こんにちは!最近は暖かい日が続いたり、木々が芽吹き始めたり、日の入りも遅くなってきて少しずつ春を感じている今日この頃。
豆まきが終わってホッとしたのも束の間で女の子のお母さんたちは、ひなまつりの準備をしているんではないでしょうか?
まずはひな人形のセッティングですね!我が家にもあります。が、まだ出せていません(汗 毎年「まだ出さないの???」と
子どもたちにせっつかれております。
出した後はおきまりの質問タイム。「おひな様きれいだね〜〜」「この三人は何する人?」
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]何する人だろう?お手伝いさんかな??しっ調べてみようね。[/voice]という事で今回お届けする内容はズバリ三人官女!!
お内裏様やお雛様はよく聞くと思うので、あまりスポットライトの当たらない三人官女の違いや意味、由来について調べてみたいと思います。
楽しみながら読んでいただけるといいな〜。最後までお付き合いください(ぺこり)
ひなまつりとは
女の子の成長を祈る行事というのは皆さんもご存知の通りだと思います。
桃の花や橘(みかんの一種)や桜の花を飾ったり、雛あられやひし餅を供えて白酒や甘酒を飲んだりお寿司を食べたりしていると思います。
いつ頃始まったかは謎のままですが、色々起源があるようですね。
平安時代の貴族の女の子の「ひいな遊び」と呼ばれるいわゆるごっこ遊びが行われていた記録が残っている事や、
奈良時代には川へ紙人形を流して災厄よけと祀られるようになった事などが挙げられます。
長い時間を掛けて色々混ざり合って江戸時代の中頃には今の形に落ち着いたようです。
現在は3月3日に行われていますよね。
江戸時代の頃も3月3日に行われていましたが、今と日にちの数え方が違っていて、実際には現在でいうところの4月に行われていたそうです。
明治時代には世界の日付に合わせるようになり現在の3月3日に落ち着きました。
桃の節句と呼ばれる割に桃の花咲いてない
と思った事ありませんか?
その理由は桃の花の開花時期は3月下旬から4月上旬となっており、
丁度江戸時代の頃のひな祭りの時期に桃の花が咲いていたから桃の節句と呼ばれるようになったんです。
ですので今だと時期が少し早まっているので咲いてないんですね(悲
現代の雛祭りは新暦3月3日に室内で行うことが一般的であるが、
かつて農村部などでは暖かく春らしくなって旧暦3月3日に子供が野遊びに出掛けて「草花びな」を作ったり、
弁当や野外料理を食べたりする風習が一部にあり、現代でも伝承している地域がある
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
外でピクニック気分を味わいながらひなまつりをお祝いするって楽しそうですね!
ひな人形
これがないと始まらない!
お内裏様とお雛様の1段飾りから7段飾りまでご自宅の事情で様々な形が豊富に揃っていますよね。
最近ではリカちゃんのひな人形だったり、
キャラクターたちがお内裏様とお雛様になっていたりとかなりカラフルで賑やかになっています。
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我が家ではコンパクトにケース入りのひな人形です。
・・・意外に大きくてびっくりしたのが懐かしい。オルゴールもついてライトも付くので雰囲気はばっちり!?
流し雛
今も続いています。現在では男女一体の人形を作り祈りを込めて流すようです。
体験出来る所もあるので一度行ってみるのもいいですね!
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つるし雛
つるし雛が始まったのは江戸時代頃だと言われています。
ひな人形はやはり庶民には高嶺の花だったようで、
それでも子どものお祝いをしてあげたいという女性たちが、人形を縫って持ち寄りそれを飾っていったのが始まりでした。
人形一つ一つに意味が込められているそうです。
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三人官女とは?
お内裏様とお雛様の下の段に配置される三人の女性の人形。
必ず三人一緒に配置されます。
通常真ん中に座る官女が一人、両脇に立っている官女が二人という形に収まっていますが、
ひな人形によっては真ん中に立っている官女が一人で、座っている二人の官女が両脇にいる場合や、
三人とも立っている物もあるみたい。
官女の間には高坏(たかつき)を置きひし餅などの和菓子を飾るのだそう。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]三人官女のパターンの違いがあるんだ(笑 初めて知ったな〜〜。[/voice]
意味や由来など
宮中や後宮に使える女官(にょかん/にょうかん)の事。
お内裏様やお雛様の為に、その宮中での政治に関わったり、お着替えや食事などのお世話をするのがお仕事でした。
仕事内容によっては「じょかん」と呼ばれる事もあったようですよ。
時にはお姫様の家庭教師などの役割も果たしていたみたい!
沢山の官女の中でもそのトップにいるのが三人官女なのです。
ちなみに後宮というのは少し前に「大奥」というドラマがあったの覚えてますか?
男子禁制のお妃様、お姫様を中心に女性だけのお住いで繰り広げられる人間模様のドラマでした。
その大奥を取り仕切っていた人が春日局。
大奥総取締役春日局に近い立ち位置を想像して頂けると凄さが分かりますかね??
かなりの影響力を持っていたと私は解釈しています。
何を持っているんだろう?そんな三人官女の一人一人を見てみたいと思います。
中央の官女
島台(しまだい)または三方(さんぽう)と呼ばれるご祝儀の飾り物を持っています。
画像参照:ひな祭り文化普及協會神棚の里
画像左(スマホだと上に表示されるかな)が島台で、右(スマホだと下に表示されるでしょう)が三方の画像です。同じかと思っていたらだいぶ形が違いますね。
三方は鏡餅を乗せる時に使ったりする事もあるので、皆さんもつい最近に見たのではないでしょうか?!
お馴染みの形をしています。
右端の官女
私はひしゃくだと思っていましたが違うんですよ〜!
長柄(ながえ)と呼ばれる物を持っています。銚子とも呼ばれており盃にお酒をそそぐための物です。
画像参照:ひな祭り文化普及協會
長い柄の部分を長柄と呼ぶのですが、そそぐ部分は徳利(とっくり)と言うのだそうですよ。
私たちの知っている徳利とはだいぶ違いますね。
ひしゃくとどう違うの?
そこ気になりましたか(笑
そもそもの使用用途が全く違っていて、ひしゃくは水や汁物を注ぐための物に対して
長柄は銚子の一種で酒器の部類に入るので全くの別物なのでした!
と言うことで疑問が解決した所で次にいきましょう。
左端の官女
提子(ひさげ)を持っています。
提子とは注ぎ口のついた小鍋の形をした銚子(ちょうし)の一種です。
お酒やお湯を温めるのに使います。
画像参照:ひな祭り文化普及協會
ということは白酒や甘酒が入っているのかな?!
昔の提子は持ち手も同じ素材で出来てそうだから
温めた後は持ちにくそうなくらい熱くなってそうですよね・・・(余計なお世話
[box class=”green_box” title=”合わせて読みたい記事”]ひな祭りの雑学!右大臣と左大臣の偉いのはどっち⁈2人の関係は?[/box]
三人官女の顔
どれも同じじゃないの?
と思いがちですが違います。
よく見ると着物の柄が違ったりもしているはずです。
真ん中の官女さん眉毛がなかったり口の中が黒かったりしませんか?
これは既婚者という証なんです。お歯黒と呼ばれる物を歯に塗っていたんだそう。
おそらく三人の中で一番の年長者なのでしょう。
両脇の二人を従えている感じに見えませんか?
二人は眉毛もあるし、口の中も黒くありませんよね。未婚の女性という事が分かります。
顔もそれぞれ違うように描かれていますよ!
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]お局様とその部下たちって感じでしょうか??[/voice]そう考えると昔から縦社会って厳しかったのかな?と思ってしまったり・・・。
考えるのを止めましょう!夢が壊れそう(笑
長年雛人形を作っていると
女性の化粧と同じで段々と顔の作りが変わっていく事があるようですよ!
こちらをご覧ください。
20年前の三人官女たち
現在の三人官女たち
画像参照:ひなせい
こう変わりました。
凄くないですか?!
表情とか化粧の仕方が全然違いますよね!!まるで生きているみたいですよ!
人形師さんの力作ですよね。一人一人手作りで丹精に作ってくれているのがよく分かります!
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”l”]雛人形高いよねぇ〜[/voice]と、ついつい愚痴を零してしまいますが、
こういう顔の細かい所だけでなく着物一枚一枚までしっかり作り込まれているからこそのお値段なんですよね!
納得納得。
まとめ
- ひな祭りは色々諸説はあるものの江戸中期に出来上がった節句の日でした。
- ひな人形の種類
- 桃の節句と呼ばれているけれど実際には時期がずれている。
- 三人官女はエリートキャリアウーマン!
- 一人一人持ち物が違って顔も違いますよ〜。
ひな祭りの起源を気にした事がありませんでしたが、調べると色々出てきましたね〜。
雛人形といえばお内裏様とお雛様ですが、いつも主役のお二人は置いといて
今回はその下の三人官女にスポットを当ててみました。
意味や由来を知って思っていた以上に役職をもっているであろう立派な方々だったのかとびっくりしました〜!
持ち物の名前も間違えて覚えてましたしね(汗 調べなかったら間違えたままで、
いつか恥をかく所でしたよ〜〜。
間も無くひな祭り!子どもたちにも楽しんでもらえるように
料理のレシピも調べたりしないとですね〜!皆さんはもう決まりました?!
私は全くなんの準備も出来てません・・・。(がっくり
これから探してきます!ではまた別の記事でお会いしましょう〜。
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