ねぇパパ、七夕って何?どうして七夕はお願い事書くの?[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/07/nigaoemaker-2.png” name=”夫” type=”r”]えっ・・・そうだな・・・七夕は~なんだろうね。
お願い事は叶いやすいからかな~[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]そうなんだ!じゃあどうして笹にかざるの?
どうして織姫さまと彦星さまは七夕にしか会えないの?
どうして・・・[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/07/nigaoemaker-1.png” name=”夫” type=”r”]わぁ!ちょ、ちょっと待って!!ママー!!![/voice]
近くで聞いてはいましたが、まさかこちらにくるとは!!
夫は見事に子供の「どうして攻撃」をくらっていましたね♪
子供の目線、疑問は時々大人を困らせることもありますよね。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/07/nigaoemaker-2.png” name=”夫” type=”r”]七夕ってなんとなく知ってるくらいだから、あんなに聞かれたら焦っちゃったよ。それに子供に向けて説明したりはなかなか大変だし・・・[/voice]
夫の気持ちはよくわかります。
でも親としてはやっぱり子供の疑問には答えてあげたいですよね。
ちなみに皆さんは七夕の由来は知っていますか?
由来と言われると、意外と曖昧な所はありませんか?
今回は七夕の由来を簡単に、子供に向けて話せるようになっちゃいましょう♪
七夕の由来とは
七夕は別名「笹の節供」「星祭り」ともいわれます。
まずは七夕の由来をしっかり確認しておきましょう♪
七夕伝説
昔の中国で生まれた伝説です。
天空で一番の神様である「天帝(てんてい)」には、「織女(しょくじょ)」という娘がいました。
織女は神様たちの着物の布を織る仕事をしており、天の川のほとりで毎日遊びもせず、熱心に機(はた)を織っていました。
天帝は恋人もいない織女をかわいそうに思い、天の川の対岸で牛を飼っているまじめな青年「牽牛(けんぎゅう)」を織女に引き合わせます。
やがて二人は結婚しました。
しかし、結婚してからというもの二人は毎日遊んで暮らしていました。
織女が機を織らなくなったので、神様たちの着物はすりきれてぼろぼろに。
また牽牛が牛の世話をしなくなったので、牛はやせ細り病気になってしまいました。
これに怒った天帝は、二人を天の川の両岸に引き離してしまいました。
二人は悲しみのあまり毎日泣き暮らし、仕事になりません。
かわいそうに思った天帝は、二人が毎日まじめに働くならば年に1度、7月7日の夜に会わせてやると約束しました。
乞巧奠(きっこうでん)
乞巧奠は中国の行事です。
七夕伝説の織女にあやかり機織りや裁縫の上達を願う行事でした。
7月7日に庭先の祭壇に針や五色の糸を供え、星に祈りを捧げていたそうです。
その後には書道なども加わり芸事全体の上達を願う行事へと変化しました。
日本での七夕
中国の伝説や行事が七夕の由来としてあったわけですね。
これらが日本に伝わってきたのは奈良時代ごろと言われています。
宮中行事になる
乞巧奠が日本に伝わり、奈良・平安時代の貴族たちの間で「芸事の上達」を願う宮中行事になりました。
当時は星を眺めたり、供え物をしたり、里芋の葉にたまった夜露を集めて墨を摺って「梶(かじ)の葉」に歌を書いたりしていたそうです。
五節句の一つになる
宮中行事であった乞巧奠は江戸時代には手習い事の願掛けとして一般庶民にも広がりました。
その理由の一つとして七夕を幕府が五節句の一つとしたからかもしれません。
[box class=”red_box” title=”五節句とは”]そもそも節句は、古代中国を由来として日本に定着したものです。
伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日で、日本の宮廷では1年のなかで様々な節句が存在しています。
そのうちの5つを江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定めました。
この節句を総称して五節句と言います。
日付 | 漢名 | 和名 |
1月7日 | 人日(じんじつ) | 七草の節句 |
3月3日 | 上巳(じょうし) | 桃の節句・雛祭り |
5月5日 | 端午(たんご) | 菖蒲の節句 |
7月7日 | 七夕(しちせき) | 七夕の節句 |
9月9日 | 重陽(ちょうよう) | 菊の節句 |
この五節句は明治時代に廃止になりました。
[/box]江戸時代での七夕は天の神が降り立つ目印として家の屋根の上に笹竹を立てていたそうです。
笹竹には神を迎えるまたは災厄を水に流すなどの意味があったと言われています。
ちなみに笹竹には詩歌や文芸の上達を願った短冊や切り紙細工などが飾られていました。
かつては織物の上達を願っていたこともあり五色の糸が飾られていましたが、江戸時代に短冊へと変わったそうです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]現在の七夕飾りに近い形になったのは江戸時代と言われています[/voice]日本にもあった伝承
基本的には中国から伝わった伝説や行事から定着したものですが、古来の日本にもこのようなお話があります。
それが棚機女(たなばたつめ)という伝承です。
簡単に説明すると、棚機つ女とは神様を迎えるために水辺に設けた機屋に入り、棚機(たなばた)と呼ばれる機織り機で神様に捧げる神御衣(かみこ)を織りあげる女性の話です。
中国の七夕伝説に出てくる織女となんだか似ていますね。
所説はありますが、中国の織女と日本の棚機つ女が結びついて七夕と書いて「しちせき」と読んでいたものを「たなばた」と読むようになったとも言われています。
よく聞かれる七夕の疑問
ここで子供たちに聞かれやすい七夕の疑問をまとめてみました。
織姫と彦星の話って?
中国の七夕伝説のことですね。織女が織姫、牽牛が彦星にあたります。
真面目に一生懸命働いていた織姫と彦星は結婚し夫婦となると、仲良く暮らしますが遊んでばかりで働くなってしまいました。
それに怒った天の神様は織姫と彦星を天の川をはさんで引き離しました。
悲しむ織姫と彦星に真面目に働くなら7月7日の1年に1度だけ会わせてあげると神様はいいました。
それから二人は真面目に働くようになり、7月7日には天の川を渡って会うのでした。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]7月7日は織姫と彦星にとって大切な日というわけです[/voice]なぜ願い事を書くの?
これは乞巧奠からきていますね。
元々は機織りが上手だった織女にあやかって、織物の上達を願ったことが始まりでしたよね。
それがたんだん芸事の上達を願うようになっていき、現在では大きくお願い事となりました。
乞巧奠から考えると短冊に書くお願い事は、欲しいものなどの欲望のお願い事ではない方がよさそうですね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]七夕の短冊と言えば「○○になりたい!」と書く人が多いのはそのためでしょうね!ちなみに娘はパン屋さんになりたいと書いていましたよ♪[/voice]
短冊の色は決まってるの?
現在では様々な色の紙だったり、可愛い星の形をしたものだったりと自由に思える短冊ですが、基本は5色です。
その色とは青・赤・黄・白・黒(紫)なのですが、中国の陰陽五行説の木・火・土・金・水に対応しています。
そして願い事によって短冊の色を使い分けるのだそうです。
青 | 礼儀・礼節 | 人との接し方などに関してのお願い |
赤 | 思いやり・愛 | 恋愛など人間関係に関してのお願い |
黄 | 正義・義理 | 親戚関係などに関してのお願い |
白 | 知識・知恵 | 学業に関してのお願い |
黒(紫) | 信頼・信用 | 仕事などに関してのお願い |
どうして笹に飾るの?
笹竹は天の神様が依りつくところ(依り代)とされています。
また昔は七夕の日に、殺菌作用のある笹の葉にお供え物をのせ、願い事やケガレと一緒に川に流す習慣もありました。
それだけでなく、力強く成長する姿から笹竹は生命の象徴とされているため、七夕の行事で使用されるという話もあります。
風習や願いなどが合わさり、笹竹を使うようになったといえます。
短冊以外の飾りはなに?
七夕飾りと言えば短冊を思い浮かべますが、それ以外にも様々な飾りがありましたよね。
折り紙で作ったりした覚えはありませんか?もちろんそれらにも意味があります。
短冊を含めた七つ飾りの意味をそれぞれ紹介しますね。
短冊 | 詩歌や願い事を書き、学問や書、文芸の上達などを願うもの |
折り鶴 | 健康長寿や家内安全を願った飾り |
吹き流し | 織姫の織り糸を表しており、裁縫の上達を願うもの |
投網 | 魚を捕る網を表し、大漁を願うもの |
紙子(かみこ) | 神御衣(かみこ)のこと。紙を着物の形に折ったもので、裁縫の腕が上がるよう願うもの |
巾着 | 蓄財を願うもの。また無駄遣いを戒める意味も込められている |
くずかご | 七つ飾りを作った際の紙くずを紙でつくったカゴの中に入れて吊るしたもの。倹約の心を育てる意味をもつ |
ちなみにこんな商品もあります!
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]準備が大変な時はこのようなものを上手に使って準備するのも良いですよね♪ [/voice]
子供向けに簡単に伝えるには?
七夕に関することを細かく見ていきましたが、このまま子供に話すわけにはいかないですよね。
そもそも、子供向けに話す時にはどのようにしたらよいのでしょうか。
子供向けに話すときのポイント
子供に向けて話をしたり説明したりする時に気をつけるポイントがあります。
- 最初に要点や結論を短く話す
- 難しい言葉は使わない
これはどの年齢の子供に対しても共通でいえることです。
教える側からすると、たくさんの情報を伝えてしまいがちですが子供側からすると受け取りきれないことがほとんどです。
まずは結論を伝えて細かい話はその後に話してみましょう。
七夕の由来を子供に話すとしたら?
では「七夕ってなに?」と聞かれたらどうしましょう。
七夕伝説や乞巧奠の話しをしてあげたくなるでしょうが、ちょっと待って下さい!
その前に一言で言いましょう。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/07/nigaoemaker.png” name=”かな” type=”r”]七夕は織物が上手だった織姫(もしくは織女)のように自分も織物が上手になれますようにとお願いをする日だよ
[/voice]驚きましたか?でもこれが要点ですよね。
最初にこのくらい簡単に伝えてしまう方が子供にはわかりやすいです。
もちろん、これが正解!というわけではありませんよ。みなさんはどんな一言が浮かびましたか?
七夕伝説や乞巧奠の話しはその後にしてみると良いかもしれません。
そしていろいろな疑問が浮かぶ子供も多いでしょう。
その場合にはその疑問に対して「○○なんだよ」などと教えてあげると理解しやすいでしょう。
大変ですが一問一答みたいな感覚ですね。
子供と一言で言っても年齢によってもですし、個人によって理解力には差があります。
一番は子供の反応を見ることです♪
大人だから完璧に答えなくては!と思わず、誠意をもって伝えればその真剣さは子供にも伝わりますよ!
まとめ
いかがでしたか?
七夕と言えば願い事を書くことが一番に浮かびますが、それにもちゃんとした由来がありましたね。
子供のころから馴染みのある行事だと由来や意味がだんだんと曖昧になってしまったりすることがありますよね。
さて、今回のまとめです!
[box class=”pink_box” title=”七夕の由来]- 七夕伝説は昔の中国で生まれた伝説だった
- お願い事をする風習は中国の行事の乞巧奠からできた
- 七夕伝説と乞巧奠が伝わり、宮中行事の一つになった
- 江戸時代に五節句とされたことから庶民にも広がった
- 棚機女という伝説が日本にも存在していた
- 織姫と彦星のお話は中国の七夕伝説からきている
- お願い事をするのは織姫(織女)のように織物の上達を願ったことが始まり
- 短冊の色は青・赤・黄・白・黒でお願い事によって色を選ぶ
- 笹に飾るのは神様の依り代であり、生命の象徴でもあるから
- 笹飾りには短冊を含めて7種類ある
- 最初に要点や結論を短く話す
- 難しい言葉は使わない
- 七夕とは「織物が上手だった織姫(もしくは織女)のように自分も織物が上手になれますようにとお願いをする日」
日本は中国の文化に影響を受けていることが多いですが、七夕もそうでしたね。
七夕は中国の文化そのままというよりは、時代と共に日本の文化や風習と融合して定着したとも言えますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
素敵な七夕を過ごしてくださいね。
[box class=”glay_box” title=”合わせて読みたい”]七夕の由来とは?簡単子供向けの七夕飾りを折り紙で作ってみよう!
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