


プール入った後、目を洗ったのに、目が痛いことありませんか?それって実は意外なことが原因かもしれません。
プールに入った後に、目が痛くなるのには理由があります。
なぜ、目が痛くなるのか、目を洗ったのにどうして痛いのか、痛くなってしまった時の対処法をご紹介していきます。
目次
目が痛くなる原因



実は、塩素はたくさんの病原菌を殺しますが、プールに入っている塩素の濃度では人体には無害なんです。
プールに入っている塩素の濃度は、ほとんど水道水と同じ1mg/L以下ということ。これは驚きですね。
プールの塩素は関係ないということです。
プールのニオイの原因

水道水はほとんど無臭ですね。プールのニオイは独特のニオイがするのはなぜでしょう。
先程もお話しした通り、塩素は水道水と同じ塩素濃度でニオイがしません。
しかし、プールに行くとプールのニオイがします。あの正体って、クロラミン(トリクロラミン)という成分なんです。
クロラミンというのは、人のオシッコや汗がプールの中の塩素と混ざると発生します。
プール独特のニオイは塩素じゃありませんでした。
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クロラミンがプールで発生するとどうなる?
クロラミンがプールで発生すると、少しの量でも目に入ると目が傷つきます。
目の角膜が傷つくと、体が傷を治そうと目の血流を促します。それが、充血に繋がります。
プールで目を洗うこと
昔はプールに入った後、必ずと言っていいほど目を洗うように言われました。
これは、昔はプールの塩素濃度が高いために目に入った塩素を洗い流す目的で目を洗うように言われてきました。
しかし、塩素を洗い流すどころか、傷つけてしまってるのかもしれません。
水道水と、目の中の涙液は全く違った成分です。水道水で洗うと目に傷がついたり、病気になるリスクがあるのです。
どうしても洗いたい場合は目薬を使って汚れを取るといいかもしれません。
プールでうつる病気
プールに入っただけなのに、プールが原因で、うつる病気もあります。
- プール熱(咽頭結膜炎)
- はやり目(流行性結膜炎)
- 急性出血性結膜炎
プール熱(咽頭結膜炎)
喉の痛み、目の充血、39℃前後の発熱が数週間から1ヶ月続きます。
頭痛や食欲が無くなることが3日から7日間続きます。
目やに、目が眩しく感じたり、涙がたくさん出ます。
はやり目(流行性結膜炎)
感染後、5〜14日後に発症します。
サラサラした目やに、涙が出る、眩しいなどの症状が出ます。まぶたの腫れや、まぶたの裏にぶつぶつができたり、むくみ、充血が出ます。
朝、起きた時に目が開けられないほどの目やにが出るのも症状のひとつです。
目の症状以外でも、耳の下のリンパの腫れや、圧迫されると痛みを感じるなどの症状が出ます。
急性出血性結膜
はやり目(流行性結膜炎)と似た症状ですが、白目のところに内出血するのが特徴です。
潜伏期間が短く、感染後1日で発症します。
プールで病気にならないために


- プールに入る前はシャワーを浴びて、汗をしっかり流す。
- ゴーグルで目を守る。
- プールから出た後、シャワー、手洗い、うがいをする。
目が痛くなったときの対処法

プールに入る前は、出来るだけゴーグルをして、目にプールの水が入らないように注意するといいですね。
それでも、万全に注意していても、プールに入ってる間に目にプールの水が入ってしまう事もあります。
そして、目が痛くなった時、どうするか⁈
目が充血した場合
涙の成分に近い市販の目薬を点眼しましょう。点眼することによって、プールの水の塩素を洗い流すことができます。
市販薬の中に、充血を抑える血管収縮剤入りの目薬も売られていますが、効果が強いので、長く使っていると充血がひどくなることがあるので注意しましょう。
目ヤニが出る場合
目ヤニを抑えるには、連鎖球菌、ブドウ球菌などを抑えてくれるサルファ剤入りの点眼薬をすると症状が抑えられると思います。
ただし、点眼しても良くならず、4、5日しても症状が続く場合は眼科に行くことをおすすめします。
まとめ


昔は当たり前に行なっていた、目を洗うという行為ですが、今と昔とでは目が痛くなる原因が違う事が分かりましたよね!
正しく目を守って、プールを楽しみましょう!
- 目が痛くなる原因は塩素じゃなかった。
- プールのニオイは無臭だった。
- ニオイの原因はクロラミンという成分だった。
- クロラミンが目を傷つけていた。
- 目を洗うと目が傷つく原因になることもあった。
- プールでうつる病気があった。
- ゴーグルで目を保護することも必要。
- 市販薬で症状を抑えられる場合もある。