夏休みの俳句を上手に作るには?意外と簡単に作れるコツをご紹介!

夏休みに入ると、大量に宿題が出されますよね。

ドリルや問題集・プリント・絵日記・ポスター、自由研究に工作など学校や学年によって様々だと思います。

もう私にはだいぶ昔の記憶になっていますが、どうしても苦手な宿題ってありませんでしたか?

今現在学生の方はもちろん、学生のお子さんがいらっしゃる方には今も頭が痛い問題だと思います。

かな
子供が苦手だったり、子供だけでは難しい宿題もあったりして親も無関係でいられないご家庭もあるはず…。

学校によっては出されることもある「夏休みの俳句」を作る宿題。

国語が苦手な方やセンスに自信のない方には「何を書けと…。」という気持ちになる宿題かと思います。

そんな俳句の宿題、コツさえ分かれば意外と簡単にできてしまうかもしれません!

今回は、苦手意識のある人必見の夏休みの俳句を作るコツをご紹介していきたいと思います。

 

俳句とは

まずは、俳句がどういうものなのかをご紹介します。

俳句とは、5・7・5の17音で表現される短い詩で、世界で最も短い定型詩と言われています。

俳句は、もともと”俳諧(はいかい)”や”発句(ほっく)”と言われていました。

俳諧というのは、主に江戸時代に栄えた日本文学の俳諧連歌(はいかいのれんが)を略したものです。

この俳諧の元になった連歌は、和歌を5・7・5(上の句)と7・7(下の句)に分けて2人以上で完成させる言葉遊びで、通常は10人くらいで繰り返しながら全体で百句になるまで続けるものです。

しかし言葉遊びといっても、ルールが複雑で雅言葉が基本のためかなり高尚なものだったそう。

かな
雅言葉というのは、日常で話している言葉とは違う日本古来から伝わる「正しい言葉」のこと。

主に平安時代に優雅で上品な言葉として和歌などに使われていたそうです。

そんな正当な連歌から分岐した、ちょっとくすっと笑えるような遊戯性を高めた集団文学俳諧です。

基本ルールは連歌のまま、もっとラフな言葉遊びや品のない言葉も盛んに取り込んだことで武士や庶民を問わず江戸時代に盛り上がります。

発句というのは連歌の一句目のことで、俳諧連歌から発句のみを取り出して自立した作品として磨きをかけたのが「俳諧の発句」で、明治時代になってこれが俳句と呼ばれるようになりました。

ちなみに今の俳句の源流になっているのが、有名な松尾芭蕉

その後、与謝野蕪村や小林一茶、良寛などが歴史を繋いで、明治時代に正岡子規が俳句という呼び名を定着させました。

かな
日本史や国語の教科書でよく見る名前ばかりですよね。
かな
昔の人もお堅い詩ばかりに飽きて、息抜きのためにできたのが俳句なのかもしれませんね。

 

俳句の基本的なルール

次に、俳句の基本的なルールについてご説明します。

難しいことではありませんが、このルールが守られていないと俳句ではない川柳など別のものになることもあるので注意してくださいね。

5・7・5の17音にする

俳句は、原則5・7・5の17音にすることがルールです。

気を付けたいのは、17「文字」ではなく、声に出して詠んだときに17「音」になること。

「ウィ」や「キュ」などに含まれる、文字で小さく書き記す「ゃ」「ゅ」「ょ」「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」などの拗音(ようおん)が付く場合は、文字で表せば2文字ですが一気に発音するので1音としてカウントします。

例えば「キュウリ」なら、文字にすれば4文字ですが、声に出して読むと3音になるので3音としてカウントします。

「もっと」などの「っ」といった促音(そくおん)や、「レール」などの「ー」といった音を伸ばす長音符はそれだけで1音としてカウントします。

俳句の基本的な形は17音ですが、字余り字足らずという17音を超えるものや逆に17音に満たないものも存在します。

これらはルール違反というわけではなく、作品の印象を強めるために作者が意図的に用いることもあります。

しかし、字余りや字足らずを効果的に取り入れた俳句は難易度が高いので、俳句初心者の方は基本に忠実に5・7・5を意識して作りましょう。

かな
字余りや字足らずは、なんとなく上級者の気分になれる気がして使いたくなるのですが、うまく使えないとその部分が悪目立ちしがちになるそうです…。

季語を句の中に入れる

俳句を作るために一番重要なのは「季語」を入れることでしょう。

季語とは、四季のある日本に根付き、愛され親しまれてきた言葉と言われています。

春といえば「桜」や「ひな祭り」、夏といえば「うちわ」や「かき氷」などというように、多くの人がその季節を連想できるような言葉が季語です。

もし季語が句の中に入っていないと、俳句ではなく「川柳」になってしまうので必ず季語を入れるように注意しましょう。

季語が載っている「歳時記」という辞書のようなものが本屋さんや図書館などに置いてあると思うので、興味のある方は手に取って調べてみると面白い発見があるかもしれません。

有名な俳句の中にはあまり聞き慣れない言葉が季語になっていることもありますが、そこまで難しく考える必要はありません。



夏休みの俳句を作るときのコツ

ここまでの説明で俳句の特徴が掴めたかと思います。

それでは、夏休みの俳句を作るときのコツをご紹介したいと思います!




夏休みに関連した季語

まずは、夏の季語の中でも夏休みを連想できる季語の例をご紹介します。

夏の付く季語

夏の朝、夏の夜、夏の月、夏嵐(夏に吹くやや強い南風または東南の風でじとっとした蒸し暑さを連想させる)、夏の風、夏山、夏の海、夏の川、夏の雲、夏休み、夏痩せ、夏祭り、夏帽子

自然の季語

虹、雷、夕立、炎天、日陰、滝、入道雲

生活の季語

帰省、避暑、登山、キャンプ、ボート、水泳、プール、日焼け、裸足、汗、あせも

風物の季語

風鈴、打ち水、氷、噴水、浴衣、日傘、サングラス、うちわ、扇風機、花火、打ち上げ花火

動物、植物の季語

カブトムシ、蚊、アリ、トンボ、蛍、セミ、夏草、ひまわり、シソ、蓮、睡蓮

食べ物、飲み物の季語
スイカ、キュウリ、トマト、ナス、メロン、桃、かき氷、アイス、サイダー、ラムネ、麦茶、冷奴(ひややっこ)、冷素麺(ひやそうめん)

夏休みの思い出の中から季語を選ぶ

夏休みの季語を選ぶうえで一番簡単なのは、夏休みの思い出を思い浮かべてみることです。

夏休み中に行った場所、遊んだこと、見つけたものなど夏にやったことすべてが季語になるかもしれません。

夏休み中どこも出かけていなくても、先程紹介した季語の中で「あ、これは見たな。聞いたな。体験したな。」というものがあると思います。

例えば家にいて窓を閉め切っていても、クーラーがついていればそれを季語として選んでクーラーに対して思うことやあったことを俳句にしても良いんです。

セミの声が聞こえてきていたなら、セミを季語として選んでそのときの気持ちを俳句にしても良いんです。

季語というのは、意外と日常の中に転がっているものです。

日常の中で季語を探してみるだけでもちょっと楽しめるかもしれませんね。

対象をよく観察する

もし季語に動物や植物など動くもの、成長するものを選んだ場合は、対象となるものをよく観察してみましょう。

目で見るだけでなく、におい、感触、味、音などの五感全てを使うことで普段気にならない面白い気付きを得ることができます。

その気付きは俳句に生かせるものが多いので、気付きを大事にしましょう

具体的な言葉で表現する

感動したことや感じたことなどを「美しい」や「きれい」、「楽しい」などと直接表現せずに、具体的な言葉で表現するように心がけましょう。

どのように美しいのか、どのようにきれいなのか、どのように楽しいのかなど、“どのように”の部分を言葉にすることで、直接表現しなくても「美しいんだな」、「きれいなんだな」ということが伝わります。

かな
例えば、「澄み渡る空」と入れるだけで「きれい」や「清々しい」などという風に連想できます。
かな
直接表現しなくても、読んでいる側がその風景や光景を思い浮かべることができれば自然と伝えたいことは伝わるのが俳句の面白さですね。

5・7・5の形に当てはめる

季語を選んだら、場面や気持などを組み合わせて5・7・5の形に当てはめてみましょう。

5・7・5の形に当てはまらなかったという場合は、同じ意味を持った別の言葉を調べたり考えたりして言葉や表現を変えていきましょう

日本語は面白いことに、同じ意味を持つのに違う言葉というものが多くありますので、調べてみたらピッタリのものが見つかるかもしれません。

もちろん難しい言葉をわざわざ使う必要はありません

いつもの言葉、馴染みある言葉の方が読む側が想像しやすくて良い句になったりしますので、日記や手紙を書くような気持ちで取りかかるといいかもしれません。

実際に読んでみて確認する

5・7・5にすることができたら、読みにくいところはないか、違和感はないか何度も声に出して読んでみましょう。

俳句は書くものではなく詠むものですので、声に出した時のリズムやちゃんと17音になっているかなどをチェックしていきます。

実際確認すると、5・7・5にすることばかりに気を取られて季語を抜かしてしまったりしていることもあるので大事な作業です。

試しに最初の5音と最後の5音を入れ替えたりしながら、分かりやすく伝わりやすい表現になっているか確認してみましょう。

切れ字を入れてみる

切れ字とは主に、「や・かな・けり」の3つのことを指します。

切れ字には、言葉の表現を切ったり余韻を持たせたりする効果があります。

例えば最初の5音の最後に「や」をつけることで間ができ、読み手はそこに注目するようになります。

そしてそれに続く下の句に引き込まれてしまうのです。

少しの間ではありますが、読み手はその部分に感動して余韻が残ります。

現在の「。」や「、」、「!」のようなものだと考えると分かりやすいですね。

使えるようになると俳句らしさが一気にアップする言葉です。

もし強調したい言葉や表現があれば切れ字を使ってみるのもおすすめです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか、意外と簡単に感じませんか?

江戸時代から親しまれた歴史ある俳句ですが、俳句を作るときは難しく考えることはありません

目や耳などで色々なものを観察し、心で感じたことを大事にすれば、毎日の何でもない日常の中にも俳句の材料がたくさん転がっているものです。

俳句の基本的なルール
  • 5・7・5の17音にする
  • 季語を句の中に入れる
夏休みの俳句を作るときのコツ
  • 夏休みの思い出の中から季語を選ぶ
  • 季語となる対象をよく観察する
  • 「きれい」などではなく「どのように」きれいなのかなど具体的な言葉で表現する
  • 5・7・5の形に当てはめる
  • 実際に読んでみて確認する
  • 「や・かな・けり」という切れ字を入れてみる

「さあ、今から俳句を作ろう!」と肩に力を入れる必要はありません。

苦手なものは難しく考えがちですが、夏休みに見つけた発見や出かけた思い出を5・7・5の形に当てはめれば、意外と簡単に俳句が出来たりします。

もしどうしても思いつかなければ、過去の俳句コンクールの受賞作品を調べて参考にしてみるのも良いかもしれませんね。

ぜひ身構えることなく軽い気持ちで挑戦してみてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました!

この記事も読まれています

いいね!と思ったらシェアしてね♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。