昔はよく使っていた鉛筆。皆さんは鉛筆を何本くらい持っていますか?
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]そういえば、鉛筆って使わないよなぁ。うちに何本あるかな?[/voice]私は小さい頃、かわいい鉛筆を集めるのが好きだったので、本当にたくさん持っていました。
ですが、大人になるにつれ、今ではほとんど使う機会が無くなってしまいました。
最近では、小学校でも鉛筆の使用を義務づけているところは数少なくなっているそうです。
今はノートやメモを取るのもスマホやタブレットで出来ますし、手紙やハガキもすっかり印刷が普通ですよね。
パソコンやスマホで何でも出来てしまうので、鉛筆などの筆記用具を使って文字を書くことは珍しくなっているようです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]確かに!仕事でも、ほとんどノートパソコンで済んじゃうからね。[/voice]そこで今回は、ずっと昔から身近にありながら、現在ではその活躍の場が減っている「鉛筆」について調べてみようと思います。
鉛筆とは?
まずはじめに「鉛筆」の由来や歴史、その形や構造など、基本的な事から見ていく事にしましょう!
鉛筆のはじまり
鉛筆のはじまりは、1560年代イギリスの北カンパーランドのボローデール鉱山で、良質の黒鉛が発見された事によります。
黒鉛は、その黒くなめらかな性質から、文字や図面などを書く道具として最適であった為、当初は細かく切ったり、にぎりの部分をヒモで巻いたりした簡単な形で使われていました。
やがて、今の鉛筆の原型である棒状に削ったものを板にはめ込む形のものや、板に糸を巻き付けたものなどいろいろと工夫されて使われるようになりました。
同じ頃、ドイツ系スイス人の博物学者コンラート・ゲスナーは、木や金属などを丸く筒状にしたものの先端に黒鉛の塊を詰め、それを筆記具として使っていたそうです。
やがて鉱山の黒鉛を堀りつくしてしまうと、1760年、ドイツ人のカスパーファーバーによって、黒鉛の粉末と硫黄を混ぜて溶解し、練り固めた棒状の芯が考案されました。
いわゆるこれが最初の現在使われている鉛筆にもっとも近い筆記具となりますが、あまり書き心地の良いものではなかったそうです。
そこで、1795年にフランス人のニコラス・ジャック・コンテが、硫黄の代わりとして粘土を使う事を考案し、粘土と黒鉛を混ぜ焼き固めた芯を作ることに成功しました。
さらには、この二つの混合比率を変えれば芯の硬度が変化することも発見したのでした。
現在、私たちが使っている鉛筆の芯は、基本的には、このコンテの方法によって作られているそうです。
[aside]豆知識①「芯の改良は戦争のおかげ?」イギリスの黒鉛の発見は、当時苦労して図面や文字を書いていたヨーロッパ社会に大センセーショナルを巻き起こし、爆発的な大ヒットとなったそうです。
その為、黒鉛の需要はまたたく間に増え、値段も高騰し貴重品となってしまいました。
そんな中、イギリスとフランスで戦争が始まり、イギリスでしか採れない良質な黒鉛は、フランスでは入手できなくなってしまったのです。
困ったフランス政府は、国を挙げて、新たな芯の製法を開発することになったそうです。
その結果、フランス人のニコラス・ジャック・コンテが黒鉛と粘土を混ぜて焼くという製法を発明したというお話です。
[/aside] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”r”]へぇ~もし戦争が無かったら、今の鉛筆の芯の発明はなかったって事かぁ。[/voice]鉛筆の名前の由来は?
皆さんは「鉛筆」の名前の由来はなんだと思いますか?「なまり(鉛)の筆(ふで)」だから?
きっと皆さんもそう思ったと思いますが、そうではないようです。
鉛筆の名前の由来について色々と調べてみたのですが、明確な答えを見つける事はできませんでした。
ただ一説には「lead pencil」(鉛の筆)からの訳語ではないかと言われていたり、日本では江戸初期にオランダ人が伝えた際、黒鉛を芯に使っていたからそう呼ばれたという説もあります。
ですが、実は正確な言葉の由来はまだわかっていないのが現状だそうです。
鉛筆の語源は未だ謎なんですね。
鉛筆は何で出来ている?
鉛筆のはじまりでご紹介したとおり、鉛筆の芯は、「黒鉛」と「粘土」で出来ています。そして、その本体は「木」で出来ているものが多いですよね。
そこで、鉛筆の材料である「黒鉛」「粘土」「木」についてもう少し詳しくご説明していきましょう。
- 黒鉛(グラファイトgraphite)
黒鉛は、見た目を一言でいうと黒っぽい鉛色をした鉱物で、天然の鉱山資源の一種です。
鉛色をしているから「黒鉛」といわれますが、金属の鉛とは全く別の物質です。人体には無害ですので安心して使えます。
また、黒鉛は、炭素からできている為、意外にもダイヤモンドや石炭、備長炭などの仲間(同素体)ですが、結晶構造の違いから性質と外観は違います。
その構造は、カメの甲羅のような層状構造をしていて層間が滑りやすく、これが書いた時に滑らかさを与えています。
昔は、日本国内にも黒鉛鉱山はあったのですが、現在ではすべて輸入となっており、主な輸入先は中国です。
- 粘土
鉛筆の芯に使われる粘土は、主にドイツ産を使用しているそうです。日本でも粘土は採れるのですが、ドイツ産の粘土は鉛筆の芯の形に適した性質があり、不純物を含まない事などの理由から最適だといわれています。
- 軸木
鉛筆の本体に使われている木(軸木じくぎ)には主に北米産の「インセンスシダー」が使われているそうです。
インセンスシダーはヒノキの一種で、高さ30メートル、直径1メートルにもなる大きな木ですが、軟らかい性質がある為、建築材料には適しておらず、鉛筆以外の用途にはほとんど使われていないそうです。
また、自然循環型資源として、植林も行われており、十分に管理された環境にやさしい木なのだそうです。
どうして六角形が多い?
鉛筆って六角形が多いですよね。その理由は、「転がらないため」「持ちやすくするため」なんですね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]昔はあまり疑問に思わなかったのですが、そういえば、丸いと転がるし、三角形だと握りずらいし、五角形でも安定しないですし、それ以上だと。。。言われてみればそうだな〜と納得しますよね。[/voice]で、ちょっと鉛筆を握るところを思い浮かべてください。鉛筆を握った時、必ず3点(親指・人差し指・中指)で支えますよね。
ですからその接する面は、3の倍数にする必要があるんだそうです。
[aside]豆知識②「色鉛筆はなぜ丸い?」ちょっと待ってください。でも、色鉛筆って丸いですよね。それはなぜなんでしょうか?
色鉛筆の芯は、黒芯鉛筆の芯のように焼いていない為、強度が弱く芯自体が太いので、六角形だと芯と本体との距離にばらつきでき、十分に芯を保護できないのだそうです。
ただ、それは一昔前の話だそうで、現在は技術の進歩もあり、六角形でも芯を十分に保護できるようになっているそうです。 [/aside]
日本で一番最初に鉛筆を使ったのは?
日本で最初に鉛筆を使っていたのは、徳川家康ではないかと言われています。
静岡県の久能山東照宮博物館に徳川家康の遺品として、1本の鉛筆が展示されているそうで、これが日本に残っている一番古い鉛筆だそうです。その材質は、芯はメキシコ産、本体は赤樫で出来ているそうです。
ただ、それがどうやって日本に渡ってきたのか、記録が無い為判らないそうですが、おそらくヨーロッパでつくられた鉛筆がはるばる海を渡り、幕府へ献上されたのではないかと推測されています。
また、伊達政宗も鉛筆を使っていたのではないかと言われています。というのは、昭和49年(1974年)宮城県仙台市にある伊達政宗の墓所・瑞鳳殿の発掘が行われた際に約7cmの鉛筆が発見されているからだそうです。
ちなみに、日本で本格的に鉛筆が使われるようになったのは明治維新後のことです。
そういえば、徳川家康は以前調べた線香花火の記事の中で「花火をはじめて鑑賞した歴史上の人物」だったと思います。
さすが、歴史に名を残すだけあって、いろいろな初めてを体験している人物なんですね。
よかったらこちらの記事に詳しく書かれていますので、読んでみてください。
[box class=”blue_box” title=”合わせて読んでほしい記事”]線香花火の由来や歴史とは?簡単な撮り方のコツをご紹介! [/box]
鉛筆の濃さの種類は?
それでは鉛筆で字を書いた時の色の濃さや芯の硬さについて、詳しく調べていきましょう!
鉛筆の【濃さ】と【硬さ】の関係
鉛筆の色の濃さと芯の硬さには密接な関係があります。
それは鉛筆の芯に含まれている黒鉛と粘土の割合によって決まるからです。
黒鉛の割合が多くて、粘土の割合が少ないものはやわらかくて濃い色の鉛筆に、それとは逆に粘土の割合の方が多い場合には、硬くて薄い色の鉛筆になります。
例えば、基準となるHBの場合、黒鉛7に対し、粘土3が一般的となっています。
[box class=”green_box” title=”色の濃さと芯の硬さの関係”]黒鉛>粘土・・・やわらかくて、濃い
黒鉛<粘土・・・硬くて、薄い
[/box]日本工業規格(JIS規格)の種類
もともと「HB」などの鉛筆の濃さの表記は、18世紀末にフランスのニコラ・ジャック・コンテが考案したものだそうです。
日本では日本工業規格(JIS)によって、HBなどの濃さの表記は硬度記号として区分されており、9H~6Bまでの17種類と定められています。
また、基準となる中心硬度は「HB」とも記されています。
分類 | 硬度記号 | 種類 | 備考 |
鉛筆 | 9H、8H、7H、6H、5H、4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B、5B、6B、 | – | 主として、一般筆記、
製図、図画などに用いる |
また、鉛筆の長さと太さについてもJIS規格で正確に定められています。
[aside]豆知識③「漢字表記の鉛筆?」7.寸法
7.1 鉛筆及び色鉛筆
a) 消しゴム及び止め金具、装飾品などの付属品を除いた鉛筆及び色鉛筆の長さは、172mm以上とする。ただし、手帳用鉛筆は、付属品を除いた長さが70mm以上とし、短寸の色鉛筆は85mm以上、172mm未満とする。
b) 鉛筆及び色鉛筆の軸径は、8.0mm以下とする。ただし、紙巻き軸の色鉛筆は除く。
いわゆる太平洋戦争が行われていた時代の話です。
アメリカと戦争中だった日本では、1942年~1945年の間、鉛筆のアルファベット表記が禁止されていたそうです。
では、どう表記していたかというと、
「2B」⇒ 二軟、「B」⇒ 一軟、「HB」⇒ 中庸、「H」⇒ 一硬、「2H」⇒ 二硬
とてもわかりやすい表現ですね。 [/aside]
メーカー独自の種類
大手文具メーカーの「三菱鉛筆」では、JIS規格の17種類の他に、独自に5種類を加えた22種類があるそうです。
さすが日本のメーカーですよね。
ですが、さらにその上をいくのが24種類の硬度の鉛筆を販売している「ステッドラー」というドイツの企業です。
さすが鉛筆を開発したドイツ!三菱鉛筆の22種類にさらに11B、12Bを加えたラインナップだそうです。
ちなみに三菱鉛筆の硬度はこんな感じです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性うれしい.png” name=”夫” type=”r”]わぁ、鉛筆ってこんなに種類があったんだ!知らなかったよ。[/voice] [aside]豆知識④「日本最初の鉛筆製造メーカーとは?」日本人最初の鉛筆は、1881年(明治14年)井口直樹という人物によって、初めて試作されました。
その後、1887年(明治20年)には、真崎仁六(まさきにろく)という人物が水車の動力を利用し、国内で初めて鉛筆を量産することに成功しました。
このことが鉛筆を世に広める大きなきっかけとなったったそうです。
この真崎仁六という人物が創業した「真崎鉛筆製造所」が、現在では、皆さんもご存知の鉛筆といえばこの会社「三菱鉛筆株式会社」となったというお話です。 [/aside]
「H」と「HB」、「F」の違いって何?
こちらでは実際に鉛筆に記載されている記号について、詳しく調べてみる事にしましょう。
アルファベットの意味は?
鉛筆についているH、B、Fといったアルファベット記号は、芯の濃さと硬さを表しているとご説明してきましたが、その意味とはどういうものなのでしょうか?
[box class=”green_box” title=”アルファベットの意味”]- H・・・HARD(ハード:かたい)の頭文字。Hの数字が大きいほど、薄くてシャープな線の字となります。
- B・・・BLACK(ブラック:黒い)の頭文字。Bの数字が大きいほど、濃くて太い字になります。
- F・・・FIRM(ファーム:しっかりした・引き締まった)の頭文字。HとHBの中間の濃さと硬さの字になります。
どう違うの?
JIS規格では芯の硬度は6Bから9Hまで17種類ありましたよね。
「H」、「F」、「HB」がどう違うかというと、アルファベットの前につく数字によって、濃さや硬さが違ってきます。
ざっくりと言葉で表現するとこんな感じなのではないかと思います。
もの凄く硬くて、薄い | 9H、8H、7H |
かなり硬くて、薄い | 6H、5H |
硬くて、薄い | 4H、3H |
ちょっと硬くて、薄い | 2H、H |
硬さも濃さもふつう | F、HB |
ちょっと軟らかくて、濃い | B |
軟らかくて、濃い | 2B、3B |
かなり軟らかくて、濃い | 4B、5B |
もの凄く軟らかくて、濃い | 6B |
表を見て頂くとわかる通り、「H」は「F」や「HB」よりは、ちょっと硬度が高いですが、「F」と「HB」についてはほぼ中間にある為、極端な違いはないようですね。
[aside]豆知識⑤「鉛筆のライバル、シャープペンシルの命名は?」すっかり鉛筆から主役の座を奪った「シャープペンシル」ですが、日本ではシャープとかシャーペンと呼ばれていますよね。
では、一体だれが命名したかご存知でしょうか?
シャープペンシル自体を考案したのはアメリカ人だそうですが、日本で「シャープペンシル」と呼ばれるようになったきっかけは、大正時代初期に誕生した「エバ一・レディー・シャープペンシル」という商品がヒットしたからだそうです。
これを命名したのが、現在のシャープ株式会社の創業者、故・早川徳次氏だったのです。
それから一般的に「シャープペンシル」と呼ぶようになった訳なんですね。
[/aside] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”r”]シャープペンシルは、シャープのヒットした商品名が由来だったんですね。なんともわかりやすいネーミングですね。。。[/voice]使い方に合わせたおススメの鉛筆
濃いものから薄いものまで、17種類もある鉛筆の種類ですが、それぞれどのような使い方が適しているでしょうか?詳しくご紹介していきましょう。
デッサン・スケッチ
スケッチやデッサンに適している鉛筆は、芯が非常に軟らかく、濃い「3B」~「6B」といわれています。
数種類の鉛筆を使い分けることで、絵に明暗をつける事ができるのでとても豊かな表現ができます。
- ハイユニアートセット
- 黒く、きれいに書ける理想の芯を採用
鉛筆芯の材料である黒鉛と粘土が微粒で均一であるため、より黒く、きれいに書くことができます。- なめらかな書き味で、折れにくい鉛筆
黒鉛と粘土は不純物が少なく、均一に混ぜているため、なめらかな書き味で、かつ折れにくい鉛筆芯です。- 高級感のあるデザイン
日本の伝統色えび茶色と高級感をイメージしたワインレッドを掛け合わせた軸色に、金字で6面に硬度を表示し、金色のリングがついている高級感のあるデザインです。- ハイユニ アートセットについて
デッサンや鉛筆画をはじめとしたアーティスト、デザイナー向けの22硬度セットです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性うれしい.png” name=”夫” type=”r”]こんなに鉛筆があったら何でも書けそうな気がするね。[/voice]
一般的な筆記用具・マークシート式受験
一般的に事務作業や学校の授業などで使われる鉛筆は、芯の硬さや濃さがちょうど中間の「HB」や「F」、「H」が最適だといわれています。
特に、マークシート式の受験には「HB」が最適だそうです。その理由は、薄すぎる鉛筆では、機械が認識できなかったり、逆にあまり濃すぎる鉛筆だと消しゴムで消しきれず、機械がエラーを起こしてしまう事があるからだそうです。
マークシート式の受験の際には、是非マークシート専用の鉛筆を使ってみてください。
- MONOマークシート用の専用鉛筆
はっきりマークできる高品質鉛筆
濃く、はっきりとマークでき、プラスチック消しゴムできれいに消去できる超微粒子芯を採用。
硬度はマークシート試験に適したHBです。
また、入学時に推奨されている児童用の鉛筆は、「HB」ではなく、「B」が主流となっているそうです。
- ナノダイヤえんぴつ「かきかた鉛筆」
■ 入学児童向けの、「かきかた」鉛筆
■ 筆圧の弱い児童でも、濃く、くっきりとした文字を書くことができるえんぴつ
■ なめらかで、心地よい書き味
鉛筆芯には、芯の材料となる厳選した黒鉛と粘土に加え、世界で初めてナノダイヤモンドを配合しています。また、鉛筆芯は焼成後、芯を折れにくくし、書き味をよりなめらかにするためオイルを浸みこませますが(油加工)、鉛筆特有のテカリを抑え、より「黒い」くっきりとした文字を書くことができる効果も併せ持つ特殊オイルを配合することで、筆圧が低い児童にも、濃く、くっきりとなめらかに文字を書くことができます。
描く線は10%*濃く、筆記時の摩擦は変動が小さく、10%*以上低下しました。
*当社従来比
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”l”]これは娘が小学生になったら必要になるものだね。昔は「HB」だったけど、今は「B」や「2B」などの濃くて、軟らかい鉛筆が主流なんですよ。[/voice]
製図用
図面や設計図などによく使用される製図用鉛筆は、2H~6Hが多いようです。さらに精密な製図用には7H~8Hが使われる場合もあるそうです。
とても細かい微妙なラインを描くことが多い為、薄くてシャープな鉛筆が必要とされるようです。
このドイツ製の製図用鉛筆は、プロのデザイナーや建築家などから高い信頼を得ているおススメの鉛筆です。
なんとこちらのドイツのメーカーの硬度は2019年から24種類に増えたそうです!すごいですね。
- ルモグラフ製図用高級鉛筆
製図・ファインアート・デザインなどのプロフェッショナルユーザーから厚い信頼を受けている鉛筆。紙への定着性がよく均一な線が書けます。折れにくく磨耗が少なく滑らかな書き味です。2019年4月、全24硬度のラインナップとなりました。
●24硬度(12B、11B、10B、9B、8B、7B、6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9H、10H)
●サイズ:175×φ7.5mm
●重量:4g
●ドイツ製
[aside]豆知識⑥「鉛筆に使用期限ってある?」
結論から言うと、保存状態が良ければ、半永久的に使用できるそうです。
ただし、濃度に関しては、鉛筆に染み込ませている油が長期間の保存で劣化するので、薄くなることはあるそうです。
鉛筆は軸も芯も腐ることはないのですが、湿気や乾燥は大敵だそうです。
なんと久能山にある徳川家康の遺品である日本最古の鉛筆は、約400年が経った今でも書く事ができるそうですよ。
[/aside]鉛筆の正しい使い方
これまでは、鉛筆本体のお話をしてきましたが、ここからはちょっと視点を変えて、鉛筆の使い方についてご説明しましょう。
皆さんは、自分の鉛筆の持ち方に自信はありますか?
最近はすっかり鉛筆を持つ機会も減ってしまいましたが、長い時間鉛筆を使っていると、腕がだるくなったり、肩が張って疲れたりすることありませんか?それは、鉛筆を正しく持てていないからかもしれません。
正しい持ち方をしていないと、手にムダな力がかかり、バランスが悪くなることによって腕や肩が疲れたりすることがあります。
ぜひ、正しい鉛筆の使い方を学んで、もっと快適に鉛筆を使っていきましょう!
鉛筆の正しい持ち方
- 人差し指は鉛筆の先から2.5センチくらいの位置に、指の腹を上から押し当てるように置きます。
- 親指は人差し指より少し後ろの位置に置き、あまり力を入れず指の腹で添える程度にします。
- 中指は爪の根元のあたりに置き、人差し指より前に出して3本の指で軽く持ちます。
- 薬指と小指は中指に沿わせて軽く曲げます。
- 鉛筆を持った時、手のひらは軽く卵を握ったような空間を作りましょう。
- 鉛筆を正しく持つと、自然と鉛筆の角度は、紙に対して直角ではなく50度~60度になります。
また、鉛筆の軸は紙と直角ではなく、横に約20度傾けます。
こちらの動画で、鉛筆の持ち方のポイントを解説してくれていますので、参考にしてみてください。
[arve url=”https://www.youtube.com/embed/ax-9ZNsX_sw” mode=”normal” /]皆さんは、正しい持ち方をしていましたか?
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/07/nigaoemaker.png” name=”娘驚き左” type=”r”]なんと鉛筆の持ち方って、お箸の持ち方と同じなんです!
お箸をちゃんと持てていれば、お箸の下を抜いた形が正しい鉛筆の持ち方になるはずですよ。
[/voice]ちょっと違った!間違っていた!という方にはこんなものがあります。
その名も「大人のもちかた先生」
これを使えば、鉛筆の正しい持ち方を覚えることができますよ。
間違っていたという方は、この「大人のもちかた先生」で正しい持ち方をマスターしましょう!
詳しいご説明は公式ホームページをご覧ください。
そして、鉛筆を正しく持つことができたら、次は正しく動かす方法です。
ここまでできれば、完璧ですね!!
鉛筆の正しい動かし方
- 人差し指で線を書くようにイメージして、鉛筆を動かします。
- 上下の縦の動きは、人差し指で鉛筆を抑えるように下へ動かし、中指で押し上げるように上へ動かして線を引きます。
- 左右の横の動きは腕をなるべく動かさず、手首を使って線を引くように意識しましょう。
まとめ
筆記用具として、長年愛されてきた「鉛筆」。知っているようで、知らない事もたくさんありましたよね。
今回は、いろいろな豆知識も盛り込んでご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
では、最後におさらいをしておきましょう!
[box class=”pink_box” title=”鉛筆の由来と歴史”]- 鉛筆のはじまりは、良質な黒鉛が発見されたことによる。
- 現在の鉛筆の芯は、コンテによって開発された黒鉛と粘土を焼き固める方法で作られている。
- 鉛筆の名前の由来は現在も謎である。
- 鉛筆が六角形なのには合理的な理由がある。
- 鉛筆を日本で最初に使ったのは徳川家康。
- 鉛筆には正しい持ち方と動かし方がある。
- 鉛筆の濃さと硬さは、黒鉛と粘土の割合で変化する。
- JIS規格では、鉛筆の硬度を17種類、長さ太さも基準が定められている。
- メーカーによってはJIS規格よりも硬度の種類が多い。
- アルファベットの意味はHARD(ハード)、BLACK(ブラック)、FIRM(ファーム)の頭文字。
- H、Bなどの前についた数字で濃さや硬さ、適した使い方も変わってくる。
以上が、「鉛筆」についてのまとめです。今回の記事が、皆さんの日常にちょっとでもお役に立てればうれしいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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