ワインはスクリューキャップの時代?!保存が楽チン!他にメリットは?

ワインが好きな方も、そうでもない方も「ボジョレーヌーボー」って名前はご存知ですよね?毎年ニュースで解禁とか大騒ぎでやってるし、ワインの知識のない私でも存じております。

そんなボジョレーヌーボーもスクリューキャップを使っているものが多くあります。もちろんコルクを使っているボジョレーヌーボーもありますが、何が違うんでしょうか?

こちらもスクリューキャップのワインですが、1本1万円以上します。安い格下ワインってわけでもないのに、なぜコルクを使ってないのか?

コルクとスクリューキャップの違いはワインの品質や値段の問題ではないということでしょうか?

スクリューキャップは安物ワイン」というイメージが間違いだったの?

ワインのスクリューキャップについて詳しく調べてみましょう!

 

スクリューキャップ?ワインといえばコルクでしょ?

ワインといえば、ガラス瓶にコルク栓のイメージ。とはいえ、気軽に飲まれるようになったワイン。最近のデイリーワインは紙パックやペットボトルでも売ってるエコな時代。

ガラス瓶のワインでコルク栓って、もう古いのかなぁ?

天然コルクのメリット・デメリット

コルクは「コルク樫(コルクガシ)」という樹木の樹皮をくり抜いた天然素材です。こちらがコルク樫の木です。

柔軟性・弾力性があって軽い。液体は通さないけど、わずかに空気を通すのでワインの熟成に適しているコルクは、ワインの栓にぴったりな素材だったんですね~。

ですが、天然素材。生産コストがかかります。天候によって生産量も変わるし、出来も左右されるし。出来の悪いコルクを使うと密閉できずに酸化してしまったり味に関わるそうです。

そういえば、コルクってワインの栓以外に建築資材とか家具なんかでも使いますよね。一度ワインを開けたら捨てるだけの栓にコルクを使うのって実はかなり贅沢なのかも。

また、天然素材のためコルクには微生物が含まれていますその微生物が「ブショネ」にしてしまう場合があります。「ブショネ(またはコルクテイント)」はワインが劣化した状態のこと。

殺菌処理できなかったコルク内の微生物が、消毒に使う塩素系消毒剤と化学反応を起こして発生する「トリクロロアニソール(TCA)」という化合物がブショネの原因とも言われていますが、正確にはわからないそうです。

ブショネのワインは臭いらしい。私は嗅いだことがないのでわからないのですが、カビ臭がするとの事。人によっては雑巾臭と表現する場合もあるし、軽度のブショネだとコルク臭と感じて気づかない事もあるそうな。

だからソムリエの方やワイン通の方はコルクを抜いてから、ワインの状態確認のためにコルクの香りを嗅ぐんですね~。かっこつけてる訳ではなかった。って、当たり前。(笑

ブショネになる確率は100本中に数本と1割には満たないけど、それって結構な確立じゃないか?12本に1本の確立って話もあるし、結構知らずに飲んでいそうな気がするのは私だけ?

そんな天然素材コルクのメリット・デメリット、ざっくりまとめてみました。

天然素材コルクのメリット・デメリット

メリット

  • 「コルクを抜く」というアクションと「ポン!」という音が楽しい。
  • 見た目、ちゃんとしたワインですよって感じがする。(実際ちゃんとしてます、多分。)
  • 密閉状態で長期間保存・熟成できる。

 

デメリット

  • コルクを抜くとき失敗しがち。
  • 生産コストがかかる上にコルクの出来具合で味にバラつきが出る。
  • コルクが劣化し、漏れやカビを発生させることもある。
  • ブショネになる可能性が数パーセントある。
  • コルクが乾燥しないよう寝かせて保管などの注意が必要。

かなり私の意見を盛り込んでしまいました。天然素材だからこそワインを熟成させておいしくしてくれる反面、天然素材だからこその難しさ、といったところでしょうか。

ただし、ブショネは製造環境や輸送の際の資材に付着した細菌が原因という説もあるので、コルクだけの問題ではないようです。

コストを抑えた加工コルク

コストのかかる天然コルクに頼らず、低コストな加工コルクも作られています。

  • 圧搾コルク・・・天然コルクを粒々にして固めたもの。
  • 一部天然・一部圧搾コルク・・・上下部分などの一部が天然コルク、内側は圧搾コルク。
  • 合成(樹脂)コルク・・・プラスチックなどで作られたコルク型の栓。

ワインのコルクもいろいろ工夫されて進化しているんですね。世界各地で生産され、世界中で飲まれているワインですから、低コストで天然コルクにかわるものがあれば生産者も消費者も助かります。

ただ、圧搾コルクと一部天然・一部圧搾コルクは一部でも天然コルクを使用すればブショネになる可能性があると言われています。合成コルクは開けにくく、長期保存に向いていない。また、プラスチックでは味気ないとの声も。

ワインに栓するだけなのに、なかなか難しいもんですねぇ。

 

脱コルク!ワインはスクリューキャップの時代?

友人A子さん
リーズナブルなお手軽ワインならともかく、脱コルクっていうのは無理なんじゃない?
確かに。私みたいに「栓がなんだろうがワインがおいしかったらいいじゃん。」っていう人ばかりではないし、中身だけでなく、コルクをポンッと抜くのも大事って人もいるしね。

しかーーし!ほぼ脱コルクしてるワインの生産国がすでにありました!

ニュージーランド産は9割がスクリューキャップ

ニュージーランドは日本と同じく南北に長い島国です。ワイン作りが始まったのは19世紀中頃から。北から南まで各地でワインが作られるようになり、今では世界から注目されるワインの産地です。

2001年、ニュージーランドの多数のワイナリーが、スクリューキャップの素晴らしさを広め、普及を目指す組織「ニュージーランド・スクリューキャップ・ワイン・シール・イニシアティブ(NZSWSI)」を結成。

以降、賛同するワイナリーが年々増え、現在はニュージーランド産ワインの9割でスクリューキャップを使用しています。

ニュージーランドの主なワイン産地
  • ノースランド・・・ニュージーランドで初めて葡萄を栽培したとされる地で、主にシャルドネを生産。
  • オークランド・・・ボルドータイプのワインや、シラーの赤ワインが有名。
  • マールボロ ・・・ニュージーランド最大のワイン生産地。世界的に高評価なソーヴィニヨン・ブランを使ったワインで有名。
  • セントラル・オタゴ・・・世界最南のワイン生産地。「世界三大ピノ・ノワールの産地」とも言われている。

有名なのはシャルドネだけでなく、世界がニュージーランドワインに注目するきっかけとなったソーヴィニヨン・ブラン、非常にレベルが高く国際的に高評価なピノ・ノワールから作る赤ワインなど。

本当にそんな世界的に認められているワインがスクリューキャップなのか?ってことで、ニュージーランドワインを探してみましょう。

こちら、私も飲みやすくて大好きなシャルドネ。本当にスクリューキャップかぶってますね~。

マールボロで栽培されているソーヴィニヨン・ブランを使ったワインってこれですね。やはり、こちらもスクリューキャップ。

ピノ・ノワールって、何だか名前が可愛くて飲んでみたいなぁ。お、これもスクリューキャップ。

もういいって?最後のダメ押しさせてくださいな。

やはり、ニュージーランドのワインはどれもスクリューキャップでしたね。でも、なぜニュージーランドはスクリューキャップにこだわっているんでしょうか?

なぜニュージーランドは脱コルクしたのか?

スクリューキャップがワインに使われ始めたのは1970年代から。

コストをかけずにワインを低価格で販売でき、ブショネ回避にもなるはずのスクリューキャップでしたが、“低価格=低品質”という負のイメージがついてしまいました。そのイメージは確かに今でもありますねぇ。

ブショネによるクレームは、例え原因がコルクにあったとしてもワイナリーの評判を落としかねないものですから、世界中のワイン生産者が頭を抱える問題です。

また「新世界」と呼ばれる新しいワイン生産国(ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、南アフリカ、チリ、アルゼンチン、カナダなど)は、良質のコルクを入手することが困難だったそうです。

良質のコルクが手に入らなければ、味も変わるし、ワインのブショネも当然増える訳で・・・。

そんな中、2000年にスクリューキャップでのワイン生産に踏み切ったのが、リースリングの産地オーストラリアのクレア・ヴァレー地区のワイナリー。スクリューキャップへの偏見が残る中での思い切った決断!

これに賛同したお隣の国、ニュージーランドのワイナリーが「ニュージーランド・スクリューキャップ・ワイン・シール・イニシアティブ(NZSWSI)」を結成し、脱コルクという流れになっていった訳ですね。

ニュージーランドだけじゃない脱コルク

オーストラリアでも、各地でスクリューキャップでのワインの生産が広がり、ワインショップに並ぶワインはスクリューキャップだらけ。コルクワインを探すのが大変な状態なんだそうです。

他にも、スクリューキャップでのワイン生産が進んでいるのは、先ほど紹介した「新世界」と呼ばれるワイン生産の新参者たち。そりゃダメコルク掴まされてワイン造る位ならさっさと脱コルクしたくもなりますわな。

更に最近は「旧世界」のイタリア、フランス、ドイツなどでも一部のワインがスクリューキャップで生産されています。

確かに、うちの近くのスーパーにもフランス、イタリア、チリやオーストラリア、ニュージーランドとたくさんのスクリューキャップのワインが並んでます。意外に国産ワインにコルク栓のものが多くて驚きです。

ちなみに「旧世界」はフランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガルなど。大航海時代以降、ヨーロッパからワインの醸造方法が伝わった日本を含むワイン生産国を「新世界(またはニューワールド)」と呼びます。

 

ワインのスクリューキャップ、実力は?

安価で質の悪いワインにスクリューキャップが使われている訳ではないことはわかりましたが、合成コルクでもブショネは防げます。それでもスクリューキャップにする理由は?

保存が楽チン!

コルクワインの場合はコルクが乾燥して割れ、空気が入って酸化してしまうので、横にしてコルクを常に湿らすことが保存の鉄則。他に湿度によるコルクの乾燥やカビにも注意が必要。

スクリューキャップはそれがない!湿度の影響も心配なく、直射日光の当たる場所に放置しなければ立てて置いて大丈夫。温度による風味や品質の低下の影響も受けにくく、ワインセラーいらずです。

もちろん、密閉性が高いので酸化も防げます。他の匂いが移ってワインの香りを悪くすることもない。

保存状態で味が悪くなる心配もなし!その辺転がしといても大丈夫!

ありがたや~♪

開栓が楽チン!

当たり前ですが、ひねって開けるだけで道具いらず。コルク栓の様にクズが入ってしまうとか、コルク開け失敗したとかありません。

ただ、ロングタイプのキャップにはコツが必要です。コツと言っても、握る場所と回す方向さえ覚えてしまえば簡単です!

ブショネにほぼならない!

コルクを使わないスクリューキャップはブショネの心配がほぼなし。仮にコルク以外の原因でスクリューキャップのワインがブショネになったとしても、そのワインロスはコルクに比べたら極々わずかです。

やっぱり一番のメリットはこれかも知れませんね。コルクもいいけど背に腹はかえられません!

長期保存で熟成も可能!

コルクのメリットとして、わずかな空気を通すので密閉したままで長期熟成が可能という点があります。

先ほども言いましたが、スクリューキャップは密閉性が高いため酸化しません。空気を通さないという事は熟成もしないのか?というと、そうではないようです。

スクリューキャップは長期熟成には向かないと思われていますが、20年程度は保存可能で、ワインの瓶の中(首っぽいところ)に入っている空気でもワインはゆっくりと熟成するそうです。

私には長期保存なんて気長に待つことは出来ないからすぐ開けて飲んでしまうし、がんばって20年耐えて長期熟成させることが出来たとして、肝臓壊してお酒飲めなくなってる可能性大。残念。

開封後、保存もできる!

ワインを開栓した後にまた保存する。コルクなら専用の栓を別途用意したり、がんばってコルク詰めなおしてみたりと、酸化しないよう注意が必要です。

その点、スクリューキャップなら栓をしっかり閉め直して冷蔵庫へ入れるだけ。密閉できるので次に飲む時も酸化して味が落ちるという事がありません。

「ワイン飲みたいけど1本は飲みきれないかも。」って時でも躊躇せず開けて大丈夫!残りは栓閉めて冷蔵庫入れとけばOK。寝酒に1杯、ランチに1杯、気晴らしに1杯と好きな時に飲めてしまう!楽しすぎる~!

スパークリングワインだってスクリューキャップ!

スパークリングワインのコルクといえば、グルグルの針金で捕縛されたマッシュルームのイメージ(どんなイメージだよ)ですが、オーストラリアで研究されて次第にスクリューキャップ化が始まっています。

こちらはオーストラリア産スパークリングワイン。スクリューキャップですね~。

もちろんニュージーランド産もありますよ~。

こちら、オーストラリアで開発されたコルクに代わるスパークリングワイン専用の栓です。

開けた時の「ポンッ!」って感じがコルクにほぼ近いんでない?スクリューキャップとは言わないかも知れませんが、再栓できるのが画期的です。

スクリューキャップの問題点は?

ここまで、スクリューキャップのメリット部分を紹介してきましたが、デメリットって何でしょうか?

いろいろ調べて見たのですが・・・コルク以上のデメリットは見当たらない。というか、価値観の問題くらいしか出てこない。

コルクでないと雰囲気が出ない。スクリューキャップは安っぽい。スクリューキャップでも熟成はすると結果が出ていても周知されていないのか、やはりコルクのワインより格下に見られてしまう。

それを何とかプラス思考に転換できないものかと考えてみたのですが、普段から旦那に

旦那
あんたの例えは極論すぎるで!

と、叱られるもんで私の例えは参考にならないかも知れませんが。

昔はおにぎりって笹の皮とかで包んでたけど、今は大抵ラップ。笹の皮はなんか情緒というか見た目それだけでおいしそうだけど、実際はラップの方が便利。

同じおにぎりを包んでも笹の皮で包めば「懐かしのおふくろの味」みたいな価値が付いて、それに比べたらラップで包んだおにぎりは「色気ない」って思ってしまう。

コルクとスクリューキャップもそんな感じじゃないですか?おいしそうっていうコルクのイメージに色気ないっていうスクリューキャップのイメージが負けてしまう。中身はほぼ一緒なのに外見で価値が変わる。

もっと言えば、笹の皮に包まれたおにぎりが昔ながらの具なし塩むすびで、ラップのおにぎりは具沢山のおにぎりなのに食べずに外見で選んでしまうなんて、もったいない!まぁ、塩むすびもたまに食べるとおいしいけどね。

私はそんな感じがしたんですが、どうでしょう?そういう私もスクリューキャップには偏見を持っていたので偉そうな事はいえませんが。っていうか、例えがおにぎりってちょっと違ったかも。反省。

ただ断言できるのは、無知だった私はこれからはスクリューキャップのワインもワクワクしながら選んで、新世界ワインも伝統を守ってきた旧世界ワインも、シーンを選んでどちらも楽しんで飲みたいと思います!

 

まとめ

いかがでしたか?少しはスクリューキャップへの見方、変わりましたか?私は変わりました~♪

逆にコルクってそんなリスクがあったのかと驚きました。だって私、ワイン素人ですから。ブショネ?知らない。今日初めて聞いたわ。って開き直っちゃった、すみません。

それでは最後にさくっとおさらいです。

  • コルク栓にはブショネというリスクがつき物。
  • ブショネによるワインロスを減らすため、オーストラリアの一部地域でスクリューキャップでの生産を決断し、それに賛同したニュージーランドでもスクリューキャップでの生産を進める「ニュージーランド・スクリューキャップ・ワイン・シール・イニシアティブ(NZSWSI)」が結成された。
  • 以降、現在も新世界だけでなく、フランスやイタリア、ドイツでもスクリューキャップを使ったワインが生産され始めている。
  • スクリューキャップのメリットは保存が楽チン」「開栓が楽チン」「コルクによるブショネの心配なし」「コルクのように長期保存・熟成が可能」「開封後、保存もできる」。
  • スクリューキャップのデメリット、というか敵は「人の価値観」

ちなみにコルクワインがブショネだった場合、交換してくれるワインショップもあれば、そりゃ仕方ないっしょって事で交換できない店もあります。高いワイン購入時は返品交換が可能か確認してから買う事をおすすめします。

紀元前から作られ、今も愛され続けるワイン。

そのなっがーーーい歴史の中で今、スクリューキャップという新しい選択肢が現れた事をきっと紀元前のワイン職人が見たら「何これ!超いいじゃん!」って歓迎してくれる気がするのは私が素人だからなのかな?(笑

これから先も飲み続けられていくワインですから、まだまだ進化を遂げるかもしれません。みなさんも、いろんな価値観でワインをもっともっと楽しみましょ♪

 

「そうは言っても大事な日にはコルクのワインでカッコよく決めたい!」

⇒「ワインのコルク★失敗しない開け方と便利なアイテムご紹介!

この記事も読まれています

いいね!と思ったらシェアしてね♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。