木枯らしの意味や由来は?知らなかったあれやこれについてご紹介!

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]もうすぐ冬ね。また寒い日々がやってくるのかと思うといやになっちゃう[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]そうだね。風も強いし冷たいし[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]そういえばこの間風が強い日があったけれど、あれって木枯らしだったの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]さあ?そもそも木枯らしってなんなの?[/voice]

秋から冬にかけて風がどんどん強くなっていきます。ニュースで「木枯らし1号が吹きました」なんて聞いたことがある人もいるかもしれません。

でもそもそも木枯らしとはなにか、どういう基準で木枯らしと決まるのかご存知でしょうか。

今日は木枯らしについて、いろいろご紹介したいと思います。

 

木枯らしの意味は?由来は?


木枯らしとは冬の訪れを告げる、北西寄りの強い風のことをいいます。冬型の気圧配置になったことを示す現象です。

木枯らしは「樹木を枯らすもの」という意味があります。ここでいう枯らすとは、花や葉が変色したり落ちたりすることです。また「木の葉を落とし枯れ木にしてしまうほどの風」という意味もあります。

言葉としては木嵐(きあらし)がなまって木枯らしになったともいわれています。

俳句に使われる季語では古くは秋を指していましたが、現在は冬のものとなっています。

なぜ冬の季語になったかというと、木枯らしという言葉の語感が冬の木々の葉や寒い風によりふさわしいこと、その言葉の意味で木枯らしという言葉を使った俳句が次々に作られたからだと考えられています。

ほかにも木枯らしは女房詞(にょうぼうことば)ではすりこぎの意味として使われていました。

女房詞とは室町時代に宮中に仕えた女房が使い始めた隠語のことです。なぜすりこぎなのかというと、葉が散ってしまった木の幹がすりこぎのように見えるからです。

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”r”]別にすりこぎくらい隠語にしなくても[/voice]

ほかにも「貧乏人にとってやせ細った身や空っぽの財布に寒々と吹き付ける厳しい風」という意味もあります。

 

基準で違う?木枯らしの東西事情

実は東京と大阪で木枯らしの基準がちがうことは知っていましたか?

[box class=”green_box” title=”東京”]
  • 10月半ばから11月末までの期間であること。
  • 気圧配置が西高東低の冬型で季節風が吹くこと。
  • 東京における風向きが西北西~北であること。
  • 最大風速が風速8m/秒以上であること。[/box]
[box class=”green_box” title=”大阪”]
  • 霜降り(10月23日頃)から冬至(12月22日頃)までの期間であること。
  • 気圧配置が西高東低の冬型であること。
  • 北よりの風が吹き最大風速が風速8m/秒以上であること。[/box]

これらの基準は1991年に採用されたもので、発表する機関は東京が東京管区気象台、大阪が大阪管区気象台というところです。

ちなみに新聞では1970年代から木枯らし1号という言葉が使われていたそうです。

そしてこの木枯らし、実は東京地方と近畿地方の2カ所でしか観測されていないのです。ちなみに東京地方とは天気予報の用語で「東京都の島しょ部を覗いた本土部分全域」のことを指します。

なぜこの2つの地域かというと、定義に合う風が吹き、人口が多く、人々の話題に上ることが多いためです。

また木枯らしの影響を受けるのは平野部のみで、山に囲まれている場所ではただの弱い風になってしまいます。

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]だから木枯らし1号が吹いたっていうのを聞いたことがない人がいるかもしれないわね[/voice]

ちなみに過去に東京で木枯らしが吹いたときの様子がこちらです。

[arve url=”https://www.youtube.com/embed/zIpRkC2McAs” mode=”normal” /]

 

木枯らし2号や3号はあるの?木枯らしがない年はあるの?

木枯らしが条件にすべて当てはまった風だということはわかっていただけたかと思います。しかしそのあとに吹いた木枯らしはどうなのでしょう?

木枯らし2号3号ってあるの?

主に発表されるのは木枯らし1号ですが、2号や3号が吹くことももちろんあります。

それでも発表されるのが1号だけなのは、最初に観測された日から冬めいてくるため重要視されているからなのです。

木枯らし2号や3号はあまり重要ではないため、観測されても発表されることはありません。

木枯らしのない年はあるの?

木枯らしは先程説明した3つまたは4つの条件すべてに当てはまらなくてはいけません。

条件が2つしか当てはまらなかった、吹く時期がずれたなど、条件がすべてそろわなかった強風もあります。そんなときは木枯らし1号の発表はありません。

東京地方では1977年、1979年に、近畿地方は1992年に発表がありませんでした。



木枯らしと春一番の違いは?

木枯らしと春一番の違いは風の向きと時期です。風速8m/秒以上なのは同じです。木枯らしは北寄りの風ですが、春一番は南寄りの風が吹きます。

また木枯らしは10月から12月の間、春一番は2月4日から3月21日に吹きます。

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]木枯らしは冬の訪れを、春一番は春の訪れを知らせてくれるものなのね[/voice]

 

木枯らし=凩、英語では?

木枯らしは実は漢字1文字で表すことができます。それが「凩」で、読み仮名もこがらしです。この漢字は日本発祥のもので、木を吹き枯らす風という意味で成り立ちました。

木枯らしという概念は実は英語にはありません。でも言葉だけは用意されています。それはcold wintry windです。冷たい冬の風、たしかにその通りです。

 

実は木枯らしにも色がある?

木枯らし色、というのをご存知でしょうか。黄枯茶、黄唐茶、木枯茶(すべて、きがらちゃ)ともいわれ、褐色味の濃い黄褐色の色です。といっても文字ではわかりにくいですよね。

イメージとしてはミルクチョコレートにまだ白を足した色に近いかもしれません。

奥にある布のハートの色が木枯らし色に近いかと思います。

染色法としてはヤマモモでまず染めて上に梅をかけて、表面に赤みを少しのぞかせるそうです。江戸前期から中期に流行して遊里、町方問わず好まれました。

それは当時の幕府に贅沢を禁じられていながらも他の人と違う色を着たいという思いがあったからです。この時期にはほかにも微妙に違う色合いがたくさん生まれました。

 

まとめ

木枯らし1号が東京地方と近畿地方でしか発表されないことには驚きました。それに木枯らしそのものが冬の訪れを知らせる存在として重要だということもわかりました。

[box class=”pink_box” title=”木枯らしとは”]
  • 木枯らし=樹木を枯らすもの、木の葉を落とし枯れ木にしてしまうほどの風、という意味
  • 木枯らしは東京地方と近畿地方でしか発表されない。
  • 木枯らしが吹いてから冬が始まる。[/box]

皆さんも強い風が吹いたら少し気をつけてみるといいかもしれません。

[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]今年は木枯らし吹くのかしら?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]あ、天気予報で木枯らし1号が吹いたって言ってたよ[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]やだ、それじゃあ冬支度しなくっちゃ![/voice]

 

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