日本人って本当にイベントが好きだよね。[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]ねえ、何チキンにするの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”l”]そうだね。今年は本格的にしようか?[/voice]
クリスマスは、キリスト教徒のお祝いごとです。
でも、日本人ならではの感覚で楽しんでいますよね。
そして、世界でも珍しいのが「クリスマスチキン」です。
なぜ、クリスマスに「チキン」なのか?
その由来を知ると、日本のクリスマスの移り変わりが見えてきます。
今回は、クリスマスチキンの由来について調べてみました。
日本のクリスマスはいつからチキン料理?
クリスマスには、チキン料理をメインにしてお祝いする。
これは、昭和30年代後半ごろから始まっていきました。
日本のクリスマスの始まり
日本に「クリスマス」、つまりキリスト教が伝来したのは、1549年。
フランシスコザビエルが布教活動のため、鹿児島県に来着してからです。
その当時は、キリスト教徒の祭日として信徒のみがお祝いをしていました。
そのため一般的には広がっていきませんでした。
クリスマスの広がり
キリスト教徒以外の日本人がクリスマスを祝い始めたのは、明治時代から。
明治時代に、西洋列強の文化を取り入れる動きが活発になりました。
その時、クリスマスも西洋文化のひとつとして、取り入れられていきました。
大正時代になると、“プレゼントを貰える日”という子供たちのお楽しみの日として定着していきます。
子供だけでなく大人も祝い始めたのは、昭和2年に12月25日が祝日になってからです。
この日は明治天皇が崩御された日。
「休日ニ関スル件」という休日を定める法律で、「先帝祭」としてこの日が祝日となりました。
※「先帝祭」は、安徳天皇を偲ぶ赤間神宮の祭事のことも言いますが、ここでは休日のことです。
そのため、大人もお祝いができるようになりました。
これにより、クリスマスの習慣がさらに広まっていきました。
クリスマスの祝い方は変わっていった
クリスマスが大人たちも祝うようになると、よりイベントらしくなっていきました。
食べて飲んで、陽気に賑やかに盛り上がる祝い方になっていきます。
当時は、カフェやダンスホールで過ごすというのが流行でした。
けれども第2次世界大戦がはじまると、敵国である西洋の文化で、派手に盛り上がることが禁じられます。
その反動なのか、終戦後になるとそれまで以上に大騒ぎのイベントになりました。
ダンスホールなどで酔って大騒ぎする人々が新聞に掲載されたりします。
ところが、昭和30年代後半から昭和50年代になると、家族で祝うものへ変わっていきます。
子供にはプレゼントを渡し、ごちそうとケーキを食べ、家族で楽しむ日になりました。
クリスマスのごちそうは「トリ」肉料理
昭和50年代になると、3世代・4世代が一緒に暮らす大家族から、親と子供のみの2世代家族が増えていきました。
親世代が、欧米風のごちそうを用意して楽しむようになります。
この時、クリスマス料理としてイギリスやアメリカの定番を取り入れました。
その定番料理の代表は、ローストターキー。
七面鳥です。
けれども、日本では七面鳥はほとんど飼育されていません。
また親子だけの少人数の家族では、一羽7㎏~9㎏もあるような七面鳥を料理できませんし、食べ切れません。
日本で飼育されているトリと言えば、「鶏」です。
一羽丸ごと料理しなくても、新鮮な肉が小分けで売っています。
そこで、七面鳥の代わりに、鶏肉を使ったクリスマス料理が登場しました。
鶏の骨付き肉をオーブンでこんがりと焼き上げた、日本独特のクリスマス料理が誕生したのです。
ケンタッキー・フライド・チキンのクリスマスキャンペーン
さらに、日本のクリスマス料理を“チキン”に定着させたのが、「ケンタッキー・フライド・チキン」です。
1971年に神戸店・青山店を出店しました。
その頃はまだ揚げた骨付き肉が一般的でなく、現在のような売れ行きではありませんでした。
ある時、店の近くのミッション系幼稚園から、
「フライドチキンでクリスマスパーティを開きたいので、サンタクロースの格好で届けてほしい。」
と頼まれます。
さらに、他のミッション系幼稚園からも同様に注文を受けたことから、大々的なクリスマスキャンペーンを開始します。
手軽に本格的なチキン料理が楽しめるとあって、ケンタッキー・フライド・チキンは、日本のクリスマス料理の定番となりました。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]和食中心の食卓に、骨付きの鶏肉がドーンと登場したら、特別なお祝いって感じがしますよね。[/voice]
世界のクリスマスの伝統料理
クリスマスは、イエスキリストの生誕を祝う祭日です。
また冬至を迎える風習とも重なり、長い冬を乗り切るための食材が取り入れられています。
ですから、料理もその意味合いが込められています。
キリスト教諸国での伝統料理
宗派によって、クリスマスの伝統料理は異なります。
ローマカトリック教会では、クリスマス前のおよそ40日間を贖罪の期間として断食することがあります。
そのため、地域によっては肉類をクリスマスイブの食卓には出しません。
魚介類や野菜などを中心にしています。
けれども、クリスマス当日の食卓は豪華になります。
メインはやはり肉類で、大きな塊肉を使ったり一頭丸ごと料理したりと豪快です。
[box class=”green_box” title=”伝統的な食材”]- 牛
- 豚(または子豚)
- アヒルやガチョウ
- 七面鳥[/box]
その他には、キジやウサギ、トナカイなどのジビエを使う地域もあります。
ここまで読むと、「じゃあ、鶏(チキン)はどうしたの?」と思われるでしょう。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/07/nigaoemaker.png” name=”かな” type=”r”]世界各地のクリスマス料理の中でチキンを使うのは、とても珍しいのです。[/voice]その理由は諸説あります。
[box class=”glay_box” title=”鶏をメインディッシュにしない理由”]- 卵を採るための家畜で、肉を食用にすることが少なかった
- 1羽が小さく、大家族のメインディッシュにするには量が少ない
- 特別な祭日の料理として、アヒル、がちょう、七面鳥がいたので必要がなかった[/box]
その他の理由としては、普段から食されているので、特別感がないなどがありました。
クリスマス料理で世界一周
それでは、世界各地のクリスマス料理をご紹介しましょう。
地域ごとの特徴が出ていますね。
ハムや塩漬け肉や干した魚介類など、日持ちのするものが多いのは、冬に向けた準備だからでしょう。
参考サイト:Wikipedia「Christmas dinner」
本格クリスマス伝統料理を味わう
世界のクリスマス伝統料理。
ちょっと食べてみたいですよね。
現地で味わうのが一番ですが、ちょっと奮発してお取り寄せしてみませんか。
クリスマス料理の定番と言えば、これ!
アメリカでは感謝祭の定番ですが、世界的にはクリスマスに出されることが多いですね。
同じ“ロースト”でも、こちらは鴨肉。
日本でも鴨南蛮などでおなじみですが、ローストダックになると一味違いますよね。
こちらは、イタリアのパスタ料理の定番です。
筒状のパスタの中に、ひき肉や野菜、チーズを詰めて煮込む料理です。
クリスマスの伝統料理ではありませんが、よく登場するメニューです。
クリスマスにはチキン料理!
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]ママ、“本格的”ってどういうこと?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”l”]今年は、ローストチキンに挑戦しようと思います![/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]わー、スゴイ![/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/07/nigaoemaker-2.png” name=”夫” type=”l”](大丈夫かな…?)[/voice]クリスマスが近づくと、スーパーマーケットの食肉売り場で、鶏一羽丸ごと売っていたりします。
ちょっと張り切って、ローストチキンに挑戦してみませんか?
ローストチキンをつくる
簡単丸鶏ローストチキン★ハーブ不要!!
参照サイト:「COOKPAD ちょこちょこまき☆さんのレシピ」
[box class=”yellow_box” title=”材料 (4~5人分)”]- 丸鶏(中抜き処理済) 1羽約2~3㎏
- じゃがいも(中~大) 6~8個
- にんにく 1~3片
- 塩コショウ 適当
- オリーブオイル 適当
- (トマト、ブロッコリー等) 好きなだけ[/box]
- じゃがいもを一口サイズにカットし、水にさらしてあく抜きし、3~5分茹でる(または、電子レンジで5分温める)
- ニンニクをスライスして、フライパンで焦げ目がつかない程度に焼く
- 丸鶏の全体に火が通りやすいようにフォークなどで穴をあける。
- 鶏の中に塩コショウを多めにすりこみ、1のじゃがいもと2のニンニク(ひとかけ分)を詰め込み、爪楊枝で塞ぐ
- 丸鶏の表面に塩コショウをし、オリーブオイルをまんべんなく塗る。
- 天板にアルミホイルを敷き、残ったじゃがいもを敷き詰めた上に丸鶏を乗せ、残ったニンニクも散らす。
- 200℃のオーブンで約60分。仕上げに250℃に上げて5分焼く。
- 焼き上がったら、爪楊枝を外し、トマト・ブロッコリーを飾る。[/box]
じゃがいもに鶏の旨味が浸み込んで、一緒に食べると満足の一品です。
ハーブを使用していないので、苦手な方も安心して食べられますね。
近所のスーパーマーケットで丸鶏が売っていない場合は、こちらをどうぞ。
「さすがに、丸鶏一羽はちょっと…」という方は、骨付きもも肉がちょうどいいサイズです。
X’masに☆ローストチキングレイビー
参考サイト:「COOKPAD あわっこゆきこさんのレシピ」
[box class=”yellow_box” title=”材料 (2人分)”]- 骨付き鶏モモ肉 2本
- 塩小さじ 1/2強
- ハーブソルト 少々
- こしょう 少々
- すだち汁(レモンなら半個分) 2個分
■ グレイビーソース - 小麦粉 大さじ1
- オリーブオイル+鶏油 大さじ1
- コンソメ顆粒 4~4.5g
- 水 150cc[/box]
- 鶏モモ肉の骨に沿って、切れ目を入れて生焼け防止にする。
- 鶏肉全体にフォークで穴を開けて、塩コショウ・レモン汁・ハーブソルトをまぶし20分ほど置いておく。
- 熱したフライパンに皮目から入れて、蓋をして中火で7~8分蒸し焼きにする。
- 裏返して、火を弱めたら、さらに6~7分蒸し焼きにする。
- 火を止めたら、鶏肉はそのままでフライパンに溜まっている鶏油を取り出す。
- 鶏油+オリーブオイルと小麦粉、コンソメ、水を加えて全体にとろみが出るまで火にかける。
- 焼いた鶏肉にソースをかけて完成。[/box]
ローストチキンとグレイビーソースで本格的クリスマス料理!。
フライパンで蒸し焼きにするので、簡単に柔らかくできるのも嬉しいですね。
まとめ
日本のクリスマス料理だけが、なぜチキンになったのか?世界のクリスマス料理と一緒に調べてみました。
あわせて、お家で作れる本格チキン料理もご紹介しました。
[box class=”pink_box” title=”日本のクリスマス料理”]- 日本のクリスマスは明治時代に始まり、昭和初期に大人も祝うイベントになった。
- 昭和30年代後半~昭和50年代に家族で祝うものに変化していった。
- 少人数の家族で食べるご馳走として、鶏肉料理がメインになった。
- ケンタッキー・フライド・チキンのクリスマスキャンペーンで、手軽で本格的なチキン料理として定着した。[/box]
- 世界のクリスマス伝統料理では、牛・豚・七面鳥がメイン料理。
- 宗派によっては、魚介類・野菜中心の料理もある。
- 地域によって、様々な食材が使われている。[/box]
- 丸鶏一羽を使ったクリスマス料理をご紹介。
- 骨付きもも肉を使ったクリスマス料理をご紹介。
- 世界各地の伝統的なクリスマス料理もお取り寄せで楽しめる。[/box]
日本独特のイベントになっているクリスマス。
その楽しみ方もごちそうも様々ですが、一緒に楽しく過ごせる人が隣にいることに感謝する日。
そう思うと、やっぱりクリスマスって素敵な祝日ですよね。
今年も素敵なクリスマスになりますように。
Happy Holidays! To You!
[box class=”pink_box” title=”関連記事”]クリスマスとイブの違いは何?簡単なようで知らないクリスマスの由来
クリスマスプレゼントを予算3000円で!中学、高校向けの保存版!
アドベントキャンドルを灯す意味?簡単な作り方・やり方もご紹介!
[特集]クリスマスまとめ[/box]