ああでも、今から解凍するんだったらどんな方法使えばすぐ解凍できるんだろう。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]冷凍したお肉を解凍させる方法って、本当色々あるものねえ。[/voice]
お肉って普段高いだけに安売りしているときについつい買ってしまいませんか?
生のお肉は日持ちしませんから、使いきれない分を保存するときに冷凍は必須ですよね。
そんなお肉、解凍するときはどのような方法で解凍していますか?
冷蔵庫に入れたり、電子レンジを使用したり、水につけておいていたり…。
すぐに使いたいとき、どの方法で解凍するのが正解なんでしょう?
今回は、冷凍肉のオススメの解凍方法を、正しい冷凍方法と冷凍肉の賞味期限とあわせてご紹介したいと思います。
お肉の冷凍方法
大体1~3日以内が賞味期限の生のお肉は、冷凍することで長期保存が可能になりますよね。
お肉を冷凍する前にあらかじめ切っておけば、調理のたびにお肉を切ったり包丁やまな板を洗う手間も省けますし、たれに漬けた状態で冷凍すれば解凍してすぐに調理に取り掛かれるだけでなく、少ない調味料でしっかり味付けできます。
そんな冷凍保存の注意点、知っていますか?
せっかく冷凍するのに、間違った冷凍方法を行っているとすぐ品質が落ちたり冷凍焼けすることになってもったいないですよね。
では、正しい冷凍保存の方法とはどんなものなのでしょう?
お肉についたドリップを拭き取る
お肉を買ったとき、赤い血のような液体がついていますよね。
これは血ではなく、ドリップと呼ばれる水分、たんぱく質、うまみ成分が主に含まれているものなんです。
このドリップを冷凍する前にキッチンペーパーなどでしっかり拭き取ることによって、解凍したときにお肉の臭みが減り、出てくる水分も減らすことができます。
お肉を冷凍用密閉保存袋に入れる
買ってきたパックのまま冷凍されている方、いらっしゃいませんか?
実はお肉が入っているパックは、断熱材の役割を持つため、冷凍に時間がかかる原因となります。
お肉の下に敷かれていることも多い『ドリップ吸収シート』も、ドリップが多く含まれていますので、そのまま冷凍すると菌が繁殖する原因になります。
なので、お肉を冷凍保存するときはフリーザーバッグなどの冷凍用密封保存袋に入れるのがオススメ!
お肉をパックから出し、冷凍用密封保存袋に入れるときは、手で掴むのではなく、菜箸を使用するようにしましょう。
手でお肉を掴むと、どうしても手の菌がお肉に付着することになります。
なるべく密閉する
お肉は空気に触れることで酸化が進み、痛みやすくなるので、極力空気に触れないよう密閉することが重要です。
ラップに包んだだけの状態で冷凍すると、ラップが冷凍庫内ではがれる可能性があり、空気に触れて酸化したり、霜がついたり、他の食品の匂いが移ったりしてしまうことも…。
保存容器も、容器にお肉を入れたときに余分なスペースができると、お肉が空気に触れ、酸化と乾燥の原因になることになりますのであまりおすすめできません。
お肉をラップにしっかり包んで冷凍用密封保存袋に入れ、テーブルの上など平らな場所に置いて手で押しながらできるだけ空気を抜くようにすると効果的です。
素早く凍らせる工夫をする
お肉を冷凍保存するとき、素早く凍らせることでお肉の鮮度を保つことができます。
急速冷凍がベストなのですが、ご自宅の冷凍庫に急速冷凍機能がない場合は、アルミやステンレスなどの金属トレーの上に置く、なるべくお肉を薄くする、冷凍庫の温度を下げるなどの工夫をするのがオススメです。
冷凍肉のおすすめ解凍方法
以上のことを踏まえて、いよいよ解凍方法についてです。
冷凍肉の解凍のコツは、お肉のうまみが詰まっている肉汁をいかに出さないか。
つまり、なるべくドリップを出さずに解凍することが肝心なのです。
冷蔵庫に入れて解凍
冷蔵庫に冷凍用密封保存袋に入れたままの冷凍肉を入れて自然解凍させる方法です。
溶け出てくる血やドリップ、水分などが他の食品や冷蔵庫内につかないように、二重にビニール袋に入れるか、容器に入れて解凍しましょう。
お肉の種類や大きさなどによって変わりますが、4~12時間程度冷蔵庫に入れておく必要があります。
多少時間はかかりますが、冷凍肉の外側と中心部の温度差が少ない状態で解凍されていくので、一番ドリップの流出を最小限に抑えることができ、うまみや栄養素、品質が保たれた状態で解凍することができます。
チルド室のある冷蔵庫でしたら、チルド室で解凍するのがオススメです。
氷水に浸して解凍
水が冷凍用密封保存袋の中に入り込まないようにビニール袋を二重にし、袋ごと冷凍肉を氷水の中に浸して解凍する方法です。
解凍できるまで氷を適宜足し、水の温度を0度から-2度程度に保つようにしましょう。
お肉の種類や大きさなどによって変わりますが、1~2時間程度で解凍でき、冷蔵庫に入れて解凍する方法に比べて短時間で済みます。
手間はかかりますが、お肉の表面温度を低く保ちながら最短で解凍でき、解凍後のお肉の状態が一番良い方法です。
フライパンで加熱して解凍
冷凍肉を直接フライパンに入れ、少量の水を加え蓋をして強火で加熱して解凍させる方法です。
フライパンが焦げないよう気を付けながら3分程蒸し焼きにして、火を止め、蓋をしたまま3分程蒸します。
完全に解凍する手前でフライパンから取り出しましょう。
数分で解凍でき、うまく解凍できると常温で解凍するよりもふっくらとした仕上がりになります。
お肉に火が通ってしまわないように、肉の量、厚みによって加熱時間は調整する必要があります。
ただ、お肉の表面と中心部の温度差が大きくなってしまうので、冷蔵庫や氷水を使用して解凍する方法と比べ、ドリップが流出してしまいます。
電子レンジの解凍機能を使用して解凍
冷凍用密封保存袋から冷凍肉を取り出し、ラップで包んでいる場合はラップを外した状態でクッキングペーパーを敷いた器に乗せ、電子レンジの解凍機能を使用して解凍する方法です。
電子レンジによっては、半解凍や解凍の強弱を選ぶことのできるものもあります。
ドリップを抑えるために半解凍にするのがオススメです。
強弱を調整できる場合は、半解凍にできるよう100~200Wで短めの時間に設定しましょう。
電子レンジは、食品の水分子を振動させ、その摩擦熱で加熱するので、クッキングペーパーをお肉の下に敷いておくことで、解凍時に出たドリップをクッキングペーパーが吸い取り、加熱ムラが抑えられ、おいしく仕上げることができます。
途中でお肉の上下を返すとより良く仕上がります。
ただ、やはり急激な温度変化により、冷蔵庫や氷水で解凍する方法と比べると、おいしさ、品質共に損なわれてしまうようです。
鍋底でサンドイッチして解凍
裏返したアルミ製の鍋やフライパンの上にラップで包んだ状態の冷凍肉を置き、その上からもう1つ常温の水を入れたアルミ製の鍋やフライパンを置き、サンドイッチ状態にして解凍する方法です。
実はこれ、熱伝導を利用した解凍方法。
金属は熱を伝える力、熱伝導が非常に強い物質で、その中でもアルミニウムの熱伝導の力はずば抜けて高いのです。
上に乗せた鍋からは中の水の温度が、下に置いた鍋からは周囲の温度がアルミニウムを通して伝わり、お肉の種類や大きさなどによって変わりますが、5分間程度で半解凍状態になります。
注意点として、アルミ製の鍋の熱伝導の力が強いため、長時間続けると解凍しすぎてしまい、ドリップが流出することがあります。
解凍しすぎない目安は「1㎝の厚さで5分」。倍の厚さなら時間も倍になるそうです。
上に置く鍋の中に熱湯を入れると、わずか数秒でお肉の表面が焼けてしまうので、必ず常温の水を入れるようにしてください。
流水にさらして解凍
水が冷凍用密封保存袋の中に入り込まないようにビニール袋を二重にした冷凍肉を、水を張ったボウルやバットに浸し、流水にさらして解凍する方法です。
流水にさらすことによって、急激に冷凍肉の熱を奪い、5~20分程度で解凍することができます。
ひき肉や薄切り肉などは、水の温度によっては最短1分程度で半解凍状態になるそうです。
何か道具を使う訳でもなく、短時間で解凍できるので、急いで解凍したい方にはオススメ!
ただ、水は氷水と比べて急激にお肉の温度が上昇することになってしまうため、氷水に浸す方法と比べて多少ドリップが流出してしまうようです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/11/女性社員ほほえみ.png” name=”友人” type=”r”]本当に色々方法があるのね。氷水を使ったり鍋底でサンドイッチする方法なんて初耳だわ。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]そうでしょう。今日の夕飯のお肉を解凍する参考にしてね。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/11/女性社員ほほえみ.png” name=”友人” type=”r”]すぐに解凍したいんだけど…でもどうせならおいしく食べたい…。[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]悩みどころねえ。[/voice]
実は避けた方がいいお肉の解凍方法
私も昔やったことがあるのですが、実は冷凍庫から出して常温での解凍はNG!
常温で解凍すると、お肉内部と表面との温度差が大きく、多くドリップが流出してしまうためです。
また、暑い時期や室温が高いときは、冷凍することによって抑えられていた細菌が繁殖して食中毒になってしまう可能性も…。
食中毒の原因となる細菌は、一般的に15~50度で繁殖が盛んになると言われています。
室温なら十分当てはまる温度ですので、常温で解凍するのは避けましょう。
冷凍肉の賞味期限
お肉って、特大パックの方が100グラム当たりの値段が小さいパックより少し安いから、一度では絶対使い切れないサイズなのに買ってしまいませんか?
結局使わなかった分は小分けにして冷凍するのですが、ついついそのまま放って置きがち。
実は、お肉を冷凍しても元々ついている菌は死滅するわけではなく、繁殖が抑えられるだけなので、冷凍肉にも賞味期限が存在するのです。
冷凍肉の保存期間の目安
お肉を冷凍すると、1か月ほど保存することができます。
しかし、2~3週間を過ぎたあたりから脂肪やたんぱく質が酸化してしまい劣化し始めますので、おいしくお肉を食べたいなら2週間程度で調理しましょう。
お肉の形状、種類ごとの賞味期限
実は、お肉の形状や種類によっても傷みやすさが異なります。
ひき肉→薄切り肉→ブロック肉→厚切り肉→かたまり肉の順番で賞味期限が長くなると言われています。
空気に触れる部分が大きくなれば大きくなるほど、酸化が進み品質が落ちやすくなるのです。
お肉は種類によって水分量が異なり、水分が多いと細菌が繁殖しやすくなるため、鶏肉→豚肉→牛肉の順番で賞味期限が長くなります。
大体の保存期間の目安としては、
[box class=”green_box” title=”鶏肉の賞味期限”]- ひき肉…1~2週間
- むね肉、もも肉、ささみ…2~3週間
- かたまり肉…3~4週間
- ひき肉…2週間
- 薄切り肉、ブロック肉…2~3週間
- ステーキ肉…3週間
- かたまり肉…4週間
- ひき肉…2~3週間
- 薄切り肉、ブロック肉、ステーキ肉…3週間
- かたまり肉…4週間
となります。
ちなみに、ハム、ベーコンなどの加工肉の場合、大体の保存期間は3~4週間です。
これは新鮮な状態でしっかり密閉して冷凍保存した場合の目安ですので、買ってきたお肉の新鮮さや保存方法などにも左右されますので、冷凍保存しているからと油断せず、早めの調理が望ましいです。
まとめ
いかがでしたか?
お肉の冷凍方法、冷凍肉の賞味期限、解凍方法についてご紹介しましたが、意外と知らなかったことも多かったのではないでしょうか?
お肉って安くない食材ですし、どうせならおいしく食べたいですよね。
[box class=”green_box” title=”お肉の冷凍方法”]- お肉のドリップをキッチンペーパーなどで拭き取る
- お肉をフリーザーバッグなどの冷凍用密封保存袋に入れる
- 冷凍用密封保存袋に入れるお肉をラップに包む、冷凍用密封保存袋の空気を抜くなどしてなるべく密閉する
- 素早く凍らせる工夫をする
- 冷蔵庫に入れて自然解凍する(4~12時間)
- 氷水に浸して解凍する(1~2時間)
- フライパンで加熱して解凍する(数分、お肉によって差がある)
- 電子レンジの解凍機能を使用して解凍する(数分、電子レンジの機能次第)
- アルミ製の鍋底でサンドイッチして解凍する(1㎝の厚さで5分)
- 流水にさらして解凍する(1~20分)
NG…冷凍庫から出して常温で解凍
[/box] [box class=”blue_box” title=”お肉の賞味期限”]1か月ほど保存できるが、品質が落ち始める2週間程度までに調理することが望ましい
[/box]毎日献立を考えるのって、本当に大変ですよね。
この情報が皆さんのそんなお悩みの役に立つことができれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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