



皆はどうしてる?やっぱりクリーニング?


お出かけに、ちょっと気合いを入れて、コーディネイトした洋服。
1回着ただけでクリーニングに出すのは、ちょっともったいない。
そんな時、ささっとお家洗いできれば嬉しいですよね。
大好きな服を、長く大事に着るためのコツを調べてみました。
いくつかのポイントを押さえれば、洗濯上手になれますよ。
目次
家庭で洗える?洗えない?
まずは、洗濯表示を確認していきましょう。
「家庭での洗濯禁止」のマーク

最初に確認しておきたいのは、この桶のマークです。
桶に×印の「家庭での洗濯禁止」マークがついている服は、基本的にはクリーニングです。
ただし、しわ・ちぢみが出ること、あるいは布地が傷むことを了解した上でなら、洗濯する方法はあります。
「手洗い」マーク

こちらは、家庭で「手洗い」できるマークです。
気を付けたいのは、手洗い推奨なので、洗濯機で洗うことは想定されていません。
あくまで、バケツや洗面器での手洗いが基本になります。
けれども、洗濯機の最新機能を活用することはできます。
- 手洗いコース
- デリケートコース
- ドライコース
- お家クリーニングコース
これらの手洗いに近い機能を使って洗います。
ただし、シワ・ちぢみ・布地の痛みがでることがあるので、取り扱う衣類は選びましょう。
その他の洗濯表示
洗濯表示は、2016年に改定されました。
22種類から、41種類に増えたのです。
これまでの洗濯表示は、国際規格の「ISO」と日本規格の「JIS」とが混在していました。
そのため、あいまいでよく分からない表示になることもありました。
2016年の改正で、ISO規格とJIS規格をあわせて、矛盾しない表示に整えられました。

出典:消費者庁公式サイト「新しい洗濯表示」
これまでの表示と違って、ほとんどが記号で表されています。
また、詳しい洗濯方法をタグに記載しています。
こうした情報をもとに、上手にお洗濯をしていきましょう。
洗える素材・洗えない素材
洗濯表示を確認したら、さらに衣類の素材を見ていきましょう。
衣類の素材
「家庭での洗濯禁止」マークや「手洗い」マークがつくのは、ほとんどがこちらの素材です。
- 絹
- 麻
- ウール、カシミア
- レーヨン、キュプラ
- ポリエステル
- 毛皮、革
- 起毛素材(ベルベットなど)
- 強ねん糸素材(ちりめんなど)
- 和装、和装小物
- 色落ちするもの
- 上記の混合素材
特に、和装や和装小物は、刺繍がされていたり、色落ちしたりするものが多く、和装専門のクリーニングが基本となるでしょう。
また、毛皮や革製品も、水によるしみや毛皮の痛みが出るため、毛皮・革専門のクリーニングが基本になります。
和装・和装小物、毛皮・革製品は、そのほとんどが「家庭での洗濯禁止」です。
加工されている衣類
素材以外で洗濯禁止になるのは、加工がされている衣類です。
- しわやエンボス加工、プリーツ加工がされているもの
- 芯地が入っているもの(ネクタイやジャケットなど)
- ビーズやスパンコール、刺繍などの飾りがされているもの)
加工がされていると、水を吸った時に加工が取れてしまうことがあります。
また、芯地が入っていると、水を吸った芯がちぢんでしまいます。
芯地のあるもの、刺繍や飾りがあるものは、クリーニングに出す時もよく確認してもらいましょう。



専門のクリーニングに任せれば、確実に汚れが落ちて、色落ちやちぢみが防げるからね。
でも、リスク覚悟なら、洗えるものはあるよ。
手洗いに挑戦!
正装や、お気に入りの衣類に「家庭での洗濯禁止」がついていたら、基本クリーニングをお願いしましょう。
でも、手洗いできれいにしたい。
そんな時は、ちぢみや色落ち、毛羽立ちなど痛みが出てしまっても大丈夫な衣類で、まずは挑戦しましょう。
手洗い前の準備
洗濯表示は確認してあります。
では、手洗いのための準備をしておきましょう。
素材をチェックする
衣類の素材ごとに洗い方のポイントが違います。
タグで素材の確認をしておきましょう。
家庭での手洗いができる素材として、今回は以下の素材を調べてみました。
- ウール・カシミア
- 麻
- レーヨン・キュプラ
- ポリエステル
- これらが混合された素材
ポイントは後ほどご紹介します。
色落ちテストをする
洗剤あるいは水で色落ちするものは、手洗いの注意点が増えます。
ジーンズのように、染色のカスレ具合が“風合い”や“個性”になる素材であれば挑戦してみましょう。
- 白いタオルなどに洗剤(液体ならそのまま、粉状なら水に溶いて)をつける
- テストする衣類の目立たない箇所をトントン叩いてみる
- タオルにうっすら色が移ったら →色落ちあり
タオルにはっきりと色がついたら →色落ちが強い
タオルに色がつかなければ →色落ちなし
このテストは、色の濃い衣類を初めて洗濯する時に必須です。
色落ちするものであれば、こんな点に注意して洗濯をしましょう。
- 分けて洗う(できれば単品で洗う)
- 水温を常温か低い温度にする(色落ちとちぢみの予防)
- アルカリ系の洗剤を避ける(洗浄力が強いので、色落ちがひどくなる)
- 洗う時間を短くする
手洗いの方法とポイント
手洗いする衣類には、共通のダメージポイントがあります。
- ちぢみやすい
- 色落ちしやすい
- 毛羽立ちや毛玉ができやすい
- しわになりやすく、取れにくい
これらを極力起こさせないためには、以下のポイントが大事です。
- 水温は、常温または30℃以下
- 洗う時には、押し洗い・振り洗いが基本
- 水につけておく時間は、30秒~1分以内
- 脱水は、タオルで包んで水気をとる。または洗濯機のソフト脱水で10秒~30秒以内
- 干すときには、陰干し。素材によっては平干し
素材によっても異なりますが、このポイントはほぼ共通です。
もし、衣類の素材が混合で、洗い方が判別できない時は、このポイントを押さえて洗いましょう。
「押し洗い」や「振り洗い」は、デリケートな衣類を洗うため“技”の1つ。
この2つの他にも手洗いに役立つ洗い方があります。
こちらを参考にしてみてください。
ARVE Error: Invalid URL https://www.youtube.com/watch?v=XUKOgLUXqtg&feature=emb_logo手荒い洗濯方法7種
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斜めドラムの洗濯機は、使わないようにしましょう。
斜めドラムは、節水のためにドラムに叩きつけて汚れを落とす方式です。
繊維が傷みやすく、毛羽立ちや毛玉の原因になります。
では、素材ごとの手洗いの方法をご紹介していきましょう。
ウール・カシミア

ウールは、羊の毛ですよね。
品種の違いによって、手触り・色・毛のちぢれ具合などに違いがあります。
最近では、ウール100%でも手洗いのできる素材もあります。
けれども、たいていは「手洗い」マークか「家庭での洗濯禁止」マークです。
カシミアは、カシミア山羊の毛ですが、「柔毛」と呼ばれる内側の毛を使っています。
短くて柔らかいので、毛玉になりやすいことが特徴です。
吸水性がありますが、撥水性が少ない。
つまり、水を吸うとシミやちぢみの原因になります。
「家庭での洗濯禁止」マークがつく要因です。
カシミアは毛織物のなかでも高級品です。
もし「手洗い」マークのカシミアでしたら、挑戦してみましょう。
中性
ウール洗い用の洗剤・おしゃれ着洗いで「ウール」可になっている洗剤
または、シャンプーでも洗える (動物性由来の繊維=髪の毛とほぼ同じ成分なので、使用可能)
おしゃれ着洗い用洗剤であれば、使わなくても問題なし
ふんわりさせたい、静電気を防ぎたい時には、蛍光剤は入っていないものを使用する
または、リンスでも代用可能(シャンプーが使えるのと同じ理由)
常温。または、洗剤が溶ける程度のぬるま湯
動物由来の素材はたんぱく質を含むため、温度が高いとたんぱく質が凝固し、ちぢみの原因になる
短時間の押し洗い
薄手の素材であれば、振り洗い
または洗濯機の手洗いモードなど優しく洗えるコース
バスタオルなど大きめのタオルに挟んで、水気を取る
または洗濯用ネットに入れて、洗濯機で30秒以内のソフト脱水
日陰で、平干し用ハンガーなどを使い、広げて干す
(濡れていると重くなるので、ハンガーに吊るすと、伸びて変形してしまう)→洗濯グッズでご紹介
専用ハンガーがない時は、テーブルにタオルを広げ、その上に形を整えて干す
乾いてきたら裏返す
扇風機の風を当てると乾きが早く、傷みにくい
それでも、ちぢみやよれが起こってしまったら…
手で軽く引っ張って、形を整えます。
その上から、スチームアイロンをかけます。
蒸気で、さらに形を整えていきます。
スチームアイロンも短時間にして、様子をみながら少しずつかけていきましょう。
でも、いざとなるとアイロンをかけるのって、ためらいますよね。
こちらを参考に、レッツトライ!
ARVE Error: Mode: lazyload not available (ARVE Pro not active?), switching to normal mode
おすすめの洗剤
ウールやカシミア素材を洗うことを専門に開発された製品です。
こちらの商品は、カシミアだけでなく絹も洗える高級洗剤です。
いずれも一般的な洗剤よりも高価ですが、クリーニング代金と同じか割安です。
麻

天然素材のなかでも絹と同じく、デリケートな素材です。
水を吸収しやすく、通気性が高いので、夏の衣類としては最高です。
けれども摩擦に弱く、毛羽立ちやすい特徴があります。
さらに厄介なのは、しわがつきやすく、取れにくいという特徴です。
そのため、「家庭での洗濯禁止」マークがついていたら、クリーニングにしておいた方が無難です。
ただ、多少のしわや毛羽立ちも“風合い”と思える衣類なら、こんな点に注意して洗ってみましょう。
中性洗剤で、蛍光剤が含まれていないもの
おしゃれ着洗い用の洗剤
ごく短時間の振り洗い
たたんで押し洗いすると、しわになりやすい
タオルに挟んで水気をとる
または、洗濯機のソフト脱水で、10秒~20秒程度
陰干し
濡れている時に日に当たると傷みやすいので、風通しの良い場所で陰干しにする
蛍光剤は、「蛍光増白剤」とも呼びます。
白さをより際立たせるためのものです。
原理としては、紫外線を吸収する溶剤が含まれており、布地に紫外線を集めます。
集まった紫外線は、人間の目に青白く見えるようになります。
その効果で、白さが増して見えるのです。
つまり、紫外線を集めてしまうので、紫外線に弱い布地には向きません。
脱色してしまったり、色むらが起きたりしてしまうのです。
レーヨン・キュプラ

木材パルプを原料にしており、「天然由来繊維」または「再生繊維」と言われています。
原料が木材ですから、吸湿性と放湿性に優れています。
ただし水と摩擦に弱く、ちぢみやすいことが特徴です。
紙と同じ特徴、と思うと分かりやすいですね。
どちらの素材も100%のものは、水洗いできず「家庭での洗濯禁止」が多いです。
混合素材であれば、「手洗い」マークが多いようです。
こちらを洗う場合には、こんなポイントがあります。
ドライクリーニング用洗剤
ドライクリーニングに使われる溶剤が含まれている
油性・不溶性の汚れを落とせるのが特徴
おしゃれ着洗いなどを使用すると、ちぢむ可能性がある
ごくごく短時間の押し洗い
洗い用とすすぎ用の桶・洗面器の2つを用意しておく
水につけてから脱水までを1分~2分で済ませるのがベスト
洗濯機のソフト脱水で30秒以内
陰干しにする
もしも、ちぢんでしまったら…
ちぢんだ箇所を引っ張りながら、低温のアイロンをかけると、多少戻ります。
ただし、最終手段なので、戻らなくてもともとくらいの気持ちでやってみてください。
キュプラ素材のシミ予防
キュプラは水に弱く、濡れるとシミになりやすい素材です。
それなら、シミになってしまう前に予防策を取っておきましょう。
あらかじめ、撥水スプレーをかけて置き、水をはじくようにしておきます。
こうすれば、多少の水撥ねなら大丈夫。
安心して身に着けることができます。
自分で撥水スプレーをかけるのが心配な場合は、クリーニングの時に撥水加工をする方法もあります。
そうした加工をしてもらえるかどうか、お店に確認してみましょう。
おすすめの洗剤
ドライクリーニング用洗剤といっても、水を使うことに変わりありません。
ですから「家庭での洗濯禁止」マークでも洗える、という意味ではありません。
けれども、油性・不溶性の汚れが落ちやすくなること。
素材を傷めないことなどが利点です。
どちらのドライクリーニング用洗剤も、今回ご紹介した、他の衣類素材も洗うことができます。
ただ、やはり「家庭での洗濯禁止」マークの衣類は“洗えません”。と表示されています。
ポリエステル

石油から作られた合成繊維、化学繊維ともいいます。
しわになりにくく、ちぢみにくい素材です。
日光や熱にも強く、耐性があります。
プリーツ加工などに適しており、加工が取れにくいという特徴があります。
これだけなら、丈夫な繊維という印象ですよね。
なぜ「家庭での洗濯禁止」や「手洗い」マークがつくのか。
それは、静電気が起こりやすく、摩擦で毛玉ができやすいからです。
また、吸水性が低いので水には強いのですが、匂いや黒ずみ汚れがつきやすい特徴があります。
ポリエステルは、化学繊維なので、洗い方のポイントが天然素材とは少し異なります。
弱アルカリ性洗剤
黒ずみを落とすために、洗浄力が強いものがよい
静電気予防に柔軟剤を使用する
つけ置き洗いが基本
洗剤液を入れた常温の水につけておく
汚れが気になる時には押し洗いをする
洗濯ネットに入れて、毛玉防止をする
洗濯機のソフト脱水で、1分以内
陰干し
乾燥機やドライヤーを当てるのは、ちぢみの原因になるので避ける
おすすめの洗剤
弱アルカリ性洗剤は、量販店などで販売されています。
改めて成分表を確認して購入しましょう。
こちらは、弱アルカリ性洗剤ですが、赤ちゃんにも使える低刺激の洗剤です。
衣類が優しく洗えて、肌にも優しいのは嬉しいですね。
おしゃれ着洗い用ではありませんが、弱アルカリ性洗剤としておすすめです。
こんなお洗濯グッズも活躍
ウールやカシミアの項目で紹介した「平干し」。
こちらは、専用の洗濯グッズがあります。
ちぢみや色あせを防ぐ干し方ができますよ。
どの素材の手洗いでも、「短時間で」というポイントがありました。
特にレーヨン・キュプラは洗い桶や洗面器を2つ用意しておくと、素早く洗えます。
でも、頻繁に使わないものを2つ、3つと置いておくのは邪魔ですよね。
そこで、こんな洗濯グッズが活躍します。
洗わないで清潔に保つ方法
いろいろな素材ごとに、手洗いの方法をご紹介しました。
けれども、「手洗い」マークの衣類、または「家庭での洗濯禁止」マークだけど、痛みや劣化しても我慢できる衣類に限った方法。
「家庭での洗濯禁止」だし、お気に入りの衣類だから洗うのはやめておく。
でも、クリーニングに出すほどでもない。
そんな時は、布用の消臭・抗菌ミストを使ってみましょう。
こちらは、アメリカ製の布用ミストです。
香りがよく、見た目の高級感がいいですね。
ただ、お値段もちょっと高級です。
こちらも香りがあります。
同じシリーズで、寝具やカーテン用もあります。
こちらは香りがなく、気軽に使えます。
汚れが落ちるわけではありませんが、服を清潔に保つことができます。
お値段もリーズナブル。
いずれの消臭ミストも、水をかけるので、色落ちテストを行ってから使用しましょう。
また、少しの水でもシミになってしまう素材には使えない場合があります。
まとめ
家庭で洗濯できない衣類について、素材の特徴やおすすめ洗剤、手洗い方法をご紹介しました。
また、その他の方法として、消臭ミストや撥水加工も合わせてご紹介しました。
- 「家庭での洗濯禁止」マーク…基本はクリーニングに出す。痛みや劣化が生じてもいい衣類は手洗いが基本。
- 「手洗い」マーク…基本は洗い桶や洗面器での手洗い。洗濯機の手洗いモードなどを使う方法もある。
- 色落ちテストをする
- 水温は30℃以下
- 洗剤は、中性のおしゃれ着洗い用洗剤。素材によってドライクリーニング用洗剤や弱アルカリ性洗剤を使い分ける。
- 水につけるのは短時間で済ませる
- 脱水はタオルで挟む、または洗濯機のソフト脱水で30秒以内
- 陰干し。ウール・カシミアは平干し
- 天然素材(ウール・カシミア・麻など)→ちぢみやすい
- 天然由来繊維(レーヨン・キュプラ)→特に水に弱い
- 化学繊維(ポリエステル)→静電気や毛玉が起こりやすい。黒ずみやすいので、弱アルカリ性洗剤を使う
- 身に着ける前に、撥水スプレーをかける。または撥水加工を施してもらう
- 布用の消臭・抗菌ミストをかける
身に着けた服に清潔感があるだけで、とてもおしゃれに見えます。
お気に入りの服を大事に長く着るために、お洗濯上手を目指しましょう。

この服もやってみようかな?




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