実は以前 娘に節分について聞かれてうまく答えられなかったことがあり、リベンジすべく節分のあれこれを調べていたのです。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]なんで節分には鬼が来るの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]昔は目に見えない災いなどは、鬼の仕業と考えられていたの。だから鬼を退治して、災いを吹き飛ばすのよ。(よし、決まった!)[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]そうなんだ!ママすごい!なんでも知ってるんだね。じゃあなんで赤鬼と青鬼がいるの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]えっ?[/voice] [voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]赤鬼と青鬼って、何か違うの?[/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]えーっと・・・それは・・・。(予想してたのと違う質問!それは調べてない!)[/voice]ということで、またしても娘の質問攻撃に撃沈してしまいました。
ならば今回も娘の期待に応え、徹底的に調べるしかありません!
赤鬼と青鬼の違いについて、調べて分かりやすくまとめてみました。
なぜ鬼は節分にやってくるの?
まずは節分について、少しおさらいしてみようと思います。
節分は「季節を分ける」という意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日の事を指します。
豆まきをする節分は立春の前日で、一年の始まりという意味を持ち最も重要であるとされています。
豆まきの原点「追儺(ついな)」
追儺とは平安時代に行われていた行事で、中国から伝わるお祓いの儀式のことです。
当時はあらゆる災難や不幸は、怨霊などの目には見えないもののしわざだと考えられていたのですね。
新しい年や季節の変わり目には、そういった得体のしれない鬼や魔物などの邪気が生じるため、それをお祓いするための行事が追儺というわけです。
これが、節分に鬼がやってくるという由来です。
参考記事はコチラ節分の由来は?と子供に聞かれても大丈夫!簡単に説明するには
鬼とは
そもそも「鬼」とはなんなのでしょうか。
昔の考えでは災害や病気などの災いは鬼のしわざということですが、どういった由来があるのでしょう。
鬼について、もう少し詳しく調べてみました。
「鬼」のはじまり
「おに」の語源は「隠形(おんぎょう)」「隠(おぬ)」であるという説があります。
つまり「目には見えずこの世に存在しないもの」という意味です。
鬼は人に危害を加えるなど悪者や災いの象徴として考えられることが多いですが、実は逆に鬼は悪霊を追い払ってくれる存在で、人々に幸福をもたらしてくれるという言い伝えも存在するのです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]災いの象徴としてだけじゃなく、色んな「鬼」が存在するのね。[/voice]ちなみにWikipediaにこんな記述がありました。
文芸評論家の馬場あき子は5種類に分類している[2]。
- 民俗学上の鬼で祖霊や地霊。
- 山岳宗教系の鬼、山伏系の鬼、例、天狗。
- 仏教系の鬼、邪鬼、夜叉、羅刹。
- 人鬼系の鬼、盗賊や凶悪な無用者。
- 怨恨や憤怒によって鬼に変身の変身譚系の鬼。
確かにどの「鬼」も、伝説や物語などで聞いたことがある気がしませんか?
鬼のルーツは、ひとつではないのかもしれませんね。
どちらにしても、鬼は人間では到底及ばない強い力を持つ存在ということに変わりはないようです。
では、なぜ私たちは鬼というとこんなビジュアルの鬼をイメージするのでしょうか。
屈強な肉体に、太い角と牙。
そしてなんといってもトレードマークの虎柄のパンツ!
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/娘普通.png” name=”娘” type=”r”]おに~のパンツはいいパンツ~♪[/voice]と、娘もよく歌っています。
これは鬼が出入りするといわれる「鬼門」に由来するとのこと。
鬼門は北東の方角に位置し、これは十二支の「丑寅」の方角にあたります。
そのため、「鬼は牛の角を持ち虎の毛皮でできたパンツをはいている」とイメージされたようです。
また仏教において、地獄で亡者たちを責めたりいじめたりしている獄卒(ごくそつ)という役職の「牛頭(ごず)馬頭(めず)」が由来という説もあります。
牛頭馬頭はその名の通り人間の身体に牛の頭、馬の頭をしています。
確かに、鬼のイメージと近いですよね。
[box class=”yellow_box” title=”「なまはげ」は鬼じゃないの?”]鬼とよく似たビジュアルの「なまはげ」ですが、これは秋田県男鹿半島に伝わる来訪神。
「なまはげ」の語源は「なもみはぎ」で、「なもみ」とは囲炉裏に当たってできる低温火傷のこと。
「なもみを剥ぐ」から「なまはげ」となったのですね。
近代化の過程で鬼の容姿に似てきてしまったという説があるらしく、元々鬼とは別物だそうです。
[/box]
なぜいろんな色の鬼がいるの?
仏教には「五蓋(ごがい)」という言葉があり、瞑想修行を邪魔する五つの障害、いわゆる煩悩のことをいいます。
この五蓋、つまり五つの煩悩それぞれに対して色の違う鬼が当てはめられているというのが、色違いの鬼の正体です。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]ということは、鬼って五色もあるのね。なんだか戦隊ものみたいだわ。[/voice]赤鬼=貪欲(とんよく)
貪欲とは、渇望・欲望のこと。
「あれもこれも手に入れたい」という、必要以上に物事を欲しがる心のことです。
赤鬼といえば一番メジャーな鬼ですが、強欲な心の化身だったのですね。
確かに桃太郎などに出てくる鬼は、人々から金銀財宝を奪うなど強欲な一面が見られますよね。
もしかしたら、そこが関係しているのでしょうか。
青鬼=瞋恚(しんに)
瞋恚とは、怒り・恨みのこと。
自分の思い通りにならないと怒り、相手を恨むようなわがままな心のことです。
青鬼は赤鬼の次によく見にする鬼ですよね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”r”]私の中には確かに青鬼がいるわ。家事や育児が思い通りにならないと、ついパパや子供たちに怒ってしまう・・・反省ね。[/voice]黄鬼=掉挙(じょうこ)・悪作(おさ)
掉挙とは心の動揺、悪作は後悔のことをいいます。
過去に執着し、自己中心的な甘えた考えでいることです。
過去にとらわれうじうじとしている様子、ということでしょうか。
なかなか前に進みだせない時には、心に黄鬼が住んでいるのかもしれません。
緑鬼=惛沈(こんちん)・睡眠(すいみん)
惛沈とは心の沈鬱(ちんうつ)、睡眠とは睡眠欲のこと。
心が沈み込み、怠けたり不健康でいることの象徴です。
嫌なことがあるとついふさぎ込み、暴飲暴食をしたり怠けた生活をしてしまう気持ち、わかります。
ですがいつまでもその状態でいることは、自分のためになりませんよね。
黒鬼=疑(ぎ)
疑とは、疑念のこと。
つまり疑心暗鬼になっている状態ということです。
人を疑う心があると、周りの人にも優しく接することができませんよね。
なるべく素直な心でいられるよう、心がけたいものです。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”l”]いろんな色の鬼がいるのは、仏教の影響ということかしらね。[/voice]
【おまけ】鬼ブーム到来!?
さて今回は鬼について調べてみたのですが、実は昨今「鬼ブーム」がきているのではないか?と思うほど鬼関連のコンテンツが増えてきているように思います。
せっかくですので、それらを少しご紹介してみようと思います♪
しつけアプリ「おにから電話」
こちらは子どもが言うことを聞かずしつけに困ったときに、ママやパパのスマホに鬼から電話がかかってくる(ように見える)アプリです。
こわ~い鬼さんが子どもに「言うことを聞かないと食べちゃうぞ!」と脅してくれる・・・というなんとも暴力的?と思われがちなアプリですが、それだけではありません。
怖そうに見える赤鬼さんは脅すだけでなく褒めてくれることもあり、近所のお兄さんのような優しい青鬼さんも登場します。
他にも色んな妖怪や、子どもに人気のキャラクターが登場して応援してくれたりとバリエーションも豊か。
使い方によって賛否両論様々な意見もあるようですが、お子さんの様子を見ながら楽しくしつけに活用できるといいですね。
漫画「鬼滅の刃(きめつのやいば)」
今や朝の情報番組で特集されるほどの大ブーム!週刊少年ジャンプで絶賛連載中のバトル漫画。
アニメ化もされ映画の公開も決まっており、少年だけでなく大人の男性や女性にも人気で、書店に在庫がなくなるほどだそうですよ。
主人公が家族を鬼に殺され、さらに鬼になってしまった妹を人間に戻すべく、仲間とともに様々なバトルを繰り広げながら成長するというストーリー。
実はうちのパパもハマっています。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性うれしい.png” name=”夫” type=”r”]早く新刊出ないかな~♪[/voice]鬼とは常に恐ろしい存在で、伝説や物語となって言い伝えられていますが、こうして今もなお鬼の存在が人々の心に根付いています。
恐れられつつも愛される存在なのかもしれないですね。
まとめ
豆まきや鬼に関して調べてみると、色々な説があることがわかりました。
そして節分の豆まきには、大きく分けて二つの意味があると考えられます。
- 鬼は災難や不幸の象徴で、豆まきはそれらをお祓いするための儀式である
- 鬼は自分の心の中にある煩悩の象徴で、豆まきはそれらを自分の中から追い払う儀式
そしてその中でも2つ目に関する鬼には、五色の色がありそれぞれ違った煩悩の象徴であることがわかりました。
新しい年に災難や不幸が起きないよう、家族の幸せを祈って豆まきするもよし。
自分の中のダメな心を追い払い、心機一転すがすがしい気持ちで新しい年を過ごせるよう豆まきするもよし。
歴史ある伝統の儀式を子供たちにも伝えつつ、楽しく豆まきしたいですね。
それでは今回のまとめです。
[box class=”blue_box” title=”節分にやってくる鬼って?”]- 災難や不幸の象徴
- 自分の中の煩悩の象徴
- 赤鬼=貪欲(とんよく)の象徴
- 青鬼=瞋恚(しんに)の象徴
- 黄鬼=掉挙(じょうこ)・悪作(おさ)の象徴
- 緑鬼=惛沈(こんちん)・睡眠(すいみん)の象徴
- 黒尾に=疑(ぎ)の象徴