皆さんは、暑い時期にやお祭りの時についつい食べたくなるものって何ですか?





そういえば、昔かき氷を食べて舌の色が変わった~~!なんて遊んでいたことを思い出しました。

こんな風に(笑)
物心ついた時から、身近にある「かき氷」ですがいつからあるものなのでしょうか。


皆さんは、ご存知ですか?かき氷の始まりや名前の由来…。
今回は、そんな「かき氷」の謎について調べてみることにしましょう!お付き合いのほどよろしくお願いします。
目次
「かき氷」は「欠き氷」?!
まずは、娘が疑問に思った「かき氷を何故「かき氷」と呼ぶのか」について調べてみました。



辞書で調べてみると…。
- 欠き氷。欠氷。
- 他の呼び方として夏氷(なつごおり)、氷水(こおりみず)がある。
- 氷を細かく削って密やシロップなどをかけたもの。
- 氷を砕いたもの。ぶっかき、かちわりとも呼ぶ。
- ぶっかき(打っ欠き)=氷をたたいて細かくすること。また、そのもの。
- かちわり(搗ち割り)=氷を小さく砕いたもの。

「かき氷」の由来は、東京での言い方である「ぶっかきごおり」という説と「欠けた氷」という説があるようです。
1.「ぶっかきごおり」説
先ほどもお話した通り、ぶっかきには「氷をたたいて細かくすること。また、そのもの。」という意味があります。
ということは、「ぶっかきごおり=たたいて細かくした氷」という意味になりますよね。
その言葉が変化して「かき氷」になったのではないかと言われています。
2.「欠けた氷」説
昔は、冷蔵庫がなかったので「氷室(ひむろ、ひょうしつ)」に氷が保管されていました。
冬に切り出した氷や雪を夏まで保管する為に作られたもので、現在の冷蔵庫のような機能を果たしていたんですね。小屋のようなタイプのものもあれば、山陰の洞窟などを利用することもあったそうです。

引用画像:Wikipedia
夏になると保管していた氷を削って食べるのではなく、端の欠けた氷を食べていたことから…。
「欠けた氷→欠け氷…かき氷。」になったのではないかと考えられています。
また、「欠」という漢字はあまり良い印象がありませんよね。

なので、「かき氷」とひらがなで書かれるようになりました。
(おまけ)7月25日はかき氷の日?
実は、「かき氷の日」というものが日本にはあるのです。
日本かき氷協会が7月25日を「かき氷の日」と定めました。夏氷ともいわれるかき氷の語呂合わせ「7(な)2(つ)5(ごおり)」と1933年7月25日に山形市で日本最高気温を記録した日に因んで「かき氷を美味しく食べるのにふさわしい日」としたそうです。
それと同時に、この日は「視覚過敏の日」でもあります。「シュミテクト」を作っている製薬会社のグラクソ・スミスクラインが、知覚過敏の対策意識も持ってもらいたいと定めました。
知覚過敏だと、冷たい物が歯にしみますよね。かき氷を味わうのと同時に歯のケアも忘れないようにしたいものです。
かき氷の歴史
祖母も昔から食べていたというかき氷。いつから食べられていたものなのでしょうか。
ヒントは、この方です。↓↓

引用画像:日本史探究スペシャル

そうなんです。
平安時代に、清少納言が書いた『枕草子』の中の「あてなるもの(上品なもの、良いもの)」の段にかき氷が登場しています。
第三九段:原文
あてなるもの
薄色に白襲(しらがさね)の汗袗(かざみ)。
雁の子。削り氷(けずりひ)のあまづらに入れて、新しき鋺(かなまり)に入りたる。
水晶の数珠。藤の花。梅の花に雪の降りかかりたる。
いみじう美しき児の、いちごなど食ひたる。現代語訳
上品なもの。
薄紫の衵(あこめ=肌着の上に着る内着)の上に白いかざみをかさねたの。
カリの卵。かき氷に甘いつゆをかけて新しい金の器に入れたの。
水晶の数珠。フジの花。ウメの花に雪が降りかかっているの。
とても可愛らしい子どもがイチゴなどを食べているの。
引用:四季の美



……。(そういえば、かき氷を食べると何で頭がキーンとするんだろう…。謎が増えちゃいましたね。)
その謎はこちらで解明できます。↓↓

おっと、そうでした。
本格的なかき氷店ができたのは、明治2年のことです。横浜の「馬車道通り」に氷水店というものを開きました。このお店は、日本でアイスクリームを始めたお店でもあります。
始めの頃のかき氷は、刃物で氷を削ったり鰹節を削る鉋(かんな)を使って削っていたそうです。

明治16年になると、氷を人工的に作る「東京製氷株式会社」が設立されます。氷が大量生産できるようになったので、世の中にどんどんと普及されていきました。
昭和初期になると、鉋ではなく氷削機(ひょうさくき)が一般的に使われるようになりました。


そうなんです。削った氷に砂糖をかけた「雪」、砂糖の蜜をかけた「みぞれ」、小豆の餡をのせた「金時」が普通のメニューだったみたいですね。

それは戦後のこと。いちごやレモン風味の専用シロップが販売されるようになりました。

現在はというと…。
美味しさはもちろんインパクトも抜群なかき氷が話題を呼んでいます。
KAKIGORI 海外の反応は?

日本では、今もなお愛される「かき氷」。その人気ぶりは、海外にも届いているようです。
もはや、「Ramen(ラーメン)」と同じように、「Kakigori(かき氷)」と言っても通じることが多くなってきているほどの人気です。

「氷を使った菓子は、アジア各国にあり全て美味しいですが「KAKIGORI」は洗練されていて他のものとは違い飽きずに食べられます。」
アメリカで有名なセレブシェフは、このように言ったそうです。
また、日本のかき氷の虜になりニューヨークにかき氷専門店を作ってしまった方もいます。
日本への旅行中に、職人の手によって作られるシンプルながらも奥深い味わいであるかき氷に感動したそうです。
こんな風に、日本の食や文化が世界中に認められるのって何だか嬉しいですね♪



その味とは…。「バナナ・ミソ・メープル」味!!
現地の方曰く…。味噌の塩味とうま味が、甘いバナナとメープルに合うらしいです。是非、作ってみてはいかがでしょうか?
KAKIGORI 海外編


気になるところですよね。せっかくなので調べてみました♪まずは、皆さんが1度は見たことがあるであろう5つのかき氷をご紹介します。
台湾:「八寶冰(バーバオビン)」
かき氷の上に甘い煮豆をはじめ、多くのトッピングを自分で選んでオリジナルのかき氷を作ることができます。どこのお店でも、3〜5種類程のトッピングを自由に選べるそうです。
タピオカ、白玉、ピーナッツ、白きくらげ、蓮の実、ゼリー、などのトッピング以外に、チョコレート、パッションフルーツジャムなどもあり、どれを選んでいいか迷っちゃいますね。
台湾:「芒果冰(マンゴーかき氷)」
マンゴーかき氷には大きく分けて2種類あるそうです。
1種類目は、かき氷にマンゴーをのせたもの。
もう1種類は、マンゴー味やミルク味が付いた氷にマンゴーをのせたもの。
かき氷の種類としては3種類あります。
日本のかき氷に似ている剉冰(ツォービン)、包丁で削る・割るという手法を使ったザクザクとした氷感の強い刀削冰(ダオシャオビン)、雪のような口溶けの雪花氷(シェーフォアピン)。

韓国:「팥빙수(パッピンス)」
韓国語で、팥(パッ)は小豆、빙수(ピンス)はかき氷という意味があります。
韓国の夏のデザートで、昔は名前の通り削った氷の上に小豆をのせて食べていたそうですよ。今では、トッピングとしてソフトクリームや果物などをのせて混ぜ合わせて食べています。
フィリピン:「Halohalo(ハロハロ)」
日本でも馴染みのあるハロハロですが、日本のものとは異なるようですね。
現地の言葉では「ハロハロ=混ぜこぜ」という意味があります。氷の上に好きなだけ甘~いスイーツを乗せて全部混ぜながら食べる。そして、最後はジュースのように飲むのが現地流の食べ方です。




ハワイ:「Shaveice(シェイブアイス)」
ハワイのシェイブアイスは、氷がふわふわで口の中に入れると一瞬で溶けてしまいます。
シロップは、少なくとも2色~3色位使われていて時にはレインボーカラーのこともあります。そして色だけじゃなく味も違うというから驚きですよね!アレンジも多く、SNS映えもばっちりですよ。
KAKIGORI 海外編~風変わりな海外のかき氷~

続いて、私がちょっとお目にかかったことのないビックリしたかき氷4つをご紹介します。
アメリカ:「Shaved ice (シェーブドアイス)」「Snow cone(スノーコーン)」
アメリカでは、かき氷を「Shaved ice(剃り氷)」または「Snow cone(円錐型の雪)」と呼んでいます。
ちなみにスノーコーンは、こんな感じです。
手に持つ部分が、アイスのコーンみたいになっていることが由来だそうです。ガチガチに固めてからシロップをかけてアイスクリームコーンの形をした紙に入ってます。
こちらのかき氷は、氷自体に味が付いていてそのフレーバーも様々!!削ったふわふわの氷の上にお好みでフルーツや小豆、アメリカらしいグミなどをトッピングして楽しみます。

海外:「Slush/Slushies(スラッシュ)」
日本のかき氷とは、異なるところが削らないところ。(もはやかき氷とは呼べませんが…。)
ジュースなどの味が付いたものを凍らして作ります。機械が一定の速度で回転しているので完全に氷にならず、まるで「飲むかき氷」のような食感が特徴です。お祭りで販売されたり、カフェで買うことができるようです。
インド:「बर्फ का गोला-Baraf ka gola-(アイスゴラ)」
削った氷を型に押し込んで棒を突き刺してシロップをかけます。日本のアイスキャンディーに近いですね。
衝撃的なのが、その作り方とシロップの量です!!

世界には、まだまだ知らない色々なかき氷がありますね。
まとめ
身近なものだけれども意外と謎が多かった「かき氷」。海外の方も言っていましたが、シンプルながらも奥が深いですね!!
- かき氷=「欠き氷」
- 他の呼び方として夏氷(なつごおり)、氷水(こおりみず)がある。
- かき氷の由来には、2つの説がある。
- 「ぶっかきごおり」説:氷をたたいて細かくするという意味の「ぶっかき」が変化して「かき氷」になった。
- 「欠けた氷」説:昔は貴重だった氷を削るのではなく、端の欠けた氷を食べていたことから転じて「欠けた氷→欠け氷…かき氷。」になった。
- 「欠」という漢字は良い印象がない為、ひらがなで「かき氷」と表記されるようになった。
- かき氷の始まりは、平安時代。(清少納言も好きだった。)
- 当時は、貴族や高い身分の方しか食べられない贅沢品だった。
- 多くの方々に、食べられるようになったのは明治時代。
- 昔は機械が無く、刃物で氷を削ったり鰹節を削る鉋(かんな)を使って削ってかき氷を作っていた。
- かき氷は、海外でもとても人気!
- アメリカの有名なセレブシェフがかき氷を高く評価している。
- アメリカ人がかき氷の虜になり、ニューヨークでかき氷専門店がオープン。
- 海外の方には、抹茶味が一番人気。
- 海外の様々なかき氷。
- 台湾:「八寶冰(バーバオビン)」
- 台湾:「芒果冰(マンゴーかき氷)」
- 韓国:「팥빙수(パッピンス)」
- フィリピン:「Halohalo(ハロハロ)」
- ハワイ:「Shaveice(シェイブアイス)」
- アメリカ:「Shaved ice(剃り氷)」「Snow cone(円錐型の雪)」
- 海外:「Slush/Slushie(スラッシュ)」
- インド:「बर्फ का गोला-Baraf ka gola-(アイスゴラ)」



(また、こうやって私の家族は好き勝手なことを言っています。笑)


(私も、かき氷大好き人間の一人です…。)
ついついたくさん食べてしまうかき氷ですが、皆さん食べ過ぎにはご注意くださいね。
今回も、長々とお付き合いいただきありがとうございました!また、お会いしましょう♪