みかどうかで物事を覚えるタイプだったんだね。今回で覚えてね。[/voice]とはいえ、お彼岸の期間って気にかけないといつか分からないことが多いですよね。
先ほど夫が答えてくれたように、お彼岸の期間は春と秋にあります。
春は春分の日、秋は秋分の日の前後3日間合わせた7日間をお彼岸と言います。
2020年のカレンダーだと、下記の期間が全てお彼岸となります。
春のお彼岸
日付 | 名称 | 説明 |
3月18日(月) | お彼岸入り | お彼岸が始まる日。いわゆる最初の日 |
3月19日(火) | ||
3月20日(水) | ||
3月21日(木) | 彼岸日(春分の日) | お彼岸の中日。いわゆる春分の日 |
3月22日(金) | ||
3月23日(土) | ||
3月24日(日) | お彼岸明け | お彼岸が終わる日。いわゆる最後の日 |
秋のお彼岸
日付 | 名称 | 説明 |
9月19日(土) | お彼岸が始まる日。いわゆる最初の日 | |
9月20日(日) | ||
9月21日(月) | 敬老の日 | |
9月22日(火) | 彼岸日(秋分の日) | お彼岸の中日。いわゆる秋分の日 |
9月23日(水) | ||
9月24日(木) | ||
9月25日(金) | お彼岸明け | お彼岸が終わる日。いわゆる最後の日 |
春分の日と秋分の日は毎年違いますので、確認をしておいて下さいね。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]お盆とお彼岸がいつあるかは分かったんだけどさ。じゃー、なんのためにお盆とかお彼岸があるの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]お盆とお彼岸の目的か~。確かになんでだろうね。ママ知っている?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]私にもそれは分からないから、調べてみるね。[/voice]
お盆とお彼岸の目的
お盆とお彼岸をする目的は、いったいなんなのでしょうか?
お盆とお彼岸に違いはあるのでしょうか?
お盆の目的
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]お盆って、確かご先祖様が帰ってくるんだよね?[/voice]そうです。お盆には、ご先祖様や亡くなった人たちの霊が家に帰ってくると言われております。
なので、ご先祖様の魂を迎えることを目的としています。
そのため、ご先祖様や亡くなった人が迷わないように、このように目印として提灯を下げたり。
ご先祖様が乗るために、きゅうりやなすびに割りばしを指して、馬と牛に見立てた精霊馬を飾ったりします。
この精霊馬(しょうりょううま・しょうりょうま)について詳しく以前の記事に書いているので、良かったら読んで下さいね。
ということで、お彼岸の目的は何なのでしょうか?
お彼岸の目的
お彼岸は、春分の日と秋分の日を中心として前後3日間の計7日と先ほど、説明しましたがそのことが本来の目的と深く関係しています。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東から上がって真西沈んで行くことから、私たちが住む世界と亡くなった人がいる世界が最も近くなる日と考えられています。
そのため、亡くなった人に思いが通じやすくなります。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]私、分かったよ♪普段お墓参りでお願いごとをするよりも、お彼岸に行った方が聞いてくれるんだよね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]おぉ~、確かにそうだな。それはお墓に行かなくてはならないなぁ。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-8.png” name=”かな” type=”r”]パパ、そういうことじゃないでしょ。ご先祖さまは普段から見守って下さるんだから、感謝の気持ちを込めてお部屋やお墓をお掃除しなきゃでしょ。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]それもそうだな。綺麗にしておかなきゃ、お彼岸だからこそご先祖様に叱られるな。[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]私もお墓のお掃除のお手伝いするよ。でもさ~、なんでお盆とお彼岸って名前がついたのかなぁ?お盆ってさ、食べ物を運ぶおぼんみたいじゃん。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]8月のお盆の由来はママも分からないんだけど、ご先祖様や仏様に対するお供え物を置く容器がお盆っていうのは確かだよ。何か関係してるのかもね。[/voice]8月のお盆と食べ物を運ぶお盆は、果たして由来に関係があるのでしょうか?
お盆とお彼岸の由来
どういうふうにして、お盆やお彼岸と呼ぶようになったのでしょうか?
お彼岸とお盆の由来の違いについての説明をしていきたいと思います。
お盆の由来
お盆の正式名称は、『盂蘭盆会(うらぼんえ)』と言います。なんとなくですが、日本語の言い方ではない感じですよね。
それもそのはずです。『盂蘭盆』は、インドのサンスクリット語で『ウラバンナ』(逆さ吊り)、ペルシャ語で『ウラヴァン』(霊魂)からきた言葉だと言われてます。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]日本の習慣なのに、インドやペルシャ語からきているなんて思いもよらなかったよ。[/voice] [box class=”pink_box” title=”盂蘭盆会の行事”]仏教の開祖であるお釈迦様の弟子の一人である目連尊者(もくれんそんじゃ)は神通力によって、亡くなった母親が地獄に落ちて、逆さ吊りにされて苦しんでいることを知りました。
そして、どうすれば母親を救えるのかをお釈迦様に相談したところ『夏の修行が終わった7月15日に僧侶を招き、多くの供物をささげて供養すれば母を救うことができるであろう』と言われました。
目連尊者がその教えのままにしたところ、その功徳によって母親は極楽往生が遂げられました。
このことから、精霊を供養する盂蘭盆会の行事が生まれました。[/box]
この盂蘭盆会の行事が日本の祖霊信仰と融合し、日本独特のお盆という風習が作られました。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]なるほどね。だから、ご先祖様が苦しまないようにする為にお盆をするということも由来になってたんだね。[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]それじゃー、食べ物を運ぶお盆とは全く関係がないの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]そこは、諸説あるから今のママには分からなかったわ。ごめんなさい。でも、お彼岸の由来なら分かったから、今から説明するね♪[/voice]
お彼岸の由来
お彼岸の由来についても諸説あるようです。
その中でも、今回は有力な二つをご紹介していきます。
[box class=”pink_box” title=”仏教におけるパーラミターの思想によるもの”]『我々の世界に溢れる煩悩や苦しみ、欲といったものから逃れ自由になるために悟りの境地に達すること。』
このパーラミターの思想が、日本人の古来の風習などや、さらには、ご先祖様を崇拝するという習慣と結び付きました。
そのことによって、此岸という我々の住む世界を表す言葉と彼岸という仏教の世界、すなわち悟りの境地に達した世界を表す言葉が出来ました。
お彼岸という期間については、仏教の影響を強く受けていますが、ご先祖様を供養するという風習は日本独自のものです。[/box] [box class=”blue_box” title=”日願という言葉から”]
仏教が伝わる以前から、日本にはご先祖様や自然を崇拝する風習がありました。
自然への信仰、つまり太陽への信仰をさしていた日願が仏教の彼岸と結びついたそうです。[/box] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]お彼岸というのは、ご先祖様の住む世界があり、僕たちが住む世界を分けて考えて、そしてその二つの世界が近くにある期間ということなんだね。[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]二つの世界があるって分けているから、お願いが通じやすくなるって言われる期間もあるんだね。[/voice]
日本の風習として、ご先祖様を大切にするという意味ではお盆もお彼岸も同じでしたね。
お盆とお彼岸のお供え
果たして、お盆とお彼岸のお供え物には違いはあるのでしょうか?
お盆のお供え
お供え物は精霊棚(しょうりょうだな)や盆棚(ぼんだな)という台におきましょう。
お盆の、お供えの飾り方などは、宗派や風習などにより違うので、ここでは一般的にお供えをするものを記載しておきますね。
[box class=”pink_box” title=”お盆のお供え物”]- きゅうりの馬
- なすの牛
- 鬼灯(ほおずき):家までの目印としてあかりに見立てたもの
- そうめん:ご先祖様が帰るときのお土産(くもつ)をまとめるときの紐に見たて縁起かつぎ
- 故人が好きであった果物や季節の果物
- 季節のお花
- 精進料理
- お菓子(小分け出来て、直ぐに食べれるもの。盆菓子などでなくても良いですが、派手な色のお菓子は避けましょう。)
- 果物(数を奇数にしなくてはなりません。故人が好きだった果物良いですが、おすすめはりんごや梨など腐りにくいもの。)
- お花は数は奇数で二束用意しましょう。(香りがきついもの、お花の色が黒いもの、とげや毒があるもの、などなど避けた方が良いお花がたくさんあるので注意しましょう。
お彼岸のお供え物
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]お彼岸は、春と秋にあるんだよね?春と秋で違ったりするのかな?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]よく、覚えたね。お彼岸は春と秋にあって、お供え物は少し言い方が違うから説明するね。[/voice]- 春にお供えする物は、『牡丹餅(ぼたもち)』
- 秋にお供えする物は、『御萩(おはぎ)』
二つとも、材料や作り方は同じですが、こし餡だったり粒あんだったり、小倉のままだったりと、その地域によって少し違うので、確認は必要です。
また、彼岸だんごなどを彼岸入りと彼岸明けにお供えする地域もあるそうです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]昔からある風習だから、親や親戚に聞かなきゃいけないね。お供えは聞きやすいけど、お布施とかどうなんだろって思いながら、聞けてないんだよな。[/voice]
お盆とお彼岸のお布施
お布施の金額については、これと言って決まりはありません。
あえて、相場をあげるならば、5千円から1万円ですが、お寺や僧侶によっても異なるので、これから長くお付き合いをしていかなくてはならない場合は、聞いてみましょう。
良心的に教えて下さいますよ。
今回は、専門用語色々出てきて、分かりにくい部分があったと思うので、簡単にまとめていきますね。
まとめ
お盆やお彼岸は、普段から見守って下さっているご先祖様に感謝の気持ちを持って、お墓参りをしましょう。
では、箇条書きにして、まとめていきますね。
[box class=”pink_box” title=”お盆とお彼岸の違い”]- お盆の期間は8月15日を中心とし、お彼岸は春分の日と秋分の日を中心として行われています。
- お盆はご先祖様や亡くなった人が帰って来きます。お彼岸は、あの世(亡くなった人がいる世界)とこの世(今住んでいる世界)が近くなるそうです。
- お盆は『盂蘭盆会』、お彼岸は『パーラミター思想』、『日願』が由来だそうです。
- お盆のお供えは亡くなられた方の好物で、お彼岸のお供えは牡丹餅、御萩や彼岸だんごになります。
- お布施の相場は5千円から1万円ですが、遠慮なく僧侶に相談してみて下さい。
お墓が遠かったり、親と疎遠になってたりすると、なかなか足を運ばないと思うので、これを機会に是非行ってみて下さいね。
私は、お墓を綺麗にして感謝の気持ちを伝えることによって心が洗われてスッキリします。
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