普段何気なく使っているクーラーやエアコン。同じもののようで実はこれらは意味が異なります。単に言い方の違いではなく意味合いが違ってくるんですね。おそらく意識せずに使っている方がほとんどかと思います。
夏も近くなり6月頃になると湿気が多くなってきますので、自然とクーラーやエアコンを使う機会も増えてくると思います。冷房やドライなどの機能がありますが、これらの機能にもそれぞれ特徴があります。
クーラーとエアコン、冷房やドライはどのような違いがあるのか、こちらについてまとめていきたいと思います。
クーラーとエアコンの違いについて
クーラーとエアコンは何が違うのか疑問に思ったことはありませんか。これらの違いはなんなのでしょうか。クーラーやエアコンなどは、比較的暑くなったり寒くなったりする時期の夏や冬に使う機会が多くなるかと思います。
寒い時期には暖房を使いますが、夏のような暑い時には冷房やドライなどの機能を使うことが多いですよね。冷房とドライという機能も違うということは知っているかと思いますが、どういう特徴があるのか。
クーラーとエアコンはそれぞれ違ったものとなります。それから、冷房とドライの機能にもそれぞれ特徴があります。これからその違いについて解説していきたいと思います。
クーラーについて
クーラーというのはズバリ冷やすための装置です。冷やし専門です。暖房が使うことの出来る装置をクーラーとは言いません。あくまでも冷房のみ使える装置のことを指します。
扇風機も冷風だけが出ますのでクーラーに入ります。冷房装置の意味もそうですが、そもそもクーラーという言い方だとクーラーボックスという意味合いにもなります。飲み物を冷やすためだったり釣った魚を入れる携帯用の箱のことですね。
ちなみに扇風機が日本に初めて輸入されたのが、明治26年です。日本初のクーラーが導入された年ですね。
エアコンについて
エアコンとはエアーコンディショナーの略で、空気の温度や湿度を調節する機能がある装置のことです。冷暖房両方使える装置のことを指します。
エアコンという括りの中にクーラーがありますので、クーラーをエアコンという言い方は一応意味合いとしては間違いということですね。
エアコンを使うと部屋がどういう仕組みで涼しくなっているのか
室外機に部屋の熱を送り込み、そこで冷やされた空気が運び込まれて室内機により部屋に冷たい空気を吐き出しています。
エアコンというのは部屋に滞っている熱を外に出してくれているのです。だから涼しくなるのです。単に冷たい空気を部屋に送っているだけではないんですね。
地域や年代によるクーラーとエアコンの使い方
クーラーとエアコンの言い方や、地域によって主にどちらを使っているのかがわかるグラフがありましたのでそちらをご覧ください。
暑いからエアコンをかけようなのか、クーラーをかけようなのかでこのように違いがあります。エアコン派の方が比較的多いようです。クーラー派の方は主に60代以上の方が占めているという印象です。年代でこのように言い方が変わってくるんですね。
また地域によってもクーラーを使うのか、エアコンを使うのかで分かれています。エアコンを使う地域が圧倒的に多いようですね。九州と関西だけがクーラーの方が多いですね。比較的暖かいという土地柄このような結果になったのでしょう。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]しかし暖房を使わずに過ごせるって考えられないね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]沖縄とかだと冬でも半袖で歩けるくらい暖かい時もあるみたいだからね。[/voice]エアコンは日本にいつからあるのか
日本でエアコンが最初に生産されたのが昭和10年です。本格的に販売され始めたのが昭和27年ですが、当初は高価なため一般家庭にはあまり出回っておらず、普及したのが昭和40年に入ってからです。
冷房とドライはどういった特徴があるのか
暑い時期には冷房やドライという機能をよく使いますよね。どちらも冷やす作用を持っていると思いますが、これらはどういった特徴があるのでしょうか。
冷房は部屋の温度を下げるという機能です。暑い空気を部屋から追い出し涼しくするということですね。
ドライは部屋の湿度を下げる機能です。部屋のじめっとした水分を追い出し、空気を乾燥させます。
水分の量は空気の温度によって変わります。温度が高いほど空気中の水分量は多くなります。空気中にある水分を外に出して、さらさらになった空気が部屋に戻されるというわけです。この繰り返しで部屋の湿度が下がっていくということですね。
冷房は温度を下げること。ドライは湿度を下げること。ですので温度が高いときは冷房、湿度が高いときはドライがおすすめですね。
クーラーやエアコンの電気代はどれくらいかかっているのか
寝苦しい夏の時期などは、寝てるときもずっと冷房をつけていることもありますよね。そこで気になるのが電気代ですね。何をどれくらい使うかにもよりますが、一体どれくらいかかっているのでしょうか。
エアコンの消費電力はおよそ600Wで、1時間当たりの電気代は15.55円です。
これで1日に8時間使用した場合、1ヶ月の電気代が約3,731円となります。では扇風機だといくらになるのでしょうか。
扇風機の消費電力はおよそ40Wで、1時間当たりの電気代は1.04円です。
これで1日に8時間使用した場合、1ヶ月の電気が約249円です。
ということで圧倒的に扇風機を使った方が安いですね。かといって真夏の暑い時期に扇風機だけというのはなかなか過ごしづらいかと思います。
冷房を使っていて温度を1℃上げると10%電気代が安くなります。冷気というのは下に落ちていきますので、なるべく水平にして扇風機を下から上に当ててあげると空気が循環して部屋全体が涼しくなると思います。
温度を2.3℃上げて扇風機を有効活用すると、なかなか良い節約になると思いますので試してみてください。
まとめ
クーラーとエアコンの違いについて疑問に思っていたことは解消できたでしょうか。冷房とドライの機能にもそれぞれ特徴がありましたね。
最後にまとめていきます。
[box class=”pink_box” title=”クーラーとエアコン、冷房とドライについてのまとめ”]- クーラーは冷すための装置
- エアコンは冷暖房両方使える装置、部屋の熱を外に出してくれる働きがある
- 冷房は温度を下げること
- ドライは湿度を下げること
- クーラーとエアコンという言い方は年代によって違う
- 九州と関西はクーラーを使っていることが比較的多い
- 冷房を使うときに温度を1℃上げると10%電気代が安くなる[/box]
いかがでしたでしょうか。こんな風に違いを見てみるとおもしろいものですよね。クーラーとエアコンの意味をしっかり分かっている人は意外と少ないのではないでしょうか。
冷房とドライもそれぞれ違いがありますので、是非使い分けていただければと思います。
[box class=”pink_box” title=”関連記事まとめ”]- クーラーで空気が乾燥する原因は?のどの傷みへの対策方法も紹介!
- クーラーをつけないと熱中症になる!?寝る時には何度設定が良い?
- 熱中症・クーラー病・夏バテの違いって何?症状の徹底解説!
- 扇風機を寝る時に使いたい!そんな時におすすめの使い方とは?
- 夏の雑学まとめ[/box]