ケーキやアイスクリームを買った時に、保冷剤としてドライアイスを入れてもらうこと、ありますよね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]最近暑いから、アイス買ってきたよ~。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]ありがとう![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]あ、ドライアイスだ。早く処分してしまいたいけど・・・[/voice]このドライアイス、どうやって処分してますか?
なんとなくやっているその方法、実は危険かもしれないですよ!
今回は、ドライアイスの捨て方についてまとめました。
そもそもドライアイスってどんなもの?
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]ドライアイスって、不思議よね。氷みたいに冷たいのに、置いてたら煙だけ出していつのまにか消えちゃうし。[/voice]まずは、ドライアイスがどんなものなのか説明します。
ドライアイスの正体は、固体になった二酸化炭素なんです。
実は身の回りにある酸素や二酸化炭素といった気体も、ものすご~く低温にして、なおかつ高い圧力をかければ、氷のように固体になるんです。
ドライアイスの温度は、-78℃という極低温です。触ると凍傷になってしまうので、絶対に素手で触ってはいけません。
もちろん二酸化炭素は常温では気体ですから、ドライアイスを常温に置いておくと、水のような液体になることなく、固体から直接気体に戻るんです。このことを、昇華といいます。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]ドライアイスを置いておくと白い煙が出ることがあるけど、あれが二酸化炭素?[/voice]いいえ、二酸化炭素は無色なので、目には見えません。ドライアイスから出る白い煙は、周りの水蒸気が冷やされて小さな水や氷の粒になったものです。
よく舞台やマジックなどの演出で白い煙が大量に出るのを目にしますが、あれもドライアイスを使っています。
ドライアイスの捨て方
ドライアイスの正体が分かったところで、どうやって処分すればよいのか見ていきましょう。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]ケーキについてくるような小さなものなら、そのまま置いておけばいいんじゃない?[/voice]そうですね。ドライアイスは常温で昇華して気体の二酸化炭素に戻るので、常温に置いておけば消えてなくなります。
しかし大量にドライアイスがある時や、もっと早く処分したい時、どうするのが正解なのでしょうか。
やってはいけない方法:流しに捨てる
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]テーブルに置いておくと邪魔になるし、流しに捨てようっと。[/voice]実はこれ、あまりおすすめできない方法なんです。
先ほど説明したように、ドライアイスは-78℃という超低温です。ドライアイスを流しに接触させると、急激な温度変化によってステンレスが傷み、亀裂などの原因になるおそれがあります。
また、排水口の部品によく使われている塩化ビニルというプラスチックも、低温だとひび割れなどを起こす危険があります。
流しにドライアイスは接触させないのが無難です。
やってはいけない方法:お湯をかける
お湯をかけて温めれば、早くなくなるんじゃ?と思うかもしれません。
ドライアイスにお湯をかけるのは、危険なのでやってはいけません!
お湯の温度を100℃だとすると、ドライアイスとの温度差は178℃にもなります。そのような急激な温度変化をさせると、爆発的に気化し、お湯やドライアイスが飛び散るおそれがあります。
ドライアイスにお湯は絶対にかけてはいけません。
正しい方法:外に出しておく
ドライアイスが大量にあるという場合は、外に出しておくとよいです。
ドライアイスは昇華して二酸化炭素になりますが、体積は750倍にもなります。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]750倍ってすご!![/voice]そのため、ドライアイスをペットボトルやごみ袋などに入れて密閉してしまうと、気化した二酸化炭素で膨らみ、破裂するおそれがあります。(実際にこのような事故が何件も起きているようです)
また、換気をしていない室内に置いていると、室内の二酸化炭素濃度が上昇して酸欠になるおそれがあります。狭い部屋や、車の中では注意が必要です。
二酸化炭素は部屋の下にたまる性質を持っているので、小さな子どもは特にリスクが高まります。
そのようなことにならないよう、ドライアイスの処理は換気を良くして行うか、外に置いておくようにしましょう。
ただし、雨などでドライアイスに水がつくと、大量の白煙を生じ、火災だと勘違いされて騒ぎになりかねませんので、水がかからない場所に置くようにしましょう。
また、ドライアイスが植木などに接触してしまうと、低温で植木を枯らしてしまうことがありますので、その点も注意しましょう。
早く処分したい時は:水に入れる
早く処分したい場合は、バケツなどの容器に水を張って、その中にドライアイスを入れるという方法があります。
水は空気よりも冷えにくい性質を持っています。水にドライアイスを入れると、空気中に置いている時よりもドライアイスが急速に温められ、早く気化するのです。
水の方はドライアイスによって冷やされ、白い煙になって二酸化炭素と一緒に出てきます。
https://youtu.be/XW_34ZYJToI
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]煙がもくもく出て、子どもが喜びそう![/voice]二酸化炭素と煙が大量に発生するので、室内でやる時は必ず換気を良くするか、外でやるようにしましょうね。
ドライアイスの活用法
ここまでドライアイスの捨て方を見てきましたが、実は家庭で活用する方法もあるんです。
シュワシュワ炭酸フルーツ
カットしたスイカを、ドライアイスと一緒に発泡スチロールなどの保冷容器に入れておくだけです。(完全に密閉はしない)
すると、ドライアイスから炭酸がフルーツに入り込み、冷たいうえにシュワシュワの不思議な食感のフルーツができます。
フルーツは他にもカットしたメロンやブドウなど、皮が薄くて水分量が多いものなら何でも炭酸フルーツにすることができます。
ドライアイスによってキリっと冷やされ、かつ炭酸のシュワシュワした食感で、夏にぴったりのデザートになります。
ドライアイスでシャーベット
好きなジュースをグラスに注ぎ、ドライアイスを入れます。凍りはじめたらスプーンで崩しながら混ぜます。
冷凍庫に入れて凍らせるには時間がかかりますが、ドライアイスを使えばスピーディーにシャーベットを作ることができます。
子どもと作る際は、ドライアイスを直接触らないように注意してください。
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ドライアイスの保存方法
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]炭酸フルーツ、やってみたい!ドライアイスって家で保存できるのかしら?[/voice]
ドライアイスは、常温だと1kgあたり2~3時間ほどでなくなります。
ドライアイスを保存するためには、とにかく「低温」である必要があります。何しろ-78℃ですからね。
家庭の中で低温にできる場所といえば、冷凍庫が思いつきます。
冷凍庫の温度は、だいたい-18℃くらいです。
ドライアイスの気化を止めるほどの温度ではありませんが、それでも常温に比べれば長時間ドライアイスを保存することができます。
空気に触れないようにドライアイスを布や新聞紙で包み、断熱性の高い発泡スチロールの容器にいれてから冷凍庫に入れれば、より長時間持たせることができます。
正しく保管すれば、ドライアイス1kgを15時間ほど持たせることができます。
まとめ
ドライアイスの捨て方をご紹介しました。
[box class=”pink_box” title=””]- 少量ならそのまま置いておけば消える
- 流しに捨てるとステンレスが傷むおそれがある
- 密閉容器に入れると破裂の危険がある
- 換気をしていない部屋で大量に気化させると酸欠のおそれがある
- 処分する時は、外に置いておく
ドライアイス自体は危険な物質ではありませんが、取り扱いには十分注意してください。
ドライアイスがたくさん余っているなら、炭酸フルーツやシャーベットといったスイーツ作りに活用するのもいいかもしれませんね♪
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