去年の夏の暑さが堪えて、今年は「緑のカーテン」に挑戦しています。
定番はやっぱり朝顔。
園芸店で何種類か買ってきて、息子と一緒に植えました。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/息子普通.png” name=”息子” type=”l”]ママ~!僕の朝顔が咲いたよ~![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”r”]本当だ。きれいだね…って、摘んできちゃったの!?[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/息子普通.png” name=”息子” type=”l”]うん。ママにあげる。大事にしてね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”r”](大事にしたいけど、すぐ萎れちゃうんだよね~。何とかならないかな?)[/voice]プレゼントの花をいつまでも取っておきたい、ですよね。
そこで、今回は萎れやすい朝顔でも押し花にする、簡単な方法を調べてやってみました。
試行錯誤した結果、「これなら簡単にできそう」という作り方をご紹介します。
夏休みにお子さんと一緒に作ってみませんか?
押し花にしやすい花
今回は朝顔を使いますが、押し花には花の種類によって、向き不向きがあります。
[box class=”green_box” title=”押し花に向いている花の特徴”]・花びらが薄いこと…色が綺麗なうちに早く乾きます。・花びらが重なっていないこと…変色したり、生乾きになったりしません。
・水分が抜けやすい、または少ないこと…乾燥しやすくきれいにできます。[/box]
代表的な花は、パンジー・コスモス・カスミソウ・ポピー・朝顔・葉っぱなどです。
逆に、押し花に向かないのは、菊・ひまわり・ガーベラ・たんぽぽなどです。
公園や田んぼのあぜ道に咲いているクローバーやぺんぺん草も、押し花向きです。
お子さんと一緒に摘んできたら、押し花にしてみましょう。
摘み取る時に気を付けること
できるだけきれいな状態の押し花にしたいので、いくつか注意点があります。
[aside type=”warning”]注意・虫食いや色褪せ、傷のない花や葉っぱを選びましょう。
・晴れた乾いた日に摘み取りましょう。
・摘み取ったら、できるだけ迅速に押し花にしていきましょう。 [/aside]
乾燥させるときに、色褪せや虫食いは、変色の元になるので避けます。
また、できるだけ花や葉の水分が少ない状態で摘み取ると、より乾燥しやすくなります。
特に、朝顔は萎れやすく、朝早く摘み取って作業しないと、昼前には萎れてしまいます。
花弁が薄いので、萎れてしまうと花弁がくっついてしまい、広げて乾かせなってしまうのです。
ただし、お子さんが摘み取った花や葉っぱは、どれも大事に使いましょう。
多少の虫食いも工夫次第で、“味”になりますよ。
押し花を作ろう
それでは、押し花づくりを始めましょう。
作り方は、2つの工程に分かれています。
1つ目は、摘んできた花や葉っぱの水分を抜いて、平らにし、加工しやすくする工程です。
2つ目は、台紙の牛乳パックに貼り付けて、押し花にする工程です。
1、 摘んできた生の花や葉っぱの水分を抜く。
用意するもの
- 段ボール2枚…電子レンジに入る大きさにします。
- クッキングペーパー2枚…段ボールと同じ大きさに切ります。
- 輪ゴム…2本
- 積んできた花や葉っぱ
- ハサミ…花や葉っぱの形を整えます。
- 電子レンジ…写真には入っていませんが、必須アイテムです。
①摘んできた花や葉っぱの形を整える
朝顔はラッパ型なので、そのままだときれいな形に広がりません。
(A) ラッパ型のすぐ下を切って、丸く広げる
(B) ガクの部分から半分に切って、花を横から見た形に広げる
どちらでもお好みですが、朝顔が大きいと(A)にした時、台紙からはみ出ることがあります。
切り取ったら、おしべやめしべは取り除いておきます。
② 段ボールとクッキングペーパーで挟み、輪ゴムでまとめる
写真のように、段ボール+クッキングペーパー+朝顔+クッキングペーパー+段ボールと、サンドイッチ状にします。
これを輪ゴムでまとめますが、クッキングペーパーは滑りやすいので、お子さんに手伝ってもらいましょう。
③ 重石をのせて、電子レンジで水分をとばす
レンジ可の食器を乗せて、600Wで1分~1分10秒、加熱していきます。
朝顔のように、薄い花弁のものは40秒~1分程度にします。
クローバーや葉っぱのような厚いものは、重石のお皿も増やして、1分~1分10秒程度。
ご自宅の電子レンジが、温まりにくいなぁという時には、1分を目安にしてください。
ちなみにうちの電子レンジは10年物なので、1分にしています(笑)。
④ 取り出して、冷やしておく
見事に平らになっています。
この時点では、まだ湿っぽいかんじです。
熱いうちに取ろうとすると、破けます。
裏にしたい方のクッキングペーパーをそっと剥して、そのまま冷ましておきましょう。
[aside]補足もし、時間がない時は、この工程まででも大丈夫です。
水分は抜けているので、すぐに変色したりしません。
あらかじめ、段ボールとクッキングペーパーを用意しておけば、必要な時にすぐに作れます。
クッキングペーパーに汚れやシミがつかなければ、何度でも使えます。
ストックしておいて、まとめて次の工程に使ってもいいですね。
朝顔の場合は、摘んでからすぐに作業しないとしぼんでしまいます。
この工程だけ済ませておき、押し花にする作業は、時間のある時にお子さんと一緒にどうでしょうか?[/aside]
2 牛乳パックの台紙に貼り付けて押し花にする
それでは、2つ目の工程に入りましょう。
用意するもの
- アイロンとアイロン台…作業はこの上でします。
- クッキングペーパーまたはティッシュペーパー…お好みでどちらか。両方使っても。
- 牛乳パック…きれいに洗って、開いておきます。紙パックならどんなのでも可です。
- 新聞紙…アイロン台の汚れ防止です。
- 1の工程で作った花や葉っぱ
① 牛乳パックの印刷面をはがす
パックの隅のほうを手でくしゃくしゃとしごくと、印刷されたシートがはがれてきます。
できるだけ、シートだけをゆっくりとはがしていきます。
はがした方が裏面になるので、ケバケバになってしまっても使えます。
② 適当な大きさに牛乳パックを切る
1の工程で作った朝顔が貼れるくらいの大きさに切りますが、好みの大きさで大丈夫です。
しおりにするなら、少し細目にします。
大きな丸い朝顔なら、コースターにするのもいいですよ。
後から余分なところを切り落として形を整えるので、ここでばっちり決めなくても大丈夫です。
切ったものが台紙になります。
③ 1の工程で作った花や葉っぱを台紙にのせて、配置を決める
牛乳パックの白い面(つるつるの方)に、1の工程で作った朝顔をのせます。
牛乳パック+電子レンジにかけた朝顔+クッキングペーパー、という順番に重ねます。
この時、クッキングペーパーから剥さずに、そのままで。
薄く破れやすいので、そのままアイロンでプレスすれば、きれいに貼れます。
もし、どうしても直さないと貼れない場合は、クッキングペーパーから剥します。
写真のように、台紙の上でクッキングペーパーのほうを動かすようにすると、破れにくいですよ。
この時、ピンセットやつまようじなどを使いましょう。
位置が決まったら、剥がしたクッキングペーパーをまた乗せておきます。
④ アイロンでプレスする
低温110℃程度に温めたアイロンでプレスします。
10秒程度プレスしたら、外して水蒸気を逃がします。
まだくっついていないところがあれば、ふたたびプレスします。
葉っぱや茎など厚みのあるものは、なかなかくっつきません。
体重をかけて、根気よく数回に分けてプレスしましょう。
この時、一度に長くプレスしてしまうと、焦げてしまいます。
低温で10秒くらいずつかけて、様子をみていきましょう。
※写真は、ティッシュペーパーを使っています。
⑤ 周りを整え、飾り付けをして完成!
台紙をきれいに切って整えます。
好みでシールを張ったり、マスキングテープで額縁代わりにしたりすると、さらに楽しめます。
裏面は印刷を剥がしたままなので、色紙を張ったり絵を描いたりして工夫しましょう。
押し花を貼り付けた、そのままでも色鮮やかできれいですが、色褪せや傷がつくことが心配です。
この場合には、透明シールを張って保護しましょう。
斜め上から撮った写真です。
テープが張られているのが、分かります。
今回使ったのは、梱包用の透明テープ(写真の左上)です。
しっかり貼れるので、便利ですよ。
こんなデザインの押し花もおすすめ
途中の作業をちょっと変えると、こんな楽しみ方もできます。
手すき和紙風の押し花
アイロンでプレスするときに、クッキングペーパーではなく、ティッシュペーパーをのせても面白いものができます。
手すき和紙に、押し花をすき込んだようにみえますね。
ティッシュペーパーは、2枚重ねのものを1枚にはがして使います。
水分の残り具合で、色が染みだしてきてしまうので、プレスするときには気をつけましょう。
摘んできた花をそのままプレスする
摘んできた花をそのまま使っても、押し花にできます。
アイロンでプレスするときに、一緒に水分をとばしてくっつけてしまう方法です。
水分が多いので、ティッシュペーパーや薄い和紙などを乗せてプレスします。
また、てぬぐいなどの布を間に挟んでプレスすると、花だけをくっつけることができます。
布には花弁の色が移ってしまうので、汚れても良いものを使いましょう。
早くて簡単ですが、注意したいのは、花の花弁の薄さと水分です。
ある程度の厚みと、水分の少ない花びらであれば、きれいに押し花にできます。
けれども、朝顔のように水分が多くて薄い花びらの場合には、花の色がにじみ出たり、変色したりします。
パンジーやビオラなど、花びらが少し厚めで、水分が少ない花でやってみましょう。
厚みがある分、くっつくのに時間がかかりますが、根気よく、こまめにプレスしましょう。
焦って、温度を高くすると焦げてしまいますので、気をつけてください。
なぜ、牛乳パックに押し花がくっつくのか?
牛乳パックに代表される、紙パックの表面は「ポリエチレン」で加工されています。
このポリエチレンは110℃の熱で溶けだします。
そのため、アイロンで熱せられて溶け出し、押し花などがくっつくのです。
「雪印メグミルク」のサイトでは、布やフェルトをくっつけて工作する作品も掲載されています。
この場合は、布を使っているので、かなり高温です。
押し花は高温だと焦げてしまうので、低温でもくっつく薄い和紙やティッシュペーパーが使われているのです。
参考サイト:雪印メグミルク
お子さんと一緒に作る時の注意点
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]ママ、朝顔の押し花を作るの?一緒にやりたい![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]いいよー。一緒に作ろう。でも気を付けてほしいことがあるんだよ。守ってね。[/voice]電子レンジやアイロン、ハサミ…。
子供には危険を伴うものをいくつか使います。
あらかじめ注意してほしいことを伝えて、お互いに気を付けておきましょう。
花はむやみに摘み取らない。
押し花にするからといって、むやみにとらないようにしましょう。
必要な分と予備の分だけにしておきましょう。
また、残った朝顔の花は、水に入れて揉むと色水ができます。
白い和紙などがあれば、色紙が作れますよ。
電子レンジにかけると熱くなっている
短時間の電子レンジですが、重石に使った皿などはかなり熱くなっています。
取り出すときには、鍋つかみを使うなどして火傷しないようにしましょう。
水分をとばした花は破れやすい
透けて見えるほど薄くなっていますから、ほんのちょっとしたことで破けてしまいます。
お子さんと一緒の時は、クッキングペーパーを剥さないでプレスする方法がおすすめ。
あらかじめ、デザインを考えてから、電子レンジにかけるようにしましょう。
アイロンは大人と一緒に使う
低温ですが、100℃以上です。
また、うっかりお子さんがいじって高温に設定されてしまうなどの事故も予想できます。
アイロンを出したら、必ず大人が主になって使いましょう。
その他の押し花の作り方
押し花の作り方は、いろいろです。
今回のような、手早く作る方法のほかにもあります。
用途と時間に応じて、挑戦してみるのもいいですね。
紙に挟んで自然乾燥させる方法
昔ながらの新聞紙やティッシュペーパーに挟んで、辞書や電話帳の間に挟み、重石代わりの本を乗せておく方法。
子供の頃に作ったシロツメクサの花が、辞書からはらりと落ちてきたりして…。
映画かCMのワンシーンのようですね。
この方法は、時間はかかりますが、しっかり乾燥させるので、長持ちします。
けれども、色があせてしまうことも。
花が紙にくっつかないように、ベビーパウダーをふりかけておきましょう。
乾燥にかける時間は、1週間程度にしておきます。
それでも乾かなかった場合には、低温のアイロンでプレスしてみましょう。
アイロンでプレスする方法
電子レンジの代わりに、アイロンでプレスする方法です。
作り方は、クッキングペーパーの間に花や葉っぱを挟み、低温のアイロンでプレスしていきます。
アイロンを持ち上げて、水蒸気を逃がし、再度プレスすることを繰り返します。
この時、水分が出てきて、クッキングペーパーに染み出しますが、そのままプレスします。
10分程度かかりますが、表面が乾燥したら完成です。
ただし、この方法は水分の多い花には向かないようです。
朝顔だと、水分とともに色も染みだしてしまい、変色してしまうことも。
使う花を選んで、作ってみましょう。
押し花キットで作る方法
手芸店やホームセンターで、押し花を簡単に作るキットが販売されています。
水分を吸収する乾燥シートやシリカゲルなどを使って、本格的な押し花を作ることができます。
ブライダルブーケを押し花にしたいなど、特別なものを作りたい時にはおすすめです。
まとめ
朝顔の押し花を牛乳パックで簡単に作れる方法をご紹介しました。
- 電子レンジを使って、花や葉っぱの水分を抜きます。
- アイロンを使って、牛乳パックにプレスして接着させます。
- 好きな飾り付けをして完成です。
- 押し花の方法は、自然乾燥やアイロン、キットを使うものと様々です。
朝顔は、朝早く咲いて、すぐに萎れてしまいます。
次々と咲いてくれますが、こんな方法で長く楽しむのもいいですね。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]ママ~。これ、きれいに作れたから、ラッピングしたい。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]いいけど、どうするの?[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]保育園のお友達の健太郎君に、プレゼントするの![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]よ~し、それなら気合い入れて可愛くしようね![/voice]