去年初めて東京よさこい祭りを見に行ったんですがすごい迫力ですね!
大人も子どもも力強く踊っていて素晴らしかった記憶があります。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]大人も子ども楽しそうに踊ってたね![/voice] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/30代男性うれしい.png” name=”夫” type=”l”]うん。そしてどのチームもすごい迫力で圧倒されっぱなしだったよ。[/voice]沢山感動をしたので東京よさこいまつりを色々調べようと思ったので、ネットで調べていたんですが
YOSAKOIソーラン祭りという文字が目に入りました。
あれ?前に見に行ったよさこいとは違うのかな?ソーラン節単体で聞いた事はあるけど一緒の踊りだったのかしら・・・。
同じ種類の踊りなのかそうなのかそもそも何の踊りなのか?色々疑問が湧き出てきたので
しっかり調べてみたいと思います。みなさんも知りたくなってきたんじゃないですか?!ここに行き着いたという事はそうですよね。
最後までお付き合いいただけると幸いです!
よさこいの発祥について
言葉の意味
まずはタイトルにもあるようによさこいについて調べてみますね。
「夜さり来い(夜にいらっしゃい)」という古語がよさこいと変化していきました。
ちなみに「夜さり」とは夜分や今夜という意味で人形浄瑠璃の中にも登場するセリフが多々あります。
[box class=”pink_box” title=”豆知識 人形浄瑠璃とは”]
https://youtu.be/-myStEkNHW4
日本の伝統芸能で浄瑠璃と呼ばれる人形を使って物語を演じる人形劇の事。[/box]
3人で一つの人形を動かしているんですね!
動きがすごく細やかでまるで生きているようです。人形劇と言っても子ども向けではないですね!おっと、少し話がそれてしまいました。
現在土佐弁でよさこいと言えば「よさこい節」「よさこい祭り」の事を指し元々の夜分といった使われ方はしなくなりました。
よさこい節について
高知県に残る民謡で囃子(はやし)言葉で「よさこい、よさこい」と歌います。
諸説あり現在も明確な起源は見つかっていません。ここでは代表的な諸説を紹介します。
[box class=”pink_box” title=”その1”]慶長時代に山内一豊(初代土佐藩藩主)が高知城を築いたときに作業場で歌われていたヨイショコイが変化したという説。[/box] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-6.png” name=”かな” type=”r”]築城する時に大工たちが歌っていた歌が変化するって確かにありそうですよね![/voice] [box class=”pink_box” title=”その2”]正徳時代に大奥女中絵島と生島新五郎(歌舞伎役者)との物語が絵島節として
全国で大流行して、それが土佐に伝わって変化した説。[/box] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”l”]
少し前に大奥でも仲間ゆきえさんが絵島を演じた事で話題になりましたね。[/voice] [box class=”pink_box” title=”その3”]「夜さ来い晩に来い」という囃子言葉がある歌が鹿児島にありそれが土佐へと伝わった説。
「よってらっしゃい」という土佐の昔言葉の意味ではないか?という説もあります。[/box] [voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”r”]これもなんだかそれっぽいので言われたらへ〜って納得してしまいますね。[/voice]
よさこいの替え歌
よさこい節には沢山の替え歌があり、いつ頃作られたのか?などはっきりとしていません。
その中でも語り継がれてきた有名な歌詞を紹介します。
土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし 買うを見た よさこい よさこい
歌詞にも入っているはりまやばしは高知県高知市はりまや市に実際にあります。
他にも有名な歌詞が使われている物として武政英策が1954年に作詞作曲した「よさこい鳴子踊り」があります。
御畳瀬見せましょ 浦戸をあけて 月の名所は 桂浜 よさこい よさこい
言うたちいかんちや おらんくの池にゃ 潮吹く魚が 泳ぎよる よさこい よさこい
こっちは陽気な感じですね!お祭りっぽい感じに仕上がっています。
よさこい祭りとは
よさこい踊りとは
1950年に南国高知産業大博覧会が開催されそこで初めてよさこい踊りが披露される事になりました。
1分41秒辺りによさこい踊りが出てきます。
https://youtu.be/09wJTXqLyvc
これはかなり貴重な映像になっていくんではないですか?昭和34年の映像です!まだ生まれていない人も多いんではないでしょうか?
私もまだ生まれていないですよ・・・。
そしておや?と思った人もいるかもしれません。
そうなんです。阿波おどりと違って踊りに関しては思っていた以上に昔の出来事ではないんですよね。
よさこい踊りは出来上がってから60年前後の年数しか経ってなかった事に驚きました。
祭りについて
徳島県の阿波おどりに対抗する為によさこい踊りが作られたそうです。永遠に続くお祭りを作る事が目標でした。
それから1954年に高知市で「第一回よさこい祭り」が開催される事となりました。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”l”]当時の映像が残っているのってすごいくないですか?!白黒なのがまたいい味出してます。
[/voice]YOSAKOIとは
よさこい祭りから派生して出来た踊りを主体としたお祭りの形態を指します。
最近ではよさこいというとこちらを連想する人が多くなっているのではないでしょうか?最近のよさこい祭りの様子です。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]きらびやかで生でみたら迫力がすごそうですね![/voice]規模もそうですが人数や音楽など何から何までかなり洗練されて大規模なお祭りになっているのが、ひと目でわかりますね!
よさこい祭りが全国各地で開かれるようになり、コンテスト形式に変わっていったり今の時代に合わせたお祭りだといえるでしょう。
全国のよさこい祭り
ここでは全国で開催されているよさこい祭りを抜粋して表にしてみました。あなたの住んでいる町で開催されているなら一度足を運んでみてはどうでしょう!?
都市 | 名称 |
高知市 | よさこい祭り |
仙台市 | みちのくYOSAKOIまつり |
東京都 | 東京よさこい |
浜松市 | 浜松がんこ祭 |
名古屋市 | にっぽんど真ん中祭り |
京都市 | 京都さくらよさこい |
大阪市 | こいや祭り |
神戸市 | 神戸よさこいまつり |
佐世保市 | YOSAKOIさせぼ祭り |
流石に情報が多すぎるのでだいぶ削りましたが、かなりの地域で盛り上がっているようです。
名称にリンクも貼っているので気になるお祭りをクリックしてもらえればそのまま飛んでいけますよ〜。
ソーラン節とは
ソーラン節の起源とは
江戸時代から昭和初期の時代、春になると北海道日本海側にニシンが大量に産卵をするために押し寄せてくるためニシン漁が盛んでした。
東北地方や北海道から「ヤン衆(出稼ぎ漁師の事)」が集まり大いにに賑わっていました。
その時歌われていたのが「鰊場作業唄(にしんばさぎょううた)」です。
歌詞を変えていきながらそれが「船漕ぎ歌」「網起し音頭」「沖揚げ音頭」「子叩き音頭」と分かれていったようです。
船を漕いでニシン漁をして網を船に戻して網からニシンを外す作業の一連の流れを歌っていたんですって。
それぞれの動作に合わせて歌が違うのもびっくりですが、昔から日本人は歌や踊りが好きなんだなぁって再認識出来ますね。
https://twitter.com/nyantokonyan/status/927047909337546752
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]その当時のニシン漁の熱気は物凄かったんでしょうね![/voice]「鰊場作業唄(にしんばさぎょううた)」の歌詞の一節が分かれて「沖揚げ音頭」となりました。
昭和2〜3年頃の音源らしいですよ。この曲ががソーラン節となるんですが、よく耳にするソーラン節とは少し違いますね!
この歌を口ずさみながら網を引いていたんでしょうか!?
こちらは振り付けもついてますが、網を引き上げる動作が入っていますね!
それから現在のソーラン節へと変化しました。
でも、何か違う・・・・?何度かママ友さんのお子さんが踊っているのを見たことがあるんですが少し違う気がします。
真っ暗なので動画が出てこない!?ってなりますがこちらは音声のみです。
これこれこの曲です!ママ友のお子さんが幼稚園や小学校の運動会で一生懸命踊っていたのを見に行った事があるんですが
練習沢山したんだろうなぁって思っていたら目頭が熱くなってしまった記憶があります(笑
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2つのソーラン節?!
正調ソーランについて
よさこいもそうだったんですが、踊りはいつ付いた物なんだろうって思ってたんですよね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-9.png” name=”かな” type=”l”]あれれ?こないだ見に行ったママ友さんのお子さんが踊っていた物と全然違う・・・。
[/voice]結局いつ頃からかは分かりませんが昔から踊られていたりする物だそうです。昔ながらの伝統的なソーランを「正調ソーラン(せいちょうそーらん)」と呼んでいるようですよ。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-10.png” name=”かな” type=”r”]えっじゃあママ友さんのお子さんが踊っていたのは・・・?[/voice]南中ソーランについて
こちらはダイナミックな振り付けの踊りになっています。
1985年に伊藤多喜雄さんが民謡のソーラン節をロック調に編曲した物に北海道の中学校の先生や生徒が振り付けを考えて考案された物で更に
春日寿升さんが振り付けを再編集して現在の振り付けになりました。
それから、1999年には金八先生でも南中ソーランを生徒全員で踊るシーンもあり春日寿升さんが振り付け指導を行いました。
哀川翔さんも柳葉敏郎さんもお若い!ソイヤソイヤと掛け声があったりしてお祭りっぽいですよね。
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”r”]そうです!これです。ママ友さんのお子さんが踊っていたのはこれでした。[/voice]私が今まで見ていたのは南中ソーラン節だったんだ!とびっくりしております。振り付けが見やすいのでもし、お子さんが踊る事になったら参考にしてみては如何でしょうか?!
YOSAKOIソーラン祭り
よさこいだったりソーランだったりすでに色々出てきましたが混乱してませんか?
ようやくここで本題です!こちらの歴史はまだまだ浅いようです。現参議院議員長谷川岳さんが北海道大学の学生さんだった頃に
お母さんががんを患い高知の病院へ入院した事から始まります。
そこでよさこいを知り躍動感溢れる踊りを目の当たりにして、北海道でもこんな踊りが見たい!と、思い学生5人で
高知のよさこい祭りと北海道のソーラン節を融合させた「YOSAKOIソーラン祭り実行委員会」を立ち上げました。
1992年6月に第1回目の「YOSAKOIソーラン祭り」が開催されました。
第1回目にもかかわらず、参加人数は1000人参加チーム10組で3会場を使っての大きな物になりました。
その流れは現在も続いておりその輪は全国へと広がり様々な県で開催されるようになっています。
[voice icon=”https://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/驚き.png” name=”かな” type=”l”]JR九州の駅員さんたちが踊っています。すごい頑張ってますね!!
[/voice]一つの目標に向かってチーム一丸となって努力する力って凄いですよね。その時に感じられるエネルギーというのは人に感動を与えてくれます。
YOSAKOIソーランとよさこいの違い
最近では創作部分が導入されていたりしてぱっと見ると同じように見えてしまうYOSAKOIソーランとよさこいですが、
違いを細かく見ていきましょう。
音楽の違い
YOSAKOIソーラン祭りで使用される曲は北海道民謡のソーラン節に対してよさこいではよさこい節が基本です。
どちらの曲も自由に大胆にアレンジされている事が多いです。本当に民謡の面影がほとんどないので聞き分けるのが大変です。
しかしよ〜く聞くとYOSAKOIソーラン祭りでは「ヤーレンソーラン」などのフレーズが入っています。
ロック調ですがヤーレンソーランってしっかりと入っていますね!
よさこいでも「よさこい」「ヨッチョレヨ ヨッチョレヨ」などのフレーズが入っています。
1分50秒あたりでよさこいと歌っています。
衣装の違い
衣装に特に違いはありません。着物をアレンジした華やかな衣装が多いです。
曲調によってきちんとした着物をきたりハッピを着たりと様々な着こなしが私達の目を楽しませてくれます。
アイテムについて
よさこいはよさこい鳴子踊りと呼ばれる事もあり「鳴子」と呼ばれるカスタネットのような楽器の一種を両手に持ちます。
YOSAKOIソーラン祭りでも「鳴子」を持つ事がルールとして存在しています。
表にまとめるとこんな感じです。こうするとわかりやすくなったでしょうか?YOSAKOIソーラン祭りとよさこい祭りの違いはズバリ音楽!
元々YOSAKOIソーラン祭りはよさこい祭りにインスピレーションを受けて作られた物だという事がよくわかりますね!
お祭り名 | 音楽 | 衣装 | 持ち物 |
YOSAKOIソーラン祭り | ソーラン節のフレーズを入れる | 着物をアレンジ | 鳴子 |
よさこい祭り | よさこい節のフレーズを入れる | 着物をアレンジ | 鳴子 |
最後にYOSAKOIソーラン祭りは北海道限定のお祭りなので他県でその名称を使われる事はありません。
ねぶた祭りは青森県を、山笠は福岡県を連想する感じだと思うとわかりやすいかもしれないですね!
YOSAKOIソーラン祭りの開催時期など
今でも実行委員会はあり学生さんたちが主体で企画しているそうです。8月上旬に数日間かけて行われます。
会場も何箇所かに分かれており時間帯などでそれぞれチケット購入が必要な場所もあります。
それからパレード会場とステージ会場で金額が違います。ざっと紹介します。
パレード会場(日中) | 500円 |
パレード会場(夜) | 2000円 |
ステージ会場(日中) | 1000円 |
ステージ会場(ソーランナイト前半) | 2000円 |
ステージ会場(ソーランナイト後半) | 3000円 |
それぞれの会場はこんな感じです。
公式サイトへ行って各会場の番号をクリックすると細かい地図が表示されるようになっていてとても便利です。
詳しい観覧方法や開催スケジュールを見たい方はYOSAKOIソーラン祭りサイトへGO!
[voice icon=”http://yosiaa.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/nigaoemaker-7.png” name=”かな” type=”l”]こんなに大規模で行われているなんて知りませんでした。これは一度見に行ってみたいなぁ〜〜。[/voice]まとめ
[box class=”green_box” title=”よさこいについて”]- 夜さり来いがよさこいと変化した言葉
- よさこいは現在ではよさこい節やよさこい踊りを指す言葉
- 起源については諸説あり、高知城を作る時に使われていた掛け声かもしれない
- 大奥女中絵島と生島新五郎の物語が変化したかもしれない
- 夜さ来い晩に来いという言葉が鹿児島から伝わって変化したかもしれない
- 色々と替え歌の多いよさこいですが受け継がれたフレーズがある
[/box]
- 1950年に南国高知産業大博覧会が開催された際に初めてよさこい踊りが出来た
- 阿波おどりに対抗するためによさこい祭りを開催し始めた
- YOSAKOIはよさこい祭りから踊りの部分だけが特化した物
[/box]
- ニシン漁で歌われていた鰊場作業唄(にしんばさぎょううた)が元になっている
- 4つのパートに分かれた歌の一部
- 昔ながらの正調ソーラン節はペースがゆっくり
- 南中ソーラン節はロック調で激しい
[/box]
- 北海道大学の学生だった長谷川岳さんの気持ちから始まった
- 音楽にはソーラン節のフレーズが入っている事
- 手には鳴子を持つ事
- 現在も学生さんが組織して作っている
- 8月上旬に数日間に渡って開催されている
[/box]
如何だったでしょうか?恥ずかしながら全く何も知りませんでした。
ソーラン節だと思っていた物は実は南中ソーラン節でしたし、よさこいとソーランの違いも今回始めて知りました。
それにしてもYOSAKOIソーラン祭りは現在の参議院議員さんが作った物だとは驚きでした。
と、いう事でいつか北海道へいってYOSAKOIソーラン祭りを見に行けるようにへそくり貯める事をここに宣言致します。
よかったら他のイベントの事も読んでもらえると嬉しいです。
[box class=”yellow_box” title=”おすすめ記事”] [/box]