今年もクリスマスの時期がやってきましたね。
今、部屋に飾るクリスマスツリーを出してきました。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]ママ、クリスマスツリーの飾りって、いろいろな形があるんだね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]そうだね。たくさん飾ろうね。[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/息子普通.png” name=”息子” type=”r”]ねえ、なんで曲がった棒を吊るすの?[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”l”]松ぼっくりってキラキラしてないのに、何で飾るの?[/voice]来ました、「なぜなぜ」攻撃!
この質問攻撃に立ち向かうため、ちゃんと調べておきましたとも。
今回は、子供に教えるクリスマスの飾りの意味や由来をご紹介します。
クリスマスの物語とツリーの飾り
クリスマスツリーの飾りには、それぞれ意味があります。
でも、クリスマスの成り立ちに関わる、ちょっと難しい話もあるのです。
今回は、子供の「なぜ」に答えられる物語にしてみました。
クリスマスの物語~聖母マリア~
マリアという女性のもとに、神様のお使いとして天使が訪れました。
天使は「あなたは、神の子を授かりました。」と、マリアに伝えます。
マリアは大変驚きましたが、夫のヨセフとともに大切に育てることにしました。
飾りの意味「天使」
聖母マリアに神の子が宿ったことを告げた、天使を表しています。
また、幼子イエスが生まれたことを知らせた天使のことでもあります。
イギリスでは「クリスマスエンジェル」として、ツリーのてっぺんに飾られます。
クリスマスの物語~ベツレヘム~
ある時アウグストという王様が、人々は自分の生まれた町へ帰るよう、命令を出しました。
マリアも、夫のヨセフと一緒に生まれ故郷の町へ帰ることになりました。
その途中、ベツレヘムという町で、マリアは月満ちて、男の子の赤ちゃんを産みました。
宿屋がいっぱいで部屋に入れなかったので、家畜小屋のなかでした。
クリスマスの物語~神の子が生まれた~
神の子が生まれたことを最初に知ったのは、夜通し羊の番をしていた羊飼いたちです。
天使が神々しい光とともに現れて、「あなたたちの救世主がお生まれになった。」と告げます。
羊飼いたちは、天使のお告げ通りに、マリアとヨセフ、そして幼子イエスを探しあて、誕生のお祝いをしました。
飾りの意味「キャンディケイン」
杖の形をした飾りです。
最初に神の子が生まれたことを天使から告げられた、羊飼いを表しています。
また、イエスキリストが「迷える子羊」である信者を導く、羊飼いに例えられることも示しています。
キャンディケインは、15世紀ごろフランスで作られました。
はじめは真っ白な棒の形でしたが、17世紀ごろのドイツの聖歌隊で杖の形になって、子供たちに贈られました。
赤と白の縞模様になったのは、1900年代前半ごろだと言われています。
飾りの意味「キャンドル」
神の子イエスキリストが、この世に光であることを表しています。
このキャンドルは、クリスマスの原型と言われる北欧の冬至祭(yule:ユール)の風習でもあります。
冬至を境に、太陽が再び戻ってくるのを助けるため、飾り付けた丸太を燃やすという習わしがありました。
クリスマスの飾りは、北欧の風習を取り入れて、現在の形になっていったのです。
飾りの意味「ベル」
イエスキリストが生まれたことを人々に知らせる喜びの音を表しています。
羊飼いたちに神の子の誕生を告げた天使たちは、高らかに歌を歌いました。
その歌を表しているのです。
また、澄んだベルの音は魔除けに通じます。
これも北欧の風習の1つです。
冬至の頃には、魔物が大挙して押し寄せると信じられ、魔除けが必要だったからです。
クリスマスの物語~東方の3人の博士~
神の子が生まれたことは、はるか東方に住む3人の博士にも知らされました。
西の空に見たこともない星が輝き、神の子が生まれたことを示したからです。
「あの星のもとに、我らの王となる人がおられるにちがいない。」
3人の博士は星に導かれて、ついにマリアとヨセフ、そして幼子イエスに会うことができたのです。
飾りの意味「星」
東方の3人の博士を導いた星を表しています。
キリストが生まれた場所をとって「ベツレヘムの星」と呼ばれています。
または「クリスマスの星」とも言われます。
クリスマスツリーのてっぺんに飾りますよね。
これは、高い夜空で東方の三博士を呼び寄せるほど、光輝いたことを表しています。
日本では星を五芒星で表しますが、こちらの星は八芒星で表します。
参考サイト:Wikipedia「ルカによる福音書(口語訳)」「マタイによる福音書(口語訳)」「ベツレヘムの星」「東方の三博士」
簡単なお話でしたが、ツリーの飾りと絡めて、ご紹介しました。
クリスマスの詳しい物語を読み聞かせてあげると、もっと興味が湧いてくるかも。
「ウサギのミッフィー」でおなじみのディック・ブルーナの絵本です。
クリスマスの物語がとても分かりやすく、絵も可愛くて素敵です。
こちらは、クリスマスの物語と一緒に、楽しみ方も詳しく載っています。
よりクリスマスを楽しむための絵本です。
こちらは5歳~6歳の子供向けの絵本です。
聖書に基づく本格的な物語なので、少し難しい文章です。
まだある!飾りの意味と由来
クリスマスの物語で語られる以外に、意味や由来を持っている飾りがあります。
いずれも聖書やキリスト教に由来があります。
また、北欧の冬至祭に由来を持つものもあります。
飾りの意味「ボール・リンゴ」
飾りの中でも華やかで色とりどりですよね。
このボール、もともとはリンゴを表していました。
ただのリンゴではなく、アダムとイブの禁断の実である「リンゴ」です。
聖書では、最初の人類であるアダムとイブが神様の言いつけを破って、知恵の樹の実を食べてしまいます。
人類最初の「罪」を表したのが、この「リンゴ」です。
けれども、イエスキリストは全ての罪を赦す、神の子です。
「リンゴ」は、人類最初の罪をも赦すイエスキリストの慈悲を表してもいるのです。
ただ、この「禁断の実」が本当はリンゴではないのです。
諸説ありますが、イチジクやブドウだったという説が有力です。
聖書を訳すときに、誤訳して「リンゴ」になったといわれています。
飾りの意味「松ぼっくり」
日本では松の実を飾ることが多いですよね。
“松ぼっくり”といっても、松ではなく、もみの木の実を言います。
この飾りには、聖書にあるこんな逸話がもとになっています。
[box class=”green_box” title=”モミの木のお話”]「救世主の誕生に、自分の地位が脅かされると思った王は、イエスの殺害を命じます。
生まれたばかりの幼子イエスを抱えて、マリアとヨセフは逃げることになりました。
追手につかまりそうになった時、隠れたのがモミの木の下。
おかげで見つかることなく、無事に逃げ切ることができたのです。」[/box]
イエスとその父母の命を守ったモミの木を表すのが、この松ぼっくりなのです。
ちなみに、「セイヨウトウヒ」や「ドイツトウヒ」と言われるヨーロッパのモミの木は、下の方まで枝が垂れ下がり、充分に人が隠れることができます。
飾りの意味「ヒイラギと赤い実」
こちらの意味は、子供にはちょっと怖いかもしれません。
イエスキリストが十字架にかけられることになり、茨の冠をかぶせられます。
その茨の冠とトゲが刺さって流れた赤い血を表しているのが、ヒイラギと赤い実です。
ではなぜ、茨ではなくヒイラギなのか?
こちらは北欧の風習から来ています。
冬至の魔除けとして飾られていたものを取り入れています。
日本でも2月の節分などに魔除けとして、イワシの頭を刺したヒイラギが使われていますね。
飾りの意味「靴下」
ご存知、サンタクロースがプレゼントを入れてくれる靴下のことです。
なぜ靴下なのか?
これは、サンタクロースのモデル「聖ニコラウス」の逸話がもとになっています。
[box class=”yellow_box” title=”聖ニコラウスの逸話”]「ある時、貧しさのため3人の娘を見売りに出さなければならなくなった家族がありました。
聖ニコラウスは、真夜中に窓から金貨を投げ入れたところ、暖炉で干していた靴下の中に入りました。
この金貨のおかげで、身売りすることなく家族は一緒に暮らすことができました。」[/box]
この逸話が、“暖炉の靴下の中のプレゼント”になったのです。
クリスマスカラーの意味
クリスマスを表す色と言えば、「赤」「緑」「金」「白」ですよね。
実は、この色にも、それぞれ意味があるのです。
[aside type=”boader”]クリスマスカラーの意味- 「赤」…キリストが十字架にかけられた時、流された血の色。または神の愛の象徴
- 「緑」…常緑樹の緑を表し、永遠の命を表している
- 「金」…キリストの生誕を知らせたベツレヘムの星を表す
- 「白」…清らかな光である、イエスキリストを表している [/aside]
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]クリスマスで使われる「赤」って、血の色だと思うと怖いけど、“神様の愛”と言われると、ちょっとホッとするかも。[/voice]
クリスマスツリーはなぜ飾るのか?
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]ねえ、なんで木を切って飾るの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]えっとね、それはちょっと難しいんだなぁ・・・。[/voice]クリスマスツリーの始まり
そもそもクリスマスツリーは、キリスト教の由来ではありません。
では、どうしてキリスト教の祭日に、木を飾りつけて祝うようになったのでしょうか。
その由来は、キリスト教を広める時にさかのぼります。
由来その① 北欧の冬至祭
原型とされるのは、北欧の風習である冬至の祭りで使われていた樫の樹です。
この樫の木を「モミの木」に変えて、信仰の対象とするように勧めました。
それまでの宗教を取り込みつつ、キリスト教へ改宗を勧めていったと言われています。
由来その② 降誕祭の舞台劇
中世では、降誕祭(キリストの生誕を祝う祭典)の催し物として、聖書の物語を舞台劇にしていました。
(現在でもミッション系の幼稚園では、子供たちの催しとして行われています。)
その時、「楽園の知恵の樹」として、常緑樹のモミの木を使ったのが由来と言われています。
この他にも諸説あります。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/nigaoemaker-4.png” name=”かな” type=”r”]昔、北欧では樫の木が神様だったから、子供を生贄に捧げる風習があったそうなの。キリスト教徒がその風習を止めさせようとして、モミの木を代用にした、とも言われているわ。[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/07/nigaoemaker-2.png” name=”夫” type=”l”]ちょっと子供には説明しづらいよね。[/voice]
飾り付けの由来
冬至の祭りでもリボンなどで樫の木を飾りつけていました。
降誕祭の舞台で使われた「知恵の樹」は、禁断の果実であるリンゴが飾られていました。
それが、クリスマスツリーの最初の飾りとなりました。
クリスマスツリーの広まり
このモミの木を飾る風習は、15世紀にドイツで広まりました。
始めは、庶民の間で行われていましたが、次第に上流階級でも行われるようになっていきます。
この風習を決定づけたのは、プロイセン戦争(1870年~1871年 ドイツ対フランス)中のこと。
ドイツ軍が軍事病院にクリスマスツリーを飾ったのです。
さらに、アメリカでも18世紀にドイツ移民によって広まりました。
19世紀になると、イギリスでも飾られるようになります。
ヴィクトリア女王の夫がドイツ出身だったため、王室で飾りつけられたのが始まりでした。
日本では、1860年プロイセン王国の使節が公館に飾ったのが始まりとされています。
その後、1900年頃には、銀座や神戸で飾られるようになります。
参考サイト:Wikipedia「クリスマスツリー」「Christmas tree」
クリスマスツリーの飾りつけ
ツリーの飾りつけも時代ともに変わっていきました。
- 中世…リンゴや焼き菓子、ナッツなどの食べ物や、紙で作られた花など。
- 19世紀~…飾りが金属やガラスで大量生産されるようになり、たくさんの飾り付けが流行。
- 20世紀…電気のクリスマスツリーキャンドルが登場。
電気式のツリーキャンドルが登場するまで、クリスマスツリーはしばしば火事の元でした。
それまでは、本物のロウソクをキャンドルホルダーに乗せて枝に括りつけていたからです。
そのため、常に水を張ったバケツが用意されていたのです。
電気式のツリーキャンドルは、1950年代には世界中に広がっていきました。
こうして、クリスマスツリーの飾りは、華やかで賑やかになっていきました。
参考サイト:Wikipedia「Christbaumschmuck」
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”r”]ロウソクの火事は怖いよね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性普通.png” name=”夫” type=”l”]今はLEDキャンドルもあるし、安全に飾りつけできるようになって良かったよ。[/voice]さあ、クリスマスツリーを飾りましょう。
こんな素敵なオーナメントでご自宅のツリーを飾ってみませんか。
ちょっと大人のクリスマスツリーのイメージです。
他の飾りと、色をあわせたりすると素敵です。
ベツレヘムの星が飾られると、ツリーが一層輝いて見えます。
木製とは思えないクオリティーです。
こちらは、クリスマスツリーとセットになっています。
商品が届いたら組み立てて、飾り付けるだけでクリスマスの準備完了!
子供と一緒に作ってみよう!
子供に飾りの意味をお話したら、一緒に作ってみるのはどうでしょう?
きっと楽しいものができますよ。
家にあるものを使って作る飾りをご紹介します。
牛乳パックで作る
牛乳パックで作れるので、簡単ですね。
アイデア次第では同じ型でもいろいろなオーナメントになりそうです。
- 牛乳パックを開いて洗い乾かします。
- 白い面に2枚一組の型を書き、油性マーカーなどで色を塗ります。
- 切り抜いたら、紐を挟んで2枚重ねて貼り付けます。
- マスキングテープや可愛いシールなどを貼ってデコレーションしよう。
靴下で作る
こんな飾りを作って迎えるクリスマスは、とってもほっこりしそうですね。
靴下を捨てられなくなりそうです。
- くつしたを切る
- 中にワタを詰めて、口を縫い閉じる。
- 帽子・マフラーを作る
- 目のボタンや頬紅をつけて出来上がり
まとめ
クリスマスツリーの飾りの意味をクリスマスの物語と一緒にご紹介しました。
[box class=”pink_box” title=”飾りの意味や由来”]- 天使…幼子イエスが生まれたことを知らせた天使。または聖母マリアに神の子が宿ったことを告げた天使
- キャンディケイン…最初に幼子イエスにあった羊飼い。また、イエスキリストが羊飼いに例えらることからも由来
- キャンドル…この世に光をもたらすイエスキリスト。また、北欧の冬至祭で太陽が再び戻ってくるのを助けるかがり火にも由来
- ベル…イエスキリストが生まれたことを人々に知らせる喜びの音。また北欧の風習で魔除けの音にも由来
- 星…東方の3人の博士を導いた「ベツレヘムの星」
- ボール・リンゴ…アダムとイブの禁断の実であるリンゴ
- 松ぼっくり…イエスとその父母の命を守ったモミの木
- ヒイラギと赤い実…イエスキリストが十字架にかけられた時の冠ととげが刺さって流された赤い血。また魔除けとしての意味
- 靴下…サンタクロースがプレゼントを入れてくれる靴下[/box]
- 由来の①クリスマスツリーは北欧の冬至の祭りで使われた「樫の木」が由来
- 由来の②クリスマスの降誕祭の舞台劇で、「知恵の樹」を模したモミの木に禁断の実のリンゴを飾り付けたのが飾り付けの由来
- 初めはリンゴの他にお菓子や紙の花などが飾られていた
- 金属やガラスのオーナメントが大量生産され、飾り付けが多種多様になった
- キャンドルから電気式のキャンドルに代わったのは1920年頃[/box]
子供も大人も、心躍るクリスマス。
クリスマスツリーを飾って、みんなで冬の寒さを忘れる素敵な時間を過ごしましょう。
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