5月も後半に入ると雨が多くなってくるね[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]
そうね。梅雨の時期だしカタツムリも活発に行動してるわよね [/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]
そういえばカタツムリって漢字で書くと『蝸牛』だけど、なんでこんなに難しい漢字なのかな[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]
それじゃ、今回はカタツムリの漢字の由来と呼び方について解説してあげる [/voice]
カタツムリって響きはなんだか可愛いですよね。
でも漢字でかくと『蝸牛』となってなんか仰々しい感じになります。
なぜこの漢字なったのかその由来、カタツムリの語源について解説します。
カタツムリ(蝸牛)という漢字の由来
さっそくですが、『蝸牛』と書いて『カタツムリ』と呼びます。
なぜこのような漢字なのかというと、中国語で『カタツムリ』を表す漢字が『蝸牛』で、そのまま和名として利用しているためです。
ちなみに、中国語で『蝸牛』の発音は『ピンイン:wōniú』となります。
蝸牛の由来が中国語にあることがわかりましたが、なぜ『蝸牛』という漢字になったのでしょうか。
諸説ありますが、一般的な『蝸牛』の語源についてご紹介します。
『蝸』の由来
まず1文字目の『蝸』は、カタツムリが渦巻き模様の殻をもっていることに由来します。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]『蝸』も『渦』もそれぞれの漢字のなかに『咼』が使われているね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]『咼』という漢字もあって、それが『回転する』意味を表すのよ[/voice]
『咼』は『カ:guǎ』と読み、骨と骨の間の関節の部分を表す形声文字ですが、『自由に動く』、『まるく穴をあける』、『回転する』という意味があります。
なので、『虫』+『咼』でカタツムリの殻の模様を表しています。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]厳密にいうと生物学的な分類では、カタツムリは陸に住むまき貝の仲間なのだけど、生息場所や食べ物など虫との共通点が多いため、昔の中国で虫と勘違いしちゃったのかしらね。[/voice]
余談ですが、『氵(サンズイ)』に『咼』で、水が回転する様子つまり、渦巻いている様子を表しています。
『牛』の由来
次に2文字目の『牛』ですが、これはなんとなく察しがつくのではないでしょうか。
カタツムリには2本の触角がありますよね。これが牛の角のように見えるため、『牛』という漢字が使われています。
カタツムリ(蝸牛)の語源
先ほどはカタツムリの漢字の由来について解説しましたが、そもそもなぜ『カタツムリ』という呼び名になったのかを解説いたします。
『カタツムリ』は『カタ』と『ツムリ』に分けることができます。
『カタ』の語源
『カタ』の語源については諸説ありますがどれが正解かわかっていませんので、それぞれを紹介します。
- 昔の傘が螺旋状に縫って作られていたため、その形状とカタツムリの渦巻模様が似ていることが語源となっている説
- カタツムリの殻が固いからことが語源となっている説
- カタツムリが殻から現れたり、消えたりする様子が、潮の満ち引きで現れたり、消えたるする干潟を連想することが語源となっている説
『ツムリ』の語源
『ツムリ』は古語の『ツブリ』という言葉が語源で、 巻貝を表す言葉である『海螺(ツビ)』が語源とされています。
漢字の『蝸牛』同様、日本語のカタツムリの語源も、特徴的な渦巻き状の殻が名前の由来となっていることがわかります。
カタツムリの呼び方はたくさんある
これまでカタツムリの漢字の由来と、呼び方の語源について紹介してきましたが、カタツムリにはたくさんの別名があります。
童謡でも有名な『でんでん虫』をはじめ、『マイマイ』、『ツブリ』、『ナメクジ』などと呼ばれることもあります。
でんでんむし | 近畿地方 |
マイマイ | 中部地方・中国地方など |
カタツムリ | 関東地方・四国地方 |
ツブリ | 東北地方・九州地方 |
ナメクジ | 東北北部・九州西武地方 |
柳田國男さんは1930年にカタツムリの呼び方の地域差に着目した『蝸牛考』という書籍を出版しています。
それによると、カタツムリの呼び方には年代があることがわかります。
最も古い呼び方が『ナメクジ』で次が『ツブリ』、『カタツムリ』、『マイマイ』、最も新しい呼び方で『でんでんむし』だそうです。
そして、呼び方の年代と地方を組み合わせると下図のようになります。
出典:https://j-town.net/tokyo/research/results/234303.html?p=all
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]勘のいい人なら上の図から面白い傾向がある事に気が付くたんじゃないかな?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]近畿地方では最も新しく呼び名である『でんでんむし』で、東北北部や九州西部では最も歴史の古い呼び名の『ナメクジ』になってるね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]近畿地方には京都が含まれます。そして、文化の中心だった 京都で新しい言葉が生まれると、それが全国に伝わっていったと推測されてるのよ。 [/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]つまり、京都に距離的に近い地域ほど、いち早く流行り言葉が届くため、新しく生まれた言葉がその地方の方言として定着するんだね![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]正解!
そして逆に、京都から距離が遠くなるほど、新しい言葉が伝わるのに時間がかかるため、昔からある古い言葉がそのまま方言として現在まで残っているという事なんです。 [/voice]
インターネットはおろか、ラジオやテレビさえなかった時代では情報の伝達速度が遅く、様々なカタツムリの呼び方が存在する原因となったというわけです。
なお、この傾向はカタツムリに限らず、他の言葉にもみられる事象で 『方言周圏論』という国語学の説としても有名です。
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カタツムリにまつわる人気商品をご紹介!
カタツムリの漢字や由来、語源や、でんでん虫などや他の呼び方などを紹介してきましたが、最後にカタツムリにちなんだ人気商品グッズもご紹介しておきましょう。
カタツムリに関連する商品としては、カタツムリのコスメが優れた効果があるとTVや雑誌などで取り上げられています。
https://twitter.com/yuki_m103284/status/1094195246714445824?s=19
https://twitter.com/ayacorn_7/status/1094836380310528000?s=19
今回ご紹介するジャミンギョンのカタツムリクリームのは、海外セレブ達の間でも話題になったというのカタツムリ成分配合スキンケアで、Twitterでもトレンドになっています。
カタツムリの粘膜から球状のタンパク質を抽出し精製したカタツムリコスメは、抜群に潤う基礎化粧品で、肌美人大国である韓国でも大人気のエイジングケアコスメです。
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続いては、食用カタツムリです。
https://twitter.com/harjion0910/status/1130409267607949314?s=19
『えっ!?』と思われる方もいるかもしれませんが、カタツムリをフランス語でいうと『エスカルゴ』といいます。
『エスカルゴ』というとサイゼリアなどのファミリーレストランでも取り扱われていますよね。どんな味かというと、、、実はエスカルゴ自体の味はあまりありません。
エスカルゴはその身肉を味わうというより、食感が醍醐味だそうです。
その食感はアワビやサザエを柔らかくした食感とのことです。
ただ、野生のカタツムリを食べる方法もあるみたいですが、カタツムリが何を食べているかわからないので基本的には市販されているものを使いましょう。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]カタツムリって葉っぱを食べてるだけじゃないの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]
違うのよ!最後にカタツムリの生態について簡単にまとめるわ[/voice]
カタツムリの生態
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]カタツムリには歯が何本あるか知ってる!?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]
むしろカタツムリに歯ってあるの?[/voice]
カタツムリの舌には小さい歯が何本もならんでいます(1万本以上)。
このような歯を歯舌(しぜつ)といって紙ヤスリのような形をしていて、しかも何度でも生え変わります。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]そうだったのか!ぱっと見じゃ気づかないね。そんなたくさんの歯を使って何を食べているのだろうか。[/voice]
歯舌はヤスリのような形をしているので、これを前後に動かすことで、葉などをけずり取って食べます。
しかし、カタツムリの代名詞といっても過言じゃないあの『殻』を作るには人間と骨と同じくカルシウムを摂取する必要があります。
このカルシウムを摂取するには葉の栄養素だけでは不十分なのです。
そのためカタツムリは歯舌を使って鳥の骨やコンクリートとからカルシウムを摂取しています。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]雨が降った後、風雨にさらされたコンクリートからは炭酸カルシウムが染み出てくるので、雨の日のなどにカタツムリが多いのはそういう理由があるのかもね。[/voice]
まとめ
- カタツムリ(蝸牛)の漢字は中国が起源
- 『蝸牛』の『蝸』は殻の渦巻模様、『牛』は触角が牛のようだから
- 『カタツムリ』の『カタ』は昔の傘と似ている、殻の固さ、潮の満ち引きなど説がある。『ツムリ』は巻貝を表す言葉
- 『カタツムリ』の別名には『マイマイ』『でんでんむし』『ツブリ』などがあり、京都中心に遠くの地域は古い名称を使われる
カタツムリの漢字の由来を始め、カタツムリの語源や別名も含めトリビアを詳しくご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
身近な存在だけに、実際に見かけた際の話のネタになれば幸いです。
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