[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]恐竜ってなんで恐龍とは書かないんだろうね?[/voice][voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]恐竜は実在していたけど龍って架空の生き物よね?あれ?実在するのかしら。[/voice][voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]ママ、龍は実在しないよ!(笑)存在しているかしていないかの違いかな?[/voice][voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]そういえば考えたこともなかったわ。名づけのときは画数しか見ていなかったし。[/voice]
今まで気にも留めていなかったのですが、名づけの際や普段の生活の中で、ふと気になった方もいるのではないでしょうか。
響きは同じでも【龍】と【竜】にはどのような意味があって、どのような使い分けをするといいのでしょうか?
この漢字のルーツや歴史を探るとわかるのではないかと思い調べてみましたので、是非最後までお付き合いください!
龍と竜の違いは?
この2つの漢字、結論から言うと【龍】という漢字を簡単にしたものが【竜】だという事がわかりました。
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日本では【龍】が旧字体で【竜】が新字体と定められているようですが、なんと古い歴史を持っているのは【竜】という漢字の方なのです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]どういう事?矛盾してないか!?[/voice][voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]私もそう思ったわ。どっちが先に生まれた漢字なのかしら?[/voice]龍と竜が生まれた時期
漢字は3500年ほど前、紀元前15世紀ごろ中国大陸で作られたと言われています。
【龍】や【竜】という漢字が生まれたのは、中国の伝説上の生き物から来た象形文字でした。
画像引用元:漢字字躰帳
そして、もとは冠をかぶった蛇の姿が由来となって【竜】が先に出来た漢字だったことがわかりました。
時代が経つにつれて、伝説上の生き物の「冠をかぶった蛇」に装飾や模様がついた結果、現在の強そうなイメージをもつ【龍】という画数の多い漢字が生まれました。
このことから、【竜】が先に生まれて【龍】が後に生まれた漢字だという事がわかりますね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]あのドラゴンボールにも出てくる龍の姿はもともと蛇に冠をかぶせただけの生き物だったなんてね。[/voice][voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]びっくりだよ。蛇が冠をかぶっただけなら、今の龍の強いイメージはなかっただろうな!(笑)[/voice]しかし、中国ではこの2つの漢字の制定された順番が違いました。
省略した漢字を好まない中国では【龍】が初めに制定され、【竜】は省略形として定められたのです。
基本的に、中国では【竜】は使われず【龍】という漢字を使います。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]なるほど!だからさっきの矛盾が起きたわけか![/voice]龍と竜の使い分けは?
【龍】も【竜】も漢字の生まれかたを見ると、どちらも同じ意味を持ちますよね。
同じ意味でも日本では【竜】が常用漢字として定められ、【龍】は人名用漢字として定められています。
どういう事かというと、学校で習う漢字には【竜】を使い、【龍】は習いません。
【龍】は常用漢字には含まれないけど、名前を付ける際に使ってもいい漢字だという事です。
名づけに役立つ!龍と竜の画数や読み方は?
龍 | 竜 | |
画数 | 16画 | 10画 |
訓読み |
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音読み |
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人名訓 |
|
|
名づけをする際に重要になってくるこの2つの漢字。
その意味は、「英雄」「優れた人」「強く大きく」などがあり、中国ではとてもおめでたい漢字でもあるそうですよ。
まさに、男の子の名前にピッタリですね!
龍と竜どちらもドラゴン?
なんとなく、ドラゴンは翼があり、二本足で立って口から火をふくというイメージがあります。
龍は空を飛ぶヘビのようなワニのようなものというイメージを抱いていました。
なので、自然と私の中でドラゴンは漢字にすると【竜】、リュウは【龍】と認識していたのですが、本当のところはどうなのでしょう?
竜(龍)の見た目の違い
神話や漫画などに登場するドラゴンという生き物は、見た目が恐竜にも似た大型の爬虫類と言われています。
空想的で伝説上の生き物であると言われていますが、かつては実在する生き物だと言われていたそうですよ!
基本的には、翼があり二本足で立っているトカゲやヘビのような容姿をしています。
その他の特徴としては、ドラゴンは一般的に悪の象徴で、悪魔と同じ見られ方をしていたそう。
この見た目をしたドラゴンと言われる生き物は、西洋的な特徴をしていることから、「西洋龍(竜)」と言われるようになりました。
ドラゴンの解説だけ見ても分かる通り、結局は漢字の【竜】と【龍】の単体語だけだと意味が同じなんですね。
次に、ドラゴンとは少し違う中国の龍(竜)の見た目を見てみましょう。
中国の龍(竜)はとても長い大蛇のような体に鹿のツノ、鯉の鱗、鷹の爪、牛の耳をしているとされています。
ですが、空想上の生き物である事からその見た目は様々。基本的には四本足の蛇の様な姿で描かれています。
この中国の龍(竜)はドラゴンとは違い、水の神とされ強く縁起がいい生き物とされてきました。
中国だけでなく、日本でも水神様と認識をされています。
また、貴人の力や幸運はもちろんのこと、皇帝の象徴でもあるそうです。
なので、中国の龍(竜)は東洋的な特徴をしていることから「東洋龍(竜)」と言われています。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]そうか!中国の龍が空想上の生き物で、ドラゴンは恐竜にも似ているし実在していたとなると、恐龍よりも実際に古代を生きた【恐竜】のほうがしっくりくるな![/voice]この見た目の違うドラゴンと中国の龍(竜)は英語表記するとどちらもdragonですので、英語にすると少しややこしくなってしまいますね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]西洋龍と東洋龍は見た目や扱われ方が違うのに、英語でひとくくりにドラゴンと書いちゃったら勘違いする人もいるんじゃないかな。[/voice]もっと詳しく龍について知りたい方は、こちらの本がおすすめです。
[aside]補足龍や竜の他に、十二支の【辰】という漢字もありますね。これは元々「振」から来ており草木の形が整った状態という意味で、後に覚えやすくするために神話上の生き物である龍が割り当てたられました。[/aside]
まとめ
【龍】と【竜】について違いや意味は理解出来ましたか?
それぞれ、同じ意味で使える漢字ですが伝説上の生き物としては、見た目の違う2種類の龍(竜)がいましたね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]龍と竜、2つの漢字にこんなに沢山の歴史が詰まってるなんて知らなかったわ。[/voice] [box class=”green_box” title=”龍と竜の違い(日本)”]- 【龍】を簡易的に書いたものが【竜】
- 【龍】が旧字体【竜】が新字体
- 歴史上【竜】の方が古い
- 【龍】は人名用漢字
- 【竜】は常用漢字
- 略字を嫌う中国では【龍】が先に制定
- 【竜】は使われない
- ドラゴンは西洋龍(竜)
- 西洋龍(竜)は悪の象徴であり悪魔と同じ
- 中国の龍は東洋龍(竜)
- 東洋龍(竜)は皇帝の象徴であり水の神