我が家の自慢は、何と言っても家の前の桜並木。
春は桜のトンネルができ、あわいピンクの天井を見上げながら歩くと幸せな気分になります。
秋は桜もみじがまた目を楽しませてくれます。赤く染まった葉やグラデーションの葉、虫食いの穴もまた風情を感じさせてくれます。
ところが、秋の風情は楽しんでばかりはいられないのが現実なのです! 春の花が見事な分、秋の落ち葉の量もこれがまた半端ではなのです。
ピークの時には朝4時起きして落ち葉掃除をしますが、掃いても掃いても落ち葉はほうきの両端からこぼれて行き、地面に張り付いた葉は動かず、しかも小石や土が一緒について来てイライラします。
ある日、お隣の奥様は私より遅く落ち葉掃除を始め、近所の人にニコニコしながら挨拶してさっさと家に入ってしまうことに気が付いたのです。よく見ると私がほうき1本で掃除しているのに対して、なんだか色々な道具を使っているようなのです。
そこで私、どんな道具をどんな風に使ったら、便利で効率よくきれいに掃除出来るのか調べてみました。
皆さんも是非参考にして下さい。
落ち葉を拾う便利な道具にはどんなものかあるの? どう使うと便利?
まず、落ち葉を拾い集める道具って、
1 竹箒(たけぼうき)
2 熊手・レーキ
3 バキュームブロワー
4 塵取り・箕(み)・てみ
5 ほうき
など、色々な便利なものがあるんです。
では、それぞれどんな道具かと言うと、
1 竹箒
竹の小枝を束ねて作ったほうきです。丈夫でコンクリートやアスファルトなどの屋外の地面を掃くのにとっても便利。硬い地面をこすっても壊れずに落ち葉が集められます。
斜め45度に傾けてぽんぽんと、軽くリズミカルに「こっちよ、こっちにいらっしゃいね。」と、優しくなでるように掃きます。
たとえ朝早起きして不機嫌だとしても、「もーっ! 忙しいんだから、さっさと来なさいよ!」なんて、力を入れて無理やりかき集めようとすると、「もーっ! イヤだって言ってるでしょ!」とばかりに竹の枝が反発して落ち葉達が飛びはねてしまいますよ。
ただし、柔らかい土の上の落ち葉を掃くのは、落ち葉の下の土も付いて来ちゃうので、あまり得意ではありません。
2 熊手・レーキ
熊手ってその名のとおり、熊が手をいっぱいに広げたような形をしているんです。やわらかい土の上とか、砂利や人口芝などの上に積もった落ち葉をかき集めるのに持って来いです。
熊手を軽く押し当てながら、「みんな集まれーっ!」という感じに手前に引いて集めます。一度に沢山の落ち葉を集められるので、積もるように落ちている葉を集めるには効率が良いですよ。
ただ欠点は、あまりきっちり敷き詰めていないすき間のあるブロックなどの上や、木の根やつる性の植物のあるところではつめが引っかかってしまってスムーズに集められないんです。無理やり強く引っ張ると熊手が壊れてしまうことがあるので注意して下さいね。
その点、レーキは先端の部分が太かったり、金属でできていたりして熊手より丈夫です。
3 バキュームブロワー
ブロワーは電気やエンジンで風を吹き出す掃除道具で、ドライヤーを大きくして、パワーアップさせたようなものです。つまり、かき集めるのではなく、風力で吹き飛ばして落ち葉を集めてくれる訳です。
砂利の上だと、竹箒や熊手で掃いたら砂利と砂利の間に落ち葉が入り込み埋まっていってしまうんです。そうなると、手作業で落ち葉を拾わなくてはならなくなったり、砂利も一緒に集めてしまったり結構面倒なんです。
それと、木と木の間のすき間など、竹箒が入らないような狭いところや背の低い庭木の上に落ちた葉などはブロワーで吹き飛ばすようにして集めると効果抜群です。溝や雨樋(どい)などに落ちた葉を掃除するにも便利なんです。
ブロワーにはコードつきのものとコードレスのものがあるけれど、コードが巻きついたり絡まったりしないで小回りが利くので、コードレスの方が便利ですよ。
ブロワーには吸い込み機能がついたものもあって、掃除機のように吸い取ってしまうこともできるので、最後の仕上げにはなかなか便利です。
4 塵取り・箕(み)・てみ
竹箒や熊手でかき集めてきた落ち葉は、最後は塵取りや「てみ」に掃き入れてゴミ袋に入れます。大量の落ち葉は塵取りや「てみ」の上に集めてそのままにすくい取ると結構楽に取れます。
箕というのは元々穀類をふるって殻やゴミを取り除く為の竹かごでできた農機具です。そうそう、あの、どじょうすくいのときに使うかごです。
それを掃除用具としてプラスチックで作ったものが「てみ」とう名前で売られています。両手で持ってすくえるので、大量の落ち葉をすくい上げるのには便利なんです。
ふるいのように細かな穴が開いているものもあって落ち葉を入れた後にふるうと、土や小石が取り除けて便利ですよ。
5 ほうき
一般的なほうきは、熊手のように沢山の落ち葉を一気に集めるには幅が足りないのと、竹箒よりも柔らかいので落ち葉がはみ出して掃ききれないんです。
でも、最後の仕上げに細かい砂やホコリなどを取るのには適任です。
落ち葉を拾うのに便利な道具はどんな手順で使えば良いの?
さあ、落ち葉を拾うための便利な道具にどんなものがあるか分かったところで、具体的にどんな手順で掃除していけば良いかっていうと、
とにかく、落ち葉拾いは天気の良い日にするのが重要です。地面が湿っていると、湿った落ち葉や土が竹箒などの用具に張り付いてなかなか取れなくなってしまいます。手で取り除いたりして結構よけいな手間がかかってしまいます。
我が家の駐車場はお隣の敷地との間に溝があって、雨の水が流れていくようになっています。そこに落ち葉が溜まっていて気になっていたんでけど、つい、休みの日にゆっくり掃除しようとそのままにしていました。
ところが、秋雨前線の影響で3・4日雨が続き最後に大雨になった日に、お隣の玄関のところに溝の水が溢れ出してしまったのです。
翌日、お隣にお詫びして慌てて溝の掃除をしたのですが、しっかりと濡れた落ち葉は土もついて、ブロワーではビクリともしないのです。竹箒で掃いてもほうきにくっつくけど動かないのです。
イライラして力任せに竹箒の柄でかき出そうとした瞬間、足元も悪く、しかも濡れた落ち葉が滑って思いっきり尻もちをついてしましました。ものすごく痛くて、しかも地面についたお尻はびしょびしょで気持ち悪く泣きたい気分でした。天気の良いうちに溝の落ち葉を拾っておけば、こんな事にならかなかったのにと、本当に後悔しました。
だから、落ち葉拾いはお天気の良い日にしましょう。
掃除する日だけでなく、前日に雨が降ったりするとやはり落ち葉や土がぬれているので、2・3日晴れている時が一番良いですね。
そうは言っても、落ち葉が積もるのに休日はないので、毎日掃除しないと積もってしまいます。
ですから、人が通る場所や落ち葉が積もると危険なところは毎日、隅の方や溝などは3日に1度とか特に雨が降りそうな前に拾うなどメリハリをつけてはどうでしょうか?
それでは、手順です。
落ち葉を拾う際の手順 その1
最初にブロワーで低い植え込みの上や、竹箒の届かないところの落ち葉をかき出しておきます。ほうきで集めやすい方向に吹き飛ばすのです。ブロワーがなければ軍手をして手でかき落としたりして、かき集めます。
落ち葉を拾う際の手順 その2
硬い地面は竹箒を使って、柔らかい地面は熊手、砂利はブロワーといった具合に道具を使い分けて落ち葉を集めます。ポイントは壁際や隅に追い込むように集めると落ち葉が飛んで行きにくいので楽です。
落ち葉を拾う際の手順 その3
塵取りやてみを使って集まった落ち葉をすくってゴミ袋に入れます。
この時、ゴミ袋の口を大きく広げておいても、いざ落ち葉を入れようとするとクシャッとつぶれてしまって、なかなかゴミ袋に入りません。
せっかく集めた落ち葉が周りにこぼれてしまったりすると悲しくなりますよね。
ところが、「ちりとり拾楽(しゃらく)」という優れものがあって、ゴミ袋の4~6箇所にクリップでセットすれば口が大きく開いた状態にしておけます。
しかもゴミ袋を横にして、地面と接する部分に塵取の口の部分だけがついているので、落ち葉はスムーズにゴミ袋に入るようになってるんです。
45リットル用で1,300円位なので、毎日大量に落ち葉を掃除する方には是非お勧めです。
でも、こんな便利なものがない場合、カレンダー等の大きくて硬めの紙をゴミ袋の内側に2・3枚立てて入れてゴミ袋を丸く広げておきます。そうするとゴミ袋がクシャクシャになりにくいですよ。
落ち葉がある程度たまってパンパンになる前に紙を抜くとゴミ袋は形を保っているし、紙はまた使えます。
落ち葉を拾う際の手順 その4
最後に残った細かい落ち葉のくずや砂などをほうきで掃いて仕上げです。
落ち葉を拾う際の手順 その5
それと、溝や雨樋(どい)にたまった落ち葉はブロワーやゴミばさみ(火ばさみ)を使って取っておきましょう。
ゴミばさみとか、火ばさみと言うのは、あのゴミ拾いに使う巨大なピンセットのような、トングのような道具です。
溝や雨樋は落ち葉が詰まってしまうと、雨が降っ時に水が溢れ出してしまうことがあるので、私のような目に遭わないようにこまめに取り除きましょう。
掃除機をかけた後ボタンを押すと、コードがくるくるッと巻き込まれますよね。
そのコードってなかなか1回で最後まで完全に巻き込まれないんです。何回も少し出してまた巻いて、また少し引っ張って巻いて、イライラしますよね。
私の友人は朝、部屋の掃除の後、掃除機のコードが1回でスルッと完全に巻き込まれた日はラッキーって思って気分がいいんですって。
落ち葉掃除でもそんな気分を味わってみませんか。
まとめ
毎日うんざりする落ち葉の掃除、便利な道具を使いこなして、効率よく掃除するためのポイントです。
1. 歩くのに邪魔だったり危険な場所は毎日掃除しましょう。
晴れた日は落ち葉や土が乾いていて掃除が楽なので、念入りに掃除しましょう。溝や雨樋も忘れずに!
2. それぞれの用具の特徴を知って、状況や場所にあわせた使い方で効率よく掃除しましょう。
3. 竹箒はコンクリートやアスファルトなどの地面の硬いところ。熊手は柔らかい土の上や砂利の上、そしてブロワーは砂利の上や竹箒の入らないすき間などと、それぞれ使い分けると効果抜群です。
4.ブロワーですき間や低木の上などの落ち葉を集めてから、竹箒・熊手を使い分けて掃いて、最後はほうきで仕上げましょう。
毎日効率良く落ち葉を拾えれば、落ち葉掃除の負担が軽くなって、更に5分、10分でも時間が短縮されたら、あなたはその時間で何をしますか?
朝のコーヒーブレイク? 朝のストレッチ体操をもう5分増やしますか? それとも念入りにお化粧しておしゃれして、秋の街にでかけますか?
毎日効率よく気持ちよく落ち葉を拾って、自分の時間を大切にしませんか?!