今年はぽかぽか陽気が続き、いつまでも秋のように感じますね♩
でも暦の上では11月に入り立冬を迎え、季節はもうすっかり冬のはじまり。
冬といえば、もうすぐ迎える「冬至」。
冬至といえばかぼちゃです。と、、こんなことを言うのは古いのかもしれませんね。
私の実家では田舎なこともあってか、幼い頃から ” 冬至にはかぼちゃを食べるもの ” として育ちました♩
はて、、なぜ冬至に「かぼちゃ」を食べるのでしょう、、??幼い頃はそんなこと考えることもなく、かぼちゃを食べていましたが
親になった今、改めてその意味が気になります。。
意味をちゃんと知り、気持ち良く「冬至」を迎え、過ごせるように、冬至に食べるかぼちゃの意味や、どういう効果があるのか?
などなど、、いろいろと調べてみました♩
「冬至」って何なの?
「冬至」とは一年で一番お昼が短く、一年で一番夜が長い日です。
これは、迷信や昔からの言われという話ではないのです。私たちが生きているこの地球で起こる、自然現象なんです♩
皆さんもご存知、赤道で北半球と南半球の二つに分かれるこの地球。日本は北半球に位置されますよね。
太陽は東から昇り西に沈みますが、北半球でこの太陽の昇って沈む向きが南寄りの時があります。それにより、太陽の位置が低くなるのです。
自然と太陽が昇り沈む際にかかる時間は短くなりますよね。この日が冬至という日です。
ちなみにこの反対で、お昼が長く夜が短いのが夏至です。” 冬至・夏至 “と来れば ” 春分・秋分 ” ですが、
春分と秋分は、お昼と夜の長さが同じ日なんです。
冬至の日にちは毎年一緒ではない!
*2018年の冬至は、12月22日(土)
冬至の日にちは毎年一緒という訳ではありません。ただ、大体毎年、12月22日頃とされています。
ではなぜ日にちがずれることがあるのか、、それは「うるう年」が深く関係します。
今の世界共通で使われる暦(こよみ)というのは「太陽歴」(グレゴリオ暦)です。この太陽歴とは、地球が太陽を一周する時間を一年として作られた暦のことです。
この太陽歴上での ” 1年 ” とは、” 365日 ” です。この365日には + 端数があるんです。
正確には、1年=365日5時間49分!!
この端数があることで、だんだんズレてきてしまいます。そこで登場するのが「うるう年」なんです。
約4年に1回、2月に1日日数を増やすのがうるう年。これで調整を取っているんですね。
当然ながら、冬至の日にちも毎年一緒ではないということですね!
「二十四節気」について
冬至は、一年の中で最後の二十四節気となります。(下の図を見ていただくと分かりやすいです♩)
二十四節気とは、季節の移り変わりを24項目に分けて表したものです。
引用:weather news
[box class=”pink_box” title=”2018年の二十四節気”]- 春: 立春(りっしゅん)2/4・雨水(うすい)2/19・啓蟄(けいちつ)3/6/・春分(しゅんぶん)3/21・清明(せいめい)4/5・穀雨(こくう)4/20
- 夏: 立夏(りっか)5/5・小満(しょうまん)5/21・芒種(ぼうしゅ)6/6・夏至(げし)6/21・小暑(しょうしょ)7/7・大暑(たいしょ)7/23
- 秋: 立秋(りっしゅう)8/7・処暑(しょしょ)8/23・白露(はくろ)9/8・秋分(しゅうぶん)9/23・寒露(かんろ)10/8・霜降(そうこう)10/23
- 冬: 立冬(りっとう)11/7・小雪(しょうせつ)11/22・大雪(たいせつ)12/7・冬至(とうじ)12/22・小寒(しょうかん)1/5・大寒(だいかん)1/20[/box]
「一陽来復」とは
寒い冬が終わり、穏やかな春がやって来ることを「一陽来復(いちようらいふく)」と言います。これは冬至を意味します。
このことから冬至は、悪いこともあったがこれからはすべて良い方へ向かい幸運が訪れる、運気が上がるなどとても縁起の良い日とされています。
ちなみに、日本だけでなく中国でも、冬至はおめでたい日として考えられています。中国では、冬至を新年のはじまりとして、ご先祖様を祀りお祝いします。
そしてこの時食べるものは餃子!!ザ・中国ですね。
純日本人の私からしたら、ご先祖様を祀るお祝いの日に餃子を食べるなんて、、祀られるご先祖様も、イケイケだなあ〜、、という感じです。
日本では、この冬至を良い日としてではなく、冬至は=死に近い日 → 「厄を払う日」だと意味する考え方も存在するのです。
先に述べた考えとは本当に真逆の意味合いで、ただただ、、驚きです。。
この「死に近い日」とは、いったいどこから生まれて来た考えなのでしょう?
これには「かぼちゃ」が深く関係します。そして、かぼちゃを食べることで「厄を払う日」となること、、
この後詳しくお話していきますね♩
「冬至」にはかぼちゃを食べよう♩
冬至にかぼちゃを食べる意味とは?そもそも意味はあるのでしょうか?
遡ること、冬至にかぼちゃを食べるというのは、江戸時代からの習慣です。
何やら、歴史を感じますね。
みなさんかぼちゃの収穫時期をご存知ですか?スーパーなどでは、割といつでもころんと並ぶかぼちゃっちゃ♩
かぼちゃの収穫時期は、夏から秋の初め頃にかけてです。
私は1/4カットのかぼちゃを、収穫時期なんて気にすることもなく購入していました。有り難い時代になったもんだとつくづく感じますね。
冬至といえば冬真っ只中。昔はなぜ収穫時期ではない冬にかぼちゃを食べる習慣があったのか。。
かぼちゃは、実丸ごとであれば収穫して2〜3ヶ月は保存の効く野菜なのです。
保存が効くどころか、かぼちゃは2〜3ヶ月置いた頃が、水分が抜けるため甘みが増し一番美味しく食べることが出来、しかも栄養分も増えるのです♩
それだけではありません。冬至にかぼちゃを食べる意味は、このほかにもたくさんあります。昔の方の生き抜く知恵や、いろんな思いがあるのです。。
「かぼちゃ」を食べる意味とは?
この時代の日本では、冬に収穫できる収穫物はほとんど無く、寒く辛い冬をどうやって乗り越えようかととても心痛したそうです。
そこに現れたのがこの「かぼちゃ様」。ただ黄色いだけでは無く、実は栄養価がとても高いんですよ♩
かぼちゃの栄養価については、また後ほどたっぷりと♡
このかぼちゃという救世主に昔の方は、元気に無事にこの寒い冬を乗り越えることができますようにと願いを馳せ、、大切に大切にしてきたのです。
かぼちゃは収穫後2〜3ヶ月は保存が効くことから、かぼちゃ=長生きの象徴とされていました。
もし寒い辛い冬を乗り越えられなければ、当然「死」というものが待っています。このことから「冬至は死に近い日」と言われていました。
そこで、冬至の日にこの長生きの象徴とされるかぼちゃを食べて、厄を払おう!とされてきました。
それが今の「冬至は、かぼちゃを食べて厄を払う日」という考え方に繋がるのです。
昔は、冬から春がやってくように、冬至を境に下がった運気が上って戻って来ると考えられ、無病息災を祈り厄祓いやお祝いをしたのです。
要するに、厄除けとして冬至にかぼちゃを食べるという習慣が生まれたのですね♩
また陰陽思想では、「冬=陰・夏=陽」と考えるため、夏(陽)の食べ物であるかぼちゃを冬(陰)に食べることで、「陽の気」を取り入れることになり縁起が良い!とされていました。
冬至にかぼちゃを食べる意味として、
- かぼちゃの保存が効く。
- 長生きを意味するかぼちゃを食べて運気の上昇を願う。
- 縁起の良い食べ物であるかぼちゃを食べて厄払いの意味。
と紹介してきましたが、もう一つ気になる意味があります♩
それは、冬至にかぼちゃを食べて金運アップ!です。
これは、まずかぼちゃの色です。かぼちゃの綺麗な黄色は、風水でいう金運アップの色だということ。
そしてもう一つは、かぼちゃは漢字で「南瓜」と書きますよね。この読み方、、、そうです。「なんきん」です。
この「なんきん」から =金 を連想させるからなんです。
だんだんとかぼちゃに対する意識が変わってきたのは私だけでしょうか。。確かに言われてみれば、かぼちゃのあの黄色、、なんて縁起の良い色♩
また、冬至にかぼちゃを食べる時間帯にも縁起の良い時間帯があるとする地域もあるようです。
- 朝のうちに食べる
- 四つ前(午前10時)に食べる
「なんきん」は金を連想させるだけではなく「ん」の付くもの =「運」が付くとして縁起の良い食べ物とされています。
「ん」(運)の付くものを盛ってお供えし、良い運を呼び込むという縁起担ぎを、「運盛り(うんもり)」といいます。
なんきんのほかにも「ん」の二つ付く、冬至に食べると縁起の良い運盛りとなる食べ物がありますので、紹介しますね♩
これは、全部で7つあり「冬至の七種(とうじのななくさ)」と言います。
[box class=”pink_box” title=”冬至の七種”]- なんきん(南瓜:かぼちゃ)
- にんじん(人参)
- れんこん(蓮根)
- ぎんなん(銀杏)
- きんかん(金柑)
- かんてん(寒天)
- うんどん(饂飩:うどん)
*これらは、冬至に食べると病気にかからず、出世にも繋がるそうですよ♩[/box]
その他にも、冬至(とうじ)にちなんで「と」や「とう」の付く食べ物も縁起が良いとされていたとか。。
- とうふ(豆腐)
- とうがらし(唐辛子)
- どじょう etc…
ちなみにこの場合、かぼちゃは「とうなす」と呼んでいたそう。
どれも身体に良い食べ物ですね。昔の方は ” 縁起担ぎ ” をとても重要としていたことが、よ〜く分かりますね。
同じ感覚といえば、「丑の日」が思い浮かぶのではないでしょうか。
丑の日に鰻を食べると良いというのは、とても有名な話ですね。
私の結婚して初めての丑の日のお話。。
今年の丑の日はいつかな〜?とネットで調べると、丑の日には「う」の付くものを食べよう!と目にした私。
そうか!うなぎじゃなくても、「う」がつけば何でもいいんだ!!と解釈。。
自信を持って梅干し料理を食卓に並べました。。OMG、、、
あとで母に、なんてことを、、と引かれましたが、文句も言わずに全てたいらげてくれた、あの日の主人よ。。
ありがとう、、笑;;
何でもいいとはいえ、やっぱり丑の日はうなぎを食べるのが気持ちがいいですね!
かぼちゃのほかに、小豆も縁起が良い?
冬至に小豆(あずき)を食べることも、縁起が良いとされる地域があります。
小豆は赤いことから、魔除け・厄除けに効くとして古くから食べられているものです。
確かに、おめでたい日には小豆を使ってお赤飯を食べる習慣もありますもんね♩
もともとは中国から、冬至に小豆粥を食べると厄除けになる!と伝わってきたようですが、今は小豆粥やいとこ煮など、地域によって食べ方は様々です。
いとこ煮とは、かぼちゃとあずきを一緒に煮たものです。
作る手順としては、かたいものから順に追々煮て作ります。
この「追々煮る」が「甥甥煮る」となり「いとこ煮」となったようです。語呂合わせですね♩
また、昔のかぼちゃは日本かぼちゃといい、甘みの少ないものでした。ですので、そこに小豆を入れ甘みを出していたそうですよ。
このいとこ煮、私は食べたことがありません。それどころか見たこともなかったので、このかぼちゃと小豆の組み合わせには、少し衝撃を受けました。
いとこ煮は、主に北海道・福島・新潟・山形・香川等の、北がわの地域を中心とした郷土料理なんです。
お正月やお盆など特別な日には、きっとこのいとこ煮が食卓に並ぶのですね。
お雑煮の味がお醤油ベースの地域があったり、お味噌ベースの地域があったりするのと同じですね♩
↓ いとこ煮レシピをいくつか紹介♩ ↓
[box class=”pink_box” title=”*小豆缶と南瓜のいとこ煮*”]引用:cookpad
*小豆缶でだったら、初めてでも気軽に作れそう♩
[/box] [box class=”pink_box” title=”*小豆とカボチャのいとこ煮*”]引用:cookpad
*本格派いとこ煮♩
[/box] [box class=”pink_box” title=”*とても簡単だよ!南瓜のいとこ煮*”]引用:cookpad
*ゆで小豆を使って♩
[/box]* 冬至の縁起の良い食べ物として「こんにゃく」も♩
かぼちゃ、小豆と来て次はこんにゃくです。
こんにゃくは「砂おろし・胃のほうき・腸の砂おろし」と言われています。
昔から、こんにゃくは胃の中を掃除し身体の中の悪いものを出すと言われ、冬至に食べられて来ました。
こんにゃくは、元々精進料理としてお寺の僧侶が、悪い気を落とす・身体の中を綺麗にするという意味で食べていたのが始まりです。
それが徐々に広く伝わり、一般的に、冬至だけでなく年末などにも食べられるようになりました。
こんにゃくの成分として、食物繊維が豊富なことが挙げられます。
食物繊維には腸を綺麗にしてくれる整腸作用があるので、この「砂おろし」として食べることは、理にかなっているということですね♩
気になる「かぼちゃ」の成分や効果♩
かぼちゃには栄養が豊富だとお伝えしましたが、どんな栄養成分があり、冬至に食べることでどんな効果があるのか。
詳しくお伝えしていきますね♩
まず、かぼちゃの栄養成分についてです ↓
[box class=”yellow_box” title=”かぼちゃの栄養成分”]- βカロテン(ビタミンA)
- ビタミンC
- ビタミンE
- 鉄分
- カルシウム[/box]
①βカロテン(ビタミンA)
かぼちゃのβカロテンは、体内でビタミンAに変わる成分です。
風邪などを含む様々な感染症のウイルスは粘膜から侵入して来ますが、ビタミンAには、
- 粘膜を強くする働きがあるため、風邪を引きにくくする効果
- お肌をツヤツヤにしてくれる効果
- 動脈硬化予防効果
- 視力や骨や歯の強化効果
- 中風(ちゅうぶ:脳卒中)予防効果
以上の効果がビタミンAにはあります*
冬至にかぼちゃを食べると風邪を引かないというのは、本当のことだったのですね♩お肌ツヤツヤは女性にとってはこの上なく嬉しい効果♡
②ビタミンC
身体の免疫力を高める効果があります。寒い冬には必要不可欠ですね!
③ビタミンE
末梢血管の血行を良くする働きがあります!
④鉄分
貧血予防効果があります。不足しがちな女性にとっては重要!
⑤カルシウム
カルシウムは年々減るものです。特に女性は骨粗鬆症になりやすいとされています。積極的に摂りたい成分です*
[box class=”pink_box” title=”かぼちゃの効果のまとめ”]- 風邪予防
- がん予防
- 中風(脳卒中)予防
- 動脈硬化
- 体力回復
- お肌ツヤツヤ、美白効果もあり!
- 冷え性
- 貧血
- 老化予防
*かぼちゃは栄養バランスがとても良いため、幅広く多くの嬉しい効果があります![/box]
ちなみに、昔は「日本かぼちゃ」現代は「西洋かぼちゃ」が主です。
西洋かぼちゃは、とても濃い黄色い果肉をしていますが、なんと日本かぼちゃの約5倍ものカロテンが含まれています!
私たちは、かぼちゃから多くのビタミンAを摂ることが出来るということですね♩
かぼちゃ万歳♡
「冬至」の日の天候をcheck!
- 冬至に天気が良ければ・・・翌年は豊作!!
- 冬至に雪が降っても ・・・翌年は豊作!!
- 冬至に雷が鳴ったら ・・・雨がたくさん降る!!
- 冬至に南風が吹いたら・・・地震やひどい日照り、大雨が降る!! ←これ最悪。。
さて今年の冬至の天候はどうでしょうか。。?
まとめ
- 冬至とは一年で一番お昼が短く、夜が長い日。
- 今年の冬至は12月22日(土)※うるう年の関係で、毎年日にちが同じとは限らない。
- 冬至は一年間で最後の「二十四節気」。
- 冬至には「一陽来復」という良い意味と、寒さと食糧不足の限界に達した「死に近い日」という二つの考え方がある。
- 4の事によって、冬至にはお祝いをする所もあれば、厄払いをする所もある。
- 日本ではかぼちゃ、中国では餃子を食べてお祝いをする。
- かぼちゃは日持ちがするうえ、栄養価が高い!
- かぼちゃは長生きの象徴として、昔から大切にされている。
- かぼちゃは冬至の七種として縁担ぎの意味のある食べ物。
- かぼちゃは金運アップ効果もあり!
- 北の方の地域では、いとこ煮を郷土料理として食べる。
- 「冬至にかぼちゃを食べると風邪を引かない」は理にかなった本当の話!
これで今年の冬至は、気持ち良く迎えられそうです♩
さて、今日は子どもと公園へ。
足元は赤や黄色の色鮮やかで綺麗な落ち葉でいっぱい!もうすっかり秋だなあ。。というか、もう冬が始まってるのね!
ふと目線を下げ、はじめて気付く季節の移ろいでした。
よし。季節は冬だ!かぼちゃを食べよう♡
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♩
少しでも皆さまのお役に立てることがありますように*
[box class=”pink_box” title=”関連記事まとめ”]