従来の縦型洗濯機と比べ、少ない水で衣類を優しくきれいに洗うことができ、乾燥機能が充実していて乾燥時間が短く済むドラム式洗濯機。
水道代と電気代の節約ができる家計の味方なんです。
そんなドラム式洗濯機ですが、縦型洗濯機に比べて高価でサイズが大きい以外にも、実は内部にほこりが溜まりやすいという難点が…。
おそらくドラム式洗濯機を購入する際、お店の人から「お手入れをこまめにしてくださいね。」と言われた覚えのある方もいらっしゃるのでは?
でも、どこのほこりをどのように取ればいいのでしょうか。
機種によっては縦型洗濯機のように糸くずフィルターが見当たらないため、ほこりを取りましょうと言われても戸惑う方もいらっしゃると思います。
今回は、ドラム式洗濯機をより良く長く使うため、やっておくといい日頃のお掃除方法についてご紹介します!
ドラム式洗濯機のほこりを取り除く重要性
糸くずフィルターがついた縦型洗濯機を使用していた方は見たことがあると思うのですが、糸くずフィルターの中って、思った以上にほこりが溜まりますよね。
ご家族の多い方や一度の洗濯の量が多い方などは一回一回糸くずフィルターのほこりを取り除いていたのでは?
ドラム式洗濯機は、機種によっては一見、糸くずフィルターもありませんしきれいに見えますが、やはり洗濯や乾燥をすればほこりは蓄積されていきます。
洗濯は毎日されているご家庭が多いでしょうし、人数が多ければその分洗濯の回数は多くなるだろうと思います。
特に、乾燥機能を使用したときにほこりが多く出ますので、乾燥機能を頻繁に使用する方は要注意!
ドラム式洗濯機はお手入れを怠ると、
- ヒートポンプの目詰まりによる故障
- 乾燥にかかる時間の増加
- 電気代の増加
などの原因に…。
ちなみにドラム式洗濯機が故障した場合は故障した箇所や程度にもよりますが、修理代は大体1万~5万円ほどかかります。
できたら避けたい出費ですよね…。
日常的にほこりを取り除けば、取り除かないで放置しているよりも故障頻度も低くなり、乾燥にかかる時間も数十分は変わります。
せっかく縦型洗濯機に比べて使う水の量が少なく水道代が抑えられるのに、代わりに電気代が高くなるなんてもったいないですよね。
できるだけ長く故障させず、家計に優しい状態を保つためには、日々のお手入れが欠かせないのです。
ドラム式洗濯機のお掃除方法
ドラム式洗濯機の日々のお手入れの大切さは理解できたと思います。
ドラム式洗濯機で一番ほこりが溜まりやすいのは、乾燥ダクト周りと排水周りです。
おそらくドラム式洗濯機を使用している方は洗濯だけでなく、乾燥機能も使用していると思います。
乾燥機能を使うと、洗濯、脱水だけよりずっとほこりが多く発生します。
では、どの部分をどのように掃除すれば蓄積されたほこりを取り除くことができるでしょうか?
乾燥フィルターを掃除する
乾燥機能を使う場合は使うたび毎度、乾燥フィルターを掃除するようにしましょう。
この部分を掃除している方は多いかと思います。
乾燥機能を使うと、乾燥フィルターにはかなりほこりが溜まっています。
特にバスタオルやフェイスタオルなどを乾燥させたときは相当溜まります。
フィルターに引っかかっているほこりをキッチンペーパーやティッシュ、毛の柔らかい歯ブラシなどを使って取り除くだけ。
これは簡単ですね。
時間もかかりませんし、面倒に思うこともあるかと思いますが、ここが詰まると乾燥に時間がかかるようになりますので、できれば乾燥機能を使ったら毎回ほこりを取る習慣をつけましょう!
ドアパッキンの内側を拭く
ドラム式洗濯機の扉を開くと、扉がはまっていた部分はゴムパッキンで覆われていると思います。
そのゴムパッキンをドアパッキンというのですが、実はドアパッキンをめくった内側はほこりが溜まっています。
普段隠れている部分なので見逃しがちですが、一回の洗濯だけでもこの部分は濡れたふきんやウェットティッシュなどで優しく拭きましょう。
それだけでほこりは取り除けますので、これも簡単ですね。
ただ、あまり強く擦ってしまうと、パッキンが外れたり破れたりするかもしれませんので、優しく拭くよう注意してください。
ドラムの隙間に詰まったほこりを取り除く
ドラム式洗濯機のドラムとドラムの周りのプラスチックのような枠には、わずかに隙間があります。
その隙間にもほこりが溜まりやすいのです。
こちらの動画をご覧ください。
[arve url=”https://www.youtube.com/embed/lJdbN7aeQjA” mode=”normal” /]このドラムの隙間にほこりが溜まったまま放置すると、ドラムの回転に支障が生じるようになりますので、ぜひお掃除したいところ。
指を入れられるほどの隙間ではないので、先の細い竹串やピンセットなどを利用します。
ただし、先が尖っていると洗濯機に傷をつけてしまうので、竹串なら先を少し潰し、ピンセットなら先が丸くなっているものを使用するのが良いと思います。
掃除方法は竹串やピンセットなどを隙間に差し込み、ほじり出すだけ!
これも簡単ですね。
中でほこりが塊になっていて取りにくい場合は、ピンセットを使用する方はピンセットでほこりを掴んで、巻き付けるようにクルクルと回すと取れることもあります。
ドラムの隙間は意外とほこりが溜まっていて、面白いくらいほこりが取れることもあるので、お掃除しているとちょっと楽しくなってくる方もいらっしゃるはず(笑)
ホースを取り外してホース内を洗う
ドラム式洗濯機の左右どちらかから排水口に繋がるホースがあると思います。
縦型洗濯機に比べて、ドラム式洗濯機は使用する水量が少ないので、ホースの中にもほこりが溜まりやすくなっています。
ホースにほこりが溜まると、ホースが詰まり、排水することができなくなることも…。
そのため、余裕があればホースを外して中を洗ってみるのもおすすめです。
ホースの中には水が残っていることが多いと思いますので、床に雑巾やタオルなどを敷いてホースを取り外すようにしましょう。
ホースを取り外せたら、ホースの中の水や汚れが流れ落ちないように両側の口を上に向けて洗面所やお風呂場などに移動します。
そこでホースの中に水を流し入れ、中のほこりを洗い流します。
ホースを伸び縮みさせたり、中に水を溜めて両側の口から水がこぼれない程度に振って洗ってみるとより効果的です。
こびりついてしまって落ちない場合は、重曹を混ぜた水に1時間ほど浸けて洗い流すときれいに落ちます。
ついでにホースが繋がっていた部分に溜まったほこりも、歯ブラシやウェットティッシュなどを使用して取り除いてしまいましょう。
少し想像しにくい方は下記の動画を参考にご覧ください。
[arve url=”https://www.youtube.com/embed/ltJ9_yKA03c” mode=”normal” /]
乾燥ダクト内のほこりを取り除く
乾燥フィルターまでは掃除したことはあっても、乾燥ダクト内まで掃除したことはない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は乾燥フィルターの奥にある乾燥ダクトにも、乾燥フィルターをすり抜けたほこりがかなり溜まります。
乾燥機能を使っているうちに完全に乾くまでに前より時間がかかっているような気がしたら、おそらくこの部分にほこりが溜まっています。
放っておくと乾燥までに時間がかかるだけでなく、中に溜まったほこりが熱され焼けたようなにおいがしてくることも…。
故障の原因にもなりますから、できればこまめにお掃除したい場所です。
乾燥ダクト内は機種によって乾燥ダクト掃除専用のブラシや掃除機に取り付けて使用する吸い込みノズルが付属でついている場合があり、それらを使用してほこりを取り除きましょう。
そういった付属の乾燥ダクト内を掃除するものがない場合は、先端から爪が出てきてほこりを摘まみ取ることのできるピックアップツールや、先端がブラシになっているパイプ職人のような道具を使うことになります。
ただし。付属のもの以外の道具を使用して乾燥ダクト内を掃除していて、もしそれが原因で故障などが発生するとメーカー保証が受けられなくなる可能性がありますので、十分注意してください。
ピックアップツールを使用した乾燥ダクト内の掃除方法は、こちらの動画を参考にご覧ください。
[arve url=”https://www.youtube.com/embed/4j2f4Q9qrA0″ mode=”normal” /] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/11/女性社員ほほえみ.png” name=”友人” type=”r”]結構掃除しなきゃいけない場所って多いのね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]日常的には、簡単にできる乾燥フィルターやドアパッキンの内側、ドラムの隙間の掃除だけでもしておけば大丈夫だと思うわよ。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/11/女性社員ほほえみ.png” name=”友人” type=”r”]そうよね。そこだけなら時間もそんなにかからないし、忙しい時でもできそう。[/voice]
ドラム式洗濯機を掃除する時の注意点
ドラム式洗濯機の掃除をする際、分解しなければ取れない場所にほこりが溜まっているのを見ると、つい分解してしまいたくなると思います。
しかし、洗濯機は内部構造が複雑な上、メーカーや機種によって構造も異なります。
ご自宅での分解は故障や事故に繋がる可能性があるため、分解洗浄はプロにお任せしましょう。
機種によっては、洗濯が終わった後でも自動で電源が切れることがないものもあるようです。
掃除する時は、必ず電源が切れていることを確認して掃除をしましょう。
まとめ
ドラム式洗濯機は構造上、どうしても徐々にほこりが溜まってしまうものです。
もちろんこれらのお掃除だけでは取り切れないほこりもあるとは思いますが、こまめに実施することによって故障の頻度を落とすことができ、性能が低下するのを防ぐことができます。
どれだけ長持ちさせるかは、日頃のお掃除にかかっています。
[box class=”pink_box” title=”ドラム式洗濯機のお掃除方法”]- 乾燥フィルターに溜まったほこりを、キッチンペーパーやティッシュ、毛の柔らかい歯ブラシなどを使って取り除く
- ドアパッキンの内側を、濡れたふきんやウェットティッシュなどで優しく拭き取る
- ドラムの隙間に溜まったほこりを、竹串やピンセットなどを利用して取り除く
- 洗濯機本体と排水口を繋ぐホースを取り外し、ホース内に溜まったほこりを洗い流す。
- 乾燥ダクト内に溜まったほこりを、付属の掃除道具やピックアップツール、パイプ職人などを使用して取り除く
日常的には乾燥フィルターやドアパッキンの内側、ドラムの隙間といった時間のかからない掃除を、余裕がある時にはホースや乾燥ダクト内の掃除をすると良いと思います。
始めは面倒にも感じられると思いますが、簡単な掃除方法は数分程度で終わります。
洗濯機は安い買い物ではありませんから、できるだけ長く付き合っていきたいですよね。
修理にかかる費用も馬鹿にできませんし、こまめなお掃除を心掛けたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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