ゲリラ豪雨の定義は?実は正式名称ではないって知ってた?英語表記は?

  • 2019年7月26日

ゲリラ豪雨って聞いたことありますか?

ここ何年かは8月~9月頃によく聞く言葉になりましたが、この言葉が頻繁に使われるようになったのは2008年頃からで、この年の新語・流行語10選の1つになりました。

私の子供時代には聞き覚えの無かったこの言葉。どうして使われるようになったのでしょうか?

そんな疑問をスッキリさせたくて、色々調べてみました!

今回はゲリラ豪雨の定義や正式名称、英語表記などをご紹介したいと思います。

 

ゲリラ豪雨ってどんな雨?

ゲリラ豪雨には気象学的に明確な定義はないのです。

一般的には10km四方程度の同じような場所で50mm以上の雨が1時間ほど降る状況をこう呼んでいます。

1時間で50mmってどれぐらいか想像つきますか?

数字で言われてもあまりピンときませんよね。

50~80mm未満は滝のような雨というイメージです。ザーザーどころではなく、ゴーゴーと。周りの音が聞こえません。

80mm以上は圧迫感がり、恐怖を感じるぐらいの雨です。息苦しさすら感じます。

50mmからは視界もものすごく悪くなり、傘なんて一切役に立たず車の運転も危険です。排水溝や川の氾濫もおこります。

これが予測も立てづらいため、急に襲ってくるのです。

ゲリラ豪雨、怖すぎますよね。

 

ゲリラ豪雨の正式名称は?

そもそもゲリラ豪雨という言葉、実は正式名称ではありません。

気象庁では集中豪雨、局地的大雨と呼んでいます。

でもテレビでよく聞くよ。というあなた、大正解です!

ゲリラ豪雨は主にメディアで使われる言葉で、正確な予測が難しく局地的に突発的に降るためそう呼ばれるようになりました。

「ゲリラ豪雨」と聞くと、「集中的大雨」よりイメージがわきやすい気がしませんか?

ちなみに気象庁にはたくさんの天気に関する用語があり、様々な場面で使い分けをしています。

  • 予報用語:気象庁が発表する各種の予報、注意報、警報、気象情報などに用いる用語
  • 解説用語:気象庁が発表する報道発表資料、予報解説資料などに用いる用語
  • 使用を控える用語

その中でも上の3つに分かれていて、ゲリラ豪雨は使用を控える用語になっています。

戦争を連想させてしまう言葉ということと、インパクトがあってイメージはしやすいけれど正確さに欠けるからということが理由のようです。

先程紹介した気象庁の用語、雨に関する言葉だけでもいっぱいあって、普段何気なく天気予報で聞く言葉ってこんな意味があるんだ!と、見ているとけっこう楽しいのでぜひ見てみてくださいね。

 

海外にもゲリラ豪雨はあるの?

ゲリラ豪雨は英語でGuerrilla rainstormと言います。

ゲリラ的な雨の嵐。ほぼそのままですね。でもこの言葉は、海外では使われません。

何せ、ゲリラ豪雨も日本では正式名称ではないですからね。

英語では土砂降りをpouring(ポアリング)やdownpour(ダウンポワー)、突然の豪雨をcloudburst(クラウドバースト)、暴風雨をrainstorm(レインストーム)と言います。

ここで豆知識!アジア圏や沖縄などでよく聞く、正式な気象用語にもなっているSquall(スコール)、皆さん急な雨だと思ってせんか?

スコールは実は急に吹き出す強い風のことなんです。

急激な風と共ににわか雨が降ることも多いので雨のことと思われてしまったようです。

私も前に、シンガポールでスコールにあいましたが、風も凄かったですが滝のような雨の方が強く印象に残っています。

スコールの後は虹が見えることも。

ゲリラ豪雨にあわないためには?

予測が難しいゲリラ豪雨。自然のことだしあうのは仕方ないこと?と諦めるのはまだ早いです!

いくつか避けるための対処法をお伝えします。

 

まずは天気予報で「大気が不安定・局地的な大雨が降る可能性が」の言葉を聞いたらきちんと備えておきましょう。

大気が不安ということは、晴れていても急に天候が変わることがあるということです。

これは私の体験談なのですが、ものすごく良い天気の日に海に遊びに行きました。もう本当に太陽サンサン、超海日和でした。

そしたら急に冷たい北風が吹いてきて、遠くの空に真っ黒な雲が見えました。

怖くなって急いで岸に上がって建物の中に避難したら急に窓の外が見えなくなるほどの土砂降りの雨と雷が!!

あの時海で遊んでいたままだったらどうなっていたのだろうと思うとものすごく怖くなりました。

その日はまさに「大気が不安定」の予報だったのです。

皆さんもお出かけの際は天気予報を必ずチェックしましょう。

そして、なんと!!

スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」にて、「ゲリラ雷雨アラーム」の登録が出来るようになったようです。

「ゲリラ雷雨アラーム」とは、ユーザーの居場所がゲリラ豪雨の危険性がある場合に、事前にPUSH通知でお知らせしてくれるサービスです。

これまでの実績では90%の確率でゲリラ豪雨を予測しているらしいです!

詳しくは、ウェザーニュースのHPをご覧ください。

居場所に合わせて約59分前までに危険を知らせてくれるこのアプリ、これなら外にいても安心ですね。

 

まとめ

暑い時期に急に増える急激な雨、天候変化。

怖い思いをしないためにもしっかり自分でも対策を考えておきましょう。

  • ゲリラ豪雨は1時間ほど視界が悪くなるぐらい雨が降る状況のことを言います。
  • ゲリラ豪雨は正式名称ではなく気象庁では集中豪雨局地的大雨と呼んでいます。
  • ゲリラ豪雨は英語でGuerrilla rainstormですが、これも正式な名称ではありません。英語でも雨に関する言葉はいろいろあります。
  • ゲリラ豪雨にあわないためにも天気予報のチェック、山や海・川に遊びに行く際はアプリの活用が今後は必須になるかもしれません。

備えあれば憂いなし!ですね。

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