梅雨の風物詩!紫陽花の色や種類, 花言葉などについて解説します

日本の梅雨といえば紫陽花(あじさい)

じめじめした梅雨の時期の紫陽花はとても華やかで、涼しげで、とても癒されますよね。

ところで紫陽花の種類や、色の違い、花言葉についてなどはご存じでしょうか?

今回は、そんな日本人にとても馴染みのある花、紫陽花についてお話します。

ぜひ読んでみてください。

紫陽花とは?

紫陽花(あじさい)は落葉低木に属する植物で、高さは1~2メートル。

じめじめした梅雨の時期に華やかで大きな花を咲かせるので、広く人気があります。

紫陽花の開花時期は5月~7月で中でも梅雨の時期が一番の見ごろです。

紫陽花は育てるのも簡単でガーデニングにも人気

最近では母の日のギフトとしても人気なのだそう。

ちなみに、大きくて華やかな紫陽花の花ですが、

実は花のように見えている部分は花ではなくガクってご存知でしたか?

紫陽花の本当のはなびらはガクの内側に小さく存在しています

この花びらのように見える者がガクで中心にあるのが花なのです!豆知識ですね。

そして、紫陽花は実は日本が原産ですが、

日本では紫陽花の記録は奈良時代からあるにもかかわらず、

あまり品種改良されることはなく、紫陽花は人気のない花だったようです。

日本でも人気が出始めたのは第二次世界大戦後からなのだそうですよ。

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]こんなに素敵なのにね。
日本人にとっては馴染みがありすぎて、
逆に注目されなかったのかしら・・・[/voice] [box class=”pink_box” title=”その理由は・・・”]諸説ありますが日本で紫陽花があまり人気がなかったのは、
花の色が移りかわることや、安定しないことから、
紫陽花は日本人の間であまりいいイメージを持たれていなかったようです。[/box] [box class=”blue_box” title=”紫陽花の語源”]ちなみに紫陽花の語源は「藍色が集まったもの」
という意味の「あづさい(集真藍)」から
名付けられたといわれています。

[/box]

紫陽花の種類は?

先ほども書いたように、日本が原産の紫陽花ですが、

西洋で人気に火が付き「西洋アジサイ」がうまれるなど、

今では世界中に2000種類もの品種があるようです。

そして紫陽花の種類は大きく分けて2つ!

ガクアジサイ

シンプルな花が額縁のように周りに咲くのがガクアジサイ

漢字で書くと「額紫陽花」です。華やかさはないけれどシンプルで涼しげな花です。

こちらの花の咲き方を「額咲き」といいます。

こちらの「ガクアジサイ」が日本に自生していた原種です。

アジサイ

現在、一般的なのはこちらのタイプです。

たくさんの花が集まったように見える紫陽花です。

「ホンアジサイ」と呼ぶこともあります。

でもじつは、これはガクアジサイを品種改良してつくられたものだそうですよ!

こちらは「額咲き」に対して「手まり咲き」と言われています。

紫陽花の色が変わるしくみ

紫陽花って様々な色がありますよね。それはなぜでしょうか?

それはただの品種の違いだけでなく、こんなものが関係しているのです。

その1 紫陽花が持つ色素

紫陽花の花にはアントシアニンという色素が含まれており、

そのアントシアニンと土から吸収されたアルミニウムが加結合することで紫陽花は青みを帯びます。

アントシアニンとはブルーベリーなどに多く含まれていたり、

染料に使われることもある成分です。

 

その2 土の状態

先ほど出てきたアルミニウムという成分。

このアルミニウムを紫陽花がどのくらい吸収するかどうかは土壌の「pH」が関係しています。

簡単に言うと・・・

土が酸性→アルミニウムが溶けて吸収されやすいため青い花

土がアルカリ性赤い花

という風に色がでます。

日本の土壌は酸性が強いため、青または青紫の紫陽花が多く、

アルカリ性の強いヨーロッパの土壌では赤みの花が多く見られます。

 

その3 花が咲いてからの日数

また、咲き始めてからの日数も関係しています。

咲き初めは葉っぱの色に近いクリーム色で、日数とともに水色→青→青紫→赤紫(ピンク)

と花の色が変化します。

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]色々な要素が関係して
あの紫陽花のカラフルな色が生まれるのね[/voice]

自分で出したい色を出せる?

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]さっきの理屈でいうと日本は青紫系の色が多いみたいだけど、
私は赤い紫陽花を育ててみたいわ[/voice]

このように自分の好みの色の紫陽花を家庭で育てたいと思った時は、

市販品で赤い紫陽花用青い紫陽花用の肥料が売られているようですよ。

気になる方は、ぜひお店で探してみてくださいね。

あとは、このように家庭で手軽に赤い紫陽花を育てられる方法を見つけたので

紹介します。

まず、用意するのはどこの家庭にもある卵の殻

  1. 卵の殻を洗い薄皮をとって乾燥させる
  2. 丈夫な袋に入れ、上からすりこぎの棒などで粗く砕く
  3. 袋からだしてさらに細かくパウダー状になるまで砕く
  4. このパウダーを紫陽花にまく

以上で赤い紫陽花を育てることができるのだそうです。

こんなに経済的で手軽な方法でできるんですね。

[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/息子普通.png” name=”息子” type=”r”]理科の実験みたいで楽しそう!僕もやってみたいな。[/voice] [box class=”red_box” title=”ただし、例外も!”]紫陽花の品種の中には
元から色を固定されいるものもあります。
その品種の場合は土壌のpH値を変えても色は変化しません。
また、白い紫陽花も、もともとアントシアニンをもっていないため、
色をつけることはできません。
[/box]

だけどこれ、意外と難しいんです・・・

そうなんです。紫陽花の色を好みの色に保つのは意外と難しいのです。

なぜなら・・

日本は降雨量が多いため、放置していると土壌はどんどん酸性に傾いていってしまうのです。

そのため、もともとアルカリ性の強い土壌でない限り赤い色を保つのは難しいです。

さらに、紫陽花がどんな色に変化するかどうかは土壌の状態に加えて

その紫陽花事態の状態によっても変化するのです

なので自分の思い通りに紫陽花の色を変化させるのはとても難しい

でも、それはつまり・・・

でもそれはつまり、逆にその紫陽花はひとつひとつ色が異なるということ。

オンリーワンということです。

紫陽花それぞれの個性を楽しむのもいいかもしれませんね。

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]世界に一つだけの自分だけの紫陽花と思うと愛着がわくわ[/voice]

 

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紫陽花の花言葉

続いては、紫陽花の花言葉について紹介します。

紫陽花の花言葉には「移り気」「浮気」「無常」などがあります。

この花言葉は紫陽花の花の色が時期によって変化することが由来なのだそう。

ちょっとネガティブなイメージが多いですね。

しかし、西洋アジサイが登場した頃からポジティブなイメージの花言葉も広まっていったようです。

例えば・・・

  • 元気な女性
  • 辛抱強い愛情
  • 一家団欒
  • 友情
  • 平和
  • 仲良し など

先ほども書いたように西洋はアルカリ性の強い土壌のため、赤みのある色の紫陽花が多く見られます。

なので、暖色の紫陽花をイメージしたポジティブな花言葉が多く生まれたのでしょうね。

紫陽花の花言葉は色によってさまざま

先ほど紹介した「移り気」「浮気」「無常」という花言葉は紫陽花全体を表す花言葉です。

しかし、紫陽花にはさまざまな色があるので、実は花言葉も色によって違います

どの色の紫陽花にどんな花言葉があるのか、見ていきましょう。

プレゼントするときなどの参考にもしてみてくだいね。

紫陽花の花言葉:青色 辛抱強い愛情

日本でよく見る紫陽花の色です。

長期間の雨を耐え忍ぶイメージが由来だそうです。

このイメージから、他にも冷淡無情などの冷たい花言葉もあります。

紫陽花の花言葉:紫  移り気,浮気

青と同じくらいよく見かける色ですね。

紫の紫陽花はこの他にもほら吹きなどあまりよくないイメージの花言葉が多いです。

なぜなら、紫の紫陽花は花の色がちょうど青色から変化している途中だからなのだそうです。

紫陽花の花言葉:ピンク 元気な女性

ピンクの紫陽花ははアルカリ性の強い土壌で育つので、西洋でよく見られる色です。

ピンクの明るいイメージと、梅雨のない西洋の快適な気候から

このようなポジティブな花言葉がつけられたようです。

紫陽花の花言葉:白 寛容

白の紫陽花は結婚式のブーケでよく使用されます。

白の紫陽花が持つ寛容という花言葉から、

お互いを大きな心でつつみこみましょうという意味合いが込められているのだそう。

また、真っ白い花の色が「嫁ぎ先に染まる」イメージの表しているのだそうですよ。

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]色によってこんなにたくさん花言葉があるのね。
花言葉の由来や意味を知ると楽しいね![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]花言葉からも母の日などのギフトには白やピンクの紫陽花がよさそうだね![/voice]

まとめ

  • 紫陽花の種類は大きくわけて2つ!日本が原産だけど、世界中で人気でいまでは2000種類以上の品種があります。
  • 紫陽花の色は土の状態やその紫陽花ごとの特性によって変化します。ぜひオンリーワンの色を楽しんで!
  • 紫陽花の花言葉は色によって様々。ピンクは「元気な女性」白は「寛容」なのでギフトにおすすめです

 

いかがでしたか?

紫陽花って現代ではとても人気だし、馴染み深いですけど、

種類も色もたくさんあって実ははかなり奥が深いですよね。

色の出方も一つ一つ違うんだと思うと何とも趣深いものです。

皆さんも、この記事を読んでまた紫陽花の見方が変わるのではないでしょうか?

今年の梅雨もまた楽しみですね。

 

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